しまなみライドの記録 その4 生口島、大三島の巻き | atx840な日々~ ver cycling

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お晩でございます~

北海道は苫小牧のATX840 でございます!

 

さて、その4まで来たが、まだ今治に着かない(笑)

往復して広島空港の最終日まで、いったい何回になるやら・・・

 

今回は、生口島でご飯を食べ、大三島でお守りを買うあたりまでだ。

 

ネタと写真がたくさんあって、かなりの長くなったので、テキトーに拾い読みしてくださいな!

 

初回

 

前々回

 

前回のログ

 

 

 因島の次は生口島だ。 生口橋の入り口にたどり着き、また、登りが始まる。ここも、平均勾配は3%程度で、まだ体力もあるので大丈夫だ。

 途中、黄色い果実を発見!野良レモンだっ! とばかり、喜んで写真に収めたものの、後で見返してみると葉の形が違う。

 


ビワは優しい木の実だから~♪

 

 レモンではなく、ビワのようだ。いずれにしても、北海道では見られない風景に感動、前段でも書いたが森の匂いの違いを楽しみながら坂を登る。
 

 生口橋は、因島大橋と同じ吊り橋なのだが、吊り方が少し違う。因島大橋は長いワイヤーで橋の本体を吊っているが、生口橋は支柱から斜めにワイヤーを出して、それで橋を吊っていて、斜張橋という名前だったと思う。色々な形 の橋があって面白い、多分、橋の長さで形状が色々選ばれるのだと思う。

 


 

 そのように最初は思っていたのだが、気になったのでちょっと調べてみた。すると、生口橋が斜張橋になった理由は、普通の吊り橋ではなく、海峡の真ん中に橋脚を据える長い橋にする予定だったが、地盤が良くないので吊り橋になったそうだ。

 ただ、普通の吊り橋にした場合、山が海に近いので難しかったそう。なので、斜張橋になったというが、よく見ると橋脚がそれぞれの島に近い。普通は主塔の前後は同じ長さになるのだが、それが異なるのでバランスを取るため、橋の本体の真ん中は鋼製、両端はPC桁(コンクリート)にして重量で調整したという。これは、複合斜張橋という珍しい形式で、日本では初めてだったそうだ。

 

 

深いなぁ・・・ 色々調べると面白い。

 

 この橋は、自動車専用道路と自転車・歩行者道路の高さが同じで、頑丈な柵はあるものの結構なスピードでクルマが走っていく。直線なので事故は起こりにくいと思うが、冬の早朝などは凍結しそうなのでちょっと怖いかも。

 


クルマと同じ高さを走る!


 橋の中間あたりまで行ったところで、なにやら見たことのない形の機器を発見。こういうものは気になる質なので、写真に収めて後で調べてみることにした。

 その形状で検索することもできるのだけど、銘板を撮っておけば会社名と型式番号がわかるので調べやすい。カメラのズーム機能を使って、あとで銘板が読めるようにしておいた。

 



 ホテルで調べてみたところ、地震計か何かのセンサーだと思っていたが、それは大間違いだった。その正体は航路標識灯、橋の下を航走する船舶のための信号照明だった。

 道理で真ん中についているわけだ。気が付かなかったけど、両脇にも色違い(中央は白、左右は赤と緑)で設置されていたはずだ。兆部についているアンテナのようなものはセンサーではなく、鳥が留まるのを防ぐアイテムではないか、と思う。

 

正面が生口島!

 

背後は因島!

 

 生口橋を降りて、次は生口島だ。ここは、日本一のレモンの産地で、明治時代からレモン栽培を手掛けている。特に、瀬戸田地区は国産レモン発祥の地で、エコレモンと呼ばれる低農薬レモンの生産、様々な加工品(レモンケーキ!)などの工房がたくさんある。

 僕も、この瀬戸田か大三島でお昼を食べようと計画しており、ちょうど11時を過ぎたところなので、ちょっと早いけどランチにすることにした。


石畳の道と雨水マンホール

 

 目指すのは、瀬戸田のしおまち商店街という商店街の一角にある「食堂あおり」というお店。この商店街、一度はさびれたとのことだが、しまなみ海道にサイクリストや旅行客が沢山来るようになり、お店が新規で開店するなど、賑やかになったようだ。

 狭い道だが、フラットな石畳の道路は雰囲気がある。自転車に乗っても大丈夫なのだが、あえて歩きたい道だ。

 

