「大人にも効く?インド式計算法!」からの続きです。⇒
皆さんは、2,457円を何と読みますか?
2せん4ひゃく5じゅう7えんって、左から読みますよね。それなのに小学校で習う筆算では、右の桁(1の位)から順に計算します。
また、ワーキングメモリって聞いたことありませんか?
コンピュータのメモリと同じように、人間の脳内にも作業用の一時記憶を司る領域があります。生れつきの天才児は例外として、「普通の子」のメモリ容量は大きくありません。メモリの使用量を節約することで、「普通の子」でも高速演算が可能になるのです。
そこでインド式の登場です! 2桁の掛け算が有名ですが、足し算にも幾つかテクニックがあります。というか、ぶっちゃけると「そろばん」と同じ考え方です。左(大きい位)から右(小さい位)に計算していきます。
筆算では右から計算するため、全ての桁を一旦は脳内のメモリに記録して、その後に左から読み上げて「答え」を出します。その点、「そろばん」や「インド式」は、そもそも左から計算するので、脳内メモリを節約して、ダイレクトに「答え」を出せます。
例として、24+57 を計算します。
① まず(10の位)を計算します。20+50ですね。
20+50=70 です。(10の位)を20から70に増やします。
② 次に(1の位)を計算します。4+7ですね。
4+7=11 です。おっと、繰り上がりが出てしまいました。
7を10にするには、3必要です。(1の位)の4から、3をもらいます。
(1の位)は1になりました。
③ 先ほどの70に10を足して、(10の位)は80になりました。
80+1=81。答えは81です。
何だか遠回りに感じますよね。でも、そろばん上級者は、これを脳内イメージで珠を弾くことで、高速処理しているそうです。
じゃ、そろばん塾に行けばいいじゃん。
その通りでございます。昭和世代のボクも、子供の頃はそろばん塾に通わせてもらっていました。でも、ここで紹介したような理論は、当時のボクには全く理解できなかったんですよねー。高額な塾代を支払ってくれた親には申し訳ないのですが、完全にムダとなりました。
「そろばん」のデメリットは、習得が難しい、この1点に尽きます。習得できれば最強ですが、それが出来れば苦労しないってお話しです。
ボク自身の経験も踏まえて、ゆうくんには別アプローチで取り組んでもらうことにしました。それが、インド式(我流)です。
⇒「爆速!インド式2桁の足し算!(後編)」に続きます。