みなさんこんにちは!よしひろよしちゃんです。
日本に鉄道会社はたくさんありますよね。
列車に乗る際は乗車券(切符)を購入する必要があります。基本的に乗車券は、乗車する各鉄道会社で購入することになりますが、それだと乗客側は乗換時に切符を購入する必要があり少し面倒です。
そこで鉄道会社同士が契約している区間(駅)では切符を纏めて1枚にして購入することができます。
こういった契約を連絡運輸と言い切符を連絡きっぷや連絡乗車券などと呼びます。
また連絡定期券も存在し定期券を纏めて購入することができる区間もあります。連絡運輸区域は連絡乗車券と連絡定期券では異なります。
ここではJR西日本(西日本旅客鉄道)近畿エリアの連絡運輸(連絡きっぷ)の一部の普通乗車券をご紹介します。
★近距離券売機
一部の契約された駅では近距離券売機で連絡きっぷが販売されています。
★近距離券売機の画面
きっぷを買うのボタンを押します。
★近距離券売機の画面
JRきっぷではなく、連絡きっぷのボタンを押します。
★近距離券売機の画面
大阪駅では近距離券売機で京橋駅乗換の京阪線・鶴橋駅乗換の近鉄線・新今宮駅乗換の南海線の連絡きっぷを購入することができます。
★JRきっぷ運賃表
JRの運賃表を見ても私鉄各線の運賃は記載されていません。
★連絡きっぷ運賃表
連絡きっぷ運賃表を見ると私鉄各線の運賃が記載されています。
★近距離券売機の画面
ここでは、鶴橋駅乗換で近鉄大阪上本町駅までの切符を購入します。
★JR→近鉄 連絡乗車券
このように近鉄線と印字された乗車券が発券されJRと近鉄の切符を1回で纏めて購入することができました。
★JRとの社線連絡乗車券
なお反対に社線(私鉄各線)から鉄道会社線(JR線)連絡の乗車券も一部の契約された駅では近距離券売機などで連絡きっぷが販売されています。
連絡乗車券は、購入した会社の紙で発券されるため少し違和感があるかもしれません。
★鉄道会社線(JR線)から他社線(私鉄各線)の連絡乗車券
近距離券売機で購入できるJR線から私鉄各線への連絡乗車券は京阪線・近鉄線・南海線のみですが、出札所(みどりの窓口など)では多数の私鉄各線と連絡乗車券が販売されています。
なお連絡乗車券ですが、鉄道会社同士が契約している区間(駅)では切符を纏めて1枚にして購入することができる制度です。そのためJRの出札所と言ってもJR東日本や東海の窓口では今から紹介する切符は購入できませんのでご注意ください。
また全ての区間で連絡乗車券が販売されているわけではありません。
連絡運輸区域(連絡乗車券)販売区間は他のサイト運営者で随時更新されているページがあるので、そちらをご覧ください。
JRと関西大手私鉄5社では連絡乗車券が販売されているので、ご紹介します。
●JR線と阪急線の連絡乗車券
★JR→阪急 連絡乗車券
大阪駅〜阪急大阪梅田駅の乗車券です。
歩けばすぐの場所なんですが笑
乗換駅を三ノ宮駅としているので、このような乗車券が購入できます。つまり大阪駅から三ノ宮駅間をJR線で阪急神戸三宮駅から阪急大阪梅田駅間を阪急線利用としています。
★JR→阪急 連絡乗車券
こちらは、新大阪駅〜阪急十三駅の乗車券です。乗換駅を大阪駅としています。
販売場所はJR西日本の出札所(みどりの窓口・みどりの券売機プラス)です。先程も記載しました。上記の切符は新大阪駅からの乗車券ですが、阪急線との連絡乗車券を契約しているのはJR西日本とのためJR東海の出札所では発券できません。
阪急線からJR線への連絡乗車券は販売されていませんが、片道券・往復券の発券がJRの出札所でできます。
またJRで買った阪急線への連絡乗車券は、阪急線の自動改札機に対応していないため使用時は係員のいる窓口またはインターフォンで通話し通る必要があります。
●JR線と阪神線の連絡乗車券
★JR→阪神 連絡乗車券
大阪駅〜阪神大阪梅田駅の乗車券です。
これも阪急と同様で歩けばすぐの場所です笑
乗換駅を三ノ宮駅としているので、このような乗車券が購入できます。つまり大阪駅から三ノ宮駅間をJR線で阪神神戸三宮駅から阪神大阪梅田駅間を阪神線利用としています。
販売場所はJR西日本の出札所(みどりの窓口・みどりの券売機プラス)です。
阪神線からJR線への連絡乗車券は販売されていません。片道券のみがJRの出札所でできます。
