この週末,イコラブはイナズマロックフェス出演,ノイミーは船橋での全国ツアー追加公演,ニアジョイも大感謝祭と,推しグループのイベントが目白押し。

何やら踏み絵を踏まされているような感覚になりつつも,私が一瞬たりとも迷うことなく選んだイベントは,透色ドロップの全国ツアー石川公演。

そう。私が住む金沢に透色ドロップを迎えての公演でした。

 

 

金沢から東京。

既に感覚がマヒしている私にとっては,さほど遠いという感覚すらない距離。

ただ,やっぱり時間にして,東京から(でも,大阪からもでも,名古屋からでも,)ほぼ3時間くらいの時間がかかる距離。

集客や移動コスト,メンバーの負担などを考えると,興業の場所としてなかなか選ばれない地であると思います。

 

そんな地に,自分の推しグループが来てくれる。

推しグループのCD発売のパネル展示があるだけで喜んでいくくらいの感覚でしたので,実際にライブがあるなんて,何よりも優先してお迎えしたいと。

 

 

私自身は金沢生まれでも,金沢育ちでもありません。

奈良で生まれ成人を迎え,学生期間の途中で京都へと移り住み社会人をはじめ,転職で短い期間福岡に住み,そして今の金沢に移り住んでからはまだ10年にもなりません。

金沢のこと好きですか?と聞かれれば…

もちろん嫌いではないから家族と共に移り住んでいるわけで。

でも,自身のアイデンティティーは関西に感じていますし,何となくいつかは関西に戻るんだろうなという気持ちは心のどこかには持っています。

なので,胸を張って,金沢が大好き!とはなかなか答えられないのも正直なところでした。

 

 

が,今回透色ドロップをお迎えすることが決まり。

かまろんなんか,大学の卒業旅行で訪れた金沢をとても好きになってくれていたようで,昨年の12月に私が初めてお話をした時から,金沢在住だというと,とにかく金沢に行きたい!金沢でライブをしたいってずっと言ってくれてて。

6月のバスラツアーファイナルでこのツアーの日程が発表されたときも,金沢に行けることをとても喜んでくれていました。

 

そして実際に金沢に来てくれて,メンバーが金沢の食を,文化を,そして人の雰囲気や空気の綺麗さまでも気に入ってくれて,喜んでくれて。

かまろんは金沢に来れたことをとても喜んでくれて,もう金沢に住みたいとまで。笑

(いや,まだまだ東京に住んでキラキラアイドル続けてよね!!)

もなたんも駅を降りてから空気が美味しくて(本当??笑)なんて言ってくれて,こはさんもライブハウスのスタッフさんやご飯を食べに行ったところの店員さんの温かさまで感動してくれていました。

 

皆が金沢が好きって言ってくれたことで,なんかとっても金沢に住んでいることが誇らしく思えたんですよね。

 

 

さて,そんな中で開催された石川公演。

ライブ自体についてはまた改めて書かせてもらうとして,今回はメンバーと特典会でお話ししてとても嬉しかったことを1つ。

 

公演が終わり,終演後特典会にて推しのかまろんの所へ行き,サインを書いてもらいながらいつものように緊張しながらお話をします。

ただ,いつもいうことはついつい同じになっちゃって,「今日も楽しかった~」と。

後から考えれば,ああいえばよかった,こういえばよかったって思うんですけど,推しの横にいて話さなきゃって思うともうありきたりの言葉しか出てこないんですよね。

でも,本当にいつもいつも楽しいんだからしょうがない!

 

そしてかまろんから,ファンのみんなも金沢までたくさん遠征してくれたねという話や,金沢に来れて嬉しいって話を聞いたうえでの最後に一言。

いや,そんなに深い意味はなかったかもしれませんが,さりげなくいってくれた一言。

「マーシーがいてくれたから,安心して金沢来れたよ。」

 

その時は,「本当?良かった!」くらいしか返せてなかったと思うんですけど,あとから何度も何度も思い返して,じわじわとこの言葉の喜びが湧いてきたんです。

 

