秋田の大雪
横濱コマダムなんていうタイトルだけれど、もとは秋田生まれです。
連日大雪のニュースを聞くたびに、心配なのです。うちの実家には両親しか住んでいないので、雪下ろしも自分たちでやっているのだけれど・・。
年も年だし、身体のことを考えると誰かにたのんでやってもらったらというのだけれど、今はなかなかやってくれる人もいないし、年金生活なのでもったいからと言うのです。
実家は横手市という雪のかまくらで有名な、豪雪地帯です。
最近は暖冬のおかげで屋根の雪下ろしは一冬にに一度ぐらいで済んでいたようなのだけれど、今年はすでに2回下ろしたらしいです。下ろした雪で二階の屋根のところまできてしまったらしく、それを片付けるのも大変だったようです。
 私が小学2年生ぐらいのときに建てた家で、もちろん雪解け装置その他の新しいものは何もついていない家です。
 私が小学2年生ぐらいのときに建てた家で、もちろん雪解け装置その他の新しいものは何もついていない家です。
こういう雪の多いところの屋根には、雪が下に滑り落ちてこないように、滑り止めがついています。この滑り止めは、屋根に上がって雪下ろしをする際の足の滑り止めでもあります。
雪が下に滑り落ちると、雪下ろしをしなくてもいいのではと思ってしまうかもしれませんが、時間のたった雪は重く屋根の端には大きなつららもぶらさがっており、屋根の下はとても危険なのです。このつららもまめに落としておかないと、巨大なものとなり、重さで落ちるので危険なのです。
1階と2階の面積が違ううちの実家のような場合、下屋根から本屋根に上るためのはしごがつけられています。
私も秋田にいた高校生の時までは一緒に登って手伝いましたが、いくら滑り止めがあるとはいえ、傾斜のある屋根はとても怖い思いをしました。
今年は大雪で亡くなった方が新潟地震の時をうわまったそうです。
だいたいが雪下ろしで屋根から落ちて・・なのですが、それにも理由があるようです。
雪国の高齢化が進んでいるというのもひとつですが、同じ秋田でも海が近い秋田市内のようなそれほどふだん雪が積もらない所は、屋根に滑り止めなんてついてないのです。
それにこんな大雪に慣れていないでしょうし・・。 そんなところに今年は多く雪が降り、スノーダンプも売切れてしまっている そうです。
 そうです。
雪国の家の前には除雪溝というのがあります。その巾は町によりそれぞれですが、雪を溶かすために水が流れています。家の周りの雪はもちろんのこと、下ろした雪もまたそのままではなく、片付けなければいけませんから。
ちなみにこのスノーダンプ、本体がプラスチック製の軽いものもありますが、このダンプを足で蹴って硬くなった雪をこの上に載せるので鉄製のものでなければ壊れてしまう為、これだけでも重いです。
秋田市内などはこの除雪溝もありませんので、街が大変なことになっているのだそうです。
 車道は毎日何度か、除雪車で雪を脇に寄せていきます。家の前に寄せられた雪は、その家の人が片付けます。
 車道は毎日何度か、除雪車で雪を脇に寄せていきます。家の前に寄せられた雪は、その家の人が片付けます。
田んぼ脇の場合は寄せる人もいないので、どんどんその雪が高くなって壁のようになります。(道幅も狭くなります)
吹雪の時などは、この雪も舞い、自分の車の先っぽもみえないほどになり、一面真っ白でどこまでが道でどこから田んぼのなのかさえわからなくなります。
それでも雪国の人は、天気を見ながら家を出る時間を考えて、毎日車で時間までに仕事に通っているのです。
公共のバスに乗っているのはお年寄りと学生だけです。(しかもとても高い!)乗る人が少ないから本数も少ないし、天気が悪い時はいつ来るのか見当がつきませんので、寒い中待っているのも大変です。
大雪の事を書いていたら、雪国の話になり、きりがないのでこのへんで・・。
どうかこれ以上雪が降りませんように・・。
本
昨年の1月に復刊された本です。(もともとは1994年に初版が発行されたそうです。)
この本のはじめには、名和さん好みの着物や帯の紹介。
有松絞り、久米島紬、紅花染め、琴糸の帯、などなど。
その後が面白い。
たとえば、片身替りの対たけ着物。インドネシアに旅したときに買った 手描きのバティックのサロンを2枚使って誂えたものだとか。
「箪笥に眠っている似合わなくなった着物、お気に入りでも要尺の足りない生地、上手に組み合わせをなさってください」とかいてある。
いつか私もこんな事をしてみたいなあ。
タイシルクで作ったというロングの雨コートのデザイ ンは真似してみたいなあ。
 ンは真似してみたいなあ。
吉野格子のアンサンブルの羽織の裏は、洋服を着なくなってからしまいこんでいたエルメスのスカーフだったり。
仕事着の袖は舟底袖に。
そうそう、こういうことが知りたかったのよ。
既製品のかっちりした作り帯とは違う、ふっくらした作り帯。
私の持っているつくり帯も母が作ったものらしいけれど、長すぎて結びづらいものははこれにしちゃおうかなあ。
他いろいろ。
そうそう、この本、アイデアだけじゃなくて、作り方も載っています。
普段着物を着ている人ならではのアイデアと知識が満載な楽しい本です。



