みなさんこんにちは!よしひろよしちゃんです。
今回は2024年3月16日に北陸新幹線が開業するとJRから経営分離される北陸本線(敦賀駅〜金沢駅間)を中心にご紹介します。
●北陸本線とは
2024年2月現在は米原駅を起点に近江塩津駅・敦賀駅・福井駅などを経由して金沢駅までを結ぶJR西日本の鉄道路線です。
北陸新幹線が東京方面(大宮駅)から徐々に開業し徐々に路線が短くなりました。
全盛期は米原駅起点で終点が直江津駅。そこから先も線路は繋がっていて信越本線などを経由し東北まで走る長距離列車も数多く運転されていたんですよね〜
記憶に新しいとこだとトワイライトエクスプレスが大阪駅〜札幌駅間を日本海側経由で結んでいました。
この日本海側経由で走る通称を「日本海縦貫線」とも呼ばれています。
旅客列車は新幹線があるほかJR他社との乗り入れダイヤを組むのが、大変なことから今は走っていませんが、貨物列車は現在も大阪と東北を北陸本線で結ぶ便が設定されています。
以前にも当サイトでは北陸本線について詳しくご紹介しているので併せてご覧いただければと思います。
★高槻駅に入線する特急サンダーバード
私は茨木市民なので茨木駅から高槻駅までは普通列車を使い高槻駅から特急サンダーバードに乗車します。
★特急サンダーバード グリーン券
まず福井駅まで移動します。
今回はグリーン車を利用です!
といっても課金はしていません。
JR西日本のポイントサービス「WESTERポイント」を1000P使ってグレードアップしています。
切符の上を見るとと印字されていますね!
そして乗車日が2023年9月13日。
半年近く前の乗車記録です。
更新できていませんでした。すいません…
今年の目標は更新率を上げるとお伝えしていましたが、1ヶ月ぶりになっていますね。
これから上げていければと思っています。
★683系4000番台 グリーン車の車内
2×1シートなので1列シートを利用しました。在来線特急でアテンダント乗車もないのでお絞りなどのサービスはありません。
約1時間45分乗車し福井駅に到着です。
★JR福井駅
新幹線開業に向けて高架化されているため昔の設備は全く残されていませんね。
駅舎や鉄道遺産巡り好きの私には、あまり面白くない駅ですが、お隣に行くと貴重な列車が活躍しています。
★えちぜん鉄道 福井駅
昔の京福電気鉄道の路線です。
こちらの駅設備も新幹線開業に伴い高架化されました。
★MC6001形/MC6101形 旧愛環100系
前回にご紹介した愛知環状鉄道で活躍していた車両が、えちぜん鉄道で主力車両として走っています。
★MC7000形
このほか飯田線で活躍した旧119系電車。
★MC5001形
前身の京福電気鉄道からの古株も走っています。
マニアには堪りませんよね〜!
★L形 ki-bo(キーボ)
このほか福井鉄道(路面電車)と乗り入れ用に低床LRVも所属しています。
せっかくなので2駅だけですが、えちぜん鉄道に乗車しました。
★えちぜん鉄道 福井口駅
ここには本社や車両基地が隣接しています。
★車両基地
敷地外からは少しだけ車両が見えます。
一般型電車と路面型電車が同じ建屋でメンテナンスを受けているのは違和感ですね〜
★ML521形 電気機関車
車両基地は北陸本線の車内からも見ることができて、こちらからは京福電気鉄道時代から所属する電気機関車が見えることもあります。
福井口駅から歩いて少しだけ福井市内を観光しました。
★福井地方裁判所
レトロな建物で有名ですよね〜
★福井新聞ビル
これもいい雰囲気のあるビルですな〜
★福井城跡と福井県庁舎
★福井鉄道の車両
えちぜん鉄道と福井鉄道の散策もゆっくり機会を見つけてやりたいですね〜!
★JR福井駅 改札口(在来線)
ここは新幹線開業後「ハピラインふくい鉄道」の管轄となる予定です。
★JR福井駅 改札口(新幹線)
訪問時は終電後みたいにシャッターが降りていましたが、もうすぐ賑わうでしょう!
★JR福井駅 タイムカプセル
在来線の改札内にこんなタイムカプセルが展示されています。
イメージ車両はE2系。
長野駅まで開業したときは乗り入れていましたが、金沢延伸時に乗り入れなかったですよね。E7系.W7系でした。
2005年(平成17年)にタイムカプセルに入れていよいよ2024年3月16日に開封となるんですね〜
このほか福井駅は、駅スタンプを初めて設置した駅らしいですが押すのを忘れました…
また近々行ったら押したいと思います!
