第六話「オハラ、2+2=5」
前回までのあらすじ
言ってることとやってることがめちゃくちゃなエミについに業を煮やしたオハラは意を決して彼女に鋭く突っ込むのだった…
第六話「オハラ、2+2=5」
僕は今まで溜めに溜めて言わなかったことを全て吐き出した。それらを羅列すると…
「イギリスの彼はどうするの?」
「結婚を前提に付き合ってたんじゃないの?」
「もう冒険とかドキドキとかいらなくて安定したいんじゃないの?」
「日本人とは付き合えないんじゃないの?」
etc
あまりに色々と突っ込みすぎて覚えていない。
だが、彼女は「いやー、あの時はそう言ったけどさ…」と苦笑いをして頭をポリポリ。彼女と同じ血液型の性格の似ている男の知り合いがいるが彼も同じように以前高らかに言った発言とやっていることが違うと突っ込むと「いやー…」と苦笑いして頭をかく。
エミはついに追いつめられて全てを吐き出した。やはり彼女はイギリスの彼と結婚するのは正直不安でいっぱいらしい。
「たしかに彼は40を過ぎても会社には属していない自営業の大工みたいな仕事をしている人でお金だってそんなにあるわけじゃない、でも彼は縛られない生き方をする本当のフリースピリットなのよ。だから私は彼に惹かれたの」
ボーイ、参ったね。
物は言いようだ、簡単に言えば40を過ぎたフリーターじゃないか。これからは僕も自分のことをフリースピリットと自称しよう。おほほ、おもろ。
「前に一度彼が日本に来たとき北海道の両親のところに連れて行ったわ。お父さんはずっと管理職と人事を担当している人間だから人を見抜く力があるの。でも、相手は外人だから何も言えなかった」
ボーイ、参ったね。
さっきから面白い展開のオンパレードだ。頑固で厳格なお父さんも言葉がわからなければ黙ってしまう。
「でもお父さんは、お前が選ぶなら別にどんな男でもかまわないしお前がイギリスに住もうがどこに住もうがそれは勝手だ、ただあの男はお前と家族を養うだけの経済力がちゃんとあるのか?そもそもあいつはちゃんと定職についてるのか?何かあったときに対処できるだけの蓄えもあるのか?そういうのは全部自己責任だからな、それでもちゃんとやっていける自信があるのなら、結婚するがいい。って言われた。私はその時何も言い返せなかった…」
ボーイ、参ったね。
ここまで来るともうコントだな。確かに自分の娘がイギリスに留学するって言って帰って来たら40を越えた外人のフリーターをつれて帰って来て「結婚する」なんてSoftbankのCMみたいなシュールさだ。
「私は確かに不安だった。でも彼は本当にいい人で私の全てを知っていて、私は今まで付き合って来た人が10人以上いるけどその中で唯一、全てをさらけ出して裸になれた人なの、だって英語でのコミュニケーションでは本当のことしか言えないし…」
ボーイ、参ったね。
彼女は本当にきれいごとの達人だ。彼女はいつも自慢げに「私は10人以上の男と付き合ってる」っていうけど、これは冷静に考えるとどれも長続きしていないということだ、つまり前に言った「お前と一緒にいても楽しくない」っていう結論に見事に帰結するね。
「私はあのとき、結婚するつもりだった。でもやっぱり心のどこかで不安だったから準備が必要だったの。だから、私は留学期間が終わっても彼と結婚はしないで一度日本に帰って来たのよ。もう一度日本で冷静になってみるためにね」
ボーイ、参ったね。
それは嘘だ。だって彼女は留学期間が終わった後、確かに結婚をせずに日本に戻って来たけどその後で彼女はイギリスにワーキングホリデービザで戻るつもりだったんだ。確かにまだ心の準備ができていないから結婚をせずにもう一年ワーホリビザで戻ってイギリスで生活の基盤が出来てから結婚をするみたいなことを豪語していたけど、結局彼女はワーホリビザを取得できなかった。銀行通帳の翻訳の準備などを怠った彼女の怠慢が原因で見事に締め切られたのである。もちろん彼氏は激怒した「だから結婚しておけばこんなことにならなかったのに」とね。
「私、今仕事がすごく大変で新人のセラピストの女の子達の教育も任されてるの。ストレスだらけで誰かそばで支えてくれる人が欲しいの。私をハグしてくれる優しい人がいないとやっていけない…」
ボーイ、参ったね。
だったら、その全てを知ってて君のことを誰よりもわかってくれるイギリスの彼にしてもらったらどうだい?これが、彼女の本音だ。地球の裏側にいていつ会えるかもわからない彼氏、それよりも近くにいて将来も有望で自分を抱きしめてくれる日本の歯医者さん。つまり寂しさに勝てず彼氏を乗り換えるということだ、そうやって素直に言えば良いのに。
「今度、先生と郊外へブルーベリー狩りに行くの楽しみだわ…」
ボーイ、参ったね。
あれだけ僕がやけくそになって「じゃあデートしちゃいなよ」と言っても「いや、私それはできない。だって、先生は村田さんの顧客だもの。そんなことしたら私が彼女の顧客を横取りしたことになっちゃう。それだけはだめ」と格好いいこと言ってたのに。
「…そう、がんばってね」
僕はそう言って、グラスを飲み干すとビールをもう一杯注文した…
続く
次回予告
「オハラ、Wanda (you're my only love)」

Yotsugi Bustersのラジオを是非お聞きください。
言ってることとやってることがめちゃくちゃなエミについに業を煮やしたオハラは意を決して彼女に鋭く突っ込むのだった…
