陰陽五行論 陰陽(男女 上下 暑寒 昼夜)×五(木火土金水)
 
 
 
 
 
 
冬の五行意識”水”
 
冬3か月の二十四節季「立冬~小雪~大雪~冬至~小寒~大寒」
 
年間の”相生”では、
冬の水を、春の木が吸い、各季節の土で働きが向上して、夏の火で成長して、
この秋で土は強く固まり、”金”を生み出します。
 
そして、そこで秋から冬で”水”を生み、繰り返します。

これは良い積み重ねがあればあるほど、冬の”水”は質が良くなります。
冬の五行の流れでは、「水→木→火→土→金→水」です。
 
そして、実は重要なのが年間の五行の”相克”では、
「土→水→火→金→木→土」となり、
 
”土”からの克における影響を受けることで、
”水”のはたらきを弱めることで、”火”の影響も弱まり、そうなると”木”のはたらきを弱まることになります。

そこで”金”も弱められることで、”火”の克の力も緩められます。
しかしながら”土”のはたらきを弱まるので、”水”のはたらきも結果としては下がりますが、
”水”の強度があれば、悪影響にはなりません。
 
そこで、”水”は、”金”の質の働きを高めていくことで、いずれ「相生」での”木”から再スタートできることで、
克から、大きく影響を受けた時に、悪影響は小さく、後の好影響を大きくしていくことが可能となります。
 
同じように、五行で相生では効能があり、注意すべき”相克”では、
「土→水→火→金→木→土」となり、その他の
体内の臓器では”肺” 体外にみられる身体の部分では”皮膚と毛”情志では”悲しみ”に置き換えれば各々で解明ができます。
 
今年の冬に感じるに、重要な情志”恐”では、
”思”からの克を受ける場合に、”思”の情志を収めることで、”恐”は穏やかになり、次の”喜”が弱くなることで、
”悲”が弱まり、”怒”が弱まることで、”思”も弱まり、克の悪影響にはならなくなります。
 
そこで”陰”の冬には、
相生では、春から夏までの「木~火」の成果を得て、秋に「金」を回し、冬の水木の力を強めて、好循環を作ります。
 
臓器も同様で、 春から夏までの「木:肝臓~火:心臓」の成果を得て、秋に「金:肺臓」の流れを良くし、
冬の「水:腎臓の力」を強めて、好循環を作ります。
 
体質では 、 春から夏までの「木:肝臓~火:血液」の成果を得て、土用に「土:肌」
秋で「金:皮毛」水:骨」のはたらきを強められます。
 
情志 も同様で、 春から夏までの「木:怒り~火:喜び ~土:思い」の成果を得て、秋に「悲しみ」を弱め、
冬に「水:恐れ」を減らし、春の「木:怒の力」を健全な活動効果へと強めて、「火:喜び」の好循環を作ります。
 
ゆえに健康と精神維持のための冬の「四季養生」は、とても大事です。
 
 
冬 
 
3段階かけて季節が進む、
 
立冬:1段階め、空気が冷えはじめ乾燥が始まる。
 
小雪~大雪:樹木の葉が紅葉し、落ちて土へ還り始める。鼻が塞がり始めの人は咳込んでいる。
 
冬至:2段階め、真冬の入り口。
 
日本のお正月。
 
小寒:厳寒期の始まり、
 
大寒:凍り付き、すべて地中深くへ閉じ込められる。

冬~春の土用
節分
立春
 

坤:立冬 純陰。天において地であり、牝馬のように従順、貞正の姿勢が良い、人の先に立とうとすれば迷い、
道を失うようなことも起こるが、人の後に従うように心がければ、頼るべき主人が出て来て安心できる。
要はいかなる場合でも従い貞正が肝要である。

復:大雪  復はかえる、戻る。一陽来復、月にあたれば十一月冬至の時候。ここからはじめて陽気が増す、
そして次第に成長がはじまる。同志は再び来たり加わる。陰が消息し、陽気の成長に従い事をすすめるのによい。

臨:小寒 臨は人に挑むの道。河岸が水沢に隣接するようである。貞正であることが良い。
 
冬 坤:立冬 足欠陰肝経  
  復:大雪 足少陰腎経        
  臨:小寒 足太陰脾経  
 
五行相生 
水→木→火→土→金
五行相克
火→金→木→土→水→火
 
臓器
相生:腎臓→肝臓→心臓→脾臓→肺臓
相克:脾臓→腎臓→心臓→肺臓→肝臓→脾臓
 
飲食物の老廃物が体内に溜まり、脾臓の流れを停滞化させる=血液が汚れる→フィルター機能の腎臓の流れが悪くなり、老廃物が詰まる→きれいな血液を送り出すはずの心臓の機能が弱まる→真冬の寒気が呼吸器の働きを低下させると酸素量が減る→質の良い血液からエネルギーが作られるはずのエネルギー不足が起こる&脾臓の流れの低下が肝臓にも停滞物(動物性たんぱく質・資質)が溜まる(肝硬変)→悪循環。
 
体質
相生:骨→筋→血→肌→皮毛
相克:肌→骨→血→皮毛→筋→肌
 
情志
相生:恐→怒→喜→思→悲
相克:思→恐→喜→悲→怒→思
 
思いを弱める(可能性を下げる)→恐れが小さくなる→喜(成果の確信)→悲(思いやり)→怒(次の春へのエネルギーを蓄積)→思(一巡)