「美しさ」の追求(ATの実践)

~AT教師養成学校で学ぶこと(47)~

 

【「美しさ」は価値がある!】

素朴で、飾り付けがなく、単純にありのままに現実を映し出しているものに対して、私達は、「美しい」と感じます。(美の定義)

また、それに伴い「いいなあ!」「大切だなあ!」「価値があるなあ!」という感情反応が起こることが多い。

なぜなら、「美しい」と感じる体験は、簡単に起こらないから、希少だからです。

いつも当たり前の様にあるわけではないからです。

しかし、同時に「美しい」ものに触れたい、「美しさ」を自分の中に見出したいという気持ちを持って私達は生きている。

「美に触れる為にどうしたら良いか?」

「どうしたら美に近づくことができるのか?」

そういう気持ちが私達の心の根底に流れています。

【「美」の追求】

それでも、「美」は自分の思う様には現れてくれない。

意図したり、つかもうとしても「美」は逃げていく。

だから、人間はいろんなことを試します。

*「芸術」という世界を形成し、「美」を追求すればきっと近づける!

*世捨て人になって、世間の求めるものから距離を置けば、きっとありのままの「美」の世界が見えてくる!

*自然に身を委ね、自分が欲することではなく、好むと好まざるに関わらず、あるがままでしかいられない自分を体験しよう!

*作為的に何もしない自分に戻ろう!瞑想したり、心を落ち着けると、何かを「やる」ことで見失っていた「あるがまま」が見えてくるだろう!

そして、様々なものを体験していく中で、ちょっと近づく体験が垣間見られる瞬間を得ることができる。自分が肩肘貼る必要がない、肩の荷が降りた感覚を享受できる。自然の中で必要に応じて対応する自分には、人の顔色を伺ったり、期待に応えようとすることもない自分がいることに気付く。

確かに、ある環境に身を置いて、自分のバイアスをかけずに、偏見を持たずに体験を積み重ねていくと、「ありのまま」に接し、「ありのまま」の自分になれる。

自分の内面に無理がなくなり、スッキリして、心の中が流動的に動き、様々なものが交流し合い、目に見えない多様な力が自分に備わっていることに気付く。

【「美」になる!】

しかし、リトリートとか、田舎暮らしから帰ってきて、現代的な元の生活に戻ると、次第にありのままの自分を失い、実体のない不安や悩みに苛まれ、

「ああ、こんなんじゃなかった筈だ!」

「もう一度、ありのままの感覚を取り戻さなければ!」

と思う。

ここで、結局、ありのままを体験できやすい環境に身を委ねているしかないか?

実生活でありのままの自分であることは無理なのか?というジレンマに陥ってしまう。

アレクサンダーテクニークの創始者FMアレクサンダー氏は、このジレンマを解消するには、自分自身の反応自体をコントロールできる「自分」、ありのままの「自分」が基準にならない限り、無理だということに気付きました。

【ATの特異的性質】

彼の場合は、舞台俳優として声を出すことができなくなったことから始まって、演劇の舞台という環境でも、普段の会話でも、独り言でも、声を出すことが「ありのままの自分」から始まっているかどうかに、基準を見いだすことにしました。すると、生活上の全ての活動にも、「ありのままの自分」が基準になっていることが重要であることにも気付きました。

それは、社会問題、教育、政治経済、文化などにも根本的な影響を与えていることにも気付くことになりました。

環境を変えることだけではなく、自分が今与えられた現状の中で、「ありのままの自分」が対応し続けること。

環境のせいにするのではなく、自分自身の内面で起こるプロセスの中にこそ、自分の「ありのままの力」があり、自分を様々なハードルを越えて、成長していく力が備えられている。

「自分を取り巻く刺激に対して、如何にありのままの自分が受け取り、消化し、対応していくか」に活路を求めました。

私達が、良い環境(定義が曖昧だけど!)に身を置くことを求めることはとても自然な生存本能であると同時に、常に良い環境にいることなんて不可能なことの方が多いです。

しかし、自分自身を規範にすれば、環境のせいにしないでありのままに生きていく自分になる可能性を秘めている!

人は恵まれない環境に生きていることも多い。でも、その環境の中でこそありのままの自分を作る力が芽生える可能性もある。

そこにこそ、人間として生きる共通の法則が見出されます。

ATの実践は、どんな境遇、どんな事情の人にも門戸が開かれています。

東京アレクサンダーセンター(TAC)の活動は、都会生活の中で生き抜く人でも、ありのままの自分を生きることができる可能性を体験してもらえる学習環境です。

生活に疲れているあなた!是非、私達の活動に参加してみてください。ATの継続的な活動が、きっとあなたの自己矛盾を解消してくれるでしょう。

 

 

 

 

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管楽器奏者のお腹のサポート!?

アレクサンダーテクニークという芸術(15)

 

【呼吸メソッド】

経験のある管楽器奏者の間では、自分の培ってきた奏法があり、

その人なりの試行錯誤の結果として、強固な意見を持っている人も多いので、

他のアイデアは受け入れ難いことは多いです。

 

それはきっと、自分の身体や心の在り方から見た時には、その人にとっての最適解であると言えるかもしれません。

同時に、その人にとっての演奏法の基礎を再検証してみると、

思いもよらなかった方法や捉え方が存在し、未知の表現力を発揮させる可能性も秘めています。

 

いわゆる演奏法としての「呼吸メソッド」というものは、前提が変わると、通用しないことが多いです。

 

【「管楽器を演奏する人間」になる為のプロセス】

管楽器奏者として「どの様に楽器と関わるか?」というプロセスには、

その人にとっての試行錯誤が含まれています。

またその中には、身体の部分的な緊張により奏法を保っていることもあります。

習慣的で自分全体の働きにマイナスに働く癖が、身体や表現の不自由感を形成することもあります。

 

この効果判定は、自分自身がしなくてはならないわけですが、自分自身の基準があやふやなことが多いです、

なぜなら、自分の本当に求めている演奏自体が未開拓だからです。

ありのまま自分から表現する経験が少ない。

もちろん、その為に必要な自分の在り方もわからない。

そして、心も身体も、本来の自分の表現方法に慣れていない。

 

だからこそ、試行錯誤が必要なプロセスなのです。

 

管楽器を演奏する心と身体作り。

これは、一生涯、試行錯誤のもとに形成し続ける作業です。

 

【無駄なことの指標】

それでも、ATの視点で見ると、この試行錯誤のプロセスで基準となるものはあります。

その基準とは、心と身体の統合が上手くいっていない時に現れます。

具体的には、息を止める緊張がかかることです。(首にかかる緊張とも表現されます)

 

その緊張とは、頭で考えて身体を筋緊張によって動かして変える行為です。

息を吸おうとする

息を吐こうとする

胸郭を広げようとする

お腹(腹腔)を広げようとする

肩を広げようとする

 