第六話「オハラ、2+2=5」
僕は今まで溜めに溜めて言わなかったことを全て吐き出した。それらを羅列すると…
「イギリスの彼はどうするの?」
「結婚を前提に付き合ってたんじゃないの?」
「もう冒険とかドキドキとかいらなくて安定したいんじゃないの?」
「日本人とは付き合えないんじゃないの?」
etc
あまりに色々と突っ込みすぎて覚えていない。
だが、彼女は「いやー、あの時はそう言ったけどさ…」と苦笑いをして頭をポリポリ。彼女と同じ血液型の性格の似ている男の知り合いがいるが彼も同じように以前高らかに言った発言とやっていることが違うと突っ込むと「いやー…」と苦笑いして頭をかく。
エミはついに追いつめられて全てを吐き出した。やはり彼女はイギリスの彼と結婚するのは正直不安でいっぱいらしい。
「たしかに彼は40を過ぎても会社には属していない自営業の大工みたいな仕事をしている人でお金だってそんなにあるわけじゃない、でも彼は縛られない生き方をする本当のフリースピリットなのよ。だから私は彼に惹かれたの」
ボーイ、参ったね。
物は言いようだ、簡単に言えば40を過ぎたフリーターじゃないか。これからは僕も自分のことをフリースピリットと自称しよう。おほほ、おもろ。
「前に一度彼が日本に来たとき北海道の両親のところに連れて行ったわ。お父さんはずっと管理職と人事を担当している人間だから人を見抜く力があるの。でも、相手は外人だから何も言えなかった」
ボーイ、参ったね。
さっきから面白い展開のオンパレードだ。頑固で厳格なお父さんも言葉がわからなければ黙ってしまう。
「でもお父さんは、お前が選ぶなら別にどんな男でもかまわないしお前がイギリスに住もうがどこに住もうがそれは勝手だ、ただあの男はお前と家族を養うだけの経済力がちゃんとあるのか?そもそもあいつはちゃんと定職についてるのか?何かあったときに対処できるだけの蓄えもあるのか?そういうのは全部自己責任だからな、それでもちゃんとやっていける自信があるのなら、結婚するがいい。って言われた。私はその時何も言い返せなかった…」
ボーイ、参ったね。
ここまで来るともうコントだな。確かに自分の娘がイギリスに留学するって言って帰って来たら40を越えた外人のフリーターをつれて帰って来て「結婚する」なんてSoftbankのCMみたいなシュールさだ。
「私は確かに不安だった。でも彼は本当にいい人で私の全てを知っていて、私は今まで付き合って来た人が10人以上いるけどその中で唯一、全てをさらけ出して裸になれた人なの、だって英語でのコミュニケーションでは本当のことしか言えないし…」
ボーイ、参ったね。
彼女は本当にきれいごとの達人だ。彼女はいつも自慢げに「私は10人以上の男と付き合ってる」っていうけど、これは冷静に考えるとどれも長続きしていないということだ、つまり前に言った「お前と一緒にいても楽しくない」っていう結論に見事に帰結するね。
「私はあのとき、結婚するつもりだった。でもやっぱり心のどこかで不安だったから準備が必要だったの。だから、私は留学期間が終わっても彼と結婚はしないで一度日本に帰って来たのよ。もう一度日本で冷静になってみるためにね」
ボーイ、参ったね。
それは嘘だ。だって彼女は留学期間が終わった後、確かに結婚をせずに日本に戻って来たけどその後で彼女はイギリスにワーキングホリデービザで戻るつもりだったんだ。確かにまだ心の準備ができていないから結婚をせずにもう一年ワーホリビザで戻ってイギリスで生活の基盤が出来てから結婚をするみたいなことを豪語していたけど、結局彼女はワーホリビザを取得できなかった。銀行通帳の翻訳の準備などを怠った彼女の怠慢が原因で見事に締め切られたのである。もちろん彼氏は激怒した「だから結婚しておけばこんなことにならなかったのに」とね。
「私、今仕事がすごく大変で新人のセラピストの女の子達の教育も任されてるの。ストレスだらけで誰かそばで支えてくれる人が欲しいの。私をハグしてくれる優しい人がいないとやっていけない…」
ボーイ、参ったね。
だったら、その全てを知ってて君のことを誰よりもわかってくれるイギリスの彼にしてもらったらどうだい?これが、彼女の本音だ。地球の裏側にいていつ会えるかもわからない彼氏、それよりも近くにいて将来も有望で自分を抱きしめてくれる日本の歯医者さん。つまり寂しさに勝てず彼氏を乗り換えるということだ、そうやって素直に言えば良いのに。
「今度、先生と郊外へブルーベリー狩りに行くの楽しみだわ…」
ボーイ、参ったね。
あれだけ僕がやけくそになって「じゃあデートしちゃいなよ」と言っても「いや、私それはできない。だって、先生は村田さんの顧客だもの。そんなことしたら私が彼女の顧客を横取りしたことになっちゃう。それだけはだめ」と格好いいこと言ってたのに。
「…そう、がんばってね」
僕はそう言って、グラスを飲み干すとビールをもう一杯注文した…
続く
次回予告
「オハラ、Wanda (you're my only love)」

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第五話「オハラ、No Surprises」
前回までのあらすじ
ようやく互いの距離が縮まり、スキンシップが増えてキタキツネのようにじゃれ合うオハラとエミ。だが、エミは突如として現れた歯科医「タカシ」への思いをさらに募らせて行くのであった…
