リトルスクールオープンテスト(新小3・12月)の難易度:国語編」からの続きです。⇒

 

入塾資格を兼ねた四谷大塚「リトルスクールオープンテスト」を受けてきました。現在の立ち位置はボリュームゾーンのド真ん中(偏差値40台後半)。応用クラス目指して、頑張ってもらいました!

で、何と翌日には速報が出ます。はっやーい! さて、ゆうくんの成績は・・・。

ボリュームゾーンのド真ん中(偏差値40台後半)!!!!

算数は偏差値50ちょい。国語が足を引っ張って、2科合算だと偏差値50に届きません。科目別の偏差値も、前回から見事に横ばいです。努力の成果で本人比だと学力は向上しています。ただ、他の子の成長率と変わりません。そのため相対評価の偏差値では、変化なしでした。ここから「できる子」が中学受験のお勉強を始めたり、本気を出してきたりすると、時間当たり学習効率の悪さから、あっと言う間に抜き去られていくんでしょうね。チーン。


気を持ち直して、算数の結果から見ていきましょう。

① 計算問題、一行問題
間違えちゃ駄目ですが、しっかり間違えています。この時点で既に、応用クラスを目指す資格なしです。987-(654-321)みたいな問題に、12と答えています。かっこ! かっこ忘れてる!
あと単位は確実にミスりますね。問題用紙の余白に単位換算表はしっかり書けていて、その時点では合っているのに、解答用紙では間違えています。どれだけ繰り返し練習を重ねても「いつの間にか数字が変わる」クセが治りません。

② 中堅問題(平面図、立体図)
正方形ではない四角形を全て選びなさいという問題に、三角形も選んでいます。読んで! 問題文を読んでーーーー? 展開図は5問中4問が合っていたので、理解はしているっぽいです。完成度というか仕上がり不足でしょうか。

③ 中堅問題(グラフ)、ラスボス問題(植木算)
当日に振り返りした通りに失点しています。読んで! 問題文を読んでーーーー?(2回目)

偏差値50台前半から、後半に上がるためには、「問題文を読まない」課題を何とかしないと駄目ですね。ただ、問題数が多いこともあり、本人的に余裕もなかったものと思います。打開策が見当たりません。


次は国語の結果です。

① 知識問題
当日に振り返りした通りの失点でした。半分は失点しています。語彙力ーーーー!!

② 長文読解
それなりに印付けは出来ていました。しかし、得点にはつながりません。半分は失点しています。何故かって? 科学的読解法のおかげで読解力は確実に向上していますが、それ以上に問題文が難しくなっているからだよ!!

まずね、回想シーンを挟んで時系列がシャッフルされているんですよ。これまでパパは、理由→感情の変化→行動と流れを追っていくように指導していました。印付けでは、プラスの感情、マイナスの感情を優先して付けるように教えています。
ところがいきなり行動がくる訳です。その時点では、なぜその行動を取ったのか読者には提示されていません。行動を起こしたきっけになった出来事(理由)は、ページをめくった後の回想シーンに出てくるという構成です。
ゆうくんが悪いのではなく、パターンありきで教えていたパパの指導法が間違っていたようです。じゃあ、どうすりゃいいんだよっていう答えは、分かっていません。助けてー。読める子は読み方を理詰めで追わなくたって、何となくの感覚で読めちゃうんだろうなー。

そもそも現在と回想の切れ目自体が、すっごい分かりにくいですからね。物語の流れとしては、まず洗濯カゴで洗濯ものを干しながら、日中の学校で起こった出来事を思い出します。回想シーンのはじまりです。で、回想ではケーキの箱とか出てきます。そして主人公がカゴをかぶるシーンで出題範囲は終わりです。再びカゴが出てきたということは、学校ではない。つまり回想シーンが終わって、現在に戻ってきたということに気付かないといけない仕掛けです。
分かんねーよ! パパでも一瞬、分からなかったよ!! ゆうくん曰く「ケーキの箱をかぶったのかと思った」とのこと。実はそれでも話しの流れとして矛盾はしていません。ハコとカゴの違いを読み落とすとアウトです。き、厳しいーー!

浜学園の説明文では、時間無制限の解き直しなら、そこそこ正解できるようになってきました。パパと同様に、ゆうくんも人の気持ちを読めない特性があるので、物語文より説明文の方が得意なんですよね。ところが、国語については四谷大塚の方が難しい気がします。解き直しでもポロポロと間違っていました。
これまで「本文からそのまま書きぬきなさい」という出題しかなかったんですよねー。それが今回、初めて「本文の言葉を使って書きなさい」という問題が出ました。といっても、本当の記述問題はまだ出ません。たった5文字書けば良いだけです。
これが解けない! 本文から「(主人公を)わらっている」を見つけ出したものの、5文字に収まりません。答えは「(主人公が)わらわれた」なのですが、これをどうしても書けません。作文練習をサボっていたツケががががが。四谷大塚さん、本当は毎月作文あるんですけど、キャパオーバーなのでやっていないんですよねー。時間当たりの学習効率が悪いので、勉強する内容を取捨選択しないといけないんですが、悩ましいです。

ちなみに主人公がマイナスな気持ちになった理由を問う問題で、ゆうくんが選んだのは「親の手伝いをさせられたから」。違う! それゆうくんの気持ち! この物語の主人公は、そんなこと思ってないから!! 自分の気持ちで答えないで!


という結果で、応用クラスを目指した挑戦は失敗に終わりました。「学力は上がっても、成績は上がらないのが当たり前」「入塾から半年後の成績が、6年生最後まで定位置になる子が大半を占める」という正論を崩すのは、やはり難易度が高いです。
大きく崩れず成績維持できただけ、ゆうくん本人としては頑張ってくれたということではあると思います。

 

⇒「四谷大塚の応用コース(マンスリー講座)の難易度」に続きます。

 

最初から読む◆ 「中学受験」に療育っ子がチャレンジ!
◆ 「家庭学習」で四谷大塚の授業に追いつきたい!
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