列車に乗ろう!鉄道中級編❺ 中間改札の通り方 | よしひろ よしちゃん 鉄道写真館

よしひろ よしちゃん 鉄道写真館

よしひろよしちゃんをご利用いただきありがとうございます。不定期で私が撮影した写真を投稿します。

みなさんこんにちは!よしひろよしちゃんです。 

今回は中間改札の通り方をご紹介します。


列車に乗ろう!鉄道基礎編②でも少しだけ触れました。


中間改札の存在によって乗りたい列車に乗れなかった!ってことがありますので少しでも参考になればと思います。

●中間改札とは

★新大阪駅 中間改札
通常、改札は入場時と出場時しか通ることがないですが新幹線乗換改札口や無人駅が多い地域に行くと不正乗車をしていないかを確認するために中間改札口がある場所があります。

中間改札を通る際、目的地または中間改札を通る駅までの乗車券など不足分がある場合は精算所や精算機にて精算機しなければ改札を通過できません。


①新幹線の中間改札
在来線と新幹線改札はほとんどの駅で分けられており中には在来線と新幹線を跨ぐいわゆる中間改札が設けられている駅があります。

★山陽新幹線相生駅 改札口
手前の改札口が駅構外から在来線へ入出場する改札。奥の改札口は在来線から新幹線へ入出場する改札です。

山陽新幹線の多くは、一度在来線のエリアを通らないと新幹線改札へ入出場できない駅が多いです。(相生駅・姫路駅・西明石駅ほか)

この駅から入出場改札する場合は切符を2回通さないといけないのは少々面倒ですね。

★EX予約 企画乗車券
また新幹線の企画乗車券であるEX予約を利用する場合、在来線改札に対応していないため係員に申告し入出場証をもらい通る必要があります。EX予約やカードといえば楽々使えるイメージがありますが、そうでない場合もあるんですよね。

話が少し逸れました。戻ります。

本来、切符は着駅(目的地)まで買うのが原則ですが乗車駅に出札所(きっぷうりば)がない場合や営業時間でない場合もありますよね。


その場合は以前に紹介しました通り券売機などがある駅では運賃表に掲載されている着駅または新幹線駅に一番近い駅までの金額を選んで購入し車内または駅で差額を精算することになります。

★山陽新幹線相生駅 中間改札(右側)
先程も記載しました。中間改札は目的地または中間改札を通る駅までの乗車券が有効でないと通ることができませんので精算所や券売機で区間変更または精算をする必要があります。

精算方法は大きく2つあると思います。
❶乗車駅で買った乗車券を目的地までに区間変更する。

★区間変更券(※写真はイメージ)
乗車駅で購入した乗車券または整理券※を精算所または精算機にて区間変更し料金券(特急券)をまだ購入していない場合はここで合わせて購入します。

※整理券は精算機に挿入できません。


❷乗車駅で買った乗車券を新幹線に乗車する駅まで乗り越し精算をする。

★EX予約 企画乗車券
近年はネット予約限定の運賃が安くなる企画乗車券も多く新幹線区間のみ事前に購入していることもあるでしょう。

この場合は乗車駅から新幹線乗車駅までの精算を精算所または精算機で行います。


★出場証と乗継証
精算後は精算券が発行され中間改札に精算券と新幹線で利用する切符を挿入し通ります。

なお新幹線の切符をネットで買いまだ発券していない場合はこのときにクレジットカードやQRコードなど引き換え(発行)できる物を用意し精算所(券売機)などで発券します。


★出場証


★乗継証
出場証と乗継証これは機械によって印字が異なるそうで在来線出口の前は出場証が新幹線中間改札口前は乗継証が発行されるようになっています。

磁気情報はどちらでもあまり変わりはないようですので、さほど問題はありません。

また乗車駅から新幹線に乗車する駅まで精算を行い新幹線に乗車する駅から新幹線を降車する駅までの切符と2枚別の切符に分かれていますから中間改札で券と新幹線で利用する切符を挿入せず一旦在来線改札出口に精算券のみを挿入し駅の外へ出ることもできます。