第五話「オハラ、No Surprises」
最近エミはよく僕に連絡を取っては一週間に一回の割合で会うようになっていた。先週の金曜日は渋谷に行った。
僕は仕入れたばかりのおしゃれなイタリアンレストランのお店にさも常連のような振る舞いで来店し席に着いた。
「雰囲気の良いお店だね」
エミはそのヘーゼルのような澄んだ瞳で僕を見た。
ボーイ、参ったね。
早速、ご飯を頼もうとメニューを手に取るが力が入らず手からメニューがすり抜けた。
「どうしたの?」
エミが心配してくれた。僕は今無職でお金がないからこうして彼女と会うためには庭の芝刈りの仕事を手伝って日雇いのバイト代を稼がなければいかない。今日の芝刈りはやたらときつかった。おかげで握力がなくなり腕がしびれてこの有様。
「ちょっと見せて」
エミは僕の右腕を優しく握ると揉みながら上下に動かした。
ボーイ、参ったね。
彼女の愛らしい手が僕のしびれた筋組織をほぐしていった。ずっとこうしていたい、そのまま手を離さないでいてくれ、僕は心でそう強く願った。
それなりの味のイタリアンを食し、僕たちは店をでた。渋谷の町を闊歩する中、彼女と僕の体は何度も密着した。僕が勇気を振り絞り「手をつなごうよ」と言っても彼女は拒むだけ。「オハラとはそういうの無いから」と彼女はいつもそう言って僕を落ち込ませる。
その後は彼女の買い物に付き合った。家具や雑貨のおしゃれなお店に入って彼女は早速品定め。こういう時、やはり男は退屈だ。というのも、男だって買い物という名目で買いたいものがはっきりしていて来店している場合、もちろん時間をかけてじっくりと品物を見るが、いかんせん今日このお店に来たのは全くの偶然で僕には買う物も見る物もないのである。
彼女もそれは一緒だったはずだが、ゆっくりゆっくり、驚いたことに一階の隅から一番上の三階の隅まで見て回ったのだ。たまたま入った店で1時間30分を費やすことになるとは思っても見なかった。
なんとか買い物を終えて、時間が時間なだけに一杯飲もうということになった。プロントの隣の地下にあるカウンターバーに入りビールを早速注文。夏のビールは乾いた体にしみいった。
お酒を飲むと、というかいつも彼女が話をするときは決まって仕事の話かイギリス人彼氏の話、そして歯科医の話のどれかだった。彼女はテレビを見ないし音楽もあまり聞かない、映画もあまり見ないものだから話題が限られていた。
歯科医と今度また飲みに行くと彼女は言った。ここで複雑なのはエミはセラピストで歯科医はそのお店に来る常連で、歯科医は別のセラピスト(仮に村田と呼称)の常連なのだ。
つまり歯科医は村田が目当てで通い始めたということになる。そこで歯科医は村田をある日食事に誘った。村田は彼氏がいるがそのことを言うとせっかくの常連が逃げてしまうため、それを隠し、さらに徹底して「食事にいくならエミも一緒に行こうよ」とサシでの付き合いを避けたのである。なかなか賢明な判断だ。
こうして、一緒に食事について行くことになったエミは歯医者という高収入、将来有望、婚活をしている女性が理想とするものを全て持っている男に惹かれて行ったのである。
最初、村田を意識していた歯科医だがそれとないアプローチに気づき始め矛先がエミに変わり始めているのが彼女の話から理解できた。村田は彼氏がいるからあくまでお客さんという間柄を保とうとしているがエミは常に目をハートマークにして彼を見つめるものだから歯科医も「こっちでもいいかも」という気になったのだと思う。
「はあ、彼は私のことをどう思ってるのだろう?」「彼ってとっても奥手で真面目で…」うっとりとした目で彼女は呟いた。
ボーイ、参ったね。
彼女はいつも言ってることが会う度に変わるんだ。「自分は日本人男性とは付き合えない、日本の男ってなんでああ奥手なのかしら。その点イギリス人は…」とか言ってたくせに今ではその奥手ってのが魅力に変わってしまってる。
僕は日本人男性を卑下する日本人女子が大嫌いなんだ。留学をして外人にナンパされて留学期間中だけ付き合うと日本人女性はよくこういうことを言い始める。たしかにエミは美人だが、エミが留学前に付き合っていた男性に言われた一言が「お前と一緒にいても楽しくない」だそうな。
その理由がなんとなくわかって来た。彼女は料理もうまい自立した女性ではあるがコミュニケーションとなると、相手の話ではなくなによりもまず自分の話でさらにその内容が仕事の失敗談や同僚の誰々がとかそういう話ばかりでいわゆる万人受けのエンターテインメント性がないのだ。
彼女が日本人男子とは付き合えないと豪語するのは単に日本人男子に相手にされないのではないだろうか?容姿は良いがいざ話してみると盛り上がらない。結果「お前といても楽しくない」につながる。
何よりも不憫なのはイギリスの彼で、まだ彼はエミが歯科医を狙っていることを知らない。エミは本当にきれいごとの達人で「この先私が誰と付き合うことになってもイギリスの彼とは一生の付き合いになると思う。それくらい彼は私のことを愛してくれてるし私も彼のことをほっておけない。彼と私はお互いを知り尽くしていて、私は彼の前では裸の自分になれたの…」と言っている。しまいには彼氏がいて他の男にアプローチをかけているこの状況を「二股ではない」と豪語していた。
