SHIMANO STX(IGコンポーネント)にHGチェーン使用の実験(公式使用不可) | 休業日報

休業日報

地味な自転車や機械、軽トラの事。

前回の予告通り、特に需要はありませんがSTXシフターのオーバーホールを行います。


今更この情報が必要な人がいるとは思えませんが、私がやりたいのでIGコンポーネントとHGチェーンの相性も実験します。


まずは3速だか、1速だか忘れたけど変速しないフロント用シフターをバラします。


グリスの硬化した固形物が既に見えます。


今回はギア削れが無かったのでちょっと安心。


つうか、ギアが真鍮じゃあないな、過去の記憶なんてテキトーなもんです(笑)





バラしてから数日放置したので組み方忘れました・・・。


よくある話なので気にしない。


力太郎さんに教えてもらった動画もあるし。


清掃しつつバラしてから油脂補給。


参考にした動画が内部部品がほぼ同形状ぽいのSTX(RC)だったのですが、何故かスプリングの固定位置が微妙に違う。


同じ変速段数でグレードが変わる時にスプリングテンションを変える意味を推察したいですが、STX(RC)の現物が無いので詳細は不明です。





組み立て時にはグリスでは無く、4スト用エンジンオイルを使用。


ハブやBBなどの高速回転部分でも無く、そこまで熱、圧力も掛からず流れ落ちる事も無いでしょうから、適度な期間で整備をする予定なら無理してグリスじゃなくても粘度の高めなオイルでいいかと個人的には思ったりしてます。


増ちょう剤のせいか基油の違いかはわかりませんが、グリスは放置した時の硬化したカスが厄介なので。


オイルも30年も放置しておけば硬化してカスが出るのはゼロではないと思いますけど、程度の問題ですかね。





フロントシフターは簡単に復活出来ました。


続いて7速リアシフターですが、ちょっと間違って組んじゃったりしたのは白状します(笑)





これもSTX(RC)の動画を見ちらっと見て組んだらEリングの位置を間違えた。





STX(RC)では2段の爪の真ん中とシャフト固定上部の2箇所にEリングが使われているんですが、STX無印では真ん中のEリングだけで固定上部はそのままなんです。





それを忘れてEリングを動画のチラ見でシャフト固定上部に付けたら部品は余ってないし普通に動くが、微妙にシフトミスを起こすと言う状態になった・・・。





右側の2段の爪が密着しているのでフリクションで微妙にシフトをミスる。


こんな初歩的なミスをするとはお恥ずかしい限り。


自分で写真を撮って確認するのを横着した報いです。


やはり何事も急がば回れ、基本に忠実に行わなければいけないですね。





上の写真が正解で修正したら、パチパチと小気味いい音を奏でます。


でもグレード差異を付けるためとはいえ写真右のシャフトの頭(写真右の下側)にEリングが無いのはちょっと解せない(笑)


そこでコストダウン?


そこにEリングが無くても、ズレないし外れないからいいんですけどね。


まさかの工場での付け忘れだったら笑うけど。





シフターのオーバーホールも試行錯誤があるので楽しいです。


でもコレをMTBに付けて乗るかと聞かれれば、今のところは使う予定はないです。


予備パーツとして保存か、STXコンポーネント全部セットでヤフオク?



注)以下のネタはSHIMANO公式で危険な為に組み合わせ不可とされております。

勝手にやる方は知ったこっちゃありませんが、何かあって私に文句言われたり責任取れと言われても知らんですよ。


さてSTXコンポーネント(IG規格)を使って、公式に組み合わせてはいけないHGチェーンの組み合わせを確認します。





このSTXのカラー、イカしますよね。


似合うフレームカラーがイマイチ思いつきませんが。


公式データとの誤差はありますが各部品の実測寸法計測。


IGチェーン外寸 7.5ミリ

HGチェーン外寸 7.4ミリ


IGチェーン内寸 2.4ミリ

HGチェーン内寸 2.4ミリ


IGチェーンホイール 2.3ミリ

HGチェーンホイール 2.3ミリ


IGカセットスプロケット 2.4ミリ

HGカセットスプロケット 2.2ミリ


上からIG、HG、Zチェーン



注)後の実験の為にワザと異なるメーカーのチェーンを繋いだ物を使っています。


上からIGチェーン、下左側HGチェーン、下右側Zチェーン



左からCS-HG20、CS-HG30、CS-IG型番不明



コレCS-HG20だけかは不明ですが、ローギアが1.8ミリしか厚みが無く並べるとやけに薄く見えます。


他の手持ちのCS-HGシリーズは2.2ミリでした。



左からCS-HG20、CS-IG型番不明



IGのカセットスプロケットは明らかに厚いですが、HGチェーンを掛けても嵌まり込んだりはしません。



IGチェーンホイールとIGチェーン



IGチェーンホイールとHGチェーン



全て使い古しですから参考になるのかも微妙ですが、一周巻いて引き上げてもガタなどは大きな差は無し。


最後は回転試験用にバラしたLAND GEARを半分だけ組み上げます。





そして動画撮影


メーカー違いのチェーンを繋いで、何か駆動に影響にあるかもついでにチェック。



フロント側 IGチェーンホイール、HGチェーン



リア側 IGカセットスプロケット、HGチェーン



変速あり(フリクションレバー)



公式に駄目とアナウンスしてるから駄目なんです。


そして使わなきゃいいだけなんですが、その駄目な理由、目立つ不安要素を再現する事は出来ませんでした。


全てが新品のパーツだともう少し違った挙動を見せるかも知れませんが、既にIG系コンポの新品が存在しないので気にしても仕方がない。


あえて不安要素をあげるとすれば、やはりチェーンの内駒内寸が狭いので時々チェーン内面がチェーンホイールの山に擦れて谷に落ち込むまでにタイムラグがある事ですかね。


同じ理由でカセットスプロケットからのチェーン離れがちょっと遅くなってブレる時はたまにあります。


コレが公式の言うガシガシ踏むと、チェーン外れが起きる要因になるのかも知れません。


まあチェーンラインが怪しい車両の襷掛けとか、小汚いコテコテなチェーンつけた自転車でもあんな動きする時ありますが。


今回の実験は有意義な情報無し。


残念。


なに?公道をガシガシ踏んで走行試験しろ?


面倒なんで嫌です。