ヨコオタロウの日記 -25ページ目
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最後の宇宙戦艦をイスカンダルへ派遣する事を決定いたしました。
SPACE BATTLESHIP ヤマト /



異例の試み 新作アニメ映画を劇場公開前に全編YouTubeで無料配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100621-00000015-oric-movi

笹原さんところが作ったアニメです。全編無料公開は実験的なココロミですね。確かに3Dというバリューで劇場に足を運ぶ人は居るかもしれません。
Youtube で満足しちゃうお客さんも居るとは思うんですが、続編でも大作でも無い以上普通のやりかたじゃあ目立てないですから。優秀なプロデューサーが居る悪寒。

ちなみにこの映画、海外では掴みバッチリです。なんてったって米軍VSイスラム圏をウサギとラクダに置き換えてバンバン殺し合いをさせるっていう内容。最初に見たときはヤバイですよこれ大丈夫ですかササハラさん!とか思ったんですけど、今にして思うとこのくらいやった方がいいんだなー。

ちなみに僕がPならササハラさんの家に苦情の手紙を出したりイタ電を自作自演して「公開が危ぶまれる!」とかさらなる話題作(中略)で大ピンチに!
ササハラさん、習っているキックボクシング頑張ってください。



「SPACE BATTLESHIPヤマト」最新予告 20100626
http://www.youtube.com/watch?v=PoHXxWg7pw4

うへー。超気になる。
絶望がトドのように横たわるアニメ映画「ヤマト復活篇」を見た自分には何見ても面白いハズ!死角ナシ!ギャラクティカを全力でパクッて面白くして欲しい!

でも予告編としては前回やっていたモノの方がいいな。

映画 SPACE BATTLESHIP ヤマト TV-CM TRAILER
http://www.youtube.com/watch?v=YBu1cZm4Gqg

オマケ
宇宙戦艦ヤマト-佐々木功
http://www.youtube.com/watch?v=HXEiMOFth7g



という感じで最近話題のCG映画業界。
ですが、なかなかCGクリエイターがビジネスとしてピンで立ち上がるのは難しいのが現状。次回はそんなCG業界の問題について考えてみる予定。

CG業界の人には「わかってるよそんな事」だろうけれど、ヨソの業界人からの視点というところで何か役に立つかもしれないけれど役に立たないかもしれないけれど役に立つ(以下略)

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こんなことをしたら嫌われるのではないかと、何もしない男が一番嫌われる。
/ 中谷彰宏



前回の日記でニーア最終記事が出ていた「電撃ゲームス」の話の続き。

ニーアの記事の裏側にスクエニの時田さんが載っていました。
時田さんとは最近何回か飲んだんですが、まーあの人はスゴイ酒を飲みます。2回もオールで飲んで肝臓が爆発しかけました。
恐るべし。

他にも相変わらず面白い記事でトバしていますね。
「電車にGO」の発売記念記事とか、12ページ中7ページが「山手線全駅でかけそばを食う」とかに消費する男らしさ。しかもゲーム自体の説明は合計で1ページも無いという。



そして今日の本題は、P45にある編集長座談会。
電撃ゲームスを10号を踏まえて「ゲーム雑誌の過去・現在・未来」について語る、という企画。
ゲーム雑誌が自分自身の事を語るのはとても興味深いデス。

電撃さんもファミ通さんも、出版不況の昨今「このままで良い訳ではない」という問題意識を持っている方が多いですね。激変が起きているゲーム業界同様に、電子書籍やインターネットなどとどういう風に共存していくかを模索している感じがします。

編集の方の Twitter で

>ただいま発売中の電撃ゲームスに「編集長座談会」という
>オレンジ色のページが載っています。いかがでしょう?
>なにがいかがかというのはあれなのですが、どうでしょう?
>もしよろしければ @kararemichi を入れて御感想、御意見、
>御叱責をお寄せください #followmeJP
>kararemichi
>倉西誠一
http://twitter.com/kararemichi/status/16821655732

というカキコミがあったので「電撃ゲームスのレビュー」を書いてみます。
そう、今日は電撃ゲームスにレビューされるんじゃなくて、電撃ゲームスをレビューするのです。



電撃ゲームスさんは、総合ゲーム紙としてはファミ通さんと上手に差別化出来ているなーと思います。
ブ厚くて文字が多い。
ニーアで小説をガツンと載せて頂いたり、ロストプラネットの漫画が載っていたり、他にも山手線全駅でかけそば食ったり……とアグレッシブな記事もあり、楽しく読めます。