日本人の男と付き合えない、そしてイギリスの彼の哀れみから僕はだんだんと怒りが込み上げて来た。
「君ってさ…」エミが僕の方を見た。僕はつばを飲み込み意を決して言った。
「言ってること、やってることがむちゃくちゃだよ」
エミは猫のように鋭い目で僕を見た。
続く
次回「オハラ、sweetness」
ご期待ください。

Yotsugi Bustersのラジオを是非お聞きください。
ようやく互いの距離が縮まり、スキンシップが増えてキタキツネのようにじゃれ合うオハラとエミ。だが、エミは突如として現れた歯科医「タカシ」への思いをさらに募らせて行くのであった…
第五話「オハラ、No Surprises」
最近エミはよく僕に連絡を取っては一週間に一回の割合で会うようになっていた。先週の金曜日は渋谷に行った。
僕は仕入れたばかりのおしゃれなイタリアンレストランのお店にさも常連のような振る舞いで来店し席に着いた。
「雰囲気の良いお店だね」
エミはそのヘーゼルのような澄んだ瞳で僕を見た。
ボーイ、参ったね。
早速、ご飯を頼もうとメニューを手に取るが力が入らず手からメニューがすり抜けた。
「どうしたの?」
エミが心配してくれた。僕は今無職でお金がないからこうして彼女と会うためには庭の芝刈りの仕事を手伝って日雇いのバイト代を稼がなければいかない。今日の芝刈りはやたらときつかった。おかげで握力がなくなり腕がしびれてこの有様。
「ちょっと見せて」
エミは僕の右腕を優しく握ると揉みながら上下に動かした。
ボーイ、参ったね。
彼女の愛らしい手が僕のしびれた筋組織をほぐしていった。ずっとこうしていたい、そのまま手を離さないでいてくれ、僕は心でそう強く願った。
それなりの味のイタリアンを食し、僕たちは店をでた。渋谷の町を闊歩する中、彼女と僕の体は何度も密着した。僕が勇気を振り絞り「手をつなごうよ」と言っても彼女は拒むだけ。「オハラとはそういうの無いから」と彼女はいつもそう言って僕を落ち込ませる。
その後は彼女の買い物に付き合った。家具や雑貨のおしゃれなお店に入って彼女は早速品定め。こういう時、やはり男は退屈だ。というのも、男だって買い物という名目で買いたいものがはっきりしていて来店している場合、もちろん時間をかけてじっくりと品物を見るが、いかんせん今日このお店に来たのは全くの偶然で僕には買う物も見る物もないのである。
彼女もそれは一緒だったはずだが、ゆっくりゆっくり、驚いたことに一階の隅から一番上の三階の隅まで見て回ったのだ。たまたま入った店で1時間30分を費やすことになるとは思っても見なかった。
なんとか買い物を終えて、時間が時間なだけに一杯飲もうということになった。プロントの隣の地下にあるカウンターバーに入りビールを早速注文。夏のビールは乾いた体にしみいった。
お酒を飲むと、というかいつも彼女が話をするときは決まって仕事の話かイギリス人彼氏の話、そして歯科医の話のどれかだった。彼女はテレビを見ないし音楽もあまり聞かない、映画もあまり見ないものだから話題が限られていた。
歯科医と今度また飲みに行くと彼女は言った。ここで複雑なのはエミはセラピストで歯科医はそのお店に来る常連で、歯科医は別のセラピスト(仮に村田と呼称)の常連なのだ。
つまり歯科医は村田が目当てで通い始めたということになる。そこで歯科医は村田をある日食事に誘った。村田は彼氏がいるがそのことを言うとせっかくの常連が逃げてしまうため、それを隠し、さらに徹底して「食事にいくならエミも一緒に行こうよ」とサシでの付き合いを避けたのである。なかなか賢明な判断だ。
こうして、一緒に食事について行くことになったエミは歯医者という高収入、将来有望、婚活をしている女性が理想とするものを全て持っている男に惹かれて行ったのである。
最初、村田を意識していた歯科医だがそれとないアプローチに気づき始め矛先がエミに変わり始めているのが彼女の話から理解できた。村田は彼氏がいるからあくまでお客さんという間柄を保とうとしているがエミは常に目をハートマークにして彼を見つめるものだから歯科医も「こっちでもいいかも」という気になったのだと思う。
「はあ、彼は私のことをどう思ってるのだろう?」「彼ってとっても奥手で真面目で…」うっとりとした目で彼女は呟いた。
ボーイ、参ったね。
彼女はいつも言ってることが会う度に変わるんだ。「自分は日本人男性とは付き合えない、日本の男ってなんでああ奥手なのかしら。その点イギリス人は…」とか言ってたくせに今ではその奥手ってのが魅力に変わってしまってる。
僕は日本人男性を卑下する日本人女子が大嫌いなんだ。留学をして外人にナンパされて留学期間中だけ付き合うと日本人女性はよくこういうことを言い始める。たしかにエミは美人だが、エミが留学前に付き合っていた男性に言われた一言が「お前と一緒にいても楽しくない」だそうな。
その理由がなんとなくわかって来た。彼女は料理もうまい自立した女性ではあるがコミュニケーションとなると、相手の話ではなくなによりもまず自分の話でさらにその内容が仕事の失敗談や同僚の誰々がとかそういう話ばかりでいわゆる万人受けのエンターテインメント性がないのだ。
彼女が日本人男子とは付き合えないと豪語するのは単に日本人男子に相手にされないのではないだろうか?容姿は良いがいざ話してみると盛り上がらない。結果「お前といても楽しくない」につながる。
