第28回加須こいのぼりマラソン大会(2023.12.3) | 走るの嫌い

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でも速くはなりたい

2月のさいたまマラソンの調整レースとして、加須こいのぼりマラソンを走ってきた。ふくしまシティハーフマラソン以来のレースで今シーズンの初戦。

 

なんといっても参加費が3,500円と安い! それなのにうどん(乾麺)、カロリーメイトにトマトベリーまでもらえてしまうコスパ◎な大会。このコスパの良さに加えて事前に距離が21.0975km以上あることが確認できたのでこの大会を選択した(非公認だと距離が足りていない大会が結構ある)。

 

 

☆シューズ

メタスピードスカイ+

自分は練習では厚底カーボンシューズをほぼ履かない(距離走でディヴィエイト ニトロ2を投入するまでは、一切履かなかった)。そのため、メタスピードスカイ+を履くのはふくしま以来半年振り。

 

ふくしまではキロ4を超えたラップを連発し、シューズの特性を生かすことが全然できなかった。今回はあの時より気温が20℃くらい低いのであんなことにはならないだろう。

 

 

☆目標

80分切り

今シーズンの80分切りを最大の目標として準備してきた。仕事が忙しくて6月まではなかなか練習を積めなかったが、7月から徐々に時間がとれるようになり、10月と11月はこれまでになく練習を積むことができた。この2か月間の練習強度から言えば78分台が出てもおかしくない。なので78分台を狙いつつ、結果的に80分が切れればいいなと考えていた。

 

こんな感じで今回もしっかり記録は狙ってはいたものの、ここはあくまでさいたまのステップとしての位置づけなので、記録を出すためにレース直前に極端に練習量を落とすようなことはしなかった。

 

昨シーズンまでは、レース前1週間は休息日を作るとともに練習量も落としていた。新たな挑戦ではあったが、脚の重さはそこまで感じられない。コンディションは並といった感じで、涼しめで風も穏やかな今日の気候も勘案すると言い訳できない条件となった。

 

 

●スタート~5km(18'27")

スタートは多少混雑したが、ほぼ影響なし。どうしても前が詰まったとき以外はまっすぐ走って無理に抜こうとしないことを心掛ける。

 

最初の入りは3'43"。スタートの混雑を含めてのラップだから想定よりだいぶ速い。落とした方が無難だが、ちょうどこのあたりで1時間20分のゼッケンをつけたペースメーカーが目の前に現れる。スタート前に紹介されていた平成国際大学の学生らしい。このマラソンでは一番速いペースメーカーだ。このランナーを抜けばほぼ間違いなく目標達成できるだろうということで作戦を変更し、ペースメーカーに着いていけるだけ着いていくことにした。

 

これが失敗だったのかどうかは分からないものの、予定よりかなりのオーバーペースで序盤は進んだ。さすがは大学生、脚を全然畳み込むことなく、目に見て分かるくらいの抑え気味で余裕そうに走っているが、4kmのラップを見ると3'35"。明らかにこれは自分がこのまま耐えられるペースじゃない。

 

5kmの通過が18'27"。ハーフで5km19分を切ったのは初めて。涼しくなってきてからの閾値走でこれよりは速く走っているものの、夏場は18'45"すら切れなかったことを思うと、これは涼しさのおかげなのか自分に安定した実力がついたのか。

 

 

●5~10km(37'28")

6.1kmに最初の給水ポイント。事前に案内を見ていたので分かっていたとはいえ、最初の給水の位置としてはかなり遠い場所だ。

 

給水は水、スポーツドリンクの配置。スポーツドリンク→水の順番で飲むのが理想的。でも、この配置でそれを実行するのはかなり難しい。しょうがないので水は体にかけてスポーツドリンクを飲むことにしたが、ここで思いもしない誤算が。中身が全然入っていない! 一応スポーツドリンクを口には入れようとしてはみたものの、ほぼ飲むことができなかった。

 

ペースメーカーは給水をとらずにグイグイ進んだので、ここで一気に離される。追いつこうにも脚が重たくてこれ以上着いていくのは無理。この区間のラップが3'48"と、ついに3'47"を上回ってしまう。給水の難しさを知った。

 

ここからはいつも通りの単独走。呼吸はそれなりにきつい程度で済んでいるが、とにかく脚が重い。油断するとキロ4まで落ちそうなのでかなり無理して3'47"に近づけようと頑張る。でも、9kmでも3'48"を出してしまい(この区間に1回目の陸橋があったのでそのせいもあった)、10kmは3'51"になってしまった(これは9.4kmのところに給水があったのだが、給水をまた失敗したのが主な理由かもしれない)。

