イコラブアリーナツアー2025。
“Timeless Tales”
今ツアーはOvertureの前にツアーコンセプトを表現するオープニング映像が流れます。
時は未来。男性がPCの画面に向き合っています
(ファイナルではこのおじさんとも今日でお別れかと寂しい思いも…)
技術が発達し,衣食住が満たされた未来の世界。
ただ,その未来には無くなってしまったものが…。
それが“エンターテインメント”。そしてその代表としての“アイドル”。
失った“感動”という感情を,過去の痕跡から探し出そうとする未来人。
そしてステージが始まります。
そこから繰り広げられるステージはまさに圧巻のステージ。
1曲目の「とくべチュして」から始まるブロックではイコラブらしい“可愛い”曲たちをギュッと集めます。
そしてブロックの締めくくりは否が応でも盛り上がる「ヒロインズ」。
とにかく声出して騒いで。
次のブロックでは「のろのろ」「手遅れ」などのカッコイイ系の曲を挟みつつ,最終的には「Junkies」でメンバーもパーティーグッズのようなものを持ち出しておふざけ全開。
イコラブちゃんたちの仲の良さと,サービス精神が満開のステージ。
「海とレモンティー」,「あのコン」などエモーショナルな曲を挟み,「トリガー」,「サブリミナル」というイコラブの王道曲へとつなぎ。
そして再び未来人の言葉。
どれだけ物的に満たされたとしてもそれは必ずしも感情が満たされるわけではなく,絶対にエンターテインメントはなくならない。
Never(絶対に)。
そして「絶対アイドルやめないで」。
なんて美しい流れ。
7周年の”カワイイ”をコンセプトにした振り切ったライブもそれはそれで大好きです。
昨今アイドル界隈で重視されているともいえる”カワイイ”。
その土俵でも十分に戦えるんだよということを証明した7周年コンサートだったとは思います。
でも,やっぱりイコラブの良さって,楽曲の幅の広さだし,それを歌いこなす表現力だし,ライブ全体を通してのストーリーなんですよね。
それが存分に表現されたセトリで,イコラブの現時点での到達点を再確認させてくれるライブだったと思います。
サプライズがあったわけでもなく(追加公演の発表はありましたが)。
メインステージも何か大きな装置があるわけではなく。
劇的に新曲が増えたというわけでもなく。
それでも過去最高を確実に更新したと思わせてくれるイコラブちゃん。
やっぱりイコラブなんよ。
”Timeless Tales”
(不朽の物語)
何が”Timeless Tales”なのか。
ここからは私なりの考えです。
きっとこれば,イコラブの”アイドル観”なのかな?と。
時間が経ち,時代が流れたとしても。
あの音楽を聴いていたあの時間。
あの会場で過ごしたあの時間。
あのメンバーと会話したあの時間。
それは色褪せることはなく。
何なら時間がたつほどに,時間がたったからこそ,輝いて,色づいて,時には美化されて。
そして,時間がたったあとの”今”の自分を力づけてくれ,助けてくれる。
たとえ,そのグループに終わりがきたとしても,永遠に朽ちることなく(Timeless),心の中に物語(Tales)として残っていくもの。
それこそが”アイドル”であると。
イコラブ自体が”Timeless Tales”なのだと。
言うまでもなくイコラブの生みの親は指原P。
そういう意味ではイコラブそのものが指原Pの”アイドル観”でもあるかとは思います。
でも,今ツアー,セトリにもメンバーが関与したということを言っていました。
まさに,指原Pの理想(Ideal)であったイコラブはその”アイドル観”ごと継承され,イコラブ自体が”アイドル観”となっている。
さて,追加公演も発表され,8周年,その先へとイコラブという物語は続きます。
その1つ1つが”Timeless Tales”になっていき,きっと遠い未来まで,私たちを元気づけてくれるのだと思います。