何よりも不憫なのはイギリスの彼で、まだ彼はエミが歯科医を狙っていることを知らない。エミは本当にきれいごとの達人で「この先私が誰と付き合うことになってもイギリスの彼とは一生の付き合いになると思う。それくらい彼は私のことを愛してくれてるし私も彼のことをほっておけない。彼と私はお互いを知り尽くしていて、私は彼の前では裸の自分になれたの…」と言っている。しまいには彼氏がいて他の男にアプローチをかけているこの状況を「二股ではない」と豪語していた。
日本人の男と付き合えない、そしてイギリスの彼の哀れみから僕はだんだんと怒りが込み上げて来た。
「君ってさ…」エミが僕の方を見た。僕はつばを飲み込み意を決して言った。
「言ってること、やってることがむちゃくちゃだよ」
エミは猫のように鋭い目で僕を見た。
続く
次回「オハラ、sweetness」
ご期待ください。

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怖い話の季節
どーも、オハラです。
いやー、怖い話の季節になってきましたね。
毎晩僕はYoutubeでなにかしらの心霊動画を見てはほくそ笑んでおります。
僕は特別霊感があるわけではないのですが、これだけは言えます。最近よくテレビで紹介される「幽霊が映った」みたいなハンディカムの映像ですが、そのほとんどは作り物であるということ。
幽霊ってのはあんなにはっきりと映りません。もっとぼやっと創造力をかき立てるように現れます。そこに感じるのがその幽霊の伝えたいことだと思います。例えば攻撃意識をむき出しの幽霊(主に赤い色のオーラのように見える)とか悲しいオーラとかそういったメッセージを汲み取れるような映像が本物だと思います(専門家じゃないからわからないけど)。
だいたいあんなホラー映画の演出と同じような登場の仕方の幽霊って時点でおかしいです。特にアメリカのホームビデオのやつがひどい、いっそ映画にしたほうが面白いくらいのできばえ。
実際の心霊体験なんてそんなに演出じみてはいないはず、テレビがひとりでに着いたりとか「パン」とラップ音がするくらいな物だと思います。見えてしまう人にはもっと恐ろしいことが起きそうですが。
そう言えば去年いとこが経営しているそろばん塾を改築する時に、ずっと創立以来簡単なリフォームくらいはあったものの改築はなかったので、大掛かりな取り壊しの工事を開始するときに、誰もいないはずのそろばん塾でずっとラップ音がなってとまらなかったとおじさんが話していました。たぶん創立者である僕のおじいちゃんが最後の見納めにやって来たんでしょうね、位牌をもって塾内を一緒に散策してあげたらぴたりと音は止んだそうです。
僕自身の怖い話ってのは…ないですね。霊感がないもので、ただ一枚だけ僕は心霊写真を持ってます。それは僕が高校二年の時に長崎に修学旅行で行ったときに撮影した写真なのですが、ポージングをつけてかっこつけてる僕の写真の左手の指が異常に長かったという写真があります。これは誰がどうみても指が伸びてます。
まあ、僕の怖い体験はそれくらいですね。みなさんも怖い体験ありますか?
あったら教えてくださいね!

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いやー、怖い話の季節になってきましたね。
毎晩僕はYoutubeでなにかしらの心霊動画を見てはほくそ笑んでおります。
僕は特別霊感があるわけではないのですが、これだけは言えます。最近よくテレビで紹介される「幽霊が映った」みたいなハンディカムの映像ですが、そのほとんどは作り物であるということ。
幽霊ってのはあんなにはっきりと映りません。もっとぼやっと創造力をかき立てるように現れます。そこに感じるのがその幽霊の伝えたいことだと思います。例えば攻撃意識をむき出しの幽霊(主に赤い色のオーラのように見える)とか悲しいオーラとかそういったメッセージを汲み取れるような映像が本物だと思います(専門家じゃないからわからないけど)。
だいたいあんなホラー映画の演出と同じような登場の仕方の幽霊って時点でおかしいです。特にアメリカのホームビデオのやつがひどい、いっそ映画にしたほうが面白いくらいのできばえ。
実際の心霊体験なんてそんなに演出じみてはいないはず、テレビがひとりでに着いたりとか「パン」とラップ音がするくらいな物だと思います。見えてしまう人にはもっと恐ろしいことが起きそうですが。
そう言えば去年いとこが経営しているそろばん塾を改築する時に、ずっと創立以来簡単なリフォームくらいはあったものの改築はなかったので、大掛かりな取り壊しの工事を開始するときに、誰もいないはずのそろばん塾でずっとラップ音がなってとまらなかったとおじさんが話していました。たぶん創立者である僕のおじいちゃんが最後の見納めにやって来たんでしょうね、位牌をもって塾内を一緒に散策してあげたらぴたりと音は止んだそうです。
僕自身の怖い話ってのは…ないですね。霊感がないもので、ただ一枚だけ僕は心霊写真を持ってます。それは僕が高校二年の時に長崎に修学旅行で行ったときに撮影した写真なのですが、ポージングをつけてかっこつけてる僕の写真の左手の指が異常に長かったという写真があります。これは誰がどうみても指が伸びてます。
まあ、僕の怖い体験はそれくらいですね。みなさんも怖い体験ありますか?
