父と息子
本日、カミさんが所用にて外出しているため、朝からピョン吉と二人ぼっち。紆余曲折の末、しばらくは芝居の稽古へ出る頻度を減らすことにしたので、今日はこうする事ができるわけです。劇団員のみんな、すまぬ。
まぁ、本来ならばこうして父子で過ごすなんて事は特別な事でも何でもなく、日記に書く必要すらないほど日常の風景なのだろうが、オイラの場合は残念ながらそうではない。いつもカミさんにばかりピョン吉の世話を頼んで、自分は外出してしまう事が多い(いや、べつに遊び歩いてるわけではないのですが…)ので、今日は貴重な一日なのだ。
しかし、子供というのは本当にバカにできませんな。こんなにも接する時間が少ないオイラでも、ママの次くらいに信頼してくれている。彼の中では、今のオイラはどういう位置付けなのだろう?パパ?友達?おもちゃ?まぁ、いまはそんな事どうでもいいか。いずれ大きくなる過程で親子関係や上下関係を学べば良い。もっとも大人はそういう定義がないと行動できないから、父親であるということを何度も反芻しながらオイラは悩み生きているのだけど。
今日は良い天気だね。リビングから庭をみるとキラキラしている。大人の目で見ると雑草だらけなのが気になったりするが、子供はもっと単純で大らかだ。朝食にバナナとヨーグルトを食べたピョン吉はしばらくイスに座って庭を眺める。ママが居なくなってグズるかと思ったが、意外にケロッとしている。これも天気が良いおかげだろうか。オイラが顔を洗ったりトイレに行ったりしている間も静かに過ごし、リビングへ戻ると振り返ってこの笑顔。そしてしばらく二人で庭を眺める。
しばらくの休養の後、家の中の探索を開始。最近のピョン吉お気に入りの場所は階段1段目。ここで何度も立ち上がる練習。立ち上がった後は必ずこちらを見て自慢気に笑う。まだどこかに手を掛けていないと危なっかしいが、それでも立ち上がって体をひねる余裕がでてきた。床への足の付き方も次第に安定してきている。歩く事はまだまだ先だろうが、とりあえず独り立ちの日は近い。彼の意欲は底なしで、階段の1段目を使って立ち上がると、もう気持ちは2段目へ。登る気マンマンなのである。2階へ一人で上がるようになるなんて、その成長ぶりは非常に嬉しいが、同時に心配性の父親としては危険度が増す事に不安を感じる。まぁ、本人はそんな事、微塵も気にせず、汗だくで階段と格闘している。息子の姿に本来の「ひたむきさ」を見る父親であった。
少しグズりはじめたかなーと思っていたら、もう昼寝の時間であった。彼は眠い時か腹減った時くらいしかグズらない。分かりやすくて非常に良い。体を動かして疲れたのか、抱っこ&BGMで割とすぐに寝入る。寝姿も随分とお兄ちゃんになったもんだな。寝ている間に少々用事を済ませたかったので、とりあえず転落防止のために彼の周りをクッション&ふとん類で囲んで寝ていただく。ここでも心配性な父。しばらくして「オイラも一緒に仮眠取ろうかしら」なんて思っていたら、ぱちくりと目をあけた。え?もう起きたの?そしてまた彼は遊び始める。こりゃあカミさん、体力消耗するわな。彼はオイラをまっすぐ見てニコニコと笑い、その笑顔には絶対的な信頼があふれている。だからオイラは答えなければならないのだ。
ショー3日目
本日でショー最終日。そして一般公開日。まだ開場1時間半前だというのに駐車場ではすでに親子連れの姿がちらほら…3連休だもんな、ゲーム関係のショーは一種のアミューズメントパークと言っても過言ではない。ただでゲームできるし、ぬいぐるみやお菓子ももらえたりするんだからな。
そんな感じで定刻通り10時に会場。我々のブースからは外で列になって入場してくる人の姿が見えたりしてましたが…これが11時近くなっても終わらないんですな。みんな良く並ぶなぁ。そして会場内でも順番待ち。人気のあるゲームとかは2~3時間待ちだったりします。その姿をみると「あー日本人ってなんて忍耐強い民族なのだろう」と思ってしまいます。
さて、そんな来場者の皆さんの波に押されつつ、大きなトラブルも無く何とか終了。いやー疲労感たっぷり。しかしまだまだ仕事は続くのだ。とりあえずショー終了と同時にゲーム機のバラし&梱包作業。みんな早く帰りたいから頑張る頑張る。トラックへの積み込み作業は業者の人がやってくれるようなので荷物を1箇所にまとめ…お疲れ様でした!