新幹線に乗車する際は新幹線改札口の改札機に新幹線で利用する切符を挿入すれば入場できます。

なお①の区間変更券を含め乗車券では片道の営業キロが100kmまでの乗車券・発駅(出発する駅)と着駅(到着駅)の両方が同じ大都市近郊区間内の乗車券や企画乗車券などは駅の外へ出ることができませんのでご注意下さい。

※在来線改札と新幹線改札が別々の駅では特例で出れる場合があります。

ここでよく質問されるのは、乗車駅で買った乗車券が新幹線に乗車する駅まで有効な乗車券であるが新幹線次駅まで有効な乗車券ではない場合、中間改札は通れるのか?

結論:通れません。

例:大阪駅から京都駅まで新幹線経由で行く場合

★大阪駅から220円の乗車券

 大阪駅で220円の乗車券を購入
  大阪駅→新大阪駅 160円

つまり新大阪駅の中間改札を通るときは差額60円あるため在来線を乗り通せばあればなんなく新大阪駅を通り京都駅まで行け着駅精算となりますが、新幹線は新大阪の次駅は京都駅で最低でも新大阪駅から京都駅までの運賃:570円と京都駅まで有効の料金券(新幹線特急券)がないと中間改札は通れないのです。

但し東海道新幹線の一部区間では通ることができます。

東海道新幹線(新大阪駅〜京都駅〜米原駅間)は大都市近郊区間(大阪近郊区間)内のため料金券さえ払えば普通乗車券または回数乗車券で利用時、重複しない限り乗車経路が自由に選べ運賃は最短経路で計算されます。

★東海道新幹線を大回り乗車する
自動改札機で読み取れないので有人改札口へ行き入鋏印をもらい入場します。

ここでは新大阪駅から160円の乗車券と新大阪駅〜京都駅間の料金券(新幹線特定自由席特急券)を利用しました。


続いて新幹線を降車し在来線に乗り換える場合また中間改札がある駅が大半です。先程と反対の手順を行います。

新幹線を乗車する駅から新幹線を降車する駅までの有効な切符(乗車券と料金券)を挿入すれば中間改札を通れます。

なお新幹線を乗車する駅から新幹線を降車する駅までの有効な切符のみを利用している場合は一度中間改札を出て新たに在来線の切符を買うか精算所に行き区間変更や有効な切符を購入します。

★EX予約専用 在来線乗継自動券売機
EX予約の企画乗車券を利用し在来線へ乗継乗車券を購入できる専用機械がある駅もあります。

精算などを終えたら区間変更券または新幹線に乗車する駅から新幹線を降車する駅までの切符と在来線で有効な切符2つを中間改札に挿入すれば通ることができます。


★新幹線 精算所
あまりないと思いますが新幹線で乗り越しをすることも稀にあるでしょうか。

先程記載しました。東海道新幹線で大回り
新大阪駅から160円の乗車券と新大阪駅〜京都駅間の料金券(新幹線特定自由席特急券)を購入し乗りました。

しかしやっぱり京都駅で降りたいな!と思うこともあります。規則上:区間変更や乗越と扱いは同じで差額を支払えば何ら問題はありません。精算所に行って差額を精算します。

既に料金券は利用した区間の全てで有効なものを持っており差額分は乗車券の410円を支払います。

★精算券
精算が終わると精算券が発行されこれを自動改札機に挿入すると出られます。

ここでよく質問されるのが大回り乗車の途中で区間変更を行い東京駅など遠くへも行けるのか?