「〜〜しようとする」行為は、時には、やった感があったり、気持ちが良かったりしますが、実体のない空虚な気持ちが背後にあります。

 

では、どうしたら良いかというと、試行錯誤の中で「〜〜しようとする」行為を観察できる自分を作ることです。

同時に、「〜〜しようとする」行為を失敗とするのではなく、その奥にある力にアクセスするきっかけと捉えることです。

 

【身体の感覚を意識で捉えようとしない!】

「本来の自分」(心と身体の統合)が進んでいる時、身体感覚は、意識で捉えようとしない状態で自分の中に入ってきます。

逆に、意識で捉えようとしている状態は、頭が納得する為に身体のポテンシャルを削ぎ落としています。いわゆる自意識過剰の状態です。

 

「腹筋を使って腹腔臓器が下のスペースに生きやすくすることで、肺の伸長が起こり、大きく息ができる」という現象が起これば、空気をいっぱい使って、管楽器の音をコントロールできるという現象は、確かに整合性はあります。

しかし、これは、身体のニーズがあってやること。

管楽器を上手く吹きたいことと、本来の自分が必要だからすることと乖離してしまうわけです。

 

実際、この演奏法を実践している人はとても多いです。

しかし所詮、頭でやる行為は、作られた表現になってしまいます。

長く音が出せても、少ない空気で安定した持続的に口に向かって空気を供給できる様になっても、

心の中で起こる世界の変化を起こし、小さな動きが心を動かし、感情を揺さぶり、全存在に影響する表現にはなりにくいでしょう。

 

【身体の個々の機能が使われる感覚】

ATの視点から、管楽器奏者の奏法の取り組みを見ると、

「本来の自分」を形成する機会として、管楽器奏者になり、音楽作りのプロセスに自分の身を置くと捉えます。

つまり、「自分の成長」の為。

 

すると、管楽器奏者独特の心と身体のシステムが使われ、構築されていくことも明らかになります。

 

例えば、

*お腹を過度に緊張させる必要がない柔軟な呼吸が起こっている感覚

*何かを言おうとして言えない感覚(喉が詰まっている感覚)が解消され、喉が下がっている状態

*声帯が開いて自由に振動している状態

*口腔にスペースができ、圧力の変化を感じ取れる状態

*鼻腔のスペースができ、頭骸骨が共鳴する状態

*肩や腕の動きが独立して、呼吸が妨げられない状態

*一方向だけに表現する方向が固まらない状態

*演奏中の呼吸に無理な息継ぎが起こらない状態

 

身体の様々な部位の機能が妨げられず、自由に機能している状態。

この状態を形成するには、「本来の自分」を中心に、誤ったり、全身でそれを修正する力を自分の中に見出したりの試行錯誤のプロセスがあります。

 

だから、腹筋を鍛える筋トレもやってみればいい。

如何に全身全霊で、「本来の自分」を妨げないで、筋トレしてみて、

自分の管楽器演奏に反映するかを検証することも、一つの自分の成長のプロセスとすることもできます。

 

と言えども、「本来の自分」を基準にする活動には、ATの創始者FMアレクサンダー氏の辿った様な茨の道を歩むか、

彼のワークの集大成のエッセンスを中心にしたATの取り組みをするかしないと、

なかなか「本来の自分」の活動にはなりにくい側面もあります。

 

東京アレクサンダーセンター(TAC)では、「本来の自分」を中心に、自分の成長の為の活動に導く学習環境を提供しています、

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スタッフ一同お待ちしております。

 

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腰痛対策に腹筋は必要!?

~AT教師養成学校で学ぶこと(46)~

 

【頭と胴体vs骨盤と股関節】

私達の心と身体がバランスを伴って統合される過程には、

ATでは伝統的に、頭が胴体の上にバランス良く乗っている状態。

首の緊張が邪魔しないで、頭の中と胴体の中のエネルギーや情報の交流が円滑に行われている状態。を指標とします。

 

しかし、心と身体のバランスが失われて、統合されない状態

(頭が後ろ下に引き下げられる緊張が出現する時)になると、

身体の他の部位でも同時に緊張するパターンが観察されます。

 

特に、骨盤底、股関節周囲の筋緊張は顕著で、首の緊張とセットで起こることが多いです。

チェアーワーク(プロシージャの一つ、椅子と関わり立ったり座ったりする動作の取り組み)をすると、首の硬さと骨盤の柔軟性の欠如は、ほぼ同時に起こります。

 

ATでは、ダイレクション(首が楽になり、頭が前方上方に浮き、胴体にスペースが生まれ、膝が背中から送られていく)により、「自分」の全体性が現れるプロセスを再確認する作業をするわけですが、

「膝が背中から送られていく」というのは、立位でも、起立着席時でも、座位でも、背中から膝にかけて、無駄な緊張が入らないことを意味します。

 

【股関節の自由さ】

どんな動きでも、関節から見て表層の大きな筋肉がいくら強く鍛えられても、インナーマッスルが柔軟に活動していなければ、ブレーキをかけた様な硬くぎこちない動きになります。

 

腕の動きなら、野球のピッチャーが投げる動作などで、三角筋をいくら鍛えても、ローテーターカフ(肩甲骨と上腕骨の結びつきを維持する筋肉)が硬くなっていては、しなやかで鞭の様なスピード感のある動きはできません。

 

*股関節も同様で、

股関節深層外旋6筋(梨状筋、上下双子筋、大腿方形筋、外内閉鎖筋)というインナーマッスルの柔軟性が基礎として大事です。

別名、「股関節のローテーターカフ」と呼ばれる所以です。

そして、この部位の緊張は、坐骨神経の圧迫にもつながるので、坐骨神経痛の原因にもなります。

また、インナーマッスルの緊張が高いと、股関節を動かすために、代償として表層の筋肉を酷使し、血液や神経の流れも障害され、疲労感、腰部臀部の負担感を伴うことが多いです。

 

*骨盤底筋の緊張も、首の内部の緊張と深く関わっています。

肛門括約筋、尿道括約筋は、前後で八の字になっている連続した筋肉ですが、

意識と深く結びついた筋肉で、意識(注意の向け方)の状態が判明されます。

 

「きちんとしなくちゃ!」って思うと、骨盤底筋は緊張しがちです。お尻がキュッと固まる。

また、高い所にいて、ガラス張りの床から下何十メートルも見える所にいると、そこでバランスを取ることに必死になるので、骨盤底筋(姿勢筋)がバランスをとって、お尻の穴が開く様な感覚になることもあります。

実は、この状態は、地に足がついて、胴体が乗っかっている感覚を芽生えさせる、とてもバランスの取れた姿勢です。

 

頼るものがなくなると、自分しか頼るものがなくなるので、逆に、「重力に任せて地に足をつけて立とう!」と思う状態になるのですね。「自立する」(自分で立つ)わけです!