 

とはいえ、10kmの通過タイムは37'28"。これまでの10kmの通過の最高タイムはさいたまランフェスの38'54"なので37分台は未知の世界。ミホノブルボンのダービーである。

 

 

●10~15km(56'39")

この区間に給水が2回あったものの、両方ともまともに飲めなかった。学習能力が全くないな。コップが小さいのだろうか。口に入れようとしてもほぼ入らず、熱冷ましに身体にかけようにも残っていない。

 

これまでのマラソン大会では経験したことがない苦しみを味わう。さいたまランフェスのときは最後の2回の給水をパスしても大丈夫だったが、あの時と気象状況が違うこともあって今日は喉が渇く。この区間でだんだんタイムが悪化したけど、序盤のオーバーペースによる疲れというよりも給水をちゃんと飲めなかったのが原因じゃないかと思う。

 

この状態で3'47"ペースに戻し切るのはまず無理だと悟った。80分切りは現実的ではなくなったのでこのままジョグでゴールしたい気持ちになる。

 

 

●15km~21.0975km(ゴール)

16.3kmにあった給水の直前で「これが最後の給水でーす」との女性の声が。最初の給水場所は遅かったのに最後の給水は早い。

 

このマラソンにおいては両方取ろうとすると失敗するということをようやく学んだので、スポーツドリンクを取るのを止め、確実に水だけを取る。中身はやっぱり少量だったが、ここに来て初めてまともに飲むことができた。おかげで身体がだいぶ楽になった。大した量でなくても水分ってホント大事ね。

 

その給水前後で前方に明らかに失速している人が前にいたのでその人を当面のターゲットとして進む。水とターゲット効果か17kmで3'46"に戻す。18kmに向かう途中で失速している人を拾って(思ったより早く拾えた)順位アップ。ただ、スタート直後ですでに前にいた人達はその後見かけていないので自分はそこまで上位じゃないだろう。

 

その後、前方にもう一人失速気味の人がいたのでその人までは拾えるように頑張ろうと決めて追いかける。ただ、この人が追いかけ始めた時の失速具合から徐々に持ち直してきたのでなかなか抜けない。

 

20km過ぎに2回目の陸橋。ゴール手前にこの急坂が用意されているのがなかなかニクい。さいたまの難所「新浦和橋」の予行練習として使ってやろうじゃないか。相変わらず脚は重たいが、売り切れたわけではないのでここでの失速はない。普段坂道で鍛えていることもあって陸橋は2回とも高低差によって苦しめられることはなかった。

 

単独走になってからはずっと後ろが離れ気味で、ここに来ても特に後ろから追い込んでくる人は無し。前は失速気味の人以外は届きそうにないくらい離れてしまっているので、この隊列のままで運動公園内に。最後になんとかペースを上げることができたので、失速した人に一気に詰め寄ったのだが、最後あと数mで差し切れなかった(同タイムか1秒差なはず)。心残りである。くやしー。

 

タイムも80分切りに届かず。一応自己ベストだし、中盤の絶望的な状況からよく持ち直したけど、目標を達成できなかったことにガッカリ。

 

EPSONで計った限りでは21.095kmの通過タイムは80分を切っていた。これは予期していたことだが、距離が不足している大会を除けば、数100m長く走ることになるのは覚悟しておかなければならない(コースを最短で走り切るのは事実上不可能)。よって計算上で80分を切れるペースより実際はもっと速く走る必要があるのだ(計算上だと3'47"で行けるが、3'45"くらいがレースで確実に80分を切るのに必要なペースだろう)。

 

3分台で最初から最後までまとめ切ったのは今回が初めて。タイムだけ見れば着実に成長できているのだが、年齢的に80分切りに挑戦できる時間はそう残されていない。今シーズンのハーフはあと2戦を予定。ふくしまシティは去年と同条件だとタイムを狙うのはまず無理。吉川で記録を狙いたい。

 

後になって確認したら17kmを超える距離を走るのはふくしま以来だった。もしかしたら事前にハーフを何本か走っておいた方が良かったのかもしれない。

 

ただ、去年の川口の時も半年くらい距離を踏まずにいきなり走ったんだよね。川口が終わり次第、さいたまランフェスに向けて練習でハーフ以上の距離を何本か入れたらうまく走れたので今年も同じ調整でさいたまに向かうことを考えている。具体的には30km走を4本入れたい。目標は2時間50分切り。