先程も記載しました。
本来、切符は着駅(目的地)まで買うのが原則ですが区間変更や乗越の制度を活用しできないことはないです。その場合、駅や車内で差額を精算することになります。

あまりお勧めはしませんが大阪近郊区間では、どうしても急いでいるとき短い区間の乗車券と料金券を購入し大回り乗車で入場そして後で区間変更を行うことが一応可能ですね。

なおここまで記載しませんでしたが中間改札でICカードを利用(併用)する場合は先程紹介した手順で改札機に挿入せずカードリーダーにタッチして通ります。紙の切符と併用する場合は先に紙の切符を改札機に挿入してからICカードをリーダーにタッチします。またICカードを2枚併用するときはリーダーに同時タッチします。

②ローカル線の中間改札
無人駅が多い路線などでは不正乗車をしていないかを確認するためにターミナル駅などで中間改札口がある場所があります。

近畿エリアなら和歌山線和歌山駅・播但線及び姫新線姫路駅・加古川線加古川駅などです。このほか中間改札ではありませんが和田岬線兵庫駅では和田岬線に乗車前または降車後に改札が設けられています。

★和歌山線和歌山駅 中間改札口
この中間改札も新幹線と同様で目的地または中間改札を通る駅までの乗車券が有効でないと通ることができませんので乗車券が有効でないまたは整理券の場合は精算所や券売機で区間変更または精算をする必要があります。

特にローカル線のターミナル駅にある中間改札は沿線に無人駅が多く切符ではなく整理券を持ってつまり切符を買わず乗車している人が多いので精算所や精算機が混雑していることが多いです。

精算をしてある間に乗る予定だった列車が行ってしまった!またローカル線なので次発列車まで時間がかなりあくことも考えられます。

そのため乗換時間に余裕を持って列車を利用するか事前に窓口がある駅で切符を購入するといいでしょうか。

また青春18きっぷなど自動改札機に挿入できない乗車券もありますよね。こういったものは有人改札またはインターフォンで係員を呼び出す必要があるので、こちらも乗換時間に余裕を持つことをおすすめします。

なおローカル線のターミナル駅にある中間改札は有効な乗車券を確認するための改札機なので挿入した切符は必ず出てきます。取り忘れに注意です。

このほかICカード利用時は残高不足に気をつけましょう。


③他社線への中間改札
通常、JR線と他社線の改札口は会社が違うため別々にあることが大半ですが利便性向上のためJR線⇄他社線への中間改札口がある駅があります。




★鶴橋駅 中間改札口
この中間改札は①②で紹介したものと異なり不正乗車の観点からではなく鉄道会社が完全に変わるためであります。

改札を通る前に、これまで乗車した会社分の切符が有効でないと通ることができないほか乗り継ぐ鉄道会社の有効な切符も同時に挿入しなければ通ることができません。


★鶴橋駅 中間改札きっぷうりば
ここはJR西日本から近畿日本鉄道(近鉄)の乗換駅である鶴橋駅です。

右側にJR線の精算機、真ん中に近鉄線の出札口(窓口きっぷうりば)左側に近鉄線の自動券売機(自動きっぷうりば)があります。

まずJR線の切符、ここまで有効な切符を持っているのか?

★JR線→近鉄線 乗継精算機
持っていない場合はJRの精算機でまず差額を支払う必要があります。


★JR精算券及び近鉄普通乗車券
なおJRの精算後、そのまま近鉄線の乗車券を購入する選択ボタンがあり購入できます。

そのためJR柄の切符で近鉄線の乗車券が発行できます。



★近鉄の乗車券

★乗継証
なお近鉄線の乗車券を既に持っている場合は先程紹介したものと同じような出場証または乗継証と印字した精算券が発行されます。


★近鉄線精算券及びJR普通乗車券
逆に近鉄線からJR線乗り換え時に精算機を利用すると近鉄柄の切符でJR線の乗車券が発行できます。


どちらも違和感のある切符です。乗り換え前の鉄道会社で差額があるかつ乗り換え後の鉄道会社の切符を持っていない場合このようなものが発券できます。

なお精算機上の運賃表にない駅に行く場合は精算券のみを発券し以前に説明した通り、窓口で購入する・自動券売機で運賃表に掲載されている着駅に一番近い駅までの金額を選んで購入し車内または駅で差額を精算する対応を取り精算券と乗継先の切符を改札機に挿入します。

