通過連絡運輸を使用してみた | よしひろ よしちゃん 鉄道写真館

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みなさんこんにちは!よしひろよしちゃんです。 

今回は大阪府のJR大阪駅から和歌山県のJR高野口駅へ向かいます。

経路は大阪駅からJR大阪環状線に乗車し内回りで新今宮駅で南海高野線に乗換、橋本駅で再びJR線に乗り換え和歌山線で高野口駅という形です。

この場合、JR大阪駅からJR新今宮駅の運賃¥180、南海新今宮駅から南海橋本駅の運賃¥700、JR橋本駅からJR高野口駅の運賃¥190となり計¥1070となりますがJR西日本と南海は通過連絡が設定されているので1枚の乗車券にすることができます。


今回のように
JR線〜JR以外の鉄道路線〜JR線

前後のJR線の営業キロ数を合算した上でJRの運賃が計算されるため

★大阪駅→高野口駅 南海通過連絡乗車券
計¥1030と通過連絡を使用した方が40円安くなります。

別々に乗車券を購入またはICカードを利用すれば¥1030となってしまうので通過連絡乗車券を買う方がお得ですが、券売機では販売されず、みどりの窓口(みどりの券売機プラス含む)で購入する必要があります。そのためわざわざ並ぶ必要があるんですよね。

料金を節約するか。時間を節約するか。はあなた次第です。

また大阪駅から環状線・阪和線or関西本線・和歌山線を利用すると¥1520となり距離も南海高野線経由より長くなり所要時間も掛かります。

ですから大阪駅周辺から橋本駅周辺に行く場合はJR線から南海線そしてまたJR線と行く方が時間も短いし料金も安いのです。青春18きっぷなどの企画乗車券を持っていない限り大半の方は南海経由で行かれるんでしょう。

それでは大阪駅から大阪環状線で新今宮駅まで移動します。

★大阪環状線323系電車
以前にご紹介しました。

大都市近郊区間内のみを普通乗車券または回数乗車券で利用する際は、重複しない限り乗車経路が自由に選べ、運賃は最短経路で計算されるというもの。大阪駅も高野口駅も大都市近郊区間内ですが途中含まれない南海線を使用するため、この制度は適応されないので乗車券に印字された経路で乗車する必要があります。


★新今宮駅
西口の方へ行くと南海電車の改札口が目の前にあります。一度JRの改札を出て南海の改札に入場します。

南海線では自動改札機を通れない場合があります。そのときは有人改札へ行きます。

乗車券を見せるとこれはJRの切符ですと言われる場合があります。見た目はJRの切符ですからね。JRから南海の通過連絡ですと伝えます。


★南海電車 特別急行(特急)券
せっかくなので今回は南海電車の有料特急こうや号に乗車して橋本駅に向かいます。


★南海電車 案内表示
これに乗車すれば高野山(極楽橋)まで行くことができます。



★南海31000系電車
今回乗車する列車です。ラピートとサザンつまり本線の特急は何度か乗ったことがありますが高野線は初めてでした。


★乗車券と特急券
JRの乗車券と関西私鉄絵柄の特急券と組み合わせて使用するのは少し違和感があります。

通過連絡運輸は

金沢駅〜津幡駅(IRいしかわ鉄道)
上越妙高駅〜直江津駅(えちごトキめき鉄道)
上郷〜智頭 佐用経由(智頭急行)

などJRの特急列車が乗り入れる路線つまりかつてはJR(国鉄)の路線だったなどで通過連絡運輸が設定されている区間が大半なんですが南海線はJRと直接直通している区間はありません。

※関西空港線で線路を共有しているのみです。
しかしここでは関係ないことですね笑



★南海31000系電車 車内
始発の南海難波駅で近鉄線・阪神線・地下鉄御堂筋線、乗車した新今宮駅ではJR大阪環状線・阪堺線そして次駅の天下茶屋駅では地下鉄堺筋線(阪急線)との乗換駅でこうや号の乗客の大半は最初3駅で乗車するイメージでした。