しかし、座談会で「電撃ゲームス全体に対する意見が出てくることは基本的にないんです。そこが今後の課題だと(以下略)」という言葉がありました。確かに「電撃ゲームス」とは一体何か?と問われると雑然としていて一言では言い表しづらい。
物理的な目印である「ブ厚くて文字が多い」ってところは象徴的なのですが、個々の記事の密度や面白さが全体への印象にフィードバックされていない感じはします。

たとえば、パラパラパラーッと見ていくとあの手この手でゲームが紹介されていて「ずーっとゲーム紹介してる」印象になります。僕のボンヤリした認識だと、

 ・前半カラー
 ・モノクロページ
 ・後半カラー
 ・ランキングとか

こんな感じです。これは電撃ゲームスさんに限らずゲーム雑誌全体がそう見えるのですが。
どの位置に何があったのか印象に残らない。

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ゲームA(特集)
 イラスト
 インタビュー
 攻略

ゲームB(紹介)
 インタビュー

ゲームC(紹介)
 攻略
 イラスト

ゲームD(攻略)
 攻略




---------------------------------

これが延々と続くような印象。
それで、これらの間に「読者ページ」「特別企画」なんかのページが挟まっていると。
構造的には「特集」「紹介」「攻略」みたいな構成だけど、内包されている要素とデザイン(の振れ幅)が似ているからどうしても同じに見えてしまう。



感想だけ書いても仕方ないので、一応素人考えて「こうしたらどうだろう?」というのを書いてみます。

全体的な印象を変える為に、構成をバサッと変えちゃうのとかどうですかね?
ゲーム毎に組み立てるんじゃなくて、雑誌のコンセプト毎にまとめてみると。

たとえば、今月号のフロントミッションとかのイラストはとてもキレイですし、ラブプラスのイラストも大判で可愛い。最近はスクリーンショットもキレイな本が多いからそうしたグラフィックを魅せる「グラビア」ページとして巻頭にドーンとまとめてみる。もちろん、なるべく文字は小さく書かないようにして「ゲームスの巻頭グラビアに載るのが夢」の開発者とか「巻頭グラビアだけキレイだからスクラップして集めちゃう」読者とか狙ってみる。

各ゲーム毎に分けてあるインタビューなんかも、全部まとめて「インタビューコーナー」にしてしまう。新作以外のインタビューやレビューも開発者・編集・ユーザーを問わずに「人間が何かを話す」というトークコーナーとしてまとめてしまう。

歴史ゲームのヒットを受けて「城を巡る」っていうコーナーがあるんですが、質としては「山の手線立ち食い蕎麦一周」に近いですから、こいつらは「現実世界をゲームする」というカテゴリにまとめる。もちろん「もぐら商事」も。

ちょっと分別してみます。

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グラビア
 ゲームAグラビア
 ゲームBイラスト
 ゲームCイラスト
 ゲームDスクリーンショット
 今週のユーザー投稿イラスト・ベスト1

ゲーム紹介&攻略
 ゲームA 紹介
 ゲームB 紹介
 ゲームC 攻略
 ゲームD 攻略
 無料ゲームガイド

リアル世界ゲームス
 日本の城を巡る
 ゲーム内料理を食べてみたいコーナー
 電車でGOして山手線一周
 今週の「作ってみた」
 映画などのエンタメコーナー

情報マニアックス
※とにかく文字だらけ情報だらけ
 発売日予定
 ランキング
 過去に出たソフトの売り上げデータなど徹底紹介

トークコーナー
※「人」が必ず記名で出てくる。
 開発インタビュー(ゲームA)
 開発インタビュー(ゲームB)
 ユーザーボイス
 編集さんが紹介する新作ゲーム
 編集さんが紹介する過去ゲー
 座談会
 ユーザーのゲームレビュー
 開発者が自分の過去のゲームをレビュー(4人)
 有名人が語る「想い出のゲーム」レビュー(4人)
 編集さんによる最新ゲームレビュー(4人)
---------------------------------

思わず書きすぎました。書きすぎてコンセプトが見えづらくなった(ダメな例)
いやまあとにかくこんな感じで、ゲームを解体してカテゴリ毎に分けるわけです。
もちろんデザインもカテゴリによって変えていき、ユーザーが「今はここのカテゴリを見ているんだ」という事がハッキリ判るようなデザインにします。

