キャリパーブレーキ用倍力装置的な物(グリップブレーキ専用?) | 休業日報

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地味な自転車や機械、軽トラの事。

ランドナーを愛する人やカンチブレーキマニアの方なら御存知の滑車を使った倍力装置です。


ちなみにチェーンを滑車として使うアイディアは先達の考案されたものです。今ほど情報、機材など簡単に収集出来なかった時代の方々の探究心には感心します。
それはさておき、これは装置と言ってもチェーンの切れっ端とバンドブレーキのアジャスタベースです。

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一先ず基礎データが欲しいだけなのでそこら辺から集めた部品で遊びます。
売り上げに繋がらない作業ばかりUPしてるのでエライ人に小馬鹿にされたりしますが、まあ気にしません。

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普通に自転車を楽しんでる方には全く不要な情報です。興味のある極少数の方はブレーキの改造で危険を伴いますから自己責任にて活用下さい。当方は一切の責任を負いかねます。
興味があり情報が必要な方、役に立たないけど変な物作って遊ぶのが好きな方との情報交換はいつでもお待ちしてます。

この折りたたみ自転車に元から付いていたのがシングルピボットキャリパーブレーキで、アーム比がざっくり1としてブレーキレバーのアーム比がこれまたざっくり3として総合アーム比が3になります。

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ブレーキ改造に当たってデュアルピボットキャリパーブレーキに前後換装、デュアルピボットでキャリパー側アーム比がざっくり2、モーターサイクルのスロットルを流用したグリップブレーキがパッと見でアーム比0.8、総合アーム比が1.6となります。
レバーを握るのとグリップを絞り込む動作を同列に扱っていいかは別にしてアーム比を調整しないとブレーキの効きが実用レベルに達していませんでした。
そこで間に動滑車を組み込むと引き量が2倍必要ですが、総合アーム比3.2と同等迄引き上げる事が出来ます。伝達効率など無視でぱっと見のざっくり計算ですが。

レバー式ブレーキで引き量が倍になるとシュークリアランスを極限迄減らしてもレバーが底付きするかもしれませんが、グリップブレーキは無駄なまでの引き量があるので問題無いです。

後は実走テストですが外は大寒波の襲来で大雪。遭難すると嫌なのでガレージでテスト。


倍力装置無しよりも明らかにブレーキの効きが向上、引き量の増加でグリップ操作の神経質さが無くなって実用レベルに一歩だけ近づいた様な気がします。

実走でもう少し細部を詰めたら加工屋さんに部品作って貰おうかな。

もう一種類新型ブレーキシステムを考えていますが、それも気が向いたら作ってみたいですねえ。