しかし毎度毎度、乗継の際に切符を精算したり購入したり面倒ですよね。

★連絡乗車券
そこで以前にもご紹介しました。


一部駅(連絡運輸範囲内)では2社以上の乗車券を1枚にした連絡乗車券が販売されています。


★連絡乗車券と京阪プレミアムカー券
JRで買った乗車券も乗継先では普通乗車券とみなされるので問題なく料金券と併用ができます。

なお一部の路線では状況や利便性を勘案し乗り継ぐ鉄道会社と初乗り運賃同士の場合、割引が適応される所があります。



★旅客会社線(JR)と社線(他社線)の割引乗車券
運賃調整などと呼ばれ旅客の流動適応される割引制度です。短い区間(初乗り運賃)を2社で支払うと料金が高くなるので特例で安くされているということです。

つまり割引適応区間で初乗り運賃同士2社を利用する場合は事前に連絡乗車券を購入しなければ不便なだけでなくお金面でも損をしてしまいます。

連絡乗車券は割引適応区間の窓口または券売機で販売されています。また割引適応区間の確認方法は国土交通省のHPや鉄道会社の運送約款などに掲載されています。

近年はICOCAやSuicaなどICカード乗車券が普及し乗車券をわざわざ買わなくても乗車できるようになっているため連絡乗車券の販売は縮小傾向にあります。


★鶴橋駅 JR改札口と近鉄改札口
なお連絡改札口がある駅では連絡改札を使用した方が便利ですが、連絡口を使わず別々の改札口を使用しても何ら問題ありません。

なお連絡乗車券に下車前途無効の記載があってもJR西日本の運送約款(切符のルールが書かれた本)にはこう書かれているため下車することが可能です。

●旅客は、旅行開始後、その所持する乗車券によって、その券面に表示された発着区間内の着駅(旅客 運賃が同額のため2駅以上を共通の着駅とした乗車券については、最終着駅)以外の駅に下車して出場した 後、再び列車に乗り継いで旅行することができる。

ただし、次の各号に定める駅を除く。 

①全区間の営業キロが片道100キロメートルまでの区間に対する普通乗車券を使用する場合は、その区間内 の駅。ただし、列車の接続駅で、接続関係等の理由により、旅客が下車を希望する場合で、旅客鉄道会社 が指定した駅に下車するときを除く。

なお地方に行けばよく見られるのが、他社線同士、同じホームから発着することもあります。この場合さまざまな改札方式があるので注意が必要です。

★貴生川駅(信楽高原鉄道)


★粟生駅(北条鉄道)


★御坊駅(紀州鉄道)
近畿地方なら信楽高原鉄道、北条鉄道、紀州鉄道などがあります。



①ホームに乗り換え改札がある
簡易改札と呼ばれるバーがない中間改札がホームにある所があります。この場合、切符を挿入してから乗り換えます。なお乗り換え先の切符を持っていない場合は近くのきっぷうりばで切符を購入します。きっぷうりばがない場合や時間がない場合などは、乗り換え前までに使用した切符を持って乗車し車内や駅で乗務員または係員に提示し差額分を精算します。


②精算済証明書をもらい乗り換える
乗り換え前の列車内で運賃を精算する方式の場所では、精算を終えると精算済証明書がもらえる会社(路線)があります。これをもらい乗り換え先の列車に乗り、車内や駅で乗務員または係員に提示し差額分を精算します。

このほかにも、いろいろな方式があります。
乗り換え時に戸惑わないよう事前に確認することをお勧めします。

本日は中間改札の通り方をご紹介しました。

ご覧いただきありがとうございました。
いいね・フォロー・コメント
お待ちしております!