                                         
 商店街の真ん中あたりにある「食堂あおり」は、古民家を改造して食堂にしたお店で、中もとても雰囲気が良い。混んでいると聞いていたので、入れるか心配だったが、この日は僕が一番乗りで、その後ポツポツとお客さんが来る感じだった。

 やはり、平日を選んで正解だった。土日を絡めると、そうはいかないと思う。
 ここのお店はその名のとおり、アオリイカを食べさせてくれるところで、メニューもお刺身の定食と天丼に2種類と潔い。

 


 

 僕は定食のほうの「あおりご飯」を注文、ほどなくして僕の前に定食が置かれる。アオリイカはイカの王様と呼ばれるくらい、味がいい。

 残念ながら北海道では捕れないので、スーパーでも売っていないし、居酒屋でもほとんど見ることが無い。

 

 

 ここでは、卵汁に漬けて食べることになっているようで、店主の説明通り食べてみると・・・ 絶品である。上品な甘さ、程よい厚みと食感でご飯が進む。 

 

     
 いつもは丼でご飯なんて食べないのだが、この時ばかりは自転車で消耗していたせいにして、ペロッと食べてしまった。

 お味噌汁も赤だしで、これも北海道では出てこない。付け合わせの天ぷらも美味しく、天丼を食べてみたくなったが、いくら何でも食べすぎになるので我慢した。


 このあと、お土産用のレモンケーキを買おうと、リサーチしていたお店を探すが、木曜は定休日だった・・・ 

 帰りに買えばいいかな、と軽く考えて次の目的のお店を目指す。ところが、そこも開いていない・・・ ちょっと出かけています、的な張り紙があったので、その辺をうろついて少し待ってみたのだが、開く様子が無いのでここも帰りに寄ることにした。

 あんまり目的地を残すと、帰りがしんどくなるなぁ、とも思ったが、今治を早く出れば大丈夫だろう、なんとかなる!

 


祠に蜜柑がお供えしてあった

 

 瀬戸田を後にして、次は大三島にいくための多々羅大橋に向かう。ここも、長い登りがあり、森の中を走ることになる。ここで、やっと野良レモンを発見!(レモンだと思いたい・・・)

 


野良レモン?発見!!

 

 坂の途中で白い可憐な花を咲かせていた。今は花と実の季節の間なのか、そのどちらもあまり見かけない。大き目のみかん(はっさく、甘夏?)は結構見かけるのだが・・・
 坂を登り切って、多々羅大橋に入るところでレモンのオブジェがあるベンチを発見! 

 


多々羅大橋とレモンのベンチ

 

 美味しかったアオリイカ、買えなかったお土産のことを考えながら、多々羅大橋を渡る。多田羅大橋も生口橋によく似た斜張橋だが、ワイヤーを支える支柱の形状が微妙に違う。僕的には、こっちのほうがかっこいいなぁ、と思うのだが、受注したメーカーの違いなのだろう。

 

橋を支えるワイヤーがカッコいい!

 

 しかし、どこで作った橋でも、日本の吊り橋の技術は世界一、建設中だった世界最長の吊り橋の支柱(当時、明石海峡大橋)は、あの阪神淡路大震災に耐え抜いたのだから!

 ちなみに、この多々羅大橋も複合斜張橋で完成当時は世界最長の斜張橋だったという。

 

 多々羅大橋の中間地点は広島県と愛媛県の県境だった。

いよいよ四国さんに突入だ!

 


左=四国さん 右=本州方面

 

 ちょうど橋の中間地点だというこの場所で自撮り。人や自転車の往来が少ないので(ほぼない)、安全に止まって写真を撮ることができた。前段でも書いたが、土日だと順番待ちで人だかりになるだろうし、こうスムーズにはいかないだろうなぁ・・・     

 

さぁ。愛媛県に突入!