「○○ってカテゴリがあるから電撃ゲームスを毎月読む」

という読者を狙うと。



他にも細かい希望は沢山あります。「レゲーをもっと取り上げて欲しい」とか「ファミ通さんの名前とか出してぶっちゃけて欲しい」とか「毎月テーマを決めて最新作以外も紹介して欲しい」とか「ヴィレッジバンガードみたいにゲームに合わせて類似映画やアイテムを紹介して欲しい」とか。

でもそういう各論じゃなくてもっと大枠での話、どこに何が書いてあるか?という基本的な雑誌イメージを作るのが面白い気がするんですけど。特に電撃ゲームスみたいな分厚い書籍は。



というところまで昨日書いて今読み返したんですが、あんまりパッとしないですな。
すっかり「編集長座談会」の感想じゃなくなってしまいました。
まあ、開発とメディアさんってのは意外と繋がっていないですし、たまにはこういうのも面白いかも、と思って日記に残しておきます。

それでは今日はこのへんでさようなら(ダッシュで逃げる)。

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アイスクリームは溶けないうちに楽しむ、それが私の哲学だ。
/ ソーントン・ワイルダー



立体欲しい立体欲しいと言ってたら、会社で7号を立体にしてくれた神登場→型取ってキャストで複製。つまりガレージキットに。うれしさのあまり箱とか自作してしまいました。
7号の組み立て図をイラレで描くのに時間がかかったのは秘密。



そんな7号みたいな玉が出演しているゲーム登場。

E3 10: Zeno Clashのクリエイターから超シュールな最新作『Rock of Ages』が発表
http://gs.inside-games.jp/news/237/23784.html

似てる!(というか球ならなんでも似ているけど)



電撃ゲームス購入。
ニーア最後の雑誌記事です(多分)。

ニーアについての編集さん座談会が収録されています。
レビューもそうですけど、開発者が語るよりも編集さんに語ってもらう方が楽しく読めるなー。開発の視点だとどうしても偏った内容になりがちなので。
あとはこの前スクエニさんで開催されたイベント「カフェブレーク」(に登場した齊藤さん)の様子とか。

電撃ゲームス Vol.10 2010年 08月号
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B003QJ7ST8?ie=UTF8&tag=bukkoro-22

しかも最後の「読者購入ランキング」「読者人気ランキング」が両方とも2位!
1位はメタルギアですが、ゴッドイーターとかDQMJ2とかを抑えての快挙!
母数を考えると感無量スギル……皆様どうもありがとうございました!



という訳で教えてもらったニーア情報など。

ボールペンでトゥルトゥルした安価絵かく
http://waranote.blog76.fc2.com/blog-entry-2153.html
最後の方にトゥルトゥルしたカイネが。

(NieR) ニーア レプリカント/ゲシュタルト BGM 「深紅ノ敵」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11142237
Twitter でも紹介しましたが、ジワジワきます。

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いてててて、死んじゃうとこだったニャア

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 /



ヱヴァ破のマリの言葉遣いに違和感を感じる場所があります。
たとえば、

「零距離ならばっ!」

っていう台詞なんかは文章表現だと平気だけど、音声にされるとムズムズする。女子高生にもオッサン言葉にも感じられず、なんというか90年代のオタクが使っていた言葉に聞こえる感じ。

でもよくよく考えたらミサトさんの「ちょっちねー」もアスカの「あんたバカァ?」も大概な言葉遣いだけど気にならない事を考えれば、慣れだという気もする。気がするというか、慣れです。

エヴァの台詞は実生活で使うと相当イタイ感じの台詞が多い。
それでもあれは様式だから、今変えられてもみんな困る気がする。
ちっとも進捗情報が入ってこない実写エヴァは一体どうなるんですかね?



イタイ台詞を書けるかどうか言うのはその人のスキルに依存します。

僕は自分で台詞を書く時に言葉遣いでキャラクターを特徴付けるのあんまりやりません。極端な例で言えば語尾に「~にゃん」とか。
既にあるキャラ設定や時代背景があれば書けるんですが、自発的にそういうキャラが生まれることは無いわけです。

「40歳のオッサンが『~にゃん』は無いだろう」という人も居るでしょうけれど、状況によってはそういう口調のキャラを出す事が最適解な事もありますから「出来ない」というのはデメリットです。

こういう「40歳のオッサン」が「~にゃん」という言葉を使うスキルを僕は「仮面力(かめんりょく)」と勝手に呼んでいます。



現実世界の自分の振る舞いからいかに乖離したキャラクターを生めるか?
仮面力が高い人は、普通の言葉からイタイ言葉まで幅広く使いこなす事が出来ます。

逆に仮面力が低い人は、自分本来の性質からあまり離れる事が出来ない。
「恥ずかしくてそんな台詞や歌詞書けない」という事になります。極端に低いと「イタイ言葉の文章すら読めない」という人も。

