本
昨年の1月に復刊された本です。(もともとは1994年に初版が発行されたそうです。)
この本のはじめには、名和さん好みの着物や帯の紹介。
有松絞り、久米島紬、紅花染め、琴糸の帯、などなど。
その後が面白い。
たとえば、片身替りの対たけ着物。インドネシアに旅したときに買った 手描きのバティックのサロンを2枚使って誂えたものだとか。
「箪笥に眠っている似合わなくなった着物、お気に入りでも要尺の足りない生地、上手に組み合わせをなさってください」とかいてある。
いつか私もこんな事をしてみたいなあ。
タイシルクで作ったというロングの雨コートのデザイ
ンは真似してみたいなあ。
吉野格子のアンサンブルの羽織の裏は、洋服を着なくなってからしまいこんでいたエルメスのスカーフだったり。
仕事着の袖は舟底袖に。
そうそう、こういうことが知りたかったのよ。
既製品のかっちりした作り帯とは違う、ふっくらした作り帯。
私の持っているつくり帯も母が作ったものらしいけれど、長すぎて結びづらいものははこれにしちゃおうかなあ。
他いろいろ。
そうそう、この本、アイデアだけじゃなくて、作り方も載っています。
普段着物を着ている人ならではのアイデアと知識が満載な楽しい本です。