別に私への特別視を感じたとか,そういう意味ではないんです。

さすがに妻子ある身でアイドルを推しておりますので,私が推しにとっても特別な人なんだ♪みたいな勘違いは,多少心ではしていても(してるんかい!),しっかりと頭の仲は冷静です笑

そういう意味ではなくて,ここ金沢という場所で,透色ドロップを応援していることの意味を感じることができたというのが正しいかもしれません。

 

透色ドロップは,いわゆるライブアイドルで,当然活動の中心は東京。

人口的にも,文化的にもこれは仕方ないことですし,何ならそうであるべきだとすら思っています。

そういうところでビジネスとして成り立っているからこそ,透色ドロップが存在してくれていて,地方の私のような人間が楽しむことができているわけですから。

 

ただ,そうなると自分は透色ドロップに対してどんな役割を果たせてるんだろうか?なんてことを考えてしまうのも正直なところ。

いや,そもそも役割なんて考えることがおこがましいということは分かっているつもりです。

でも,ライブに行ける回数,メンバーに直接声を掛けられる回数には限りがあります。

透色ドロップはSNSや(今な休止中ですが)Youtubeも積極的に利用してくれていて,地方にいながらも様々な楽しみ方はさせてもらっています。

楽しませてもらっているからこそ,………。

 

 

でも,今回かまろんに何気なく言ってもらえた一言で,地方で透色ドロップを応援していることって意味があるんだって思えたんです。

この場所で応援しているだけで意味があるんだって。

 

今回はたまたま私が住む金沢に透色ドロップが来てくれたという,ある意味宝くじが当たったようなことだと思いますが,きっと〇〇県には△△さんがいて,××県には◇◇さんがいて…。

そういう一人一人が,かまろんだけではなく透色ドロップのメンバーの心の片隅にはあるんだということを実感したんですよね。

 

 

もちろん,首都圏に住まわれていて,いつも現場に足を運ばれて応援されている。

その方々の力というのは何よりも大きいことですし,我々地方民はそういった方々のおかげで楽しめているんです。頭が上がりません。

でも,地方民には地方民の役割が,それはとても小さいものかもしれないけど確かにある。

 

そんなことを感じられた今回の石川公演でした。

 

 

そう感じられたからこそ,これまで私は首都圏や関西・名古屋の都市圏中心の遠征をしがちだったんですが,地方(金沢)から地方への遠征もしなきゃなとも思いました。

やっぱ,地元にたくさんのファンが集ってくれているのって嬉しいですからね!!

 

これから,透色ちゃんがどんな所へ行くのか?

そしてどんな出会いがあるのか?

新体制透色ドロップは始まったばかりですからね!!

 

突然、かつ私事ですが……

透色の秋全国ツアーを翌週に控えた某日,母が息を引き取りました。

 

数年間の長い闘病で,入退院を繰り返し,今年の夏前には余命の宣告があり。

実家を20歳で出てから,結婚し子供が生まれ,転職をし…と環境がどんどんと変わり,お盆と正月+αでしか帰省することはなくなっていた私も,可能な限り両親との時間を持とうと,自宅の金沢と実家の奈良を何度も往復し,これまでにないペースで会うことはできました。

私としては出来る限りのことはできたと思えて,最期を迎えることはできたかなと思っています。

 

その実家との往復の長い電車内。そこにはいつも推しグループの音楽がありました。

イコラブ,ニアジョイ,そして透色ドロップ。

前に帰ったときよりは少しづつ弱っていく親を見ることにコワさを感じながら帰省し,あと何度会えるのか?と複雑な気持ちの中で帰宅する。

決して楽しいだけではない往復の中で,曲と共に推しが歌っている姿を想像し,小声でコールを口ずさむ。心を少し軽くしてくれる存在が推しグループたちでした。

 

「誰かのために」

「最愛」

 

透色ドロップの曲では特にこの2曲に心救われてきたんです。

「誰かのために」では,その曲のシチュエーションとは関係ありませんが,ただ単純に“ファイト!”って言ってもらえることに元気をもらい。

そして「最愛」ではどんなに迷惑をかけても,どんなにダメ息子でも,最上級の愛情をかけてくれた母親のことを思い出しながら。

何度もこの曲を聴きながら車内でそっと涙をぬぐったことがありました。

 