中二病っぽい文章を作れる人は、それだけで一つのスキルな訳です。



ということで「零距離ならばっ!」という言い回しに違和感を感じるということは、自分の仮面力の壁に当たっていたという話。

ちなみにヱヴァ破を何度も見ているウチにマリの言葉遣いにも慣れました。
マリ可愛いわー。

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死者も我々がまったく忘れてしまうまで、本当に死んだのではない。
ジョージ・エリオット



今日は暑いっすねー。
ということでニーア情報。
発売から2ヶ月過ぎようというのに情報があるというのはありがたい限りデス。



横尾氏へのインタビュー+描き下ろし絵で魅せる『ニーア レプリカント』最終攻略!
http://dps.dengeki.com/2010/06/16/p19180/

長らく掲載して頂いた電撃 Playstation さんでの最終攻略ページ。
僕が30の質問に答えていますが、かなり書きたい放題カキマシタ。ボツになると思っていましたが「インタビューがNGな理由」がインタビューに載ったのは電撃PSさんの英断です。

すっかりアホキャラになりつつあるエミールへのインタビューもあります。

電撃 PlayStation 2010年 6/25号
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B003OEKBKI?ie=UTF8&tag=bukkoro-22



スクウェア・エニックスの橋本真司氏がユーザーを招いてアットホームな交流会を実施
http://www.famitsu.com/game/news/1236017_1124.html

齊籐さんがエミールTシャツ着てゲスト出演。
ちなみにあれはスタッフの妹(学生)が学校でこっそり作ったものなのです。何たる手作り感。



ニーアのサントラが人気で調子にのっているいや絶好調な岡部さんのインタビュー。

サウンドディレクター・岡部啓一インタビュー
http://member.square-enix.com/jp/special/nier/interview/

普通のゲームの曲はプロジェクトの中盤~後半に制作するんですが、ニーアはプロジェクトの立ち上がる前からブレストと称して岡部さんにイロイロ頼んでいたなー。ナニモカモナツカシイ。

monaca
http://www.monaca.jp/



永嶋家の食卓
http://emi-nagashima.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-8d32.html

ムック発売後の映島さんの日記です。
いやーこちらも無茶なお願いを聞いて頂いた上にハードコアな小説をありがとうございました~。



次は声優さん2発。

成瀬誠の電撃なるなる計画
http://blog.animate.tv/naruse/index.php?itemid=8230

ロボット山兄の声でお世話になった成瀬さんの打ち上げレポート。
素敵な演技をありがとうゴザイマシタ!お兄さんのガンバリっぷりに涙した方も数多く。後半になった瞬間に死んでしまうのですが……

【アトリエシリーズ、ロロナ役】声優の門脇舞以さんが可愛くなりすぎな件
http://jin115.com/archives/51673972.html

門脇さんは実物はチロチロしていて可愛いんです。
打ち上げ後に社内でも「門脇さん可愛い!」と話題デシタ。



外資系ゲームプログラマが語る。「ニーア」についてもう少しだけ。
http://blog.livedoor.jp/woopy_doo-game/archives/51124039.html

以前もリンクした外資系ゲームプログラマさんのレビューその後。
ストーリーについて語られる事の多いニーアですが、ゲームシステムについてのレビューは珍しいなーと思イマシタ。

文面では全然褒められていませんが、愛があるレビューだとオモイマシタ。



教えて貰ったネタ2発。


3つの「おとぎ話」
http://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-1412.html

Twitter で教えてもらったスレまとめ。
ウェポンストーリーが驚愕の演出で読めます。


双子姉妹ラクガキ集2
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=manga&illust_id=11108136&type=scroll

ポポルはデボルの事が好きだったんだ、と初めて知った。
自分の手を離れてキャラクターが生きているのはうれしいなあ。

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かわいいは、正義!
苺ましまろ / ばらスィー



本日の写真はどこぞで拾ってきた柴犬カットのポメラニアン。
この境界を漂う感じがいい。



ウチの近くでポメラニアンを二匹連れて散歩をしている人が居ます。
ひそかに「ポメラニアン兄弟」と読んでいるんですが、二匹居ると愛嬌も倍増しますな。室内犬はそれほどピンと来ないんですが、それでもモサモサが向こうから歩いてくると嬉しくなります。