またJRで買った阪神線への連絡乗車券は、阪神線の自動改札機に対応していないため使用時は係員のいる窓口またはインターフォンで通話し通る必要があります。
●JR線と京阪線の連絡乗車券
★JR→京阪 連絡乗車券
大阪駅〜京阪淀屋橋駅の乗車券です。
乗換駅を京橋駅としています。つまり大阪駅から京橋駅間をJR環状線で京阪京橋駅から京阪淀屋橋駅間を京阪線利用としています。
販売場所はJR西日本の出札所(みどりの窓口・みどりの券売機プラス)のほか一部区間は近距離乗車券でも購入することができます。
★京阪線で販売されるJRの連絡乗車券
片道券のみ販売され京阪線からJR線の連絡乗車券が近距離券売機にて販売されています。
また京阪線は、旅客の流動状況や利便性など向上のためJRと京阪線を京橋駅または東福寺駅の乗継で初乗り料金同士の場合に限り割引制度があります。
つまり鉄道会社線(JR線)から社線(私鉄各線)を初乗り同士で乗り継ぐ場合は、乗車券を纏めて購入した方がお得なのです。
★JR⇄京阪 連絡鉄社割乗車券
そのため初乗り料金同士の乗車券を購入すると鉄社割や割引などと印字されます。
鉄社割とは、鉄道会社線(JR線)から社線(私鉄各線)からそれぞれ割り引かれているという意味であります。
●JR線と近鉄線の連絡乗車券
★JR→近鉄 連絡乗車券
大阪駅〜近鉄大阪上本町駅の乗車券です。
乗換駅を鶴橋駅としています。つまり大阪駅から鶴橋駅間をJR環状線で近鉄鶴橋駅から近鉄大阪上本町駅間を近鉄線利用としています。
販売場所はJR西日本の出札所(みどりの窓口・みどりの券売機プラス)のほか一部区間は近距離乗車券でも購入することができます。
片道・往復・連続の全てが販売されているほかJR線〜近鉄線〜JR線と通過連絡が設定されている区間があります。
通過連絡の例:JR新宮(紀勢線)松坂(近鉄線)鶴橋(環状線)大阪など
なお近鉄線からJR線の連絡乗車券も販売されており出札所(特急券販売所など)や近距離券売機で購入できます。
★近鉄線で販売されるJRの連絡乗車券
近鉄の乗車券、黄色は磁気券で緑色は非磁気券となっています。
自動券売機では黄色の磁気券が発券され出札所(窓口)では緑色の非磁気券が発券されます。
★近鉄→JR 連絡乗車券(特別補充券)
また窓口で販売する際に発券するASKA端末で出てこない区間や連絡運輸区間であるが近距離券売機に設定がない場合は特別補充券で発券されます。
また近鉄線でもJRと近鉄線を鶴橋駅または柏原駅の乗継で初乗り料金同士の場合に限り割引制度があります。
★JR⇄近鉄 連絡鉄社割乗車券
近鉄線は、窓口販売もあり連絡乗車券のバリエーションがたくさんあります。
また先程も記載しました。乗車券、片道・往復・連続の全てが販売されています。
★JR→近鉄 連絡乗車券(特別補充券)
そのため鉄社割区間など、みどりの窓口端末が対応せず通常の乗車券(85mm券)ではなく、金額入力を行い120mm券で発券されたり特別補充券で発券されることもあります。
※みどりの券売機プラスで鉄社割の乗車券及び特別補充券は発券できません。
なお通常の乗車券(85mm券)や近距離券売機で発券する近距離乗車券は自動改札機に対応していますが、120mm券や特別補充券などの非磁気券は対応していないため有人改札またはインターフォンを使う必要があります。
●JR線と南海線の連絡乗車券
★JR→南海 連絡乗車券
JR難波駅〜南海難波駅の乗車券です。
乗換駅を新今宮駅としています。つまりJR難波駅から新今宮駅間をJR環状線で難波新今宮駅から南海難波駅間を南海線利用としています。
販売場所はJR西日本の出札所(みどりの窓口・みどりの券売機プラス)のほか一部区間は近距離乗車券でも購入することができます。
片道・往復が販売されているほかJR線〜南海線〜JR線と通過連絡が設定されている区間があります。
通過連絡の例:高野口(和歌山線)橋本(南海線)新今宮(環状線)大阪など
なお南海線からJR線の連絡乗車券も販売されていますが、窓口では販売されず近距離券売機のみで購入できます。
※和歌山市駅連絡は窓口で購入できます。
また南海線でもJRと南海線を三国ヶ丘駅の乗継で初乗り料金同士の場合に限り割引制度があります。
★JR⇄南海 連絡鉄社割乗車券