 

【表面の意識で変えるものは持続性がない!】

腰痛対策で、腹筋を使うトレーニングをすることは、身体「後面」の腰や臀部の緊張とバランスを取るために、「前面」の腹筋をもっと使う様にするという発想なのだけど、

意識してつけた筋肉と、日常で姿勢を常に保つための筋肉は、

神経から筋肉に指令を出すルートが違うので、実践的ではないと言えます。

もちろん、腰痛が出るときに腹筋を意識して緊張させることで、応急処置的に痛みを回避することができるというメリットはあります。

それに、全く運動習慣がない人にとっては、身体を動かさないより動かした方がましという面もあります。

 

ただ、長期的に見て、鍛えようとしなくても、自分の内面の反応の一部として、習慣の中で持続性のある腰痛予防には、深部筋の骨盤底筋や股関節深層外旋6筋が自然に使われることを標準化する取り組みに軍配が上がります。

 

では、どのようにこうした深部筋が自然に使われるようにしていったらいいのでしょうか?

 

ここが、ATの大事な視点です。

ATでは、自分にとって「無駄な緊張」なるものを見分ける基準を「自分自身」に培っていく取り組みをします。

(違う言い方をすれば、私達の「自分」にとって必要なものの基準が実はすごくあやふやであるということです!)

自分の内面で起こっている筋活動などをありのままに観察できる「自分」を形成するプロセスを学習の中心にします。

そして、「自分」という規範ができると、無駄なものはやらない(inhibition)ことになり、自分本来の在り方、「自分」が統合され一つになっていく力に任せて、外の世界と関わったり、対応していくことになります。

 

つまり、本来の意味で「自分」が取り戻されると、腰痛を引き起こす筋緊張は自分にとって必要のないものとして自然とやめていく(inhibition)ことになります。

本来の「自分」が基準に使われることで、胴体の後部の筋(背筋)と前部の筋(腹筋)のバランスも整う方向に進んでいくでしょう。

無理矢理お腹に力を入れることでは得られない「自分」にとってバランスのとれた生活の仕方(筋活動)を選択していくことでしょう。

 

ATは、必ずしも、頭の理解や意識改革から始まるわけではありません。

なぜなら、心と身体の統合力を自分の中に見出し、「自分」が使われていく体験は、私達の理解や頭でわかる範疇を超えるものだからです。

その一部を「成功体験」や「メソッド」として切り取って使ったところで、永遠に「心と身体の統合体」として体験することは難しいでしょう。

 

ATの取り組みの核となる「心と身体の統合体」体験の積み重ねは、

AT教師になっても経験を積み重ねる必要があります。

というか、この積み重ねの継続こそがATを実践することである。

このことは、AT教師の間でも実はあまり共有されていません。

 

東京アレクサンダーセンター(TAC)の学びは、ATの実践をする環境をお互いに作り上げていくことが大きな特徴です。

AT教師も、トレーニング生も、一般の方も分け隔てなく、各々の「心と身体の統合体」体験を積み重ねる為に、他者と関わり、刺激を受け、自分のものに消化していくプロセスを共有する場です。

興味のある方、是非、私達の活動に参加してみてください。

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首が自由に

~AT教師養成学校で学ぶこと(45)~

 

【首が自由に(Allow the neck to be free!)】

ATの原理のダイレクションとは、

頭-首-胴体の関係性が生じる時、身体全体が解放され、一つにまとまる力(Primary Control)が発揮されるプロセスを描写しています。具体的には、

   首が自由になり、

   頭が前上にバランスがとられ、

   胴体の長さや幅が豊かになり、

   膝が背中から解放される。

という現象が起きることですが、これをどう扱うかについては、AT教師によっても様々な意見があります。

 

「首が自由になり」をFMアレクサンダー氏の言葉で言えば、

Allow the neck to be free!(首が自由になるのを許容して!)

なのですが、これは、「自分の意識」ではなくて、首を楽にするようにコントロールする機能が、自分の内面の無意識(未知)の領域にあることを示唆しています。

 

しかも、この首の自由度は、意識では計り知れなもの。

頭で身体をコントロールしよう(doing)とするあらゆる反応(思考や発想)を解除(Inhibition)することで生じる自由度。

 

【首の自由度】

なぜ、首から始まるのか? 

それは、身体全体から見て、文字通りそこがネックになるからです。

頭(マインド)と胴体(身体)が円滑に交流している状態では、首の緊張が解除され、血流(酸素や栄養の運搬や、老廃物の排泄))が増して、身体の動きも連動性をもって、首の流動性が豊かになる。頭の活動がバランスを持って機能し始め、身体の変化や必要性に応じて頭が瞬間瞬間に対応する。本来の自分(自分が一つになって働き出す)には、首がバロメーターになる。

 

AT教師の中には、

「首が自由になり、、、」と言いながら、

頭を静かに回してチェックしたりする人もいます。

それは、表面的な明らかな緊張(妨害)が解除されているかのチェックする意図なのかもしれません。

 

しかし、首のより深い部分での自由度は、表面的な自由度にも微細に反映します。

自分自身が奥深くから捉え、発信していれば、首の自由度も、表面的に動かしてチェックする意味はなくなります。

 

【ATにとって「首の自由度」のどこが大切なのか?】

FMアレクサンダー氏の原著「自己の使い方」(The Use of the Self)の第1章から振り返ってみましょう。

吃音の生徒さんを例に、話し出す時に、習慣的な考えが出ない状態になるには、本人の全体性を司る機能(本来の自分)が基準になっていなければならないと言っています。

いくら自分を整えることに慣れても、実際に思考や行動を起こす時に、自分を見失ったら、結局、今までのパターン的な思考や行動から逃れられない。

 

そこには、

習慣的で「自分をひとまとまりの存在」としての基準のない反応が、頭からの一方通行で身体に指令を出すこと。身体の事情が頭に入ってこないで、頭の妄想や理想で身体(現実)を無理矢理動かそうとしていることで生じる首の不自由さを観察できる。

 

別の言い方をすれば、頭の発想や行動のイメージが、身体の事情と交流しながら、頭と身体が誘導していくプロセスに入る時は、多少の緊張があっても、次第に緩和されていくプロセスを観察できて、その観察力も、五感と身体内部の感覚(イントロセプション)によって受け取られる為、

動かしたり、目で確かめようとしなくても、チェックをしている状態になります。

 

ATにとって大切な基準は、「心と身体の統合」が働いて活動がプロセスされているかです。

自由度とは、ある瞬間の結果(end-gaining )ではなく、瞬間瞬間の連続した変化の中での柔軟性なのです。

 

だから、ご作法として頭を動かすことの是非は置いておいて、

チェックするという感覚も、自由度を可視化することより、自分の中ので納得してプロセスを享受しているかがメインの視点となります。

 

東京アレクサンダーセンター(TAC)では、首の自由度を様々な視点と深さで観察し体験していきます。AT学習とは、与えられた概念の理解のみならず、実践によって、自分の感覚をより信頼できるものにしていく学習。

首の自由度一つにしても、自分の感覚が如何に使われているのかは、実践を通じてしか体験できない学習です。

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自由とわがまま

~AT教師養成学校で学ぶこと(44)~

 

【自由からの逃走】

このタイトルは、エーリヒ・フロムによって1941年に著された書籍。

ナチスドイツが台頭する時代、

フランス革命以降、民衆が一度獲得した自由を手放す人達の行動をみて、

フロムは以下の様に考察しました。

 

「自由」が不安、恐怖、孤独感を引き起こし、

人々が安心を求めることで、「自由」を手放す。

 

「自由」を獲得することは、自分を生きる為には大事なもの。

と同時に、多くの人はそこに全責任を持って立ち向かうことはしない。

なぜなら、社会の中で自由であることの代償があまりに過酷なことで、

そこまでリスクを取りたくないと感じるからです。

 

社会からの期待や常識にどういう必要性が含まれているのか?

