お晩でございます~
北海道は苫小牧のATX840 でございます!
さて、前回に引き続き、しまなみライドの記録。
今回は、尾道から渡船で向島、初めて橋を渡って因島までの行程。メインは橋と、大山神社かな。
初回ののログ 1~4
前回のログ 5~8
9.ホテル⇒尾道駅前渡船
5月23日の朝、いつも通りの時間に起床、8時出発を目標に準備を始める。外を見ると、雲は出ているものの、雨が降りそうなお天気ではなく一安心。いよいよしまなみ海道を走るワクワクを胸に抱き、チェックアウトの準備を行う。
尾道ロイヤルホテル
すぐにも走りたいところだが、昨日心配だったリアタイヤの空気圧をチェック、案の定下がっていたので携帯ポンプでエアを入れる。ゲージで規定圧に調整、フロントはほぼ下がっていなかったので良かった。自転車で来る人が多いはずなのだから、フロアポンプくらい置いておいてくれるとありがたいのだが・・・ 携帯ポンプでは1bar入れるのに100回以上ポンピングしなければならないのだ。
ホテルの自転車保管スペース。ここで、携帯ポンぷを300回くらいポンピング(汗)
いよいよしまなみ海道ライドの始まり、向島へ渡船で渡る。ここにも橋はあるのだが「橋が狭いうえ交通量が多いので、安全のためおススメしない」とのガイド書の言葉に従う。なんといっても安全第一、事故を起こしてしまっては楽しいツアーが台無しになってしまう・・・
ホテルから数分、JR尾道駅の向かいにある尾道駅前渡船の乗り場に近づくと、通学途中の学生さんが沢山並んでいる。
並んでいる・・・
思えば今日は木曜の平日、通学で利用する人もいるのも納得がいく。その向島、その名の通り尾道のほんの向かいで手が届きそうな距離だ。10数分おきに船が来るので、それほど待たずに乗船、並んでいた学生さんに交じって一気に乗ることができた。
船上では向かいにイケメンと美人さんの金髪碧眼のカップルがいて、目があって「おはよう」とお互いに挨拶を交わしたので、ついでに話しかけてみた。
「どこから来たの?」⇒「カリフォルニア!」⇒「遠いなぁ」⇒「あなたは?」⇒「北海道」⇒「おお、札幌か?」⇒「苫小牧だ」 微妙な空気になる(苫小牧が判らなかったようだ) ⇒「スキーができるな」⇒「ですね~」⇒「良い旅を!」⇒「お互いに!」
という感じ。僕のテキトーな英語でも通じるものだ(笑)
神社の屋根みたいな操舵室
会話が終わったタイミングで、車掌さん?が料金を徴収しに来た。料金は自転車を含めて110円、高校生はフリーパスだったので、定期か何かなのだろう
耳を澄ますと、高校生が数学の解き方を友人に教えているようだ・・・ 因数分解とか、連立方程式とか、懐かしい(笑)。
10.向島
ほどなくして向島に到着、無事一つ目の島に上陸を果たす。走り出した街中は「しまなみ島走MAP」に記載の通り、混雑していて路肩も狭い。
外国人の観光客が結構多く、僕の前にも7台くらい走っていた。ただ、この方々の走行マナーはそれほど褒められたものではなく、並走はするし交差点で2段階右折しない。当然、ハンドサインなどは出すこともない。
ここで住んで生活している方々にとっては迷惑なんだろうなぁ、と思いつつ僕もその一人にならないよう気を付けて走るよう心に留めておいた。
桟橋から出て、少し走ったの向島の風景
郊外に出ると、クルマも少なく走りやすくなったところで、一つ目の橋、因島大橋が見えてきた。ちょうど、自動販売機がある休憩スペースがあったので写真撮影がてら休憩。
その隙に、せっかく追い抜いた電動アシスト軍団に抜かされ、また追い抜く羽目になる。向島は立ち寄る予定の個所も無いので、一気に橋の入り口まで走破する。
後ろが因島大橋!
休憩スポットの自販機、ボトル、缶を捨てることができる。サイクリストにはありがたい装備だ。橋と自転車のデザインが〇!
11.因島大橋
しまなみ海道の橋は、すべてに歩行者、自転車、原付(125CCまで)が走れるようになっており、自動車とは違う入り口が設定されている。これがまた、橋のすぐそばから入るようになっているため、曲がりくねった坂を走らなければならない。
橋は、その下に船が通過するし、土台の具合もあるので結構標高が高い場所にある。一方、乗り口の道路は大抵、海岸近くにあるので、ほぼ海抜ゼロから登っていくことになる。
これから、この橋を渡るのだ!
