終わってしまう夏を振り返り、改めて守破離の守を固めていく重要性 | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

もうすぐ夏が終わりますね。


そこで今回は『終わってしまう夏を振り返り、改めて守破離の守を固めていく重要性』について書いていこうと思います。

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●なんだかんだいって守破離が重要●
僕たち講師ももう少しで本格的に2学期が始まってきます。そして早いものでもうすぐ模試もあります。


先日『英語を本気で読めるようにしたいなら精読も重要視していくことが重要』ということを書いていきました。


そこでも書きましたが、高3生・浪人生にとっては徐々に河合塾の全統記述模試が近づいています。実施日は原則9月8日(日)ですからね。


河合塾が行う全統記述模試の第1回目は平均が3割程度と、非常に低いものとなっていました。


さすがにちょっとやりすぎかな~という印象ですね。


できる子でも並べ替えの英作文(整序英作文)部分での間違いが多く、そこで予想以上に失点してしまった子も多いようです。


おそらく第2回はそこまで酷い平均にはならないと思っています。もちろん僕自身作成者ではないですから完全なる予想ですが…(笑)


ただ一般的には200点満点で70点台~90点台あたりが平均となってますから、第1回よりかはマシになるのではないかと言っている感じです。


実はこの記述模試、意外に時間は厳しくない試験です。


例えば長文問題が2つありますが、1問がマーク中心の物語出典が多く、もう1問が記述中心の評論出典が多くなっています。


毎年見ながらほぼ確定しているのは、マーク中心の物語出典の方が平均が高く、記述中心の評論出典の方がはるかに平均が低くなっています。


ただその原因がマークか記述かという出題形式だけにあるわけではなく、純粋に英文で述べられている内容のレベルの違いが大きい面もありますし、和訳力の欠如から記述式問題で大きく失点しているのもあると思います。


そんな中、国公立医学部志望の子たちには『マーク中心の物語出典の方では60点中40点台後半以上、記述中心の評論出典の方では60点中30点台半ば以上』の得点を求めています


実際にそれくらいのレベルは必要ですし、合格してくる子たちはこのレベルを普通にクリアーしてくるのが基本となってます。


ただこれは国公立医学部志望者に対しての指標であって、一般学部に対する指標ではありません。


特にまだ英語がそこまで得意ではない人にとってはこの数値というのはかなり厳しい数値だと思います。


でも実は、この河合塾の全統記述模試、各問題に難易度提示が解答集の方にあり、3段階で評価されています。


この3段階評価のうち、「基本」「標準」に相当する部分のみを的確に解答していくだけで十分に平均は越え、200点中の100点以上の得点獲得が可能となっています。


もちろん「基本」「標準」だからといって全部合うわけではないでしょうし、「難」レベルだからといって全部間違えるわけではないと思います。


ということは、「基本」「標準」のレベルを確実にこなすことによって現実的に100点以上という数値が見えてくるわけです。


もしこれを偏差値という観点から見れば、平均点にはよりますが、偏差値60越えというのは普通に起こりうるわけですね。


まだまだ苦手な人にとっては、偏差値60越え、65到達というのは非常に難しく考えてしまうかもしれませんが、実は「基本」「標準」レベルを確実にこなすことによってこのレベルまではどの教科であれ到達可能なのです。


数学などもそうですね。


例えば決して簡単ではないまでも、難関大にとっての標準、『青チャート』などを正確にこなすことができるようになれば、偏差値にして65というラインまでは安定的に出すことが可能となってきます。


よく言っている何事も『守破離』が重要です。


勉強において偏差値60越えのラインというのは『守』の中でも標準的なレベルまでで確実に達成可能です。


もう夏も終わりますね。


この夏「できることはすべてやった!」と言える人は少ないと思います。


それは僕の生徒にとっても同じことだと思っています。


でもその中でも新たに取得できたこともあるはずです。


ただその中でもまだまだ苦戦しているところがあるとすれば、それは『守破離』の『守』の標準レベルまでのことがまだ不完全だということです。


変にやることを変えるのではなく、今までやってきたことの精度をより高め、習得率をどんどん上げていくことが先決だと思います。


かく言う僕はこれから本当の戦いが始まると言っても過言ではないと思います。


本当に生徒に合格してもらえるよう、舵取りを間違えないよう、細心の注意をして取り組んでいきたいですね!