突然、かつ私事ですが……

透色の秋全国ツアーを翌週に控えた某日,母が息を引き取りました。

 

数年間の長い闘病で,入退院を繰り返し,今年の夏前には余命の宣告があり。

実家を20歳で出てから,結婚し子供が生まれ,転職をし…と環境がどんどんと変わり,お盆と正月+αでしか帰省することはなくなっていた私も,可能な限り両親との時間を持とうと,自宅の金沢と実家の奈良を何度も往復し,これまでにないペースで会うことはできました。

私としては出来る限りのことはできたと思えて,最期を迎えることはできたかなと思っています。

 

その実家との往復の長い電車内。そこにはいつも推しグループの音楽がありました。

イコラブ,ニアジョイ,そして透色ドロップ。

前に帰ったときよりは少しづつ弱っていく親を見ることにコワさを感じながら帰省し,あと何度会えるのか?と複雑な気持ちの中で帰宅する。

決して楽しいだけではない往復の中で,曲と共に推しが歌っている姿を想像し,小声でコールを口ずさむ。心を少し軽くしてくれる存在が推しグループたちでした。

 

「誰かのために」

「最愛」

 

透色ドロップの曲では特にこの2曲に心救われてきたんです。

「誰かのために」では,その曲のシチュエーションとは関係ありませんが,ただ単純に“ファイト!”って言ってもらえることに元気をもらい。

そして「最愛」ではどんなに迷惑をかけても,どんなにダメ息子でも,最上級の愛情をかけてくれた母親のことを思い出しながら。

何度もこの曲を聴きながら車内でそっと涙をぬぐったことがありました。

 

間違いなくアイドルの存在が,支えてくれていた期間でした。

 

 

 

 

閑話休題。

 

昨日から書いている透色の秋全国ツアー2025 埼玉公演。

至極のユニットでの「ユラリソラ」が終わった後は,「孤独とタイヨウ」「Irregular」と魅せる曲が続きます。

この2曲のかまろんの表情がとても素敵で。

普段,かまろんと目が合うとデレデレとしちゃうんです。以前かまろんにも目が合った時に明らかに嬉しそうな表情に変わると指摘されたことがあるくらい笑

ただ,この2曲は恐らく何度かかまろんと目が合ったと思いますが,たぶん表情は変わっていなかった…というか,もしかすると睨みつけていたぐらいかもしれません。何か笑いかけてはいけないような凄みのようなものを感じて。

格好いい表情だなぁ…“と同時に,”キレイな顔だなぁ…“と思いながら,完全に見惚れていました。

 

 

そしてここから終盤に向けて再び盛り上がっていきます。

まずは「火花のように」で盛り上がりへのブリッジをかけ,「真夏のヒロインスタンス」へ。

そして「ハジマル!!」でグッと盛り上げてから「君と夢と桜と恋と」。

君夢,久々に聞くことができました。

いつぶりかな?バスラツアーの愛知公演以来かもしれません。

どの曲のレスよりも,この曲での指差しが一番うれしいです!

恐らく1サビの2回目の指差しはもらえたと思ってます(勘違いしておきます)!!

 

そして,やはりこちらもこの夏をずっと一緒に過ごしてきた曲「だけど夏なんて嫌いで」。

あぁこれがラストで今日のライブは終わりだなと思った刹那,SEが始まります。

ラストの曲。

 

「最愛」。

 

 

 

夏前からの数か月間,ずっと支えてくれていたこの曲が,母が亡くなって最初のライブの最後の1曲に。

嬉しさ,ありがたさ,楽しさ,そして寂しさ。

もうありとあらゆる感情が巡ってきて,2Aからは涙が止まらず…。

泣きながら,笑いながら,推しの名前をコールして。

きっとアイドルファン以外には理解してもらえない感情だとは思いますが,アイドルの力に助けられていることを実感する時間でした。

 

こんなにたくさんの力を貰っているアイドルに自分は何ができているんだろう?

まぁ,そんなことを考えても仕方がないのは分かってはいるんですが,それを考えちゃうくらいにこの数カ月は特に力を貰っていました。

 

 

この日もとっても楽しいライブでした。

笑って,泣いて,コールして。

 

貰った力を少しでもお返しできるように,これからもしっかりと応援していきたいと思います。

 

 

 

 

 

9月15日,透色ドロップ「透色の秋全国ツアー2025-埼玉公演-」に参戦してまいりました。

 

埼玉公演とは言っても,場所は個人的に未踏の地,熊谷。

ライブ前に知人と仕事関係の情報交換をするために前橋にて会い,その後熊谷へ移動。

前特典会には間に合わないと思っていたところ,思ったよりも前の予定が早く終わり,前特典会の終わり際に滑りこみ。

今日のライブよろしくねの挨拶がてら,かまろん(鎌房祐衣さん)ともなたん(麻倉もなさん)の特典会にバタバタと参加し,その後会場までの時間をよっぴくんと共に過ごします。