「ビール飲みてぇ!」と思うのだが……今夜はまだまだ仕事があるのだ。食事&仮眠等を取ってから、某所の店舗へ。店は0時閉店なので、そこから作業なのだ。さっきショー会場で梱包した一部の機械はそのままテストで店舗へ搬入する事になっていたのである。なんという詰め込みスケジュール!人の体力&気力の限界を全く考慮にいれてない。
…結局、店舗での作業が終わったのは朝方4時近くでした。家に帰ってきたらすでに5時。「腹減ったなぁ」なんて思ってたら、もう外は白んできた。イカン!寝なくては。数時間後には芝居の稽古が始まる。どうなってんだ、この生活!?
ショー2日目
昨日とはうって変わって良い天気。空が高い。気持ちが良さそうなので、昼飯を食べるついでに会場の外へ出てみる。ほんの束の間の気持ちよさ。まぁ会場内の様子が心配なので、すぐに戻るわけですが…そうそう、今日は味覚が全く無くなりました。昼のラーメン&チャーハン食って「あれ?」って思い、その後ジュースを飲んでも「おや?」。おかしいなぁと思いつつ、出展した機械にちょっとしたトラブルを発見したので会社へ戻る。その途中でコーヒー牛乳を飲んでも「んー??」。小腹がすいたんでポテチ(のり塩)を食べたが、何を食べてるんだか分からない。
ラーメンの油や熱さ、炭酸飲料のシュワシュワ感、コーヒー牛乳内ミルク成分の舌触り、鼻に抜けるポテトや青のりの香り…それらはすべてある。しかし味が全くないのだ。よく「水は無味無臭」というが、水にだって「水の味」ってのがある。そういうのとも違う。「水っぽい」とか「味が薄い」とかそういうのではないのだ。この「無味」はストレスが解消されたら戻るのだろうか?今日は天気とはうらはらに体力が無い。疲労感が激しい。ショー終了まであと1日。頑張ってみよう(その後も仕事のイベントは目白押しなのだが…)。
ショー1日目
そういうわけでアミューズメントマシンショー(略して「AMショー」)は本日1日目。招待客だけの、いわゆる「業者日」。一般の方が入れるのは最終日だけなのです。ところが予想以上の来場者!弊社ブース内も歩くのが困難なくらいの人だかり。そこで1つ問題発生!ゲーム機の遊び方などを書いた小冊子の部数が圧倒的に足りない事が判明。お客さんはどんどん持っていくし、在庫はもう無いし…。しかたなく会社へ戻ってカラーコピーすることにした。光沢紙に印刷された物と、コピー用紙にカラーコピーされた物では質にかなりの差があるが、背に腹は代えられないというか、やむを得ないというか…とにかく紙の質よりも、我々の作った製品の特徴を知ってもらわなくてはいけないので、これで良しとする。後輩同僚MGMに頑張ってもらい2000枚を用意した。うち、1000枚は3つ折り。指が痛くなりました…。
明日は朝イチでこれを会場へ持って行かねば。
おかみさーん搬入ですよー
本日より幕張メッセへ出勤。今週いっぱいだけ。ショーなのですよ。オイラの関わったゲームももちろん出展。営業さんに頑張ってもらって1台でも多く売ってもらいましょー。
で、本日は設営日。朝、現場に着いてみるとすでにブースのセットは8割方完成してた。今年はなかなか取り掛かりが早い感じ。すぐにトラックが来て、昨日積み込んだゲーム機たちを搬入する。しかし「朝9時集合」の筈なのに、9時に揃ってるのは2人だけ。5分遅れて1人到着。これでも3人。他部署の人達が手伝ってくれるが、今日のうちの部署からは10人近くが来る予定じゃなかったっけ?…またしても周囲の「ルーズさ」が気になる。最近、こういう事があるとすぐにイライラしてしまう。情緒不安定ぎみかも。イカンイカン。結局、他の人達が来たのは10時近くなってからでした。とある上司が「9時に行っても荷物は届いてないだろう」と言ったのがきっかけで皆10時くらいに来ることにしたらしい。9時前にトラック来とるっちゅうねん。
その他は比較的トラブル無しに進行。何も問題が無いと、何だか物足りなさがあるような気もしないでも無いが…こういう時こそ後で、起こって欲しくない時にトラブル発生するもんである。…大丈夫。今回はちゃんと準備できてる。しかしこうやってると、作業内容は違うが劇団の公演前日を思い出すなぁ。どういう場合でも、自分の関わるイベントの前日というのはドキドキものである。明日のお客さんの反応が気になる…。とにかく注目していただきたい。そこから話しは始まる。