兄弟のどっちかが息が荒いという噂も聞いていますが、長生きして欲しいところ。



ポメラニアンと言えば、脚が細っこいのだけじゃなくて全体的にモコモコした感じのやつも居るそうですね。

ポメラニアン
http://www.dog-pome.jp/puppy/745.htm

いろんな犬が居るなあ。



一斉を風靡した唐揚げのチューリップみたいなカットをしたプードルは減ったような気がしますね。唐揚げみたいなプードルってのは↓参照。

プードル
http://www.medical-usa.net/pet/pet_chiba_stander.html

今は同じトイプードルでも、カットをせずにモコモコさせるのが流行っぽい。熱対策とか大丈夫なんだろうか?とか思うけれど、生き物は逞しいからなんとかやっているんだろうな。



ところで唐揚げのチューリップってのは、肉を削いでああいう形にしてるんじゃない事を今初めて知りました。

鶏の唐揚げ用 チューリップの作り方
http://cookpad.com/recipe/240642

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人生はB級映画に似ている。途中で見るのを止めようとは思わないが、二度と見ようとは思わない。
/ テッド・ターナー



この前、目黒の二郎に行ってきました。
なんですかね。8年ブリくらいですか。すっかり神格化されて大行列店になりましたね。

僕は食べ物屋で行列するのはあまり好きじゃないです。が、ここ最近「二郎インスパイア系」が流行ってて、そろそろ「本来の二郎の味ってどんなだっけ?」と思い二郎を頂こうかと並んでみた次第。

40分くらい並んだんですが、その最中に「二郎」「注文方法」で検索し、予習も怠りません。なんか二郎マニアの人はマナーに厳しいと良く聞くので。
なるほど。「マシマシ」は裏注文だから素人は使うな、か……勉強になります(何の勉強か)



目黒店は何回か食った事があるんですが、昔フラッと「大ブタ(大盛りチャーシュー)」とかを頼んでヒドイ目に逢った事があります。しかもランチで。
二郎の大盛りはチャレンジメニューみたいな量なので、途中で気絶しそうになりました。一応食いましたけど。気絶。

と言うことで、今回は「小ブタ」です。「小」でもいいんですが、麺が多いから途中で若干飽きるので今回はブタ入りで。勢いを付けるべくニンニク入り。



皆さん、静かに粛々と並んで、黙々と食って、立ち去ります。「なるべく早く食べる」のがマナーらしいので、皆さんガンバリマスよ。僕も頑張ります。
前に並んでいるイケメン美女カップルを見て「うわーここに連れてくるとは色んな意味で漢らしいなあ」とか思っているウチに順番に。

ああ、熱くて脂っこい。麺の歯ごたえがありまくり。ガムガムと食いきります。これは確かに二郎です。



前にも書いたと思いますが、僕が初めて触れあった二郎は、川崎にあった店舗。もう15年前くらいですかね。二郎は僕らの中では珍珍珍(サンチン)と同じくらいのレベルの店で「今日は乱
暴なラーメンを食いたい」という時にブラッと行く店でした。
川崎二郎ではなんかスープに微妙な酸味があって「なんだこの酸味は!?」という驚きがいつもありました。そして翌日は下痢。他の二郎に行っても下痢なんかしませんが、二郎の川崎だけは何故か必ず下痢になりました。あの酸味と関連があったのかもしれませんが、良く判りません。



目黒の二郎は酸っぱくない。翌日下痢もしない。
美味しいけどナニカ違う。僕にとっての二郎は、あの酸味があって下痢をするラーメンなんだ、と再確認。

でも、こうやって並んで黙って慌てて食うというイベント性は強烈だから、目黒二郎が好きな人が居るのは良く判る。なんていうか軍隊的な美学がそこにはあるから。将来「並ばずに女性とお喋りしながら食えるキレイな二郎」に行った時に「チッ、こんなの二郎じゃない。俺の二郎は(以下略)」みたいな事を思うんだろうなあ。今の僕みたいに。

飲食店ってのは快適でポジティブなだけでは心に残らないから、どこかにひっかかる強烈な個性が必要だという事なんでしょうね。体験としての物語性。



今度中野の Kaeru に行ったら普段よりちょっと多めにお酢を入れて食べよう。
そう思った一日デシタ。

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デスクトップ・コンピューターの業界は死んだ。イノベーションなど存在しないも同然だ。技術革新とほぼ無縁のマイクロソフト社が支配している。もう終わった。アップル社は敗者だ。デスクトップ市場は暗黒時代に突入しており、あと10年はこの時代が続くだろう。少なくとも、1990年代の終わりまで続くのは確かだ。