あったら教えてくださいね!

Yotsugi Bustersのラジオを是非お聞きください。
人間の本当の価値は…
どーも、オハラです。
仕事を辞めてから一ヶ月が経ちました。
色々と次は何をしようかと考えてはアルバイトなどを申し込んだり、次はどんな職種に就こうかと真剣に悩んだりして資料をあさったり。
ある人が思考の整理と称している本の中で、アイデアは一度寝かせておいたほうが良いと言っていた、つまり一度離れて冷静になってみるということ。例えば、真剣に悩んで書いたラブレターを次の日読み返してみると全く意味の伝わらない恋文になっていたり、徹夜で仕上げたレポートも次の日に読むと支離滅裂で全くわけがわからないという時が有る。
今回、色々とあれこれ仕事を検索し「ここにいこうか、あそこにいこうか」と目星をつけるも二日ほど日をあけてもう一度考えてみると「なんでこんな業種を見てるんだ?」という疑問にかられる。つまり置いておくことでしばらく冷静に頭の中で整理が出来るというものだ。
今の時代はやっぱり仕事は少ない。派遣や契約社員ばかりでなかなか正社員ってのがないね。
仕事をしていないとかフリーターとかってのはどうしても下に見られちゃうね、給料がそのまま人間の価値に換算されてるような気分だ。
お金はあったほうがいいけど、人間の本当の価値は財布の中身とか着ている服とか車とか身分とかじゃなくて、どれだけ自分が社会に貢献できてるかってことだと思う。
社会なんて大々的なものじゃなくても、たとえば周りの人とか家族や町内会でもそれは一緒。人のために役に立ってるっていうのはすばらしいことだ。
僕の場合で言うと、友達のiphoneアプリのデザインを手伝ったり、いとこの叔父の経営するそろばん塾のホームページを作ってあげたり、似顔絵を書いてあげたりってそれなりにみんなが喜んでくれることをしているつもりだ(ほぼ無償で)。
これからもっと不況の波が襲ってくると思うけど、人のために何かしてあげられる余裕を持たないとね。余裕の無い生活は自分とそして周りを狂わすことになるよ。前回お世話になった会社で一番学んだのはそれかな…

Yotsugi Bustersのラジオを是非お聞きください。
仕事を辞めてから一ヶ月が経ちました。
色々と次は何をしようかと考えてはアルバイトなどを申し込んだり、次はどんな職種に就こうかと真剣に悩んだりして資料をあさったり。
ある人が思考の整理と称している本の中で、アイデアは一度寝かせておいたほうが良いと言っていた、つまり一度離れて冷静になってみるということ。例えば、真剣に悩んで書いたラブレターを次の日読み返してみると全く意味の伝わらない恋文になっていたり、徹夜で仕上げたレポートも次の日に読むと支離滅裂で全くわけがわからないという時が有る。
今回、色々とあれこれ仕事を検索し「ここにいこうか、あそこにいこうか」と目星をつけるも二日ほど日をあけてもう一度考えてみると「なんでこんな業種を見てるんだ?」という疑問にかられる。つまり置いておくことでしばらく冷静に頭の中で整理が出来るというものだ。
今の時代はやっぱり仕事は少ない。派遣や契約社員ばかりでなかなか正社員ってのがないね。
仕事をしていないとかフリーターとかってのはどうしても下に見られちゃうね、給料がそのまま人間の価値に換算されてるような気分だ。
お金はあったほうがいいけど、人間の本当の価値は財布の中身とか着ている服とか車とか身分とかじゃなくて、どれだけ自分が社会に貢献できてるかってことだと思う。
社会なんて大々的なものじゃなくても、たとえば周りの人とか家族や町内会でもそれは一緒。人のために役に立ってるっていうのはすばらしいことだ。
僕の場合で言うと、友達のiphoneアプリのデザインを手伝ったり、いとこの叔父の経営するそろばん塾のホームページを作ってあげたり、似顔絵を書いてあげたりってそれなりにみんなが喜んでくれることをしているつもりだ(ほぼ無償で)。
これからもっと不況の波が襲ってくると思うけど、人のために何かしてあげられる余裕を持たないとね。余裕の無い生活は自分とそして周りを狂わすことになるよ。前回お世話になった会社で一番学んだのはそれかな…

Yotsugi Bustersのラジオを是非お聞きください。
結活
どーも、オハラです。
結活ブーム、と昨今のネットニュースを見ればどこにでもそれらの情報が載っておりますね。
今は男がだらしない、草食系男子ばかりでたよりないとか、「結婚ができない」「良い相手が見つからない」ということの原因を何でも男に負いかぶせるのもどうかと思いますが…
例えば、この前ニュースを見ていて結活のことがやっていて30後半くらいの女性が結婚相談所みたいなところで定期的にお見合いなどをしてはがんばっていたが、彼女の出してる条件が「年収800万以上で有名大学卒」といった条件を提示。