自分の規範で矛盾なく受け入れられるものなのか?

歴史的な積み重ねの中で自分の知らない価値を自分が見過ごしているのかどうか?

現状の中で、自分が自由を主張する役割を担うことが適切かどうか?

もし、自由獲得の為に必要だとしたら、いつ、どうように行動するべきか?

 

こうした疑問は、社会の中で生きている自分が、自由を束縛されると感じる時、湧き出てくる疑問です。

 

【偽りの自由】

「自由」は、居心地がいい場所なので、寄生虫の様に溜まってくる人達もでてきます。

*本当に自由を求めている人の後ろに隠れて、自分のリスクは侵さないで綺麗事だけ言っている人。

*理想だけ言って、現実の問題はスルーして、自分がいいことしていると自己陶酔に逃げる人。

*規則や他の道徳観や倫理感を踏みにじっても、自由なことの方が大事だと主張する人。

*自分の行動の結果引き起こされたネガティヴな事実には都合よく眼をつぶる人。

*自分の基準がなく、良し悪しの判断は、他人の顔色見ながら行動する人。

*良し悪しの判断ができないと、自分の感情に従って、綺麗事を並べてその場を乗り切る人。

*社会や他人の都合は配慮に入れない行動をとる人

*自分では責任ある行動をしないのに、他人への批判は容赦がない人

 

こうした「自由」への寄生虫現象は、自分自身の心の中でも、居心地の良さを求めて(安住の地を求めて)、虚構のユートピアを形成する傾向を見て取れます。

 

安住の地を求める行動自体は、人間の生存戦略に組み込まれたパターンですが、

「自由」や「理想」が、パターン化されて、具体化された「結果」を追い求め始めると、自己の中に歪みを大きくしていきます。

 

そうすると、自分に本当に必要なことから離れて、「理想」が「現実」の中から見出せなくなります。頭の中で完結してしまって、自己満足で終わる。

側から見ると、「勝手にしろ!」「救いようがないな!」「自己陶酔しとる!」

と白い目で見られているのに。

 

【わがままが良いと感じる自分】

こうした人達の心の中には、ある種の経験が基礎になっている事もあります。

*自分であることをことごとく制限されてきた過去の為、自分の意志や思いをぶつける経験が極端に少なくて、安住の地にいるだけで、それ以上求めないで、充分と感じる人。

*自由な雰囲気で、自分の内面の想いを正直に出せるだけで、最高の気分になる人。

*自由な雰囲気での仲間意識が強く、共感している人達以外は排除したくなる人。

*自由を自分自身が働きかけて勝ち取る経験が欠落している人。

 

そして、ある程度安全性が確保されると、

*わがままなことを認めてくれる体験を欲し、

*規則を破った自分さえも認めてくれる環境を大事にして、

*悪いことをしても、存在が否定されないことを確認したい気持ちになり

*わざとワルになることで、自分を認めてくれるかどうか試したりしたくなる。

 

赤ん坊の頃に戻る、いわゆる退行現象が起きます。

例えば、オモチャを壊しておいて、「あ〜あ!」と言って親を見る。

自分の行いを善悪関係なく共有してもらう体験に飢えている。

 

だから、発達段階を配慮すれば、こうした人達がまず「安住の地」に浸る体験を積んで、わがままを認めていくことも大切なプロセスと捉えることもできます。

 

【自分自身を追及しろ!】

ただ、大人なら、社会的責任や期待がある中で、そういうことが日常では通用しないことも起こります。

私が、現時点で捉える「万人の為の学習環境」は、

ある程度の「安住の地」や「わがまま」を許容しつつも、

「本来の自分」に必要な体験を積み重ねることをメインの活動としていくことです

 

なぜなら、深い感情交流、自己肯定感の確立、他者との関わり方などは、

自分自身の成長を中心に形成される二次的な経験値という側面で見るからです。

 

人は皆、様々な発達段階にいます。ある要素ではすごく成熟していても、ある面ではとても未熟であったりします。

だからこそ、自分全体で関わる体験の積み重なりこそが、バランスのとれた成長を促すことを、教育現場では見逃されがちです。

 

東京アレクサンダーセンター(TAC)では、各々が必要な体験を積み重ねられる環境を全員で作ることで、「自分」の使われ方を通じて、多様な側面の成長も同時に見守っていく学習環境です。

興味がある方、是非、私達の活動を体験してみてください!

スタッフ一同お待ちしております!

 

 

 

ご意見、感想ドンドン書き込みしてください!

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予約、ご質問は、すべてメールにて、

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《新入生募集

*東京アレクサンダーセンターの教師養成クラスでは、2026年4月からの生徒募集(1名)しています。

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*【ウィークデーモーニングクラス(月火水金曜日)】(9:30~13:00)

5月、6月の開校日は

 

5月  休日 休日 休日 

   11 12 13

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6月  1  2  3  

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   29 30  1

   

《福岡での個人レッスン》は、2026年5月10日(日)、11日(月)です。

(福岡の予約、お問い合わせは、メールで、yoshiinadabsn@gmail.comにお願いします。)

5/10(日)5/11日(月)稲田祥宏の個人レッスンin福岡 – JATS 日本アレクサンダーテクニーク協会

 

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AT教師の世界

~AT教師養成学校で学ぶこと(44)~

 

【ATの理解】

私は、ATの世界にどっぷりと37年間関わってきました。

初めてATレッスンをロンドンで受けた1989年当時、教師(Glynn MacDonald女史)に勧められて、当時の私の拙い英語力で、次回のレッスンまでに「自己の使い方」を読んだ時、

「こういうことを極めた人間がやっぱりいたんだ!」

と深く納得した覚えがあります。

医学や音楽の世界に身を置きながら、何かひと筋の光を当ててくれる力。

それが「自分の中の探求」に答えを求める所に、私は希望と期待に心が踊ったのを今でもはっきりと覚えています。

 