/ スティーブ・ジョブス



新型 iPhone の話題で騒然としておりますな。
そんな事を尻目に、今日は iPad のスゴさについてお伝えしたい。
※どうでもイイ内容の割に長文なので注意。



iPad。
エスプガルーダがあの画面サイズであの速度で動くなら買うしかねー!と思いつつ手に入りやすくなるのを待ち中(持ってないのかよ!)なんか予約とか行列とか面倒で。

「iPad」ファーストインプレッション
iPadは大きいiPhoneなのか?
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/20100528_370248.html

あー、これは iPad の本質的なスゴさを伝えてない!
iPad はスゴイ。
何がスゴイかというと「Mac じゃない」ところなんです。みんなそこに気付いてない!(と勝手に決めつける)。



仮にあれを「MacPad」って名前の製品だったとしますよね?内容は全く同じで。するとどうなるか?並行世界の人達の意見をヒアリングしてきました。

 「マウス使いてえ!」
 「キーボードはどこに行ったんだ!」
 「重いよ!なんだこの処理速度!」
 「Photoshopが使えない!」※好きなツールに置き換えてください。
 「え?開発環境が無いってどういう事?」
 「自由にソフトリリース出来ない?フザケンナ!」
 「なんでこんな web ゲームみたいなモノが有料?」
 「てかそもそも Flash 使えな(以下略)」

こんな様子です。多分。
ところが、iPad って名前にしただけで「すげーすげーデカイし解像度高いし超快適だよ!iPhone 便利だけど家で見るにはちょっと小さいと思っていたんだよね~というか未来!これは未来を感じる!!」的な感想に早変わり。

中身は何も変わっていないのに、満足度が大向上した!不思議!



つまり iPad を「薄くて小さい Mac」にせずに「デカイ iPhone」にしたところが商売として素晴らしいわけです。スティーブジョブスの才能には感心させられます。

機械の性能で売るのではなく、ユーザーの体験をデザインするという手法。



実は最近「何故 Apple はイロイロ押しつけるんだろう?」と思ってました。
たとえば、iPhone に Flash を使えないままにしたりとか、Flash からコンバートしたアプリケーションを禁止にしたりとか、エロコンテンツを禁止にしたりとか、一度審査で通っているものを配信停止にしたりとか。とか。


Adobe、iPhone向けFlashを断念 Androidにシフトへ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100422-00000007-zdn_n-sci

iPhone アプリ開発の制限強化、Flash他から変換を締め出し
http://japanese.engadget.com/2010/04/09/iphone-flash/

ジョブズとアップルはエロコンテンツを許さない
http://news.ameba.jp/world/2010/05/65161.html

「審査基準を明らかにすべき」と講談社  iPhoneアプリ「妄撮」配信停止で
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1006/02/news029.html


なんていうか、そういう会社だったっけ?OSに開発環境をタダでくっつけたり、緩い DRM を導入したりとユーザーに優しい企業じゃなかったっけ?
というキモチになってた訳です。



でも iPad を見て思ったのは、スティーブジョブスは「ユーザーの思う通りの自由な世界を作れるようにしたい」んじゃなくて「俺がデザインした世界を楽しんで欲しい!」というコンセプトなんですね。

コンピュータ体験のデザインという観点から見ると「汚らしいエロコンテンツは入れない」とか「変な開発環境やアプリのリリース環境を入れない」ってのは理解出来ます。
単純なツールではなく、統合された一つの「作品」としてユーザーにお届けしたい。そこが Apple の魅力ですから、それを穢すような邪悪な改造は許さない。

なんていうか、そこらへんに転がっている改造していい車じゃなくて、フェラーリみたいな作品なんだと思うんです。どれだけ速いかではなくて、乗っている事自体に意味がある的な。

そういう「コンピューター体験アーティスト」だと思うんです。ジョブスは。



それにしても、新型 iPhone の発表ではジョブスは痩せすぎだと思いました。
あれは iPhone の薄さよりお前の薄さの方が心配だよ!というツッコミ待ちなんでしょうか。病気が原因(現在進行中かどうかは知りません)だと思うんですが、元気になって欲しいものです。
彼が居なくなったら独創性のあるコンピューターが無くなってしまいますから。

仮に死んでも志を受け継ぐ人が出てきて欲しいなあ。
でも、アーティストだから無理か……



と、散々説明してきましたが、↓の iPad 説明には遠く及びません。

女性「iPadってiPhone大きくしただけやろ?」に男性が一喝のツイートが熱い!
http://iphones.cx/column/cat117/ipadiphone/

全然本質を捉えていないのに、ものすごく判りやすい!