                      
 橋を降りて大三島に入り、自転車道路を出るとすぐに道の駅「多々羅しまなみ公園」がある。ここにはサイクルオアシスといって、自転車用の休憩スペースがある。

 どうりで、自転車がいっぱい滞留していたわけだ。ここについてはあまりリサーチしていなかったので、ただのCaféかなんかだろう、と思って寄らなかった。今思えば残念なことをしたものだ。

 


 

 また、ここには「サイクリストの聖地、記念碑」がある。この記念碑ができたのは2014年のことで、しまなみ海道と台湾/日月潭サイクリングコースによる姉妹自転車道協定の締結、「サイクリングしまなみ」の開催を記念してできたものだという。


 有名な場所で、皆がニコパチしているので、僕も自撮り棒でパチリ。しかし、記念碑のサの字が切れてナイクリストになってしまった(笑)。

 


ナイクリスト・・・

 

 ほかにも、自転車を抱えてくれるオブジェなんかもあるし、背景には美しい多々羅大橋が見えるので、写真スポットとしては100点である。

 


 

 ここで休憩がてら、ひとしきり写真を撮って、通常ルートを外れて大山祇神社に向かう。このルートは通常のブルーラインと反対方向へ行くことになっているのだが、島を周回するコースとして、こちらにも案内の矢羽根マークやブルーラインが路肩に描かれているので、迷いにくい。

 

 海岸線を離れ、島を横断する峠に向かう。峠といっても、標高自体は76mとそれほどでは無いが、頂上付近はまあまあの勾配で、年配サイクリストの方が押して歩いていた。

 ぼくはといえば、まだ元気が残っていたので、ゆっくりではあるけど降りて押すまでには至らなかった(安堵)。

 

 ブロ友さんの夫さんが、「大山神社でもヘルメットのお守りは買えるから、大山祇神社は行かなくても・・・遠回りになるし・・・」とアドバイスをくれた訳を今知った感じだ(笑)。登りと下りを往復しなきゃならないからなぁ。


 登りでヒィヒィいっていると、曇っていた空に太陽さんが顔を出してきて、結構な気温になってきた。水分をたくさん取らないと脱水になってしまうので、こまめに水分補給するよう心掛けた。

 


大三島の大山祇神社 

 

 頂上から坂を一気に下り切ったところで、目的の大山祇神社の鳥居が見えてきた。ここは境内に自転車を入れることはできないので、駐車スペースの端っこに自転車を置かせてもらう。

 ところが、帰り際にわかったのだが、そこから直接見えない休憩スペースにサイクルラックがあるではないか! 案内をよく見なかった僕が悪い、仕方ない。

 

荘厳!のひとこと・・・


 目的はヘルメットのお守りなのだが、この神社の大きいこと! 山門から本殿までの直線はすごく長く、その途中に樹齢2,600年の楠があり、とても荘厳で素晴らしい眺めで、来てみて良かったと感じた瞬間だ。

 

樹齢2,600年の楠

 

 


長い参道

 

 本殿にお参りしたあと、早速目的のヘルメットのお守りを求めに行ったが、このお守りについてのお話。

 

ヘルメットのお守り、小さい!


 かつての武士が戦場でかぶった兜鉢の中央にある孔は「かんやどり」と呼ばれる神聖な場所だったそうだ。          
 この兜を現代のヘルメットになぞらえ、お守りを置くことで安全をお祈りするというものだ。

 僕も、戦場ではないが、危険がいっぱいの職場でかぶるヘルメット、自転車乗車用のヘルメットに各1つお守りを購入した。

 人指し指の第一関節くらいの小さなお守りで、両面テープで貼り付けられるようになっている。自分の足で買いに来たのだから、ご利益もあるだろう。 

 

柑橘の木には自然と目がいく・・・

               
 時間によっては、神社の近くにある食堂でランチと思っていたが、瀬戸田で食べてしまったので神社以外用事がなくなってしまった。

 鯛めしを食べさせてくれるお店があって、ここは行ってみたかったと、後で思った次第。

 しかし、偶然というか、なんと言うか、鯛めしは今治で食べることになる・・・

 

 きちんと調べれば、もっと見たり食べたりするスポットもあるのだろうけど、大山祇神社で満足してしまった。

 今思えば、カフェとか、もっとオシャレなところに寄ってみれば良かったかな・・・


 お参り後はまた、三村峠を越えて海岸に出る。心なしか、行きより楽な気がするが登る高さは変わらないはず?
一回走った道だから短く感じるだけかもしれない。

 

三村峠

 

 峠を下り、約6㎞海岸を走って、伯方島につながる大三島橋に向かう。大三島橋を渡ったら「伯方の塩~」でおなじみの伯方島だ。

 

しまなみライドの記録 伯方島、大島から今治へ! に続く。

 

まだ、2日目が終わらない・・・(笑)