さて、37年経った自分を見た時、果たして自分がこのワークの本質をどこまで捉えられているかを自問する時、果てしない荒野の真ん中にポツンと孤独に小さくなって存在しているように映ります。

 

それは、このワーク自体の世界というより、現実の世界が、深く深遠で、「わかった!」「理解した!」みたいな世界じゃないことを垣間見させられてきたことにあります

 

ATのワークが引き起こす現象や結果は、ある意味、予想できるし、不思議でもないけれど、その背後に見えない力、理解できる範疇に入らない世界が大きすぎる。

だから、ATを実践する上では、色んな体験を同じ言語で話すためには大事なのだけれど、「ATの理解」ということに大きな意味はない感覚もあります。

 

【AT文化は活動している人間によって作られる】

AT教師達が集まってワークする機会は、当時から盛んにありました。

FMアレクサンダー氏の死後、ATのワークを継承するため、AT教師のコミュニティSTAT(英国アレクサンダー教師協会)が1958年に発足されました。

1989年当時、私が参加した集まりには、独特の雰囲気があって、誰が決めているわけでもないけれど、経験年数とか、リーダー的に振る舞う人とか、静かにありがたくワークを受けて教師の言う事にうなずいて従っている。何か序列があって、偉い人の言うことに反論しない様な雰囲気は結構ありました。

 

当時(平成初期)の日本でも、例えば、ピアノの発表会などでも、生徒の序列は明確にあったから、違和感はなかったけれども、西洋でも序列社会をこんなにあからさまに作るんだと感心していたのを思い出します。

 

英国は、まだ階級社会は強くあったし、プライドと罪悪感が同居している抑圧を持った人間達がひしめき合っては、慰め合うみたいな雰囲気がありました。

ビートルズやパンクロックの発祥もこうした背景があります。

ATの発祥の地英国は、ヨーロッパの中でも少し違う社会システムを持っていると捉えた方がいいのかもしれません。

 

その頃から三年後、1992年にアメリカの教師達がよりリベラルなAT団体(Alexander Technique International)を立ち上げました。

英国から始まった伝統的なワークの仕方とは一線を画してATを実践したい教師達が必要性を感じて行動したのでしょう。

日本で活動するAT教師の多くは、このATI系のトレーニングを受けた人達です。

彼らは、生活の中で、様々な活動の中で、動きの中で、如何に自分が使われるかに興味を持ち、その為の具体的な方法や指導を学習します。

 

STAT系の教師が、FMアレクサンダー氏の取り組みの中から、真髄を見出そうとワークするのとは対照的です。

 

こうした違いは、異なる文化環境の中で、人が必要性を感じるものから現れた結果と言えます。

 

【東京アレクサンダーセンター(TAC)の学習環境】

私自身は、英国のATの世界に30年間どっぷり浸かって、STAT系のトレーニングを受けてAT教師になったので、影響はかなり強く受けていると思います。

同時に、英国でのAT教師界の違和感も少なからずあり、ATI系の教師のニーズも共有する部分があり、STATとATIを対比させる構図の中で、ワークの大事なものを抽出する作業は、自分自身のこれからの成長に大事だと思っています。

 

私が生まれ育った日本に拠点を移し、ATを実践しようとした背景には、

日本という慣れ親しんだ風土で、外来種の「AT」が

英国欧州経由のSTATと

米国経由のATI

で入り混じる混沌の中で、大事なものが抽出されるプロセスの真ん中にいると、

自分が成長できるという感覚が強く出てきたからです。

 

ATがどうのような経緯を経て今に至っているかを体験すること(ATの歴史)は、ATを学習する上でとても大事です。

そこには、FMアレクサンダー氏を始めとした人達の取り組んできた本質(現実)からブレない態度を見ることができます。

同時に、文化環境や個人の好みにより、都合よく解釈され、歪んでいったプロセスも見て取れます。

 

私達は、これらの現象を、お互いに批判を恐れないで、自分自身の奥深くで問い直し、検証する必要があります。

それには、今までやってきたものに対するプライドや自負を一旦保留(インヒビション)して、他者とのワークを通じて、自分に本当に必要な体験を欲する態度が基礎に学習環境を作る必要があります。

 

ATは、文化や生い立ちなど、各人の過去の環境によって見え方はかなり違います。

しかし、同時に、純粋に、自分の成長の為、正直に他者と向き合う姿勢を持つことは、どんな人にも可能です。

 

そういう態度を共有する場として、AT学習をする場所を皆さまと作っていければ、

日本でのAT教師の活動が、より豊かな人間になるためのものにでき、ひいてはより豊かな社会を作る方向に舵取りされると思っています

 

AT教師の方、東京アレクサンダーセンター(TAC)の新設する月1回の教師クラス、

月、水曜日のモーニングクラスにも、是非ご参加ください。

一緒にATのワークを開拓していきましょう!

一般の方も、個人レッスン、クラス、ワークショップで体験してみてください!

 

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   11 12 13

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   25 26 27 

6月  1  2  3  

    8  9 10

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摸倣と共感力

~AT教師養成学校で学ぶこと(43)~

 

【共感力とは?】

カウンセリングでは、同情じゃなくて、共感することが大事だと言われます。

同情は、依存関係を奨励するのに対して、

共感は、色んな事情に置かれている人間として認め、自立を促す。

 

勿論、人間の交流の中では、感情的なやり取りや、同情も時には入り混じりながら、他者が介入できない「本人」が向き合うべき課題を共有したりしながら、相手の人間としての在り方を認める。そこに、結果的に「同情」でなく「共感」が現れる。

そんなプロセスになることが実際には多いです。

 

「共感力」が発揮されるには、相手の状況を、部分的に感情的に反応することはあっても、相手の存在全体として大事なものを捉え、自分の捉え方を修正して、

バランスとまとまりのある自分が存在することが必須条件です。

 

私達の日常では、感情に流されたり、集団の心理的圧力(常識の感覚、周囲の期待値など)に影響されて、不本意な言動をすることは、待ったなしで起こり続けていますが、大事な瞬間に(例えば、人生の岐路、カウンセリングとかATレッスンの真っ最中とか)、自分が一つになって向き合うことの積み重ねが、「本来の自分」の歴史を作り、「自分」を成長させ、自立した存在として生きる経験値をつけることになります。

 

【共感力と残虐性】

サイコパスは、自分の利益の為なら、手段を厭わない。

例えば、人を利用したり、虐待行為をしても、自分の中の心のバランスが乱れない人。

だから、嘘をつくのも上手い。常識的に見たら、流石にこういう所で嘘つかないだろうという期待を簡単に裏切れる

「道徳心を持った共感力のある人」として演技を巧みにすることもできる。自分の中の葛藤も少ない。なぜなら、これが自分の利益になるから。

 