それでは福井駅を出発し金沢駅方面へ
★JR牛ノ谷駅
福井県最後の駅になります。
ここで降りたのは昔ながらの駅舎を見るためです。
1921年開業当時の駅舎とされています。
多くの方は新幹線開業前の北陸本線巡り全線で特急列車に乗られて旅を満喫される方が多いでしょう。
確かに新幹線が開業すると多くの場合は並行在来線を高速で走る列車はなくなるので乗り納めするのも大切ですが、特に3セク化となれば経営が難しく従来の駅舎は、解体され簡易駅舎になることが多いです。
なので新幹線開業前は駅舎巡りも大切だと思います。
★JR牛ノ谷駅
せっかくなので、いろんな角度から撮影しました。521系青色や今後走らなくなる681系電車とも一緒に!
続いて動橋駅へ移動します。
★JR動橋駅
有名観光地の片山津温泉が最寄りなんですが、今は特急は停まらず普通列車のみが停車します。
これは何故なのか。
後ほどご紹介します。
★JR動橋駅
駅舎は1951年建築とされています。
ホームも昔ながらの雰囲気を残していますね
昔は特急列車が停まっていたので、観光地の駅といった感じも残ってます。
★JR動橋駅
改札口コールシステムが設置されていました。尼崎のコールセンターに繋がるんだと思いますが3セク化は撤去されるのでしょうか。
★動橋駅▷加賀温泉駅 普通乗車券
続いて動橋駅の隣駅、加賀温泉駅に移動です。
★JR加賀温泉駅
加賀温泉駅と名乗っていますが、加賀温泉と言う温泉は存在しないんですよね〜
ここは温泉街の総合駅。
先程ご紹介した動橋駅に片山津温泉そして加賀温泉駅の隣駅、大聖寺駅に山中温泉及び山代温泉があります。
2つある温泉駅。
両方の駅に特急を停めるとなると所要時間が延びてしまいます。といってどちらか片方に停めると論争になりますよね。
ということで2つの温泉駅の中間に総合駅の機能を設けたのです。
加賀温泉駅は当初、作見駅として開業。そこまで大きな駅ではなかったそうですが、新幹線が開業すると新幹線駅になります。
新幹線駅になる前からしっかりと加賀温泉駅と呼ばれる総合駅をつくっておいて良かったですよね。揉め事の原因となりますから…
★鉄道運輸機構 加賀温泉駅
9月の訪問時には、まだ新幹線設備はJR西日本に譲渡されていないので、国の組織である鉄道運輸機構の看板が貼られていました。
また駅構内には工事現場の中にはIRいしかわ鉄道の表記。外にはJR西日本の表記と開業すれば見れなくなる光景も見れました。
★加賀温泉駅弁 高野商店
先程ご紹介しました。加賀温泉駅は元々大きな駅ではなかったのですが駅弁屋があります。
この駅弁屋さんは元々同じく北陸本線今庄駅で販売をされていました。
以前にご紹介しました。
今庄駅は北陸トンネルがなかった時代、急勾配区間を越えるため機関車交換や炭水作業のために停車していた駅です。
そのため北陸トンネル開業後、今庄駅に特急列車は停まらなくなりました。
北陸トンネルが1962年に開通。
加賀温泉駅に1970年に改称。
8年ほど期間が空いていますが、上手く需要を見込んで移転されたのでしょうね。
★高野商店/金沢の三味弁当
せっかくなので駅弁を購入しました。
新幹線開業によって経営が左右される駅弁屋さんもありますよね〜
例えると同じ滋賀県で在来線特急が停車する東海道本線の草津駅と米原駅ですが、草津駅には新幹線駅はなく米原駅にはあって不公平に感じてしまいます。
これがいわゆる新幹線開業による光と影と言われるやつですよね。
ちなみに2024年に開業する金沢駅〜敦賀駅間の新幹線駅でかつて在来線特急が停車した駅を通らないのは先程の今庄駅を除くと鯖江駅・武生駅です。
鯖江駅と武生駅に後ほど行きます。
★加賀温泉駅▷大聖寺駅 普通乗車券
続いて加賀温泉駅の隣駅である大聖寺駅へ
★JR大聖寺駅
山中温泉と山代温泉の玄関口だけあって立派な駅舎とホームでした。
米原駅側から見ると石川県最初の駅で3セク以降後は「ハピラインふくい鉄道」と「IRいしかわ鉄道」の境界駅となります。
並行在来線の社境駅は都道府県の県境から近い駅であることが大半です。
これも新幹線開業のデメリットなんですよね…
会社が変わることに初乗り運賃が加算されます。
大聖寺駅は、かつて温泉駅だったのでそこそこ主要駅ですが必ずしも県境にある駅が大きい駅とは限りませんね。
折り返し設備がない駅もあります。
大阪で例えるなら東海道本線が3セク化していて(東)山崎駅が社境駅だとしたら待避線はあるものの折り返し設備や留置線などはありません。
並行在来線の3セクは他県と直通運転することが前提なので何ら問題がないと思われますが、今の時代ないでしょうけどストライキとかあったら大変ですよね…
ここで乗車券の紹介ですが、まず長距離切符は茨木駅▷大聖寺駅間を往復で購入。