こんだけ相手に求めてるということは相当自分の容姿にも自信があるのだろうと思いきや…見ていて怒りが込み上げてきたくらいのクオリティだった。なんか表情も暗くてお見合いのシーンが出てたけどなんかちゃんと笑って話せてる感じがなかった。
びっくりしたのが、その人の家だ。一人暮らしをしてるんだけどゴミ屋敷とは言わないけど物がパンパンでかなり狭い家だった。つまり、あまり良い暮らしが出来ていないのだと思う。
なんかこのニュースを見て「焦る気持ちはわからないでも無いが、絶対に道を間違えてしまう」ような気がした。結婚ってのはもちろん人生の大きな分かれ目であるが、正直みんな深く考えてはいないと思う。
なんだかんだでフィーリングだ。「この人をこそ愛したい」とか「こいつを一生守って行くぞ」とか思って入るがもちろん確証がなくて「これでいいのかなあ?」なんて半信半疑で不安を抱えながらの結婚が普通だと思う。そりゃあ、そうだ約束されてる未来なんてないし、互いにいつ気が変わってしまうか、仕事がおじゃんになるかもしれないし、子供をちゃんと育てられないかもしれない。
でも、そこにあるのはやはり信頼関係だと思う。何年も付き合ってて、やっぱりこの人が一番気兼ねなくいられる、とかそういう判断基準だと思う。もちろん、美人だからとかイケメンだからという理由だけで付き合うカップルが早めに終わってしまうのと同じで、「お金」を判断基準に結婚してしまうのはすこぶる危険だ。
そんなにお金が欲しいなら、結活しているお金を全部ジャンボ宝くじとかにつぎ込んだ方が効率がいいのでは?
我がラジオでも何度か登場しているダストマンは一時、若い人妻とちちくりあっていた時期があったが、その女性は年齢も20後半ぐらいですごい美人だったという。旦那は医者だったか大手企業の人間か、とにかくお金のある男。
その女性はお水の仕事かなにかをやっていて、その旦那と知り合い結婚したのだがいかんせん旦那がつまらないという。旦那との夜の営みも特になく、真面目すぎる旦那は彼女を楽しませられる話題の一つも持っておらず、つまり不毛な結婚生活。
ある夜に自分からセックスをしかけたところ拒まれてしまい、それがショックで出会い系に登録、ダストマンと知り合った。
まあこういう哀れな末路もあるということ。優しいだけの男には何の魅力もないと女子達はいうけどお金だけでもだめだよね。

Yotsugi Bustersのラジオを是非お聞きください。
結活ブーム、と昨今のネットニュースを見ればどこにでもそれらの情報が載っておりますね。
今は男がだらしない、草食系男子ばかりでたよりないとか、「結婚ができない」「良い相手が見つからない」ということの原因を何でも男に負いかぶせるのもどうかと思いますが…
例えば、この前ニュースを見ていて結活のことがやっていて30後半くらいの女性が結婚相談所みたいなところで定期的にお見合いなどをしてはがんばっていたが、彼女の出してる条件が「年収800万以上で有名大学卒」といった条件を提示。
こんだけ相手に求めてるということは相当自分の容姿にも自信があるのだろうと思いきや…見ていて怒りが込み上げてきたくらいのクオリティだった。なんか表情も暗くてお見合いのシーンが出てたけどなんかちゃんと笑って話せてる感じがなかった。
びっくりしたのが、その人の家だ。一人暮らしをしてるんだけどゴミ屋敷とは言わないけど物がパンパンでかなり狭い家だった。つまり、あまり良い暮らしが出来ていないのだと思う。
なんかこのニュースを見て「焦る気持ちはわからないでも無いが、絶対に道を間違えてしまう」ような気がした。結婚ってのはもちろん人生の大きな分かれ目であるが、正直みんな深く考えてはいないと思う。
なんだかんだでフィーリングだ。「この人をこそ愛したい」とか「こいつを一生守って行くぞ」とか思って入るがもちろん確証がなくて「これでいいのかなあ?」なんて半信半疑で不安を抱えながらの結婚が普通だと思う。そりゃあ、そうだ約束されてる未来なんてないし、互いにいつ気が変わってしまうか、仕事がおじゃんになるかもしれないし、子供をちゃんと育てられないかもしれない。
でも、そこにあるのはやはり信頼関係だと思う。何年も付き合ってて、やっぱりこの人が一番気兼ねなくいられる、とかそういう判断基準だと思う。もちろん、美人だからとかイケメンだからという理由だけで付き合うカップルが早めに終わってしまうのと同じで、「お金」を判断基準に結婚してしまうのはすこぶる危険だ。
そんなにお金が欲しいなら、結活しているお金を全部ジャンボ宝くじとかにつぎ込んだ方が効率がいいのでは?