 

 

この二日前の新潟公演に参戦していたよっぴくんから情報を貰ったり,どんなセトリになるかな?などと考えながらオタ話しているのが楽しいひと時。

あっという間に開場の時間に。

 

いつものように上手側に陣取ります。

新体制お披露目の単独公演は下手側にいたのですが,その後は上手側に常に陣取る私。

いつも同じ場所にいてる方が何となく推しに探してもらえそうかな?という程度のものでそこまでこだわっているつもりはありませんが,自分の視界の画角が固定されてきて,違う場所で見ると違和感を感じてきてしまいそうにも思います。

 

 

さて,開場から30分ほどで,開演のOvertureが流れ,メンバーが登場。

さて1曲目は……??

まさにこのフォーメーションは!!

透色ドロップの最沸き曲の1つ,「夜明けカンパネラ」。

1曲目から古巣sろっとるで行くよというメンバーからの合図。

ファンのコールも一気に大きくなり,あとで終演後の特典会でかまろんが「私の煽り聞こえてた??」と不安がっていたくらいのボルテージ。

この日はファンのコールがとても大きかったと思います。

 

そして,「りちりち」,「君色クラゲ」,「ネバーランドじゃない」と言った比較的初期の曲たちが続いていきます。

特に「ネバーランドじゃない」は個人的には最近あまり聞くことができていなかった楽曲で,聴けて良かった~と。

ネバランのこはさん(梅野心春さん)がとってもかわいくて♪

小柄なこはさんがピョコピョコっとした可憐なダンスをしているのに目が釘づけでした!

 

その後このツアーから再解禁された「教えてよHashtag」,この夏を共に過ごした「きっと夏のせいだ」と沸き曲が続きます。

 

そしてその後いったんスローダウン。

「未彩図予報」,「君へ花便り」とエモーショナルな曲を続け,MCが入ります。

ステージに残ったのは,みゆちゃん(有坂望由さん)とみことちゃんの二人。

ということは…

ここで,今ツアーで2公演目の福岡から毎公演パフォーマンスしているユニット曲の披露へ。

福岡公演では,もな,みゆ,みことの5期生3人での「キュンと」。

新潟公演では,かま,こは,みことの3人での「恋の予感」。

 

この公演ではステージのMCに残っていない,かま,こは,もなによる…「ユラリソラ」。

淡い初めての恋と失恋を歌った,ミドルテンポの儚い楽曲。

透色ドロップらしい,繊細な楽曲を3人の歌声が紡いでいきます。

 

いつも,曲によって声色の使い分けをしっかりとするかまろんが,ユラリソラの世界観に合わせたやや細く,細かく震えるような声で歌います。それに呼応するように,こはさんも持ち前の繊細な高音で合わせます。

安定感のある先輩2人の歌声。

そしてもう一人はもなたん。

 

もなたんですが,高校時代はダンス部に所属しており,その魅せるダンスは透色ドロップの中でも随一の存在だと私は思っています。

一方で,歌声に関しては,決して歌が下手というわけでは全くないのですが,声質なのかビブラートが利きすぎて声が裏返ってしまうようなことがたまにありました。また,声量に関してもこれまでのステージでは先輩たちとユニゾンになると負けてしまっているところはあるのかな?という印象を持った時期も。

いや,繰り返しますが,決して下手だということではなく,歌に関してはまだまだステージ慣れをしていなかった状況だったかと思います。

 

ただ,この日のもなたんは私の目には物凄く気合が入っていたように見えました。

1フレーズ1フレーズ丁寧に,今の自分の持つものをぶつけていくような楽曲披露。

この日のこのユニット曲披露に対するもなたん思いが伝わってくるようで,先輩たち二人に引けを取らない,本当に素晴らしいパフォーマンスでした。

(本人はまだまだと反省をしていたようですが,確実に歌が上手くなっていると思います)

 

 

いや,もなたんだけではなく,かまろんもこはさんもものすごく気合が入っていたように見えました。

透色ドロップが結成された2020年に発表されたこの「ユラリソラ」。

私のような新参者にとっては,過去から続く名曲という程度しか分かってはいませんが,古参の透色ドロッパーの方にとっては,人によってはきっとそれ以上の大きな意味を持つこの曲。

これを3人でしかもユニットということで個人の声がストレートに聞こえる環境でパフォーマンスをするということに,もなたんだけでなく,かまろんやこはさんも,それぞれの思いをもって挑んでいたのだと思います。

 

 

