JR北陸地区の鉄道を見てみる① | よしひろ よしちゃん 鉄道写真館

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みなさんこんにちは!よしひろよしちゃんです。 


今回はJR北陸地区の鉄道を見てみるということで、主に福井県、石川県、富山県のJR等鉄道をご紹介したいと思います。


北陸地区の大動脈路線はJR北陸本線でしょう。元々は滋賀県の米原駅から新潟県の直江津駅まででしたが、現在(2015年から)は米原駅から石川県の金沢駅までとなっています。


金沢駅〜直江津駅間は現在、第三セクター鉄道という地元の都道府県が運営する鉄道会社となっています。

福井・石川・富山県地区の路線図①


青がJR北陸本線

水色がIRいしかわ鉄道

緑色があいの風とやま鉄道

赤色がJR七尾線

橙色がえちごトキメキ鉄道

黒色が各支線


駅名は主要駅などのみ掲載しています。


それでは何故、第三セクター鉄道会社になったのかです。

福井・石川・富山県地区の路線図②


青がJR北陸本線

水色がIRいしかわ鉄道

緑色があいの風とやま鉄道

赤色がJR七尾線

橙色がえちごトキメキ鉄道

黒色が各支線


駅名は主要駅などのみ掲載しています。

紫丸は駅、桃丸は2023年度以降に開通予定の駅です。


理由は北陸新幹線にありました。北陸新幹線は群馬県の高崎駅を起点とする新幹線で20153月に長野県の長野駅から石川県の金沢駅まで延伸しました。新幹線開業前までは地元の人々など近距離に利用する普通列車、遠くから来る人々または出かける人々が利用する特急列車また貨物列車も走っていました。この3つのうちの1つ特急列車は新幹線が開通すると廃止され普通列車と貨物列車のみとなります。また過疎化が進む地域も多く在来線の経営は悪化します。こうなるとJR各社の負担が増えることから政府と与党の合意で新幹線と並行して走る在来線つまり並行在来線はJRから第三セクターに経営分離する都道府県の同意が新幹線建設、着工条件となっているのです。

これは全国新幹線鉄道整備法に基づく建設方法です。


全国新幹線鉄道整備法とは簡単に説明すると日本全国各地に新幹線を走らせ活性化させましょうといったものです。こういった新幹線路線を整備新幹線と言います。


整備新幹線の区間は


東北新幹線

盛岡駅〜新青森駅


北陸新幹線

全線


九州新幹線

全線


このほかの東海道山陽新幹線や東北新幹線(東京〜盛岡間)などは整備新幹線ではありません。なので東海道本線や東北本線(一部を除く)などはJR各社の運行が続けられているのです。なおリニア中央新幹線は整備計画の年数の関係から整備新幹線ではありません。


なお整備新幹線区間での並行在来線は第三セクター鉄道会社化される以外に協議により廃線(バスに転換など)や引き継ぎJR各社が運営することもあります。


それでは、ここでまたまた疑問。

北陸新幹線、現在は高崎駅〜金沢駅ですが2023年度以降に石川県の金沢駅〜福井県の敦賀駅まで部分延伸され更に敦賀駅から福井県の小浜駅などを経由して京都府を通り将来的には大阪府の新大阪駅まで延伸する予定となっています。


それでは、まだ未開通区間にも新幹線が開通すると並行在来線は第三セクター鉄道会社化されるのでしょうか?


福井・石川・富山県地区の路線図②


青がJR北陸本線

水色がIRいしかわ鉄道

緑色があいの風とやま鉄道

赤色がJR七尾線

橙色がえちごトキメキ鉄道

黒色が各支線


駅名は主要駅などのみ掲載しています。

紫丸は駅、桃丸は2023年度以降に開通予定の駅です。


答えは第三セクター鉄道会社化される予定となっています。上記の福井・石川・富山県地区の路線図②をご覧ください。


並行在来線が第三セクター化される際の大半、鉄道会社の社境は県境付近の駅となります。


そのため2023年度以降、金沢駅〜敦賀駅間が開通すると


敦賀駅〜大聖寺駅までが福井県が運営する第三セクター鉄道会社の路線となります。会社名は福井県並行在来線準備株式会社となっており、まだ開通後の会社名は決まっていません。ちなみに大聖寺駅は石川県の駅です。


大聖寺駅〜倶利伽羅駅までは石川県が運営するIRいしかわ鉄道の路線となります。既に金沢駅以東は開通しているので、現在、金沢駅〜倶利伽羅駅間は当社の路線となっています。倶利伽羅駅は石川県の駅です。


倶利伽羅駅〜市振駅までは富山県が運営するあいの風とやま鉄道の路線となります。既に金沢駅以東は北陸新幹線が開通しているので倶利伽羅駅〜市振駅間は当社の路線になっています。市振駅は新潟県の駅で当駅からは新潟県が運営する、えちごトキメキ鉄道の路線となっています。


ここまで整備新幹線や並行在来線について詳しくご紹介してきました。新幹線が開通すると移動が楽になり嬉しいですが、その一方でダメージを受ける人もいます。

福井・石川・富山県地区の路線図①

デメリット1つ目は北陸本線の支線が離れ孤島になってしまうことです。福井・石川・富山県地区では七尾線、氷見線、城端線などです。新幹線と並走する並行在来線ではないので、引き継ぎJR各社が運営することが大半です。しかし本線が第三セクター化されJRではないので孤立した路線となります。孤立すると他のJR路線との接続などが悪くなってしまいます。


デメリット2つ目は新幹線により影となってしまう駅があることです。


福井・石川・富山県地区の路線図①の福井県、石川県部分を拡大してみます。


福井・石川・富山県地区の路線図③

並行在来線とだけあって、ほぼ新幹線と在来線は並走していますが、完全にしているわけではありません。現在、特急サンダーバードの一部列車は武生駅と鯖江駅に停車します。しかし新幹線が開通すると特急は廃止され代わりの駅が越前たけふ駅となります。越前たけふ駅から武生駅へは新大阪駅から大阪駅のように列車があるわけでもなく、おそらくバス輸送になると思います。そうなれば、北陸新幹線より従来の特急サンダーバードの方が利便性が良かったことになり完全に新幹線の影となってしまいます。


デメリット3つ目は自治体の負担が増える。

先程記載しました。並行在来線はJRから第三セクターに経営分離する都道府県の同意が新幹線建設、着工条件となっているのです。新幹線が開通すると活性化が期待ですが、その一方で過疎化が進む地域も多いですし普通列車しか走らない路線なのであまり収益は見込めないものをJRから引き継ぐ形になるので負担は多いでしょうね。またこれにより運賃の値上げなどで利用者に負担が掛かることにもなります。


などなどほかにもデメリットがあります。

新幹線は全国各地に必要なのか難しい点があります。みなさんはどう思われましたか?


今回はイラストでご紹介しました。次回は各社路線を詳しくご紹介します。


ご覧いただきありがとうございました。

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