あと、iPad iPhone で指マルチタッチが主流になりつつありますが、ペンの事を忘れないで頂きたい。

動画:ペン入力にも対応したN-trigのマルチタッチパネル
http://japanese.engadget.com/2010/05/25/n-trig/

Asus、「2450dpi」手書きタブレット Eee Tabletを発表
http://japanese.engadget.com/2010/05/31/asus-2450dpi-eee-tablet/

面倒ですけどペンの方が精細な入力が出来るから好きなんだな僕は(裸の大将風に言う)



ようやく最後のネタ。

次の携帯何にしようかなーと思って Xperia を見てたら売り切れ続きで面倒になっているうちに新型 iPhone とか盛り上がり初めて世界にすっかり置いてかれた感じですが、コレだよコレというものが来たので購入決定。

LYNX
http://www.sharp.co.jp/products/sh10b/index.html

au の IS01 が出た時に「わーいいなーああいうのドコモに来ないかなー」と思っていたら全く同じのが来たラッキーでもよくよく考えると imode 捨てれば au に移行しちゃっても良かったんだという事に今更気付いてじゃあ料金はどっちが安いんだろうえーでも比べるの面倒←いまここ。

IS01
http://www.sharp.co.jp/products/is01/

どっちにしても音声通話はもういいやという投げやりなキモチです。
このメガネケースを耳にくっつけて通話しますよ。

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過去も未来も現在も、いつか全てが懐かしい。
/ 嬉野雅道



画像はどこかで拾ったフタナリコロスケ。



40歳になりました。オメデトウゴザイマスアリガトウゴザイマス。
30歳になった時もそうだったんですが「うわこんな歳になっちゃったよ」感はナイナー。ヒゲで坊主だっていうキャラ位置的なモノもあるんだろうけど。

20歳になった時は「うわーっ!オレこのまま童貞で一生を終えるんじゃなかろうか!」という焦燥感でイッパイだったんですが。



この10年は概ね良い10年でした。
ドラゴンに始まり、ニーアで終わるという。
自分の性格やだらしなさを鑑みると、よくもまあ生きてこられたなー。
多分周囲のヒトが良かったんでしょうね。ありがたい。

次の10年はどうなることやら。



ちなみに今日は、碇シンジの誕生日であり、ニーアの(兄)の誕生日です。

いやー。この時代になってもエヴァを夢中で見ているとは思わなかった。
そして(兄)の誕生日の理由はどこかの雑誌のインタビューで答えた気がするんですけど、

 プランナーの一人がふざけて僕の誕生日にした
 →死なす!すぐ戻せ!と言った
 →プランナーが修正し忘れた
 →仕様になった
 →「6/6は兄の日」というユーザーさん情報により助けられた

という経緯があり。感慨深いモノがあります。
そのプランナーは罰として資料集の中で実名フルネームで殺しマシタ。

でもキャラクターの誕生日を設定していると「オメデトー」って言ってもらえるんですね。知らなかった。Twitter でも #nier タグでメッセージを書いてくれているユーザーさんが居て嬉しい。



ニーアはインタビューが2個。

どうしてこうなった!? ディレクター、横尾太郎氏が語る『NieR』の秘密
http://www.famitsu.com/game/news/1235592_1124.html

スクエニ、「ニーア レプリカント/ゲシュタルト」開発チームインタビュー
プロデューサー齊藤氏、ディレクター横尾氏に、
ゲームに込められた独特の工夫の数々を聞いてみた
http://game.watch.impress.co.jp/docs/interview/20100531_370231.html


発売後なのに取り上げて頂いてありがたい限りです。
普通はあまり無いのですが、メディアで実際にプレイして頂いた方などから連絡を頂ける事が多い製品でした。インタビューは苦手ですが、こういう形で取り上げてもらうのはとても嬉しいです。



ここまで見せる? 『ニーア ザ・コンプリートガイド+設定資料集』紹介(後編)
http://news.dengeki.com/elem/000/000/264/264586/

↑の記事は紹介したような記憶があるけど、もう一度。
ニーアはソフトの売り上げに対してCDや書籍の売り上げが好調の様子。プレイして頂いた方に救われてるなあ。みなさんどうもありがとうございます。

書籍は電撃さんがものすごく頑張ってくれました。編集さんに「ウェポンストーリー載せましょう」と言われた時は「えー製品に入ってないのにみんな喜ぶのかなー」と思っていたんですが、好評なようで。さすがは電撃さん。