そして先程までにご紹介した上記の乗車券を別途購入しています。
これは長距離乗車券を最終駅まで使わないためです。1つ手前までなら途中下車扱いとなり回収や無効印の押印を回避できます。
★茨木駅▷大聖寺駅 普通往復乗車券
続いて大聖寺駅から鯖江駅を目指します。
★JR福井駅 ベンチ
接続の関係で再度福井駅で降りました。
福井は恐竜の街ですよね。
ベンチまで占領されています。
★大聖寺駅▷茨木駅 乗車券
JR西日本金沢支社の下車印は日付入り円形のものが採用されています。
★JR鯖江駅
ここには新幹線が来ないので他の特急停車駅と異なり従来のJR窓口端末(マルス)や券売機は撤去されることになっています。
★JR鯖江駅 券売機
3セク化後も鯖江駅と武生駅では「ハピラインふくい鉄道」によってマルス端末が導入さる引き続き長距離乗車券や指定券が購入できると発表がありましたが、JRのネット予約サービスの受け取りができなくなるなどサービスダウンも考えられます。
これ面白いな。
往復乗車券をお買い求め下さい。
お買い求めは「みどりの窓口」へどうぞ。
今どきICカードがあるので、あまり往復乗車券の需要はないだろうし窓口購入を進める看板も珍しいでしょう。
★鯖江駅に貼ってあったポスター
新幹線駅でないので改札の入出場は乗車券だけの確認だけと思いきや、ここは厳しいですね。
特急券の確認もするようです。
敦賀駅や福井駅から近く車掌さんが検札する時間がなく不正乗車が多いのでしょうか。
同じようなことが伊豆箱根鉄道でも行われていますよね〜
そして同じく特急停車駅で新幹線が通らない武生駅へ
鯖江駅のお隣です。
★JR武生駅
1968年建築と国鉄全盛期の駅舎です。
★JR武生駅 窓口と券売機
ここは窓口内に指定席券売機があるタイプの駅でした。
★武生駅に貼られていたポスター
先程と異なり券売機利用を推進するポスターがありました。
訪問時にはJR西日本が発行した記念入場券(懐鉄入場券)が売られていたので窓口かな並びます。
★JR武生駅 懐鉄入場券 ※販売終了
新幹線駅はできないためJRが発行する券は貴重になるでしょう。
★JR武生駅 売店と待合室
そして反対側には売店(セブンイレブンハートイン)と待合室がありました。
この観光地らしい構造いいですよね!
白浜駅や小浜駅もこんな感じでした。
★JR武生駅 今庄そば
待合室内には蕎麦屋さんも。
これは駅構内からも構外からどちらからでも注文できる造りですね〜
この駅蕎麦屋さんの名前は「今庄そば」
つまり先程の加賀温泉駅弁と同じく北陸トンネルが開通しこちらに移転したのでしょう。
かつて機関車交換中にたくさんの人が食べた蕎麦を是非召し上がりたかったですが、残念ながら営業時間外でした。
★武生駅 待合室
この待合室から売店と蕎麦屋どちらにも、いける構造で上には地元のテレビが放送されていて、ええ空間ですな〜
旅にきたって感じですね!
帰りの列車まで少し時間があったので駅周辺を散策しました。
★福井鉄道 たけふ新駅
福井駅から武生駅までJRを使わず路面電車で移動する方法もあります。
★武生駅▷高槻駅 グリーン券
武生駅の指定席券売機で帰りの指定券を発行しました。帰りもポイントでグレードアップです。
鯖江駅と同じくJRでなくなるため端末や券売機などは交換されると思います。
ということで
武生駅や鯖江駅をはじめ入場券などの切符を購入しました。
★入場券
★鯖江駅発行の普通乗車券
★新幹線えちぜん武生駅 看板
武生駅・鯖江駅の代わりに新幹線駅として「えちぜん武生駅」が開業しますが、どちらの駅からも3km離れているため移動は難しいでしょう。
岐阜羽島駅や新大牟田駅といった感じになるでしょうか。
★683系の車内
新幹線が開業すると「やったー!」と思いがちですが、ここまでご紹介しました。
どうしても光と影ができてしまいます。
また今回はご紹介しませんでしたが、敦賀駅〜新大阪駅までの開通は、まだ先と言われています。
ニュースでも話題になりましたが、敦賀駅での乗り換えは大変そうです。
毎時間百貨店のバーゲンがあって催事会場へ駆け上がるような光景になるのでしょうか。
★特急サンダーバードとJR高槻駅
現在は武生駅から高槻駅まで1本で行けますが、2024年度の改正から最低1回は乗り換えが必要になりますね。
えちぜん武生駅から乗車するとしても1回は乗り換えは必要ですし新大阪駅まで全通しても高槻駅に新幹線は来ないので乗り換え不要なのは、あと1ヶ月弱となりかえって不便になってしまうんです。
そして今回一番心配されているのは、北陸から関東が近くなり関西に来る人が減るのではないのかという問題。
課題はまだまだ残っていますね。
これからどうなっていくのでしょうか?
今日も最後までご覧いただきありがとうございました。