浴室 -112ページ目

とても綺麗な詞を書く人がいた

ある人の為だけに書いている詞なのだけれども、とても綺麗だと思った






言葉の一つ一つが洗練されていて、こちらまで、切なくなるような詞をかく






わたしは元々感受性が豊かな方だと思うけれども






直接に受け止めてしまうと、崩れそうになるくらい












わたしは彼を綺麗だと思う






容姿は勿論、彼の中身が綺麗だと思う






ナルシストで全て自分のせいにしてしまうような自虐性を持っているけれども






彼をとても綺麗だと思う






綺麗な彼に触れて、綺麗な彼を見て、綺麗な彼を












わたしは綺麗な物が好きだ




わたしは綺麗な物に触れていたい


















そう言って、今日明日も明後日も見せ掛けだけの美しさを連れて




わたしは自分を売る

結局

最近、お金が入るのは良いけれども


でも自分の時間がなくて、夢の実現から遠ざかっている気がする




でもわたしの夢の実現には、お金が必要で


この年になってまで、親にお金を払ってもらいたくはない




どこかで折り合いをつけないといけないと思っている






稼いだ後の万札を


あれだけ望んで手に入れた万札を


時々ふとぐちゃぐちゃに破いてしまいたくなる衝動に駆られる





そうしてしまう前に急いで銀行に駆け込んで


入金をして出てきた明細書を、どこか虚ろ気に見つめる






普通に生活していたら手に入らないお金が


嘘のように舞い込んでくるこの“仕事”


“仕事”なんかじゃないなんていわれるかもしれないけれど


わたしの中では立派な仕事







破格の金額を手に入れているんだから


そんな苦痛当たり前だと言われれば、その通りかもしれない







結局わたしはこんなことが好きなのかもしれない

大丈夫

わたしはね、幸せになりたいのよ



わたしはね、破滅への道を走っているのではないのよ




わたしはね、こんなところでは終らないのよ