だから、社会的成功を収めているサイコパスは、やたらと頭を使う必要があるので、情報処理のスピードも早く、機転が利く。頭がよくないと生き残れない事情があります。

顔色を見るのが上手く、和やかに会話を進め、自分の本音が見透かされないように振る舞い、人気がある人の傾向を的確に捉えることができる。

 

逆に、他人の目に晒されていない時は、冷酷な容貌をしたり、深い怒りを持ったり、汚い言葉を吐いたり、残虐性を剥き出しにします。

 

この性質は、考古学的にも、絶滅した「ネアンデルタール人」と我々人間の祖先「ホモ・サピエンス」の比較にも現れています。

ネアンデルタール人の発掘現場では、死人を埋葬したり、死者を敬う装飾品や祈りの象徴となるものが見当たらない。筋肉質で、腕力は強い。共感力の欠如が伺われます。

ホモ・サピエンスは、人や動物や自然を大切に扱い、スキルを要する細かい作業をする運動能力に長け、繊細な言語能力で集団で危機を乗り越える力を発揮する。共感力によって生き延びる。

 

【「自分」の捉え方】

この傾向は、「自分」の捉え方にも影響します。(ちょっと極論になりますが、)

*ネアンデルタール人は、自分は生き物であり、生きるか死ぬかという世界にいる為に、「自分」(自己イメージ)に対しても欺いて、生物学的生存の為に考え行動する。自分の気持ちや感情を切り裂いてでも、生存に有利な方法を選択する。

*ホモ・サピエンスは、「自分」は、魂や心があり、大切に、労りの気持ちで、自分の内面を大事にする。生物学的生存より大事なものが人間としての在り方に宿っていて、それを守る方が、自分の生物学的な生存より大事である。

 

人間を進化論に当てはめると、生存戦略の基礎が、「生物学的生死」か「魂や霊の継承」のいずれかが活かされる環境も影響していたと思われます。

 

例えば、縄文文化の衰退は、自然の恵みの恩恵を大切に守りすぎた為、気候が厳しくとも移住せずに、固執して滅びたとも言われています。

また、対照的に、ネアンデルタール人が絶滅した理由は、過酷な自然条件の中で、集団で団結したり、知恵を分け合って乗り切ることができなかったからとされています

 

と言っても、我々ホモ・サピエンスの子孫にも、ネアンデルタール人の遺伝子は結構入っていて(人ゲノムの1〜4%)、一説によると、ネアンデルタール人が残虐にホモ・サピエンスをレイプしたからだとも言われています。

(と言えども、ネアンデルタール人の遺伝子が残虐性を持っているとは言えないけど)

 

注: この発見で、2022年ノーベル医学生理学賞をマックスプランク研究所の

Svante Paabo氏が受賞しています。

 

【多様性の中での戦い!】

SNSでも、結構心ない言動する人いますね。

相手を全否定したり、人を悪人に仕立て上げたり、人が亡くなることを笑ったり祝福したり。

葬式で喪に服する人の前で拡声器で大声出して邪魔をしたり、棺桶に落書きしたり。

共生社会としては受け入れられないような言動をする人は、いつの世にも一定数います。

 

こうした反社会的行動には、道徳や倫理に基づくと排除したくなるけれども、している本人は、悪いこととは思っていない。

こういう人が一定数いる「多様性」の中で社会は動いています。

しかも、「多様性を認めろ!」という人の中にも、排他的に自分の受け入れられる枠内の多様性のみを求めている人もいるので、話は一筋縄ではいかないわけです。

「一体どうやって社会の整合性が保たれるのだろうか?」

と疑問に思う人も多いでしょうが、

「なるようになる!」

という側面もあります。

 

日本国内でも、暴力で革命を訴える政治集団とかが、公の場で明示してしまう。

社会秩序を考えると、多様性をどこまで受け入れるかの線引きも必要な気もしますが、

「秩序がない、混沌とした社会をあるがままでいいじゃないか!」

って言う人もいます。

 

ということで、感情、心情レベルでは納得できないことも、社会では起こっています。

 

政治とか経済の話は、各人がそれぞれの前提や基礎(DNAも含めて)があり、

複雑に動く社会を扱っているので、

どれが正しいかという判断はとても難しいわけです。

 

ATの実践は、そういうレベルの決断や正しさは、基本的に保留します。

もっと、生活の瞬間瞬間に根ざした捉え方や言動に焦点を当てて取り組みます。

多様性の中の戦いを、自分の内面に見出す。

自分の中の多様性をまとめていく作業。

この力(統合力)を使って自分を生きる体験を積み重ねる。

 

東京アレクサンダーセンター(TAC)では、自分自身を大事に扱い、他者からの影響や共感力を育てることで、「本来の自分」が使われる体験できる環境を中心に学習する場です。

興味がある方は是非、私達の活動を体験してみてください。

お待ちしております!

 

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《新入生募集

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*若手教師によるトライアルレッスン!

 

*【ウィークデーモーニングクラス(月火水金曜日)】(9:30~13:00)

4月、5月の開校日は

 

4月 27 28 休日

5月  休日 休日 休日 8

   11 12 13 15

   18 19 20 22

   25 26 27 29

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真似をする学習

~AT教師養成学校で学ぶこと(42)~

 

【ATの学習】

日本のAT教師トレーニングの学習環境で、人に手を置くことで学習すること(hands on)を主に時間を費やしているのかどうかは、学校によって異なるようですが、

この「手を通じた学習」を通じて、私達は、自分と相手の「全体性」と「身体内部で起こっている様々な活動(動きやエネルギー)」を受け取りあい、影響し合っていることが無意識のレベルで起こっていく体験をしていきます。

 

結果として、相手の様々な癖にも影響されることに気付きます。

口調とか、相手と接する時の角度や距離感とか、仕草とか。

 

これをもう少し掘り下げていくと、「癖」の中には、相手がある条件の中で生き抜く為の行為が無意識のうちに捉えられていると推測されます。

 

ワークをしている時の相手の口調や仕草も、威厳を保ったり、メッセージの伝わりやすい方法として編み出されたり、色々な状況における生存戦略として捉えることができます。

 

影響されることは、単なる表向き真似だけではなく、自分が活かされる状況作りを無意識のうちにしている側面もあります。

 

【深く真似る】

私の勤めていた音楽大学では、「パフォーマンスクラス」という学生が演奏し、それをみんなで評価し、討論する授業がありました。

 

あるフルートの学生が演奏した時、他の学生が、

「それってランパル(有名なフルート奏者)の真似じゃない?」

という指摘があり、それに対して、

「真似でも、そのスタイルが自分にとっての今の最適解として選択することは問題ないんじゃないか?」とか

「深い所で影響された音楽表現が、たまたま表向きの真似に見えることもある」とか

「真似をしているうちに、自分に馴染むものが見えてくるという成長過程と捉えて、演奏を聴くのも大事じゃないか?」

なんていうコメントが飛び出しました。

 

