先月6月6日(木)にグランドオープンした、東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」。入場含めて施設利用に必要なスタンバイパスや有料のDPA(ディズニー・プレミア・アクセス)は開園後すぐ、遅くとも午前中には発券終了となるという高いハードルの新エリアを、開園前から並んで入園すれば無事に楽しめるか検証してみましょう!

 

???「前回のディズニーランドで1人で行って虚しくなったと言ってたお前が、また1人ディズニーとかして大丈夫か?」

 

そう、確かにいい大人

愛する妻と子供がいる男が、1人でディズニーランド(シー)に行くもんじゃありません(偏見)。

 

しかしですね、YouTubeに投稿されているファンタジースプリングスのエリア内やアトラクションの動画、そして連日SNSに溢れるドヤ顔で楽しんじゃってますみたいな投稿・・・

 

それらが私の心に噛み付いて離れず、もう本能が「行け!」と叫んでいるのです‼︎

「それはディズニーシーじゃなくて病院に行った方がいいんじゃ・・・?」

 

 

と言う訳で、東京ディズニーシーの来園レポートになります。この日ディズニーシーは8時15分開園でしたが、7時で既になかなかの行列。

 

私、開園待ちって嫌いなんですよね。待つ事はそんな苦手でもないけど、何もしないで同じ場所で待っているのが凄く苦痛というか、時間が余計長く感じる。

 

なので、こういう事するのは是非とも今日だけにしたいと願いつつ、開園を迎える。

 

割とすぐに入場できて、まだ誰もいないハーバーを撮影。

 

撮影もそこそこ、肝心なスタンバイパスやDPAの購入手続きを済ませます。

 

なお、意外と知られていないような気がしますが、オフィシャルホテル特典の「マジックパス」利用者との兼ね合いで、スタンバイパスは9時30分の分から(つまりファンタジースプリングスに入れるのは最短でもその時間から)、DPAも13時の分からです。

 

よって、ファンタジースプリングスに入れるのはまだ先なので、まずは大人気アトラクションの「ソアリン」から。

 

なんか最初この扉が開いてなくて前で待って、キャストと一緒にカウントダウンして扉が開きましたが、朝はいつもこうなの?

 

とても素晴らしい映像体験のアトラクションなんだけど、映像だと何回も乗ったら流石に飽きるな・・・。

 

その後はまだ30分待ちだった「センター・オブ・ジ・アース」、ファストパス

もとい40周年記念プライオリティパス「インディジョーンズ・アドベンチャー」と、シングルライダーで「レイジングスピリッツ」とか乗って、ファンタジースプリングス入場時間まで過ごしました。

 

〇「ファンタジースプリングス」入場

時間になったので、ファンタジースプリングスへ。まあ、朝のうちにこれだけ準備できてれば、もう勝ったも同然でしょう(何に?)。

 

なお、その後9時頃にギリギリ残っていたDPA「ピーターパン」と、「ラプンツェル」のスタンバイパスも確保し、完全勝利です。(あとはシステム調整にならなければ・・・)

 

DPAは前述のよう9時前には帰宅してたので、やはり朝一入園でも1つ取れるのが限界、2つ目は厳しいですね。

 

スタンバイパスも「アナと雪の女王」が9時前、他が10時30分〜11時の帰宅でした。当面この傾向が続きそうです。

 

 

なお、現時点においては「スタンバイパスのキャンセル拾い」は、もうほぼ不可能になっています。なので入園が出遅れてしまうと、どうしようもなくなってしまうのが辛いところですね。

 

というか冷静に考えるとDPAが2つ、計4000円も課金してしまっているのですが、現状こうしないと楽しめないので、深く考えない方がいいと存じます。

 

前置きが長くなりましたが、ファンタジースプリングスに入り、一番奥の「アナと雪の女王」エリアへ。

 

最初のアトラクションは「アナとエルサのフローズンジャーニー」

 

待ち列の造形が素晴らしいので必見!

 

この待ち列はスタンバイパスの方でしか見れないです。5分待ち程度と空いている事もあれば、午後とかは混んでて1時間待ち以上とか波があるので、スタンバイパスかDPAどっちが良いのか悩ましいですね。

 

こちらは日本オリジナル(世界最新)のアトラクションですが、ボートのシステムや大まかな構成はフロリダのディズニーワールド(エプコット)や香港ディズニーランドにある「フローズン・エバー・アフター」をベースにしていると思われます。

 

ストーリー本編をなぞる構成はよくまとまっていて、華麗な演出は素晴らしいのだけど、

乗るボートがショボくありません⁉︎ 建物の内装もやはりだし・・・。

 

なんか一昔前の遊園地、花やしきとかにありそうな乗り物に乗っている気分でした。世界最新のディズニーアトラクションというのを抜きにすれば、全然悪くないけど。

 

なお、この日から約半年後に息子を連れて祖父宅に行った際、私は映画「アナと雪の女王」始めて見ました。噂には聞いてましたが、本編は結構めちゃくちゃというか、唐突なストーリーなのですね。

 