ちなみに、攻略本の最終ページはAエンディングの英語歌詞です。
「気付いていないヒトが居るからヨコオは日記で書くのが義務」と言われましたので書いておきます。あの歌詞は「もうひとつのエンディング」を締めくくるのに相応しい最終ページなのでCDを聴きながら読んで頂ければ。



↓読んで頂いたゲーム情報ブログさんなど。

◆『ニーア ザ・コンプリートガイド+設定資料集 GRIMOIRE NieR -PROJECT GESTALT & REPLICANT SYSTEM-』到着
http://kizunasan.blog97.fc2.com/blog-entry-1280.html

うわっ、いっぱい関連商品が。
ありがたい限りです。



その他情報。今日は動画2コ。


【ニーア】イニシエノウタ/運命を歌ってみた
http://www.nicovideo.jp/watch/nm10888557

上手いなあ。
てか歌詞は空耳かあ。スゴイ。


【ニーアレプリカント】ねんどろいど風にニーアキャラを作ってみた その2
http://www.nicovideo.jp/watch/nm10900957

可愛い。ねんどろいどで出してくれないかなあ(色んな方向をチラッと見ながら言う)

ヨコオタロウの日記-狂気.jpg


一番憎むべき狂気とは、
あるがままの人生に、ただ折り合いをつけてしまって、
あるべき姿のために戦わないことだ。

/ ミゲル・デ・セルバンテス



僕は忘れっぽくて、何か一つの事を継続する事が出来ません。

書きかけのメールの途中で、他の仕事の事を思いつき、それをメモしようと開いたテキストエディタに書かれた todo をやりはじめ、その作業に必要なフリーソフトを探してたら他に面白いソフトがあって……あれ?最初のメールは?みたいな

アイデアなんかも思いついたらすぐメモしないと、違うアイデアに押し流されてしまいます。思考がまとまらない。
ちょっとアレなドクター中松はプールの中でアイデアをメモするという奇行を行っているそうです。わかるわあ。書かないと揮発して忘れますよ。ダメなフラッシュメモリみたいな感じ。



たぶん、ADHD とかそういう要素が脳のどこかにあるんだと思います。

注意欠陥・多動性障害
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%A8%E6%84%8F%E6%AC%A0%E9%99%A5%E3%83%BB%E5%A4%9A%E5%8B%95%E6%80%A7%E9%9A%9C%E5%AE%B3

それに伴って「車の鍵のかけわすれ」「家の暖房の切り忘れ」を心配する病気も持っています。これは多分、強迫性障害の「確認強迫」とかいうやつで。

強迫性障害。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%B7%E8%BF%AB%E6%80%A7%E9%9A%9C%E5%AE%B3

暖房を確認しに家に戻って、さらに鍵をかけ忘れた気がしてもう一度戻るとか、外食している最中に頻繁に車のライトを確認しに行ったりとか。普段の生活に影響が及ぶようになってからは意識して止めるようにしています。が、それでも心の奥底にムズムズしてきます。どうしてもガマン出来ない時は確認しに行きます。

という記事って前に書いたっけ?いや、書いた気がするな……(確認強迫)



誰もがそういう病気を持っていると思うんですよね。
軽度なら特徴。重度なら病気。

むしろ人間は精神の病気で出来ているのか?、とか。
狂ってる事と狂っていない事に境界線なんかあるんだろうか、とか。



昔頭痛がひどかった時にCTスキャン撮ったら「脳の結構太い血管が一本足りない」って言われました。足りないってどういう事ですかね?って聞いたら本来あるべき血管が無いんだとか。画像を比較して見せて貰ったところ、確かに5本くらいある木の枝みたいな血管が1本足りないのが見える。別に日常生活に支障はないし、大丈夫ですよって言われたんですけど、本当かなー。まあ仮に支障があっても配管とか出来ないから意味ないですが。

昔から理由も無く手が震えるんですが、それが原因なのでは?とか思ったり。



その他名称が面白いやつをいくつかご紹介。

不思議の国のアリス症候群
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

道化恐怖症とは
http://x51.org/x/04/06/1231.php

アリス症候群は名称のポップさからか、カミングアウトする人が多いような気がします。道化恐怖症はスティーブンキングが全て悪いと思うな。



視覚処理:サッケード時の知覚抑制
http://www.natureasia.com/japan/neuroscience/highlights/article.php?i=768

「何かを見る時に眼球はもの凄い速度で動くのに、何故ヒトは酔わないのか?」という事について論じた記事。
手ぶれ防止機能みたいな事を脳がやっているっていうのは、なんだか不思議。