確かに、「真似」と一言で言っても、単なる「猿真似」(これって、動物愛護の観点からはアウト?)のこともあれば、自分の存在に深く根付いた「振る舞い」として出てくることもあります。

 

【真似は自分の中に取り入れられるプロセス】

ATの学習を積み重ねていくと、深く真似ることが、深いレベルで起こっていることに気付かされることは多いです。

「本来の自分」という規範で捉えるようになり、自分のものとして取り入れられるプロセスは、様々なレベルで「真似る」という現象が起こることに気付くことです。

それは、「本来の自分」が使われていることが基礎にあり、

「自分が変わる」とはどういうものかを深いレベルで味わうことでもあります。

 

ATの学習は、如何に効果的に学習するかより、

如何に「本来の自分」が基準となって体験を積み重ねるかに重きが置かれます。

 

学習する能力には、個人差があるでしょう。

脳機能として「模倣」を捉える時、お猿さんでも持っているミラーニューロンの発達が、前頭葉機能の「共感」に導いたり、

皮質機能の発達が、活き活きと想像の世界で追体験する能力を形成する側面もあります

 

しかし、他の個体と比べる以前に、自分自身の発達を尺度に取り組むことは、自分をフルに使い成長する為にはずっと価値があります。

自分の立ち位置を知る意味では、他人と比較することは大切ですが、自分の潜在的な価値に触れたいなら、自分の成長のプロセスを中心に生きる方が、優先順位は上になります。

 

東京アレクサンダーセンター(TAC)では、学習の本質に目を向けます。

自分の能力を伸ばす前に、自分の成長に必要なものを尺度に取り組みます。

そこには、他者からの励ましや自分の達成感と言った感情レベルを超越した、もっと大事なものに触れる機会が訪れます。

興味がある方、是非、私達の活動を体験してみてください。

スタッフ一同お待ちしております。

 

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   18 19 20 22

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アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(41)

「心と身体の統合」(マインドフルネスの捉え方)

〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜

 

前回、マインドフルネスをどう捉えるかの違いを、

脳のタイプとして、意識から無意識を開拓するか(皮質型)、無意識から意識の世界を反映させるか(皮質下型)に分けて見てみました。

今回は、「ATの原理」をどう捉えるかの差異を、このタイプわけから見てみましょう。

 

【インヒビション(Inhibition)】

ATの原理の代表格。

「心と身体の統合」(本来の自分)から見た時、その機能を妨げる反応(習慣的であったり、バイアスであったり、思い込みであったり)を一旦保留(抑制)することを

表現しているわけですが、これをATの実践として、「具体的にどうするのか?」という点で、二つの対照的な発想が浮かびます。

一つは、意識的にこの反応を観察し、意識的にストップするという発想(皮質型)。

もう一つは、「心と身体の統合」という得体の知らない状態に戻り、整えることで、自ずとこの反応が回避され、無意識のうちにストップされるという体験を欲する(皮質下型)。

 

インヒビションにより引き起こされる現象として、自分の中に選択肢が生まれるわけですが、この「選択肢」の捉え方についても、

意識的に選ぶ類の選択肢、例えば、「するか」「しないか」「別のことをするか」みたいな具体的なものから選ぶ感覚を基準にする皮質型もあれば、

無意識のうちに「心と身体の統合体」が状況を受け入れ、白黒はっきりしない混沌の中から最適解が抽出される感覚を選択肢が増えるという感覚とする皮質下型もあります。

 

【ダイレクション(Direction)】

AT原理として、頭-首-胴体の関係性が生じる時、

首が自由になり、

頭が前上にバランスがとられ、

胴体の長さや幅が豊かになり、

膝が背中から解放される。

という現象が起きることを描写していますが、

 

これを、意識して、身体に指令を与える(order)という「皮質型」のアプローチを伝統的にはしています。

しかし、ATの実践が進むと、「意識すること」は薄まり、段々と無意識レベルの活動になるような変化を体験することにもなります。

 

対照的に、「心と身体の統合」は、無意識に任せることで、

首が自由になり、、、、、

という現象が起こることをチェック項目の様に捉えるアプローチもあります。

「意識」は逆に邪魔をするのだから、「無意識」の任せる体験を積み重ねることで、その方向性に馴染んでいく。そもそも自分の中にあるものなのだから、作為や意識で邪魔をしないという「皮質下型」の立場もあります。

 

FMアレクサンダー氏自身、著書の中では、両方の立場で描写していて、どちらの引き出しもあったことが推測されます。

知的に意識的に理解しようとする皮質型の人に向けての書き方と、

感覚や本能から捉えようとする皮質下型の人に向けての書き方。

ここが、多くの人を混乱させる材料にしている部分があります。

(アレクサンダー氏のせいではないけれど!苦笑)

 

【ミーンズウェアバイ(means-whereby)】

頭で考えた途端に反応して目的に突進するのではなく(エンドゲイニングend-gaining)、心と身体全体を介して、プロセスの中に身を置いている(means-whereby)状態。

手段(means)にまつわる周辺の活動状態を表します。

 

この捉え方も、意識的にいくつかのプロセスが清明に意識できている感覚(皮質型)か、意識もできないような漠然としているけどいろんなものが動いている感覚(皮質下型)を求めるかで差異が出てきます。

 

【違いをどう捉えるか?】

さて、この皮質型、皮質下型タイプ論争は、イタチごっこで、意識の奥深くまでこの対極的な捉え方が付きまとうように見えるかもしれません。

この違いをどう捉えるか?

筋金入りの「皮質型」は、意識が納得しないと先に進めない気持ちになるでしょう。

「皮質下型」では、そもそもこういう差異が現れる以前のプロセスは、混沌とした無意識の中で区分けされるので、まあ、しょうがないかという気持ちになるでしょう。

 

区別をくっきり、けじめをつけたい人(皮質型)と、

区別の枠が外れて、解けていく体験を尊ぶ人(皮質下型)。

 

こうした差異は、AT学習のプロセスの中で明らかになってきます。

これをどう捉えるか?

「心と身体の統合体」を、

心と身体は基本的に分離しているものとして、それらが融合する過程に注意が向く(皮質型)か、

逆に、心と身体は基本的に融合していることが前提で、この融合が、無駄なもの(邪魔をする意識)が解除されることで明らかになると捉える(皮質下型)か。

 

この二つの世界が交錯し合って学習が進んでいくと捉えることができます。

だから、どっちのプロセスも許容する。

どっちの体験も積み重ねていく。

 

この中で、自分の性質が意識に登り明らかになると共に、自分の性質を超えた人間の共通性も未知(無意識)の中から浮き彫りにされるでしょう。

 

二元論を超える為に、二元論を極めるか?

それとも二元論を作る何か未知のもの(根源)に答えを委ねるか?