続いて「アレンデール・ロイヤルバンケット」で食事を。

 

まだ10時30分ですが、この日は超・早起きだったので、早めに昼食をとる。SNSではよく機内食と揶揄されているこのメニュー、これで4000円近く(ビール含む)と結構なお値段の料理でしたが、味はまあまあ・・・。

 

食後、せっかくなので「アナと雪の女王」エリア近くにある、新しいホテル「ファンタジースプリングス・ホテル」を見に行く。

 
ここの滝に「白雪姫」に出てきた”魔法の鏡”の顔があります。
 
 
この日は既に夏本番って感じの暑さで、あまりにも暑かったので、一旦ファンタジースプリングスから出て、この日から始まっていた「アクアトピア」びしょ濡れバージョンに乗る。

 

なんかここの滝からアホみたいに水が出てきて、かなりのずぶ濡れになったのですが、こんなに激しかったっけ?

 
愛知県にある遊園地「ラグナシア」みたいに、ここも海がプールになっていて泳げたら良いのになぁ・・・。

 

ラグナシアが「とにかく明るい安村」とコラボしたように、ディズニーシーもこういったお笑い芸人やアーティストとコラボあると話題になるかも

ってディズニーがコラボとかする訳ないだろ(笑)

 

と思っていたら、翌年2025年の夏イベント

Mrs.GREEN APPLEとコラボが発表されました。

 

で、これが激しい賛否両論なんですよね。個人的はパークの世界観なんてどうでもい

これまでの型を破るようなコラボで、面白そうと思うのですが。

 

 

DPAで2回目の「アナとエルサのフローズンジャーニー」に乗ったあと、次の予定まで2時間ほどぽっかり時間が空きました。前述のよう、この日は朝のうちに結構メインアトラクションは堪能できてたので・・・。

 

一旦退園し、ホテル「ユーラシア舞浜」の日帰り温泉へ。こう遊ぶだけでなく適度に休息を取るのが年をとっ

大人の余裕ってやつですね。

 

屋上の露天風呂からは、「タワー・オブ・テラー」がよく見えました。

 

温泉入ったあと、休憩ルームで1時間くらい寝てました。午前中の時点でかなりパークを満喫した達成感、午後も勝ちがほぼ確定してる期待感、そして1人でいる虚無感を感じながら・・・

 

なお、ここへは舞浜駅から無料の送迎バスで行くのが一般的ですが、ディズニーシーの割と近くにあるので、歩いても行けます(サウスゲート側から臨時駐車場への陸橋を渡った先です)。近いと言っても10分ほどかかるので、疲れますけどね。

 

 

ディズニーシーに戻り、夕方の後半戦へ。DPAで「ピーターパンのネバーランドアドベンチャー」を。

 

あまり期待していなかったのですが、映像が凄く綺麗でリアリティがあって、USJの「スパイダーマン」の正当進化系って感じでした。個人的にはファンタジースプリングスの中で一番好きかもしれない。

 

アトラクション出口付近にあった、フック船長の海賊船とドクロ岩。

 

最後の「ラプンツェル」まで、またちょっと時間があったので、隣のレストランで休憩。これも大人のよゆ

 

550円のデザートの小ささにちょっと驚きましたが、小腹を満たすにはちょうどよかったかな。

 

そしてこの日最後のアトラクション、「ラプンツェルのランタンフェスティバル」

 

確かに短すぎますが、ほんわかした気分になれるアトラクションで、スタンバイパスで10分待ちくらいですぐ乗れるなら、悪くないかなと思います。ただ、一度乗ればもういいですね。そして、これもボートがショボいんだよな・・・。

 

なお、ラプンツェルの声は映画と同じ「中川翔子」さんで、5年ほど前にアトラクション用に改めて収録されたとのこと。

 

中川翔子さんの歌は上記の代表曲「空色デイズ」より、「フライングヒューマノイド」(2010年のアニメ「世紀末オカルト学院」主題歌)の方が個人的には好きですね。(何の話だ?)

 

 

こうして、ほぼパーフェクトな計画・行動でファンタジースプリングス含む、東京ディズニーシーを回れたので、17時頃には退園しました。

 

ライトアップされたファンタジースプリングス、ナイトショー「ビリーヴ!」、そしてその公演中に空いているアトラクション・・・

 

夜のディズニーシーには魅力がたくさんありますが、それよりも暑くて疲れて1人で虚しかったので、早く帰って息子と一緒にお風呂に入りたかった・・・。

 

 
ファンタジースプリングスの総評としては、確かにエリア内は華麗な造形で溢れており、心が綺麗に洗われるような感動がありました。
 
コロナ禍をきっかけにエンターテイメント要素の縮小、にも関わらずチケットの値上げ等で批判の多かった東京ディズニーシー(ランドの方もですが)の、魅力が一段と向上するものになっています。
 

ただ、

過去最大の3200億円の投資にしては弱い感じ

がします。(ホテル建設も込みではありますが。)

 

「ラプンツェル」や「ティンカーベルのビジーバギー」など明らかに作り込みの甘いアトラクションもあるので、飽きられるのも早いのではないのかという印象です。

 
また、ファンタジースプリングスを建設した(ゼネコン)は大成建設。なので、やはり所々
「ああ・・・」
と思ってしまう部分もありました。
(よろしくない方向で。建築系に詳しい方なら意味が分かる、かも?)