ちなみにふと隣の会場を覗くとテレビの筋肉系バラエティー番組らしきセットが。テレビでは頑丈そうに見えるけど、裏からみればハリボテ&カキワリなわけで…ぺらぺらに薄い。うすっ!見えない所は省略するのだな。色んな意味で変に感心する。
仕事だらけー
朝イチからケータイが鳴る。本日、日曜日。オイラは昨日土曜日に出勤し、とりあえずやるべき事をこなして、今日は「休む」と宣言してある(日曜日は芝居の稽古があるからなんだけど)。今日はオイラの関わっているゲームを、バイト君たちを雇ってチェックしてくれるそうである。そのために昨日、チェック用マシンを整備して立ち上げてきたのだ。ところが今朝、バイト君達を取り仕切る予定の同僚がまだ出勤していないようなのである。おまけにチェック用マシンは何やらエラーが出ているとのこと。それで急遽オイラに電話が掛かってきたのである。
しかたなく車で急ぎ会社へ。機械の整備を再度行い、まともに動くようにした。そんなところへ遅れた同僚が登場。どうなってんだ!?あなたの仕事はなんですか?今日は何をする予定でしたか?他のスタッフと打合せしてますか?バイト君のスケジュールは把握してますか?なんであなたはそう無責任なんですか?なんで寝坊助なんですか?…等々質問攻め。
そういうわけで、いまだ会社にいるわけです。これから稽古です。ほんと家に居る時間ってほとんど無いなぁ…カミさんが怒るのも無理無いと思います。はい・・・。
リズム天国で一考
ここのところ、ゲーム「リズム天国」にハマっている。リズムにノってタイミング良くボタンを押すだけの簡単なゲームなのだが、これがなかなか楽しい。もともとオイラはお手軽にできる「一発瞬間ゲーム」のような物(「メイドインワリオ」シリーズとか)が好きでよくやるのだが、それと同じようなノリで気楽にできる所も良い。演出面でも結構巧妙というか簡素な画面ながら良くねられている感じがあって感心する。そう、感心するのだ。もちろん楽しんでいるのだが、「あ、いま、オイラ楽しんじゃった!」と気づき、十分に人を楽しませる演出に納得する。こういうの作りたいんだよなぁ。もう10年以上昔から言っているのに、いまだに実現してません。いつも時間に追われてばかりで自分が納得できる前に納期がやってくる感じ。ギリギリまで粘るのだが、どこか不完全燃焼ぎみで…。このゲームの制作スタッフ、最終版にどこまで納得できたのだろうか?
- 任天堂
- リズム天国
腰痛原因は足?
なんだか本の感想文と同じような写真になってしまったが、そうではない。これまで仕事が忙しくなるたびに腰痛に悩まされてきたオイラ。「疲れが腰にくるのかなぁ」と思っていたが、ピョン吉の体重増加と共に萬年腰痛男となってしまった。
たまりかねて(例のごとくカミさんに散々シリを叩かれてから)近所の整体医院へ。最初はマッサージ屋さんかと思って予約を取ったのだが、行ってみたら整体師だった。事前の確認って大切である。ま、今回はこれが良かった。症状としてはマッサージどころでは無かったんである…。
さて、この整体師、腰痛の症状を説明すると、おもむろに臀部(ケツ)から太もも→ふくらはぎ→足首と、どんどん揉む所が下がっていく。足フェチ?そうではなかった。足の筋が凝り固まってる事から来る腰痛だというのだ。しばらく揉みほぐして(やはり整体っぽく痛い時もある)から、「ちょっとスクワットしてみてください」と言う。来院する前はスクワットや屈んだりするのがかなりキツかった(お爺ちゃん?)。それが…ひょいひょいできるようになったんである。「うぉぉぉ!」思わず出る雄叫び。
オイラは普段デスクワークがメインなので、座りっぱなしで下半身の筋肉が凝り固まってるようなのである。立派な商業病。改善策は?と聞くと「ストレッチしてください」とのこと。「歩くのじゃダメですか?」「ダメです。そこまで凝り固まってるとストレッチしなくちゃダメです」…そうかー意識して動かしたり伸ばしたりしなければならないようだ。
この日は帰りに早速ストレッチの教本を購入。今年の夏はストレッチの勉強しましたよ。そしてこれは是非、劇団員へも伝えたい!社会人劇団なので普段の仕事で凝り固まった筋肉がウヨウヨいるはずだ。稽古場で伸ばすのだ。そしてオイラは日に日にデカくなるピョン吉を軽々と抱っこするお父ちゃんになるのだ。
- 伊藤 マモル, 山本 利春
- もっと伸びる!ストレッチング―からだの硬い人にも柔らかい人にも対応!