坂の入り口に表示があったのだが、平均勾配は約3%(100m走って3m登る)、これが1~2㎞続く。今治までは6つの橋があるから、6回は登らなくてはならない。ただ、その分下りもあるので救われるのだが・・・
早く橋を走りたい衝動から、1つ目の橋の入り口で写真を撮るのを忘れてしまった。まだ、走り始めたばかりなので体力も充分、ぐいぐい登っていけた。自転車や歩行者の道なので狭く、周りは鬱蒼と木が茂っているが、当然北海道とは植生も違うので生えている木も違う。そのせいか、森の匂いが違うのだ。どう表現していいか難しいが、南国の匂いというか、とにかく違うのである。
そして、いよいよ因島大橋に到達、ここの橋は2段構造になっていて自動車以外は主橋(とでも言うのだろうか?)の下に敷設された幅の狭い橋を通行することになる。
瀬戸大橋(瀬戸中央自動車道 児島-坂出)も同じような構造だが、下側は鉄道が走る構造になっていたのを思い出した。
幾分幅は狭いが、片方は原付と自転車が対面通行、残りは歩行者のスペース(右側の緑の舗装)になっていた。
通過する人もほぼないので、途中停止して歩行者スペースに入って写真撮影。ここからはきれいな吊り橋の全景は見えないが、瀬戸内海にちりばめられた島々がとても綺麗だった。
橋の隙間から見た瀬戸内海、向こうに見えるのは岩子島か
12.因島
橋が終わり、因島に上陸する。このあと、島の外周道路に向かって坂を下っていく。登りでは気が付かなかったが、結構カーブがきつく、ブラインドになっていて、あまり中央寄りを走ると登ってきた原付と接触しそうになるし、ゆっくり下っている方に追突しそうになる。
楽しい下りの始まり!
そういうことなので、ほどほどのスピードで下るのだが、これがジェットコースターみたいで楽しい! ドマーネはタイヤ(32C)もリム(21㎜)も太いので、コーナーリングは安定していて気持ちよい。
因島に上陸してすぐに、因島アメニティ公園に向かう。ここは、因島大橋が良く見える写真スポットになる。公園の海岸に堤防が突き出ており、先まで行って自撮り棒で記念写真。
はじめて活躍した自撮り棒(笑)
ところが、橋の方向をよく見ると、岬状の山から写真を撮れば、もっと橋がきれいに写るのでは?と思い移動開始。結構な激坂を上るとそこには絶景が待っていた。
ドマーネと因島大橋
ほんとは、もう少し先にいけば白い灯台があり、もっといい写真が撮れそうだったのだが、この先は登山道みたいになっていて厳しそうなので諦めた。先もまだまだあるし・・・
ここから、次の生口島に渡る生口橋の入口まで一気に走り、その先にある因島2つ目のポイントを目指す。
ちなみに、しまなみ海道の自転車コースは、路側帯にブルーのラインと矢羽根サインが描かれていて、地名の案内も表示されており、迷うことが無いように配慮されている。いちいち地図を確認しなくても走れるようになっているのはありがたい。
消火栓マンホール
因島なのに尾道? あとで調べてみたら、平成の大合併で尾道市になっていた。
職業柄マンホールは気になるのだが、下水ではなくて消火栓だった。積雪や凍結がないので、マンホールでも大丈夫なのだろう。これが北海道だと、冬は凍結して開かなくなったり、雪の下になり行方不明になってしまう。出っ張らない分、道路が狭い島ではいいアイデアなのだと思う。
13.大山神社 / 因島
因島2つ目の目的地は大山神社である。ここは、日本で唯一の自転車神社と呼ばれており、境内に自転車を持ち込むことができる。サイクリストの聖地、しまなみ海道らしい。
自転車用のお守りなんかも売っており、これからの道中安全を祈願したくて寄ることに決めていた。
次に渡る生口橋の下を通過、橋の入り口を通過してそろそろ分岐箇所か、と思って走るのだが中々見つからない。
いい加減走ったので、いくら何でもと思ってグーグルMAPを確認したら、まんまと通り過ぎていた。戻って、緩い坂を登ったら大山神社が見えてきた。
境内に登る長い階段が見え、これを歩いて登るのか?と思ったが、側道を登って境内に入ることができる旨、案内看板が設置されていた。その看板通り自転車を押して(結構な坂なので)行ったら境内に入ることができた。
サイクルラックに自転車を置き、ヘルメットを脱いで本殿にお参りするが、その前に手水で口と手を清めることは忘れない。
道中の安全を祈願し、社務所でお守りを選ぶ。社紋のステッカー、洋風デザインの洒落たお守りを購入した。
購入したお守り一式、しかし何かが足りない・・・
お代を収め、お礼を言って帰ろうと思ったら、巫女さんが神社前で写真を撮ってくれるという。
一人でお参りにきたオッサンへの気遣いが嬉しい。旅の楽しさはこういう出会いにあるのだ。
お礼を言って自転車神社の鳥居の前で記念撮影。
最初は遠慮して、自分(人物)だけ写真に納まろうとしたら「皆さん、自転車と一緒に写られますよ~」と、これまた親切に教えてくれた。 無事、ドマーネと一緒に記念撮影。
ほんとうに、ありがとうございました!!
ここで、失敗が一つ。ブロ友さんから、ここの神社でヘルメットお守りが買えると教えてもらっていた。
ヘルメットお守りの詳細は大三島のところで書くが、購入をすっかり忘れてしまった。
仕方ない、結構な寄り道になるかもしれないけど、時間もまだあるので、大三島の神社で買うことにした。
ただ、ブロ友さんの夫さんが「因島で売っている」とわざわざアドバイスしてくれた意味を、大三島で知ることになる。
大山神社から出てきた道を戻ると、また生口橋が見えてきて、入り口を発見。ここから、また登りが始まり、次は生口島だ。
「しまなみライドの記録 その4 生口島、大三島の巻き」に続く