あの頃 | 浴室

あの頃

「あの頃」

に、比べるとわたしは幸せなんじゃないのかと思う

でも幸せだとわたしの中の貪欲さは消えてしまって、神経とか感覚とかも鈍くなって、わたしは前へと走ることを辞めてしまう気がする

逃げ込める、現実逃避出来る場所があることは幸せなんだけど

崖っぷちのストレスを抱えている方がわたしは前へと進める‥いや、頑張れる気がする

辛いことがあればある程、わたしは前を向いて走ろうとすることをわたしは知っている

胃が痛くなって叫びたくなるほどのストレスは今はない

ストレスに対する耐性がついたのかもしれないんじゃなくて、あの頃より確実にストレスはない

世間一般的に幸せだと思えることが、わたしには素直にそう思えない

天の邪鬼なのかもしれないけれどないものねだりなのかもしれないけれど

恵まれているわたしをわたしは嫌いなのかもしれない

いつだってわたしを一番動かす感情は、幸福ではなくて不幸だった

甘い蜜を求めるわたしとは裏腹に不幸を愛するわたしが居る