明日の記憶
最近、感想を書くのが、読書に追いつかなくなってきた…まぁ、このブログを読んでいる方々には感想文なんて何の面白味も無いかと思いますが、これは自分の為なのです。読書した内容を再度反芻し、租借し、自分なりに消化する。その本から自分が何を得たのか、ハッキリさせておきたいのです。その割には文章として大した感想も書いてなかったりしますが…書きながら頭の中で消化していってる感じなのです。で、今回は荻原浩著「明日の記憶」です。中堅広告代理店部長、50歳。物忘れ、めまい、頭痛がひどくなり、医者の診断を受けたのだが…告知された病名は「若年性アルツハイマー」。彼はどんどん曖昧になる自分の記憶と戦いながら、仕事、娘の結婚と出産、そして夫婦の姿を必死に保とうとする。しかし病状は彼自身が思う以上に進行してゆき、次第に彼は記憶と現実の区別すらつかなくなってしまう…。
ひとことで言うと「衝撃」でした。人によってはラストは感動するかもしれないが、オイラとしては「あぁ…とうとうここまで来てしまった…」というショックでいっっぱいでした。心温まって、もしくは悲しくて…そのどちらでもありませんでした。涙が出そうになったのは、読んでいて主人公と同化してしまい「くやしい」気持ちでいっぱいになったから。妻や子供の顔が思い出せないって、アナタには耐えられますか?
そして更にショックだったのは、物語中に出てくるアルツハイマー判定用の簡単な質問。オイラも答えられなかったのですよ。数年前から記憶力の低下は気になっていたのですが…ここまでとは…。オイラがアルツハイマーであるというわけでは無いでしょうけど、やはり自分の「記憶力」というものが正常に機能していないのではないかと非常に不安になりました。そうか、それを補うために日夜手帳を持ち歩いているのだけど…その姿は本作品の主人公(手帳だけでは事足りなくなって、次第に背広のポケットがメモでいっぱいになる)や先日の数学者 と重なる…。ががーん!
主人公の奥さんは立派でした。彼女は彼女で「どうしてこんな事に…」と思ってはいるでしょうけど、それでも必死に夫をサポートしようとしていました。「人生の伴侶」とは良く言ったもので、いつしか夫が妻の顔を思い出せなくなっても、献身的に尽くしてくれる…改めて有り難いなぁと思いました。
本作品、後から考えてみると、これだけの症状になった人の物語にしては後味が悪すぎない感じです。そこが著者の描き方というか、ラストの情景のお陰であり、そこに居る人達のお陰なのでしょう。記憶を無くした所から、また新たな出発のように描かれていました。もちろん伴侶と共に。
渡辺謙さんが本作を気に入ったのも分かります。そのうちDVDも観てみたい作品です…。
- 荻原 浩
- 明日の記憶
- 東映
- 明日の記憶
夕暮れの二人
夕方、ピョン吉と共に散歩へ出る。今日は、日中にオイラの仕事があったりした関係で稽古が休みになり、結局夕方少しだけ時間が出来たのだ。この時期の夕暮れ時に緑の多い場所へ行くと蚊に刺されるので、近所の通った事のない細い路地を中心に探索へ。もちろん携帯タイプの虫除けはバギーに下げて。ここの所、東京は急激に涼しくなってきた。
幹線道路が近かったりするのだが、どういうわけだか自宅周辺のこの辺りは自然が多い。ちゃんとセミも鳴いている(オイラの実家の方のように耳鳴りがするほどの大合唱ではないが)。東京では真夏でもセミの声を聞かない場所は沢山あるのだが…。ケータイナビを片手に(このへんは行き止まりの路地も多いため)入ったことのない路地をノロノロと歩いていると、どこからかミンミンゼミの声が聞こえる。この時期のこんな時間なので心なしか寂しげにも聞こえる。電柱に一人声を張るミンミンゼミ。声がでかい。残りの命を絞り出しているようだ。ピョン吉と二人でしばらく見上げる。ピョン吉は何を感じ取ったか。
その先の角をいくつか曲がった所に、夕涼み中のネコ。RPGのダンジョンを進んでいるようだ。『パパラパッパラ~グウタラネコが現れた!』。住宅街のネコは人に馴れているというか、人をなめているので近付いても逃げない。最近はすれ違う人や犬猫に、過敏なまでに興味を示すピョン吉、このネコもジィッと観察。

お父ちゃん、
こいつエラそーです。
カミさんの疲労は日に日に積もるばかり。こうして外出している間に休んでもらっているが、焼け石に水といった感じ。ピョン吉よ、来週はもっと遠くへ行ってみようか。昼寝も忘れるくらい刺激的な場所へ。