目を閉じた
好きな男を思い浮かべて。
委ねるわたしの体を這う手。
苦痛でしかないのに快感に塗れたような情けない顔をして、わたしは口を緩やかに開いて、やがて息を漏らす。
鏡に映る自分の姿。
目も当てられないほど、醜い。
『可愛いよ、愛らしいよ、綺麗な肌だね』
満足気に言う男の声をどこかうつろげに聞いていた気がした。
シャワーに入る時にいつも自分に言い聞かせる。
これはわたしじゃなくて、花魁で、わたしじゃない。
こんなこと、いつもやってきたことじゃない、今更、何を嫌だというの。
花魁はいわばわたしの苦痛を引き受ける役目の女。
その名の通りに。
わたしは誰のものでもなくて、わたしのもの。
わたしの体をわたしがどう使おうと、誰にも文句は言わせない。
目的手段。
これは仕事、仕事。仕事。
ベットの上に寝転ぶわたし。崩れあった体が重なって、喘いだふりをしながら自分の口に指を入れて噛んだ。
テレビの中の女優が、同じ顔をしている。
初日
誰にも言えないことを書きたくて書き始めるこの日記。
愛人をやっています。
愛人が本職ではありません。
愛人も含めた3足わらじくらいで現在三人のパパがいます。
表向きにはなんの問題もありません。
知人に見つかるとどうしようもないので詳しいことはかけません。
不思議なブログになると思いますし、理解できない方もたくさんいらっしゃると思います。
ご了承下さい。
愛人歴は3年くらい。
愛している人がいます。でも付き合ってはいません。
付き合っている人は好きです。でも、なんだか最近そこまで好きではない気がしてきました。
足を開くのは簡単です。
愛して抱かれたのは只一人。
愛人をやってるにも理由があります。愛人を始めたきっかけもあります。
そのうち書けたらと思います。
仕事は仕事、プライベートはプライベートと割り切れる自分がなんだかおかしく感じる時もあります。
彼とは、寝ていません。足は開いていないという意味で。
わたしのナカに入ってこられるのがいやです。
彼は気付いていないと思います。
お客様と会った後に彼のお家に行けるわたし。
仕事は手段。
にっこりと微笑んでお客様の好きな自分を見せるだけです。
時間内はわたしはお客様のものです。わたしは只、自分を売るだけです。
魅せられて下されば本望。