我がラジオでも何度か登場しているダストマンは一時、若い人妻とちちくりあっていた時期があったが、その女性は年齢も20後半ぐらいですごい美人だったという。旦那は医者だったか大手企業の人間か、とにかくお金のある男。
その女性はお水の仕事かなにかをやっていて、その旦那と知り合い結婚したのだがいかんせん旦那がつまらないという。旦那との夜の営みも特になく、真面目すぎる旦那は彼女を楽しませられる話題の一つも持っておらず、つまり不毛な結婚生活。
ある夜に自分からセックスをしかけたところ拒まれてしまい、それがショックで出会い系に登録、ダストマンと知り合った。
まあこういう哀れな末路もあるということ。優しいだけの男には何の魅力もないと女子達はいうけどお金だけでもだめだよね。

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期待と裏切り
どーも、オハラです。
人間はどうも、自分が希望したものが結果的に違うとわかったときに強烈な反発、怒り、嫌悪といった感情が芽生えてしまう。
すなわち、簡単に言えば「期待と裏切り」の関係である。
人は無意識のうちにあらゆる期待を胸に抱く、それは自然なことだ。でも、それらがうまくいったときは特に心に留めておくことをせず、むしろうまくいかなかったことの方をよく数えてしまう。
しかし、冷静に考えて世の中のものが全て自分の思い通りに行くことの方がどちらかというと奇跡であり、期待通りにいかないのが自然なのである。
そうだということをわかっておきながら我々は知らずのうちに期待を抱いてしまうものである。でも、これは生きて行こうとする前向きな姿勢でもあり「次こそは、明日こそは」ととても前向きな精神である。
とかくこれらは恋愛においてよく見られ、恋愛が成立するには互いの意思が向き合っていなければならず、自分だけが相手を熱烈に愛してもそれは片思いである。
いくらあなたが相手のことを思っていても、相手が同じように自分を思ってくれるとは限らないのに、傲慢にもあなたはそうなることを期待している。森羅万象をコントロールできないのと同じであなたは相手をコントロールすることもできない。無理に相手の性格を変えようとか、思考をねじ曲げてしまおうとか、それは不可能でとくに成人を過ぎてる場合には考えがどんどん練り固まって行く一方で変わろうという意思がそこには見えないのである。
望んだ物が欲しければ、あなた自身も変わらなければならない。パズルのピースが合わないと次から次へといろんなものを当てはめるのではなく、自分の形をかえることも出来る。いささか、これは危険でもあり、なぜならあなたを変えるということはあなたの人格を否定すること、あなたではなくなる可能性もある。
しかし、あなたの形がいびつであるならば、あなたは自分が変わることでより良い方向へ進んで行けるということを知る、いわゆる自己発見を通して変わることも出来る。それは悟りとも言えるし、自己改革ともいえる。
自分の自我を保ちつつ変わって行くのは至難の業、あなたはたくさんの人の意見に惑わされ自分を失いながらも最終的には自分であるということを自覚するに至る。
結果的に、期待を持つのは外にではなく内に、すなわち自分に期待を持つということである。

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人間はどうも、自分が希望したものが結果的に違うとわかったときに強烈な反発、怒り、嫌悪といった感情が芽生えてしまう。
すなわち、簡単に言えば「期待と裏切り」の関係である。
人は無意識のうちにあらゆる期待を胸に抱く、それは自然なことだ。でも、それらがうまくいったときは特に心に留めておくことをせず、むしろうまくいかなかったことの方をよく数えてしまう。
しかし、冷静に考えて世の中のものが全て自分の思い通りに行くことの方がどちらかというと奇跡であり、期待通りにいかないのが自然なのである。
そうだということをわかっておきながら我々は知らずのうちに期待を抱いてしまうものである。でも、これは生きて行こうとする前向きな姿勢でもあり「次こそは、明日こそは」ととても前向きな精神である。
とかくこれらは恋愛においてよく見られ、恋愛が成立するには互いの意思が向き合っていなければならず、自分だけが相手を熱烈に愛してもそれは片思いである。
いくらあなたが相手のことを思っていても、相手が同じように自分を思ってくれるとは限らないのに、傲慢にもあなたはそうなることを期待している。森羅万象をコントロールできないのと同じであなたは相手をコントロールすることもできない。無理に相手の性格を変えようとか、思考をねじ曲げてしまおうとか、それは不可能でとくに成人を過ぎてる場合には考えがどんどん練り固まって行く一方で変わろうという意思がそこには見えないのである。
望んだ物が欲しければ、あなた自身も変わらなければならない。パズルのピースが合わないと次から次へといろんなものを当てはめるのではなく、自分の形をかえることも出来る。いささか、これは危険でもあり、なぜならあなたを変えるということはあなたの人格を否定すること、あなたではなくなる可能性もある。
しかし、あなたの形がいびつであるならば、あなたは自分が変わることでより良い方向へ進んで行けるということを知る、いわゆる自己発見を通して変わることも出来る。それは悟りとも言えるし、自己改革ともいえる。
自分の自我を保ちつつ変わって行くのは至難の業、あなたはたくさんの人の意見に惑わされ自分を失いながらも最終的には自分であるということを自覚するに至る。
結果的に、期待を持つのは外にではなく内に、すなわち自分に期待を持つということである。

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