三国ヶ丘駅周辺、阪和線の駅はみどりの窓口が閉鎖されみどりの券売機プラスになっているため、近距離券売機でしか購入できない駅が多いです。
関西大手私鉄5社は、このような形でJRと連絡乗車券が販売されており、私鉄はこのほか近江鉄道・紀州鉄道・神戸電鉄などで行われています。
続いてかつては、JR(国鉄)の路線だった鉄道会社との連絡乗車券をご紹介します。
●JR線と信楽高原鉄道の連絡乗車券
★JR→信楽高原鉄道 連絡乗車券
京都駅〜信楽高原鉄道信楽駅の乗車券です。
乗換駅を貴生川駅としています。つまり京都駅から貴生川駅間をJR線で貴生川駅から信楽高原鉄道信楽駅間を信楽高原鉄道線利用としています。
販売場所はJR西日本の出札所(みどりの窓口・みどりの券売機プラス)で購入することができます。
★信楽高原鉄道で販売されるJRの連絡乗車券
片道券と往復券が販売されています。
信楽高原鉄道信楽駅からJR線の連絡乗車券が一部硬券で販売されているためマニアに人気です。
信楽高原鉄道は元々、JRの鉄道路線でしたが、滋賀県が出資する第三セクターに引き継がれました。元国鉄(JR)路線また現役のJR路線を硬券で乗車できるのは、かなり珍しいでしょう。信楽線内は日中1時間に1本が発着し列車出発後に駅員さんに硬券を見せて欲しいとお願いすると見せていただけることが多いです。
このほか、同じく第三セクターに引き継がれた路線など智頭急行・京都丹後鉄道・IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道とも連絡運輸を行っている区間があります。
●JR線と西日本JRバスの連絡乗車券
★JR→西日本JRバス 連絡乗車券
北新地駅〜西日本JRバス西宮北インター駅の乗車券です。
乗換駅を大阪駅としています。つまり北新地駅から大阪駅間をJR東西線と環状線で大阪駅から西宮北インター間を西日本JRバス中国高速線利用としています。
西日本 JRバスからJR線への連絡乗車券は販売されていませんが、片道券・往復券の発券がJRの出札所(みどりの窓口・みどりの券売機プラス)でできます。
西日本JRバスも元々、バスでありながらJR(国鉄)の鉄道路線でしたが、JR西日本の子会社の西日本JRバスに引き継がれ現在、JR西日本の路線ではありません。
●JR線とJR西日本宮島フェリーの連絡乗車券
★JR→JR西日本宮島フェリー連絡乗車券
広島駅〜宮島駅の乗車券です。
乗換駅を宮島口駅としています。つまり広島駅から宮島口駅間をJR山陽本線で宮島口駅から宮島駅間をJR西日本宮島フェリー宮島航路利用としています。
JR西日本宮島フェリーからJR線への連絡乗車券は販売されていませんが、片道券・往復券の発券がJRの出札所(みどりの窓口・みどりの券売機プラス)でできます。
西日本JRバス及びJR西日本宮島フェリーは、かつて国鉄自動車線・国鉄航路(鉄道連絡船)として鉄道輸送を担った路線でマニアからも人気な連絡乗車券でしょうか。
当ページは、2月初旬頃に書き始め4月初旬頃に投稿しようと思っていました。
しかし3月初旬頃に、一部の連絡乗車券が販売終了との掲示が京阪神を中心でされ急遽投稿することにしました。
他社の駅は、みどりの窓口端末のマルスに登録されていないことが多いことや先程紹介した乗継割引の適応などで発券がややこしいことやICカードの普及もあると考えれます。
実際、このブログをご覧になった方でも連絡乗車券の存在を知らなかった方もいらっしゃると思います。それはICOCAやSuicaなどを利用し切符を何度かに分ける手間、以前に切符を購入することがないからですよね。乗継割引の適応もICカードなら自動的に行ってくれます。
★鉄社割の近距離乗車券
なお掲示物にある通り、近距離券売機では連絡乗車券の販売は継続され鉄社割も廃止されないと思うので京阪線・近鉄線・南海線の連絡乗車券は販売が継続されますが、阪急線や阪神線などは見納めになりそうです。
★JR→阪急の連絡乗車券
皆様も廃止されるまでに、連絡乗車券を一度利用してみてはいかがでしょうか?
いかがだったでしょうか?
今回は連絡乗車券についてご紹介しました。
ご覧いただきありがとうございました。
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