英語を本気で読めるようにしたいなら精読も重要視していくことが重要 | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

今週は長文読解の授業を中心に担当しています。


そこで裏腹かもしれませんが、『英語を本気で読めるようにしたいなら精読も重要視していくことが重要』ということについて書いていこうと思います。

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●速読と精読●
今週は朝から講習の連続で、朝9時くらい~夜9時半くらいまでひたすら仕事というなかなかにヘビーな1週間を迎えています。


それも明日まで。なんとか頑張っていこうと思います。


ちょっとお盆の期間中に休みをとったリハビリが、いきなり90分×5コマ(校舎移動あり)というのはツライところがあります(笑)


まぁ荒治療ということで頑張っていきます! 


ただこれによりコメントなどに対するお返事が遅れていることは申し訳ありません。明日が終われば少しずつ返していきますね!


さて、そんな週の中、今週は長文読解の授業も担当しています。


普段から長文はレベル問わずに担当していますが、やはり5日連続というのはまたいつもとは違った感じですね。


毎週こなしていくというリズムも大事ですが、また記述模試が近いこういった時期は徹底してやり込んでいくことも重要になってくると思います。


「長文読解」には基本姿勢として2つあると思っています。


1つにはパラグラフ毎の趣旨を読み誤らずテーマをつかめる程度の『速読』で、もう1つは特に設問部分を中心に行っていく『精読』です。


前回まで『詰め込み教育に関する是非』を書いていきましたが、この『速読』は詰め込み教育の賜物的なものだと思っています。


英語を読み込む上で、「多数の単語の意味を知っている」「正しく文法を理解し運用できる」「パパッと見るだけでも十分に正しい意味が把握できる」というのが重要となってくるわけです。


これを行っていくためには、やはり『徹底した単語の詰め込みと徹底した文法運用の詰め込み』が必要となってくると思います。


ただ単に文法を知っているというレベルでは、素早く運用なんてできません。


『詰め込み教育に関する是非』の記事にも書いたように、スポーツと同じように、『徹底した反復練習により、無意識にできるまでトレーニングする』ことによってのみ習得できるものだと思っています。


また『精読』に関しては、ある一定レベルを越えると、もはや『速読』と違わないレベルに行き着きますが、まずは別物だと思えるものです。


『精読』は文字通り、「精密に読むこと」を求められます


それぞれの単語の意味が何であるのか、どういった文法構造になっているのかの分析は当然のこととして、文法構造の一環ではありますが、どことどこがつながっているのかの分析まで精密に行っていく必要があります。


正直言って中学校レベルの英語ではあまりしないことですから、高校生や浪人生がこの部分がなかなかできないのは仕方ないと言えば、仕方ないのかもしれません。


そこで僕が授業する際はこの部分を意識して指導していきます。


かく言う僕も、昔はひたすらに京大志望でした。


中3のときには高校受験のため、「構造分析をして英文を読むこと」を習ったりもしていました。


ただそれでも、そのような『精読』中心の読解ばかりではなかったので、どこかで精読を最重要視していない自分がいたのを覚えています。


その結果、塾のテストではかなり上位の点がとれるにも関わらず、実際の灘高の入試ではずいぶんと苦労した思いがあります。


こんな受験どっぷりの人間ですらこのような認識なのですから、一般の高校生や浪人生がここまで『精読』に対する意識が薄いのは当然と言えば当然です。


でもそれでは近い将来苦労するのは目に見えてますから、1学期の最初から継続的に『精読』に対する意識を強く持って授業していきます。


もちろん「精密に読む」ことを求められるわけですから、そう簡単に習得できるものではありません。


それでも、「会話ができればいい」とか「なんとなく英語が聞こえればいい」とかではなくて、本気で英語を学びたいと思うなら、しっかりと『精読』にも目を向けて、真摯に英語と向き合ってほしいと思いますね!