さいたまマラソン(2024.2.12) 上巻 ~スタートまで~ | 走るの嫌い

走るの嫌い

でも速くはなりたい

さいたまマラソンに出場した。

 

直前の高熱により一時は出走回避も危ぶまれたが、無事にスタートラインに立てるまでには治ってくれて本当に良かった。だって15,000円無駄にしたくないもんね。

 

さて、その結果はというと…

 

ハーフマラソンは1回で全部書けたけど、フルマラソンを1回にまとめるにはさすがに長すぎる。ドラクエのゲームブックのように上・中・下巻の3部作でお届けしたい。

 

 

☆シューズ

メタスピードスカイ

悩んだシューズは、メタスピードスカイを選択した。最終的な決め手になったのは前田穂南選手。そんなふざけた決め方でもいいじゃんか。

 

見た目の違いはほとんどないが、一番見分けやすいのは靴紐。メタスピードスカイ+の方は、解けにくいようにギザギザになっている。メタスピードスカイは解ける危険性がある一般的な紐だけど、過去にレース中に靴紐が解けたことはないので多分大丈夫だろう。

 

ちなみに練習中のTAKUMI SEN9は驚くほどよく解けます。

 

 

☆目標

2:50'00"切り

ハーフの80分切りは日頃から目標にしてるんだけど、フルの目標は特に定めていない。その理由はこれです。

 

加須の記録からVDOTで計算すると2:48'00"程度で走れるはず。ただ、フルは今回で3回目と走り慣れていないので、ハーフ以上の距離をハーフと同じレベルで走れるとは思わない。

 

一方、巷でよく言われる、ハーフの時間×2+10分で計算すると2:50'00"程度になる。こちらの方が現実的な感じがするので目標はこちらのタイムとした。

 

ただ、この全体のタイムよりも刻むラップを意識して走りたいと考えている。どういうことかというと、少し話はややこしくなるが、メタスピードスカイはキロ4分より速く走らないと効果がしっかり発揮できない靴。かと言って3分台でガンガン勝負にいけるほどの力は今の自分にはない。

 

そこで、30kmまではずっと4'00"ペースでまとめることでメタスピードスカイの恩恵をギリギリ受け続け、そこから余力があれば少しずつ上げていき、余力が無くてもそのまま4'00"で最後まで押し切るという、淡々と同じラップを刻む精密機械のような「ミホノブルボン作戦」を決行するのである。

 

30kmまで持つことは練習で確認済。残りの12kmをどう持ちこたえるか、発熱明けの影響はどこまであるのか、決して万全な状態ではない不安な中での挑戦になる。

 

 

●起床~スタートまで

5時に起床。6時間くらい寝られた。眠気すっきり。喉が痛いけど、熱はなし。脚の筋肉痛は残っているものの、歩く分には問題なし。走った時にどこまで影響があるだろうか。

 

朝ごはんは、最初に肉うどんにもち3個を投入して腹を満たす。そのあと、甘いものも食べておきたいので昨日買っておいたミルキーのコッペパンをコーヒーのお供にして食べる。甘くておいしー。

よし、エネルギーをしっかり補給できた。と、言いながら、ミルキーパンを食べている途中で出発しなければならない時間になったので、食べかけのミルキーパンを持ちながら家を出た。モグモグパクパクしながら駅へ。

 

電車で会場の最寄り駅さいたま新都心駅に向かう。7時過ぎに到着。開場が7時だったようだけど、会場内はすでに結構混雑している。

 

男性用更衣室は5階となっているが、過去の経験から部屋なんて無いことは知っている。やっぱり今年も所狭しと人でごった返すフリースペースの中に場所を何とか見つけて着替えを始める。一緒に参加しているうちの一人とは、着替え場所で合流する予定だったけど、あまりに混んでいるのでレース前には結局会えずじまいだった。

 

着替えが終わって手荷物預かりに向かう。参加者の誰もがイライラしたと思うけど(手荷物預かりに再度イライラさせられるとはまだこの時の僕達・私達は知らないのである。詳しくは下巻で)、問題だったのはこの手荷物預かりまでの導線。5階以上にここが大行列になっていて、そもそも手荷物預かりに並んでいるのかどうかもよく分からないくらい人で溢れかえっている。

 

みんな荷物を持っているから一緒に並んでいれば大丈夫だろうの精神でこのまま並び続ける。そうすると、しばらくして荷物預かりの会場への入口に来られた。この時点でスタートまで残り20分くらい。想定以上に時間がない。

 

荷物の預かり場所は多分前回と同じはず。でも、こんなに混んでいた記憶はない。入口の数を減らしたのだろうか。参加人数の増加による弊害か、ゴールを会場内にしたせいか。4年も経ったら過去のノウハウなんか吹き飛んじゃうか。まあ、大規模な大会だしこういう想定外のトラブルが起きるのはしょうがない。

 

会場内に入ったら手荷物を預けるのはあっという間に終わった。時間がないので会場内で配られていた水を飲んだ後、早歩きでスタート地点に向かう。

 

走る前にもう一度トイレに行っておきたいが、会場内のトイレは大混雑。例年なら外にトイレが置かれているので、外に向かって駆け足を開始。これが結果的にメタスピードスカイの試走になった。うん、走りやすい。メタスピードスカイ+より自分には合うかも。

 

いや、そんなこと考えている場合じゃない。トイレはどこじゃー。BとCあたりのところにトイレを発見。でも、ここも混んでいる。例年通りならAスタートの近くにもトイレがあるはず。あ、ここからそれが見れる。よし、ダッシュじゃあ。

 

うわ、ここも混んでいる。でも、さすがにもうここに並ぶしかない。じっと我慢の子であった。

 

 

以前にサンスポ千葉マリンマラソンに出た時はもっとひどかった。今日みたいに直前までトイレに並んでいて、何とか開始前に済ませ、そこから整列場所まで急いで走り、何とか辿り着いた瞬間に号砲っていう無茶苦茶なことがあったので、あれよりはまだマシだろう。あの時と違ってトイレからスタート地点が近いし。

 

今日も待つ時間はそれなりにかかったけど、トイレを済ませてからスタートまで多少の余裕があったので一安心。

 

元々、準備運動はほぼしないので、あとは靴紐を結び直すのとEPSONがGPSを拾うのを待つだけ。靴紐はすぐに結び終わった。ややキツめにして途中で解けないようにした。

 

一方、EPSONは全然GPSを拾ってくれない。もう時間がないんだけど。。。

 

そうこうしているうちに残り1分のアナウンスが。これはまずい。頑張れEPSON。あれか、上に陸橋があるからそのせいで拾いにくいのか。

 

ああ、また測位失敗の文字。これは走り始める前にはもう拾えないな。諦めて走ってる途中で拾ってくれるのを待つしかないと覚悟を決めたところで…

 

パーン

 

さいたまマラソン、始まりました。

 

次回に続く。