間違いなくアイドルの存在が,支えてくれていた期間でした。

 

 

 

 

閑話休題。

 

昨日から書いている透色の秋全国ツアー2025 埼玉公演。

至極のユニットでの「ユラリソラ」が終わった後は,「孤独とタイヨウ」「Irregular」と魅せる曲が続きます。

この2曲のかまろんの表情がとても素敵で。

普段,かまろんと目が合うとデレデレとしちゃうんです。以前かまろんにも目が合った時に明らかに嬉しそうな表情に変わると指摘されたことがあるくらい笑

ただ,この2曲は恐らく何度かかまろんと目が合ったと思いますが,たぶん表情は変わっていなかった…というか,もしかすると睨みつけていたぐらいかもしれません。何か笑いかけてはいけないような凄みのようなものを感じて。

格好いい表情だなぁ…“と同時に,”キレイな顔だなぁ…“と思いながら,完全に見惚れていました。

 

 

そしてここから終盤に向けて再び盛り上がっていきます。

まずは「火花のように」で盛り上がりへのブリッジをかけ,「真夏のヒロインスタンス」へ。

そして「ハジマル!!」でグッと盛り上げてから「君と夢と桜と恋と」。

君夢,久々に聞くことができました。

いつぶりかな?バスラツアーの愛知公演以来かもしれません。

どの曲のレスよりも,この曲での指差しが一番うれしいです!

恐らく1サビの2回目の指差しはもらえたと思ってます(勘違いしておきます)!!

 

そして,やはりこちらもこの夏をずっと一緒に過ごしてきた曲「だけど夏なんて嫌いで」。

あぁこれがラストで今日のライブは終わりだなと思った刹那,SEが始まります。

ラストの曲。

 

「最愛」。

 

 

 

夏前からの数か月間,ずっと支えてくれていたこの曲が,母が亡くなって最初のライブの最後の1曲に。

嬉しさ,ありがたさ,楽しさ,そして寂しさ。

もうありとあらゆる感情が巡ってきて,2Aからは涙が止まらず…。

泣きながら,笑いながら,推しの名前をコールして。

きっとアイドルファン以外には理解してもらえない感情だとは思いますが,アイドルの力に助けられていることを実感する時間でした。

 

こんなにたくさんの力を貰っているアイドルに自分は何ができているんだろう?

まぁ,そんなことを考えても仕方がないのは分かってはいるんですが,それを考えちゃうくらいにこの数カ月は特に力を貰っていました。

 

 

この日もとっても楽しいライブでした。

笑って,泣いて,コールして。

 

貰った力を少しでもお返しできるように,これからもしっかりと応援していきたいと思います。

 

 

 

 

 

9月15日,透色ドロップ「透色の秋全国ツアー2025-埼玉公演-」に参戦してまいりました。

 

埼玉公演とは言っても,場所は個人的に未踏の地,熊谷。

ライブ前に知人と仕事関係の情報交換をするために前橋にて会い,その後熊谷へ移動。

前特典会には間に合わないと思っていたところ,思ったよりも前の予定が早く終わり,前特典会の終わり際に滑りこみ。

今日のライブよろしくねの挨拶がてら,かまろん(鎌房祐衣さん)ともなたん(麻倉もなさん)の特典会にバタバタと参加し,その後会場までの時間をよっぴくんと共に過ごします。

 

 

この二日前の新潟公演に参戦していたよっぴくんから情報を貰ったり,どんなセトリになるかな?などと考えながらオタ話しているのが楽しいひと時。

あっという間に開場の時間に。

 

いつものように上手側に陣取ります。

新体制お披露目の単独公演は下手側にいたのですが,その後は上手側に常に陣取る私。

いつも同じ場所にいてる方が何となく推しに探してもらえそうかな?という程度のものでそこまでこだわっているつもりはありませんが,自分の視界の画角が固定されてきて,違う場所で見ると違和感を感じてきてしまいそうにも思います。

 

 

さて,開場から30分ほどで,開演のOvertureが流れ,メンバーが登場。

さて1曲目は……??

まさにこのフォーメーションは!!

