浴室 -20ページ目

あの頃

「あの頃」

に、比べるとわたしは幸せなんじゃないのかと思う

でも幸せだとわたしの中の貪欲さは消えてしまって、神経とか感覚とかも鈍くなって、わたしは前へと走ることを辞めてしまう気がする

逃げ込める、現実逃避出来る場所があることは幸せなんだけど

崖っぷちのストレスを抱えている方がわたしは前へと進める‥いや、頑張れる気がする

辛いことがあればある程、わたしは前を向いて走ろうとすることをわたしは知っている

胃が痛くなって叫びたくなるほどのストレスは今はない

ストレスに対する耐性がついたのかもしれないんじゃなくて、あの頃より確実にストレスはない

世間一般的に幸せだと思えることが、わたしには素直にそう思えない

天の邪鬼なのかもしれないけれどないものねだりなのかもしれないけれど

恵まれているわたしをわたしは嫌いなのかもしれない

いつだってわたしを一番動かす感情は、幸福ではなくて不幸だった

甘い蜜を求めるわたしとは裏腹に不幸を愛するわたしが居る

「可哀想」

なんて思うけれど、それは仕方のないことだと思うの

だってそういう‘ルール’なんだし、わたし、ボランティアじゃないもの


「狡い」

なんて思われるかもしれないけれど、それは当然のことだと思うの

だってわたしは‘あなたを悦ばせる為だけ’に頑張っている訳だし、それに不思議なことだけどその場で理由をつけられないことも、後から理由がつけられるのよ


時々わたしの直感って、実は凄いかもしれないって思うわ

意味のある物にするのよ、その時間を

意味のある者になるのよ、わたしたち

多分

奥様はお気づきではないのかと思います

愛しているからグレーはグレーのままにしておきたいのか、それとも曖昧な方が楽なのか

かつてもバレたことがあるみたい(な雰囲気)があるから、半ば諦めているのかしら

全くご家庭のお話はなさらないから、判りませんが

まあ、わたしの場合は不倫ではなくて愛人です

お金の為に奥様は彼と別れないのかしら

そうしたらわたしと一緒ね

好きだけどお金くれなきゃ、好きじゃないもの