「最愛」「自分らしさの見つけ方」「未来は変えていけるから」から始まったツアーファイナル。

この最初のブロックはエモーショナルな,でもどこか明るい未来を想起させる曲たち。

そしてMCを挟み,こはさん(梅野心春さん)の「わたしたちとたくさん一緒に踊っていきましょう!」の声と同時にノリノリの楽曲へ。

「真夏のヒロインスタンス」「りちりち」「きっと夏のせいだ」「だけど夏なんて嫌いで」。

中盤ですでに体力ゲージが残り少なくなっていることを感じる状況の中,ステージからメンバーがはけていきます。

 

そして約4分ほどの長いSE。

これはあれに違いない。そう,新衣装での新曲披露。

 

長いSEがひと段落し,新たなSE流れます。

ストリングスとギターの軽快な掛け合いのSE。

その盛り上がりとともに,下手から新衣装を身にまとったメンバーが現れます。

シルエットの5人がイントロで踊り始め,歌い始めとともにパッと舞台が明るくなります。

そこには…私の語彙力ではなんとも表現が難しい,でも今まで見たアイドル衣装でも1,2を争う可愛さの衣装。

もう説明できないので画像を貼ります!

 
 

透色ドロップにしては少し短いスカート丈。

膝が見えちゃってるのは大丈夫ですか?みたいな…。

ボリューム感のあるスカートからメンバーのすらりとした脚がちらりと見えていて,メンバーのスタイルの良さがマシマシで。

 

ライトにキラキラと光る飾りボタン。

襟にもネクタイにもきれいな刺繍が施されていて。

さらには手を下ろしていると上着のケープ(?)部分に隠れている白いパフスリーブ(?)が,ダンスで上にあげるとパッと見え,綺麗に舞台に映えるんです。

上着の背中には大きなリボンが。

 

そして何といっても…かまろんのキャスケット(当日はずっとベレーと言い続けていましたが,キャスケットというらしい笑)。

はい,みなさんご唱和ください。

“casquette!!”

このかまろんのキャスケットがあまりに可愛い。可愛すぎる。可愛いの暴力。

 

 

正直に告白します。

あまりの可愛さにずっとかまろんを目で追いかけるのに必死で,せっかくの新曲初披露をほとんど聞けていません。本当に1秒たりとも目を話したくないという気持ちでずっと追いかけていました。

もちろん,すらりと長身のメンバーもとても綺麗に着こなしていて,素敵だったのですが,やっぱり私はかまろんのサイズ感が好きなんです。もうこれは理屈ではない好みの問題。仕方ない…。

 

さて,新曲初披露をちゃんと聞けていないとはいえ,やはりこの新曲のことについても書かせてください。

 

この新曲,おそらく聞く人によって誰の視点に立つかが変わり,人によって違う解釈があるんだと思います。

私自身も聞くたびにいろいろな視点に立って聞いてみて,1つ言えることはどの視点に立っても泣ける曲だということ。

 

初めて聞いたとき,私は「僕」を現体制メンバー,そして「君」を現在,そして過去透色ドロップを応援していたファンとして聞いてしまいました。

 

 首から下げてた 金色のメダルは

 思い出の中に くすんでいった

 何も持たない僕は 何色ですか?

 描いた未来 待っていますか?

 答えはいつでも 君がくれる

 

前体制で@JAMのメインステージ争奪戦にてメインステージを勝ち取り,いよいよこれから更なる飛躍を!と思った時期での2期生の卒業。

争奪戦優勝といったような“首から下げていた金色のメダル”が,新体制の移行により予想の範囲内とはいえどうしてもその色を失っていってしまう。

“描いた未来が待っているのか?”メンバーはそう思ってしまうこともきっとあったのではないでしょうか?

その答えはやはり,ファン(現体制のファンだけではなく,この日OBと言いながらたくさん集まってきていた前体制のファンも含めた透色に携わるすべてのファン)が与えなければならない。

 

 モノクロな世界に 迷い込んだって

 聞こえてくるから

 君の声は 光っている

 だから走っていけるよ

 ステイゴールド 輝き続けていく

 

色さえも失ったように感じる世界に迷い込むメンバーを,元気づけ,勇気づけるのはファンの声。

ファンの声の中で光って走って行ってくれる。そして金色に輝き続けてくれる。

 

そしてファンとしてやはりメンバーにこう思っていてほしいこと

 

 少しくらい 休んでも

 かっこ悪くてもいいんだって

 君がいる その奇跡が

 僕を強くする

 

 

私自身は,里穂さんと2期生の卒業も,透色ドロップを構成し,未来を輝かせるためのストーリーだと思っています。そしてそのストーリーに私は入り込み,応援をしたいと思っています。

透色ドロップの歴史,透色ドロップのストーリーをこの曲でさらに強く感じることができるそんな1曲なのではないでしょうか。

 

 

ただ,これは「僕」をファン,そして「君」をメンバーとして聞くとまた違う感情が生まれます。

さらには「君」を卒業したメンバーとするか,現メンバーとするか。

現メンバーとしてもそれが卒業せずに残ってくれたメンバーなのか,新メンバーなのか。

卒業メンバーのファンが新たに見つけたメンバーなのか…。

そうなった瞬間に,今度はオタクとしてのストーリーを感じることができる曲に様変わり。

 

透色ドロップにまた1曲,名曲が加わりました。