 

そういう人間の営みを経験していきます。

 

東京アレクサンダーセンター(TAC)では、この二つの対照的な学習態度をバランスを保ちながら、ATの取り組みをしています。

自分にとって納得いくATの実践をスタッフと参加者と共に形成していきましょう。

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4月 20 21 22 24

   27 28 休日

5月  休日 休日 休日 8

   11 12 13 15

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アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(40)

ATとマインドフルネス

〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜


ATとマインドフルネス

AT界では、「ATとマインドフルネスと融合させたワーク」と称して実践している教師もいて、AT教師の間でも混同が起こりそうな話題なので取り上げてみます。

【ATとマインドフルネスの立ち位置】
ATの起源は、声がでなくなった俳優が、自己の機能を極めたことで克服した所です。

マインドフルネスの起源は、分子生物学者が、仏教の瞑想修行から宗教的要素を排除し、慢性疼痛の治療法として科学的に体系化した所です。

科学的な捉え方は、物事を可視化して、より効果のあるものを比較しながら最良のものを体系化する所に重きが置かれやすいです。

対照的に、問題解決を、自分の中の可能性にかけている活動は、明らかな効果より、効果として見えにくい力に重きが置かれやすいです。


「マインドがフルに活動している、今、ここにいる状態は良い効果を引き出しますよ!」という謳い文句に乗っかって、脳機能や意識状態を活性化することに重きを置く。現代社会では、人気も出るし、共有しやすい。商品(製品、ブランド)として成立しやすい。「消費するもの」として受け身になりやすい。

対照的に、「そもそも脳機能の活性化とか、良し悪しを判断する「自分」自体の規範ではどうなのか?」を基準にすると、価値がよくわからないし、共有しにくい。だから、自分が変わらないと見えないし、自発的に何もない所から出発しなくてはならない。


同じ様な効果を期待できるものでも、立ち位置が異なると、やっている活動そのものも全く異質のものにもなります。


【脳のタイプ: 皮質型と皮質下型】

本質と無意識で関わっていることが前提で時間をかけていると、段々と言語化やイメージが湧いていくタイプ(皮質下型)と

人のものの取り組み方(認知機能)には、対照的なタイプがある様に見えます。

理解することから本質に目を向けて深掘りするタイプ(皮質型)。

(これは、私が簡略化した色分けです!)


学習や体得の仕方が、

bottom-up型: 興味から始めるのではなく、無意識のうちに惹きつけられる中で関わりを持つことになることから、次第に惹きつけられる理由、理屈が段々と明らかになるタイプと

top-down型: 大脳皮質で理解することから興味を持ち、段々と内面を知るタイプ。


芸術家型と批評家型

実践派と理論派

内向型と外向型

自己中心型と適応型


勿論、一個人の中でも、状況によってタイプが変わることもあります。

情報処理や体得のスピードも速い人もいれば遅い人もいます。


【ありのままが損なわれる感覚】

このタイプの差異は、大まかな枠でマインドフルネスより皮質下型のアプローチであるでATを実践している人の中でも明らかになります。


*ATの原理を忠実に守ることで、経験を積み、学習を深めていくタイプと、

体験を通じてATの理論は後回しにして、蓋を開けてみると原理が腑に落ちる様になるタイプ。


*ATの原理であるInhibitionとかmeans-wherebyとか、同じ言葉を使っても、

学習のプロセスが異なると、その意味が全く逆のものになっていることに気付くことが多いです。


皮質型の人にとっては、ワーク中に原理を言葉に出すことでその意味を噛み締め、体験する感じになったりするものを、

皮質下型の人にとっては、「わざわざ野暮なことは言わねえでくれ!」と受け止めることもあります。


*恋愛でも、いい感じになっている時に、

その情景を詩的に描写して浸りたい人。

「愛しています!」「あなたといると私の心が躍る!」

なんていうセリフを吐いてムードを盛り上げたい人。

対照的に、お互いの心の移り変わりに身を任せて、

以心伝心的なプロセスを大事にして、静かに向き合っていたい人。

言葉を言うと逆にその臨場感が失われると感じる人。


ありのままに対する向き合い方には、

各々の事情があります。


【名付けることの意味】

社会での共通認識を確立する為に、私達は名前をつける。

隣村のゴンベイさん。近所のハナコちゃん。

何者であるかを明らかにして、ある意味レッテルをつけることで、

便宜的に同じ世界や認識を共有していることにできます。


ストレスの持ち方も、全か無かではなく、1〜10のスケールで数値を選んでネーミングすると、自分を当てはめて、枠がわかりやすく可視化される。

実務的に効果を示し、道筋を見せるシステムに適応させて、価値を共有できる。

社会的に価値を創出できます。


同時に、ネーミング(レッテル付け)は、実体をデジタル化してしまって、現実感を損なう一面もあります。ありのまま感は、デジタルで全か無かの精度をいくら上げても得られない何か。

これからテクノロジーは発展すれば、自分の結婚相手を、精度の高いロボットを買うことで成立することも可能な時代になっても、

本物の人間とは違う。

色んな問題や複雑な記憶を伴った人間と苦楽を共にし、成長する。

楽ではない。だけど、手ごたえは強い。


私達現代人は、楽に生きることと、自分の内面に挑戦して獲得する価値の狭間で選択する機会を常に突きつけられています。


私自身、ATの実践者から見ると、マインドフルネスは、自分をどのように体験させるかの選択肢を沢山目の前に置く機会と捉えます。

マインドフルネスが有効かどうかより、そうネーミングされた実体が、人をどのように動かすものかを体験させてくれる機会として自分の身を置くことにする。

「マインドフルネス」という商品の吟味とも言えます。


あなたはどの様にATやマインドフルネスと関わりますか?

クラスに飛び込んで始めるか、

本を読んだり理解を深めて考えてからにするか。

東京アレクサンダーセンター(TAC)では、どんなタイプの方でもお互いを通じて学ぶ機会となる学習環境を作っていきます。

興味のある方、是非ご参加ください!
スタッフ一同お待ちしております!

ご意見、感想ドンドン書き込みしてください!

<<お知らせ!>>

*平日(火曜、金曜日)のイブニングクラスです!




詳細はホームページをご覧ください!  

Tokyo Alexander Centre | アレクサンダーテクニーク 教師養成クラス (tac-self-fullness.net)

予約、ご質問は、すべてメールにて、

yoshiinadabsn@gmail.comにお問い合わせください。 

 

《新入生募集

*東京アレクサンダーセンターの教師養成クラスでは、2026年4月からの生徒募集(1名)しています。

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4月、5月の開校日は

 

4月 20 21 22 24

27 28 休日

5月 1

休日 休日 休日 8

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《福岡での個人レッスン》は、2026年5月10日(日)、11日(月)です。

(福岡の予約、お問い合わせは、メールで、yoshiinadabsn@gmail.comにお願いします。)

5/10(日)5/11日(月)稲田祥宏の個人レッスンin福岡 – JATS 日本アレクサンダーテクニーク協会

 

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