当初は2020年4月15日にオープン予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う休園のため、9月28日にオープンした新エリア「美女と野獣エリア」(※)、及びそこの新アトラクション「美女と野獣”魔法のものがたり”」。こちらについて今更ですが情報をまとめました。

※便宜上そう呼ばれていますが正式にはファンタジーランドの拡張エリアで、「ニューファンタジーランド・エリア」と呼ぶのが正しい?


〇アトラクション「美女と野獣”魔法のものがたり”」
上記の写真のお城の正面がアトラクションの入口。待ち列はお城の正面から中へ。

 

内部の造形が非常に作り込まれていて、素晴らしいです。

 

上記の鎧が並べられた先がプレショールームの前になり、ここである程度のゲストが集められて暫く待つ。

2021年1月現在「ファストパス」は未実施ですが、プレショールー厶の前に外より合流できるような通路がありました。なのでファストパスを使用した場合、上記の(素晴らしい)お城の内部は見れないのかもしれない?

 お城の中についてはこちらのサイトが写真付きでさらに詳しいです。

 

 

プレショーは正面のステンドグラスを中心に、ディズニー映画「美女と野獣」冒頭のストーリーが流れます。そして左右のバルコニーに、大型アニマトロクスの「野獣」とヒロイン「ベル」が登場します。このアトラクションは本編でもたくさんの大型アニマトロクスが登場しますが、プレショーの時点から見せつけてくれます。

 

プレショー後、乗り場までまたちょっと列があり、ここでもキャラクター達のシルエットと会話のシーンがある。

 

乗り場は6つのコーヒーカップ型ライド(1台最大10人乗り)が並ぶ大規模なもの。

 

 

アトラクションは「美女と野獣」本編のシーンを(多少オミットして)再現し、ミュージカルのワンシーンを見ながら進んでいく構成。

 

最初の晩餐会(楽曲「be our guest」が流れる)シーンは、中央のテーブルを中心に演出が構成されていますが、ライドが外側を向く➝テーブルにまた向く、その間にいつの間にか造形が追加されているという演出。もはや下記のYouTubeやテレビ放映等で広く知れ渡ってしまっていますが、何も知らないで乗ってたら驚くだろうなぁ・・・。壁にも映像投影があって、とにかく賑やかな場面です。

 

続いての庭では野獣とベルの歌があり、その後「城の襲撃者」と続き、そして倒れた野獣が人間に戻るシーン。このシーンは必見です。マジックショーのごとく、本当に野獣のアニマトロクスから人間の王子に瞬く間に戻る!タネは想像できますが、それでも凄い!

※恐らくハーフミラー合成で、野獣のアニマトロクスは実は天井側にあってそれを鏡越しに見ており(光の関係で正面に実像があるように見える)、光を正面(人間の王子)側に切り替えて一瞬で変化したように見せている?

 

そして最後はベルと王子様(元・野獣)と、人間の姿に戻った家来達のダンスシーン。動画で見た時は何とも感じませんでしたが、実際に体験すると圧倒的な没入感に引き込まれ、不覚にもちょっと泣きそうになりました。マニアックな見方ですが、生きているように自然な動きをするベルと王子様のアニマトロクスにも感動!

 

流れる音楽の終盤でライドは出口に向かい、曲の終わりでライド降り場に着くのも、物語のフィニッシュのようで良い演出です。

 

アトラクションの体験動画(ネタバレ)は以下の動画、またはこちらを。

 

 

〇アトラクションの感想

本アトラクションの評価は極端な賛否両論になっているという印象です。待ち列及びアトラクション内の造形は最高ですが、演出自体は"技術的な凄さ"を感じない、ありきたりな・一昔前のアトラクションというのが抜けていない(※)というのが、よく指摘されている点です。

※印象的には少なくとも上海ディズニーランドの「カリブの海賊」や「トロン」(共に2016年)で感じた凄い最新アトラクションには程遠い。

 

自分も体験動画を見た時は「ライドアトラクションというよりミュージカルショーを見ている感じだし、そんなに面白そうじゃないな」という印象でした。しかし、実際に乗ってみると「素晴らしい!」の一言です。動画ではどうしても薄っぺらく感じてしまいますが、実体験では演出の没入感があり、物語の世界に引き込まれます!少なくとも「つまらない」と酷評される程のアトラクションではなく、世界のディズニーの最新アトラクション(2021年1月現在)に恥じない、立派なアトラクションであるとは思います。

 

賛否両論になっているのは、「エントリー(抽選)」制度で体験には運が絡むという、特殊なバイアスがあるのも一因でしょう。その高いハードルがあるためどうしても過剰な期待が生まれ、その結果「散々期待させといて、これかよ!」みたいな感想が多いのかもしれません。

 

エントリー制度の導入、つまり新型コロナウイルスの影響がなく通常の運営方法で普通に多くの方が利用できる状況であったら、このアトラクションの評価も変わったかもしれません。

 

2021年1月7日より、「緊急事態宣言」発令で極端に来園者が少ないという特殊な状況下ではありますが、エントリー(抽選)関係なく通常通り並んで利用できる(スタンバイ開放)日が多く出ています。

 

とある日も、エントリー受付「13:00~15:00」枠が最後にその後の枠が受付不可であったので、スタンバイあるのか期待して、キャストにしれっと「エントリー受付ができなくなっているのですが…」と聞いてみたら(※)、「本日は15時よりスタンバイでご利用できる予定」と回答。

※流石に「スタンバイ開放は?」とストレートで聞くのはどうかと思ったので濁して… と思ったら周りの他のゲストは殆どが「今日もスタンバイ開放ありますか?」と直接聞いていましたね。


14時55分になると、かなりの人がアトラクション周辺に集まり、しきりにキャストに「15時から(スタンバイで)並べるって聞いたんですが…」と確認しており、その度「あくまで15時開始予定で、エントリーの方が乗車次第ご案内している」と回答していました。

現場には何やらスーツ姿の偉い方?も来ていて、案内しているキャストへ「スタンバイあるってはっきり言うな」、「列ができそうだったらバラせ」、「明日以降は絶対時間を言うな」と耳打ち。めちゃくちゃはっきり聞こえる程でかい声でしたが…。

 

この日は15時20分頃スタンバイ案内開始。システム調整があったりして、何だかんだで合計40分くらい待って、ようやくアトラクションに乗車。前回来園時は乗れず、体験動画見た限りではそんなに期待していませんでしたが、実際乗ってみると素晴らしいアトラクションでした。大事な場面で最前列になるため評判が良い「C列」のライド、しかも前方の席で乗れたのと、噂に聞く内部での途中停止や演出不具合に遭遇しなかったのもラッキーだった。
 

乗車後、お城周辺の列は無くなっておりキャストに聞くと「15分待ち程度」とのことなので、もう1回乗車。10分待ちくらいで乗れて、今度も前方の席&不具合ないという幸運。

 

 

「美女と野獣エリア」(ニューファンタジーランド・エリア)には、この他にもレストラン「ラ・タベルヌ・ド・ガストン」やショップ(どちらも予約制)など、魅力的な施設が揃っています。こちらの記事のレポートが詳しいです。
 
夜になると、ライトアップでまた別の雰囲気を楽しめます。