透色ドロップの最沸き曲の1つ,「夜明けカンパネラ」。

1曲目から古巣sろっとるで行くよというメンバーからの合図。

ファンのコールも一気に大きくなり,あとで終演後の特典会でかまろんが「私の煽り聞こえてた??」と不安がっていたくらいのボルテージ。

この日はファンのコールがとても大きかったと思います。

 

そして,「りちりち」,「君色クラゲ」,「ネバーランドじゃない」と言った比較的初期の曲たちが続いていきます。

特に「ネバーランドじゃない」は個人的には最近あまり聞くことができていなかった楽曲で,聴けて良かった~と。

ネバランのこはさん(梅野心春さん)がとってもかわいくて♪

小柄なこはさんがピョコピョコっとした可憐なダンスをしているのに目が釘づけでした!

 

その後このツアーから再解禁された「教えてよHashtag」,この夏を共に過ごした「きっと夏のせいだ」と沸き曲が続きます。

 

そしてその後いったんスローダウン。

「未彩図予報」,「君へ花便り」とエモーショナルな曲を続け,MCが入ります。

ステージに残ったのは,みゆちゃん(有坂望由さん)とみことちゃんの二人。

ということは…

ここで,今ツアーで2公演目の福岡から毎公演パフォーマンスしているユニット曲の披露へ。

福岡公演では,もな,みゆ,みことの5期生3人での「キュンと」。

新潟公演では,かま,こは,みことの3人での「恋の予感」。

 

この公演ではステージのMCに残っていない,かま,こは,もなによる…「ユラリソラ」。

淡い初めての恋と失恋を歌った,ミドルテンポの儚い楽曲。

透色ドロップらしい,繊細な楽曲を3人の歌声が紡いでいきます。

 

いつも,曲によって声色の使い分けをしっかりとするかまろんが,ユラリソラの世界観に合わせたやや細く,細かく震えるような声で歌います。それに呼応するように,こはさんも持ち前の繊細な高音で合わせます。

安定感のある先輩2人の歌声。

そしてもう一人はもなたん。

 

もなたんですが,高校時代はダンス部に所属しており,その魅せるダンスは透色ドロップの中でも随一の存在だと私は思っています。

一方で,歌声に関しては,決して歌が下手というわけでは全くないのですが,声質なのかビブラートが利きすぎて声が裏返ってしまうようなことがたまにありました。また,声量に関してもこれまでのステージでは先輩たちとユニゾンになると負けてしまっているところはあるのかな?という印象を持った時期も。

いや,繰り返しますが,決して下手だということではなく,歌に関してはまだまだステージ慣れをしていなかった状況だったかと思います。

 

ただ,この日のもなたんは私の目には物凄く気合が入っていたように見えました。

1フレーズ1フレーズ丁寧に,今の自分の持つものをぶつけていくような楽曲披露。

この日のこのユニット曲披露に対するもなたん思いが伝わってくるようで,先輩たち二人に引けを取らない,本当に素晴らしいパフォーマンスでした。

(本人はまだまだと反省をしていたようですが,確実に歌が上手くなっていると思います)

 

 

いや,もなたんだけではなく,かまろんもこはさんもものすごく気合が入っていたように見えました。

透色ドロップが結成された2020年に発表されたこの「ユラリソラ」。

私のような新参者にとっては,過去から続く名曲という程度しか分かってはいませんが,古参の透色ドロッパーの方にとっては,人によってはきっとそれ以上の大きな意味を持つこの曲。

これを3人でしかもユニットということで個人の声がストレートに聞こえる環境でパフォーマンスをするということに,もなたんだけでなく,かまろんやこはさんも,それぞれの思いをもって挑んでいたのだと思います。

 

 

あの日以来,ふとした時にユラリソラを聴くようになりました。

もちろん,単純にとってもいい曲。

が,聴こえてくる声は,今はもういない1期生,2期生の声。

とはいえ,私の頭の中ではあの日以来ずっと,その歌に合わせて,かまろん,こはさん,もなたんの3人がステージに立つ姿が再生され続けています。

 

あまりに素晴らしいパフォーマンスだったので…。

いつかまたどこかで,聴くことができれば。

そんな恐らく叶うことはないであろうことをぼんやり願いながら。