あの日以来,ふとした時にユラリソラを聴くようになりました。

もちろん,単純にとってもいい曲。

が,聴こえてくる声は,今はもういない1期生,2期生の声。

とはいえ,私の頭の中ではあの日以来ずっと,その歌に合わせて,かまろん,こはさん,もなたんの3人がステージに立つ姿が再生され続けています。

 

あまりに素晴らしいパフォーマンスだったので…。

いつかまたどこかで,聴くことができれば。

そんな恐らく叶うことはないであろうことをぼんやり願いながら。

イコラブ広島公演への参戦記を書き始めていたのですが,途中で滞っておりました。

 

 

実は,先週木曜日,実母が息を引き取りました。

数年前から大病を患い,治療の入院と退院を幾度となく繰り返し,今年の夏前には余命宣告を受けている状況ではありました。

それまでは1年のうちで,お盆と正月に家屋で帰省するほか,春休みやGWに子供を連れて少し帰省する程度で,北陸と関西という距離の問題もあり,年に3~4回会えればいい方。

ただ,余命宣告以降は平均すると2週に1回は帰省し,一緒に時間を過ごすこともできました。

先週には,母が誕生日を迎えたため,誕生日が同じ長男のお祝いとあわせて,テレビ電話でお祝いをしたところでした。

残念ながら最期をみとることは間に合いませんでしたが,これまでにないペースで最後は会えていたので,良かったかなとも思っています。

 

会いたい人に会えることは当たり前ではないということ。

そして会いたい人に会うことは大切だということ。

改めて感じたところです。

 

 

さて,広島公演レポですが,もう時期を逃してしまっていますので…とはいえ,なんか前の2本で終わってしまうのは尻切れトンボ感があるので,最後に少しだけ感じたことを。

 

今回のライブの本編後半で1度,アンコールで1度,アリーナをメンバーが練り歩くという演出がありました。

これに関して2点だけ。

 

これまでも,お立ち台などを含めて,メンバーが近くに来てくれることはありました。

ただ,そのときに思うことは実物のメンバーはみんな華奢で小さく,せっかく練り歩いてくれても,人の陰に隠れてしまって,通路側以外のポジションだとほとんど見えないんだよなということ。

近くにいるっぽいことはファンの反応で分かるものの,結局モニターに映し出されるメンバーを見るしかないというのが常でした。

ただ今回は,練り歩きの前に「アリーナの方は全員座ってください!」というメンバーからのアナウンスがあり,アリーナ全員が座って練り歩くメンバーを見る状況。

これがとっても良かったです!いや,凄く単純なアナウンスと行動なんですが,少し離れたところにいるメンバーまでしっかり見ることができて。

ライブを繰り返しながら,こういうカイゼンを重ねていってくれるメンバー・スタッフさんに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

そしてもう一つはファンの応対。

こうやってアリーナを練り歩く行為ってメンバーにとってはリスクでもあるんですよね。でも少しでもファンに近くに行って,喜ばしたいと思ってくれるメンバーの気持ちをファンもしっかりとくみ取って,指示通りにきちんと座ってメンバーを見つめるファンたち。

イコラブのファンとメンバーの信頼関係で成り立つ演出。

 

そして,確かナツマトペの練り歩きだったと思うんですが,予定された練り歩きの時間が終わり,メンバー(確か衣織さん?)から「みんな立ってください!」って言われたんですよね。

ただ,この時アリーナの上手側のAブロックとBブロックの間にまだメンバーが一人残っていたんです(たしかみりにゃだったかな?いや,ひとみんだったかな?)。

すると,AブロックとBブロックの上手側のブロックは,そのメンバーがステージに戻るまでじっと座っていたんです。

いや,単にみんなみりにゃに見惚れていたのかもしれません笑

でも,着席を指定された意図をしっかりと理解したうえで座ったままで待ち,メンバーがステージに戻るとみんな立ち,ナツマトペの続きで盛り上がる。

これを見ていて,うわ~,やっぱイコラブ現場って好きだわって思ったんです。

 

 

別件ではありますが,杏ちゃんのSHOWROOMで,公演の翌日に宮島に行ってあんまいチャンネルのロケをしていた時も,「昨日ライブ行きました」程度に声をかけてくれる人はいても,誰もついてこないし,誰もSNSでつぶやいたりもしない。「本当にイコラブファンはみんなよい子すぎる」って言ってました。

 

 

こういうファンと,そしてそんなファンを喜ばそうとしてくれるメンバーと・スタッフで作り上げられる空間が幸せでないはずがありませんもんね。

 

幸せなツアーのスタート。

幸せな8周年のお祝い。

そして幸せな杏ちゃん凱旋でした。

 

 

さて,残念ながら今ツアーこのあと行けるところ目途はたっていません。

が,まずはイコラブちゃんのお誕生日会に一度は参加できた!

それだけで大満足の気持ちです。

 

これからも会える喜びと,会うことの大切さを胸に。