その後、堺東・金剛・河内長野・林間田園都市・橋本の順に停まります。



★南海橋本駅


★南海2000系電車
橋本駅から高野下駅を通り終点極楽橋駅(高野山)までは、ものすごい勾配区間のため山岳直通車両(ズームカー)が使われています。


★橋本駅 乗換改札口
南海高野線メインの区間はここからだと思いますが今回は橋本駅でJR和歌山線に乗り換えます。




★JR橋本駅
JR和歌山線と南海高野線の共同使用駅です。
中央改札と連絡改札(別々になっている)がありどちらから入場しても大丈夫です。

それでは和歌山駅方面の列車に乗車し高野口駅を目指します。


高野口駅は2022年4月1日から完全無人駅となりました。

当駅は1901年(明治34年)に名倉駅として開通し1903年(明治36年)に現在の駅名である高野口駅に改称されました。
そのほか和歌山線の歴史は過去にご紹介していますので合わせてご覧ください。





★高野口駅 駅舎
開業してから11年後の1912年(明治45年)に建築された駅舎が現在も使われています。

JR西日本が指定する登録鉄道文化財であり大変貴重です。



★高野口駅 駅舎内
先程も記載しました。無人駅になり列車も各方面1時間に1本程度しかないので列車が出発した後、まわりは閑散としていますが駅舎内はかなり広い造りになっております。

広い待合室にかつては売店や土産屋があったのですかね〜

何故こんなに立派な駅舎が建築されたのでしょうか

せっかくなので駅構内も散策します。



★高野口駅 ホーム
ホームもレトロな造りです。
跨線橋を通り反対側のホームに行ってみます。


★高野山と高野口駅
跨線橋を登ると高野口駅駅舎と高野山が一望できます。


★葛城館
また右側に葛城館という旅館が見えました。
高野口駅と同じ頃にできた立派な旅館だったそうですが1994年に閉館。以降は登録有形文化財に指定され今も高野山を見守っています。

立派な駅舎に立派な旅館
もうお気づきの方も多いでしょう。
かつてここ高野口駅が高野山の玄関口だったのです。

しかし上記写真を見てわかる通り、高野口駅から高野山までかなり離れています。そのため葛城館(旅館)から人力車にて輸送を行なっていたんだとか。

それから先程途中、橋本駅まで乗車した1925年(大正14年)以降に高野山により近い南海鉄道(現:南海電鉄)が南海高野線を開業させていったことで高野口駅の機能は少しずつ薄れていきました。

和歌山線に似たような名称駅として吉野口駅があります。ここはJR和歌山線と吉野山方面へ向かう近鉄吉野線との乗換駅なため現在も吉野への玄関口という感じですが、高野山へ向かう南海高野線との乗換駅は橋本駅でどちらかと言えば高野口駅よりも高野方面の入口は橋本駅でしょうか。

現在は高野山へ向かう玄関口としての役割をほぼ失った高野口駅ですが現在も駅舎や旅館そして美しい景色を一望できます。

もちろん世界遺産である高野山に行って金剛峯寺などを散策するのが一番でしょうけど、高野口駅に行ってみるのも面白いと思います。

最後に高野口駅の運賃表を見てみましょう。




★高野口駅 運賃表
JRだけの運賃表を見るとやはり大阪駅までは¥1520です。阪和線を経由すると時間も料金も掛かります。


★高野口駅 南海連絡運賃表
しかし高野口駅の自動券売機には通過連絡の料金表がありませんでした。以前までは窓口で購入できたんですが、今はおそらく橋本駅まで行って購入する形なんでしょうね。

今回はJRと南海の通過連絡運輸についてご紹介しました。

★乗車券と特急券
以前に紹介しました。JR西日本の連絡乗車券は2022年3月31日をもって窓口販売が終了したと皆様にご紹介しましたが通過連絡乗車券に関しては割引対象となるため当面の間は販売されるようです。

また私が今回経験したお話ですが通過連絡乗車券を持って南海の特急券売り場に行った際、高野山は高野口駅ではなく極楽橋駅などが最寄りですよ。と親切に教えてくださいました。

そうなんです。今でも駅名の通り高野口駅が高野山最寄りと勘違いをする方がいらっしゃるようです。

ここで私は高野口駅に用事があることを伝え新今宮駅から橋本駅までの特急券を販売していただきました。

皆さんも話が逸れますが高野山へ行く際はもちろん。目的地の最寄り駅を事前に調べ旅行を楽しんでいただければと思います。

ご覧いただきありがとうございました。
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