 

 

前述のように日本中が、いや世界でも注目されている新エリアだけあって、スムーズに体験するには色々な制限をクリアする必要がありましたが、

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今回は頑張って早起き&早朝から開園待ちした私の努力、各チケットを取得していく管理能力、そしてこの日はシステム調整等のトラブルがほぼなかったという私の「運」、全てが上手く噛み合った勝ち試合でした!

???「流石に3度目の正直となると気合いの入れ方も違って、その成果がちゃんと出たね!」

おっと、内部事情を暴露するのやめてもらっていいですか・・・

 

こうやって大変な制限を乗り切ることで、楽しさ・感動も一層増して、制限も良いエキスに

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いや、こんなこと

金輪際二度とやりたくない。

 

価値観は人それぞれですが、個人的にはファンタジースプリングスにここまでするだけの価値があるのか問われると・・・。

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まぁ、変にハードルを上げなければ凄く楽しめるので、早く混雑が落ち着いて利用しやすい環境となるのを望みます。

その後、2025年になって1月頃にフリー入場、4月1日よりアトラクションのスタンバイパスが廃止されたので、多少利用しやすくなりました。ただ、いつも2時間待ち程度の混雑になっています。

 

しかし、長い年月をかけ(コロナ禍の影響もありますが)前述のよう莫大な投資をして開発したにも関わらず、2〜3ヶ月後の割と早い段階で当初の盛り上がりというか、ブームが去っちゃった気がしますね。やはり、ここは飽きられるのが早かったかなぁ・・・。

 

 

〇おまけ「ファンタジースプリングス」忘備録

今だから正直に言いますが、実はファンタジースプリングス関連でディズニーシーに来園したのは今回で3回目です。

 

1回目はスニークプレビューの時で、情報を聞きつけて無理くり仕事を調整して午後から来園。スニークプレビュー時もスタンバイパスは午前中で全て発券終了しており、なので私も「スタンバイパスのキャンセル拾い」にチャレンジ。

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全く拾えず。
(キャンセルされた)パス自体は結構出てきましたが、取得まで絶対いかない。X(旧・ツイッター)の「キャンセル拾いできた!」って投稿はみんな嘘ついているんじゃないかと思ったほど。

 

でも、最後の最後で「ティンカーベルのビジーバギー」が拾えて、それだけは乗れました。

 

今思うと"貴重な夜バージョンの体験"だったから、ラッキーだったのかな。

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造形は綺麗ですが平凡なアトラクションでわざわざ長時間待って乗るまでは・・・って感じではあります。

 

その後20時30分頃まで粘りましたが、取れる気配がないので帰りました。

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この日はファンタジースプリングスにいた殆どの人が、ベンチ(及び地面)でずっとスマホと睨めっこしてキャンセル拾いしていましたね。

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キャストの方も「乗るにはスタンバイパスを取得していただくしかないんですよ~」と申し訳なさそうに言っていました。この日はどのアトラクションも夜は5分待ち程度だったので、それならパスとか関係なしに乗せてくれてもいいんじゃないか? 融通がきかないなぁ とも思いましたが…。

 

アトラクションに乗れなかった代わりに、夜のファンタジースプリングスをじっくり撮影できました。

 

「ファンタジースプリングス・ホテル」も綺麗でした。今思うと、ゆっくりエリアを見れて夜の撮影もできたので、この日無理して来園した判断は正しかったのかな?

 

 

2回目はファンタジースプリングスがオープンして1週間後の金曜日。この日は仕事が早めに終わったので帰りに寄りました。当然、スタンバイパス達はとっくに帰っていましたが、

 

SNS上にはキャンセル拾いできたって投稿が溢れているのでワンチャンあるかもと淡い期待を抱いていたら
かすりもせず…
 

キャンセルされたパス自体も3時間くらいやって2~3回しか見ず、こりゃもう駄目だなと、キャンセル拾いというのはとても不可能な事だと悟りました。

 

この日はファンタジースプリングスが開業して間もないため他のアトラクションは極端に空いており、18時以降は「センター・オブ・ジ・アース」、「タワー・オブ・テラー」、「トイストーリー・マニア」が30分待ち程度で乗れ、夜のショー「ビリーヴ!」を見た後、最後「ソアリン」に50分待ち程度で乗れました。なお、2024年7月の時点でこの傾向は終わっております。

 

 

こうして3回に渡るアタックの末、ようやく十分に満喫しましたので、これでもうファンタジースプリングスからは、東京ディズニーシーからは卒業ですね。孤独な戦いでした・・・

 

私は今、ファンタジースプリングスのロックアートに(なぜ?) 誓います! 

例え暇でも、もう2度と1人で東京ディズニーランド・シーに行かない と・・・。