秋~冬時期の土用 養収~養蔵
10月も下旬を迎えました、今年の秋~冬の土用の時期に入りました。
この秋は「土用の入り」が今週の21日でした。
土用の明けは、四立(立春、立夏、立秋、立冬)の前日の節分です。
※日本での意識では一般的には、夏~秋の土用(鰻を食べる)と太陽暦2/3の節分が有名ですが、
陰陽五行説では四季の変わり目すべてに「土用」があります。
私達の四季養生論(春:養生 夏:養長 秋:養収 冬:養蔵)で、毎年毎日を「心身の健全、健常」の構築を図り、常日頃から、
自身の身体への実際の感覚からの事実を以て「信頼」と「安心」の「基準感覚=拠り所」あるいは、バロメーター感覚を掴んで、
自身の身体への実際の感覚からの事実を以て「信頼」と「安心」の「基準感覚=拠り所」あるいは、バロメーター感覚を掴んで、
それを確信にしていきます。
ちょうど今の時候はタイムリーに「秋~冬時期の土用 養収~養蔵」の実践を行う時期です。
つまりは、約2か月半前が立秋でした、そこへ夏の1段階で「猛暑の気」がゆっくり遠ざかり、2段階めの仲秋時期で年間で過ごしやすい、
2度目の時候(1回目は清明~立夏)と、ほぼ最高気温、最低気温が同じ時期(最低気温14~15度前後 最高気温23~25度前後)に、
心身感覚の安定基準を確定させます。
陰陽五行における季節と臓器の部位との関係。
陰:秋冬 任脈
陽:春夏 督脈
陽:春夏 督脈
木:春 肝臓
火:夏 心臓
土:季節間 脾臓
金:秋 肺臓
水:冬 腎臓
火:夏 心臓
土:季節間 脾臓
金:秋 肺臓
水:冬 腎臓
そうすることで「春~夏の移行期における陽気の時候」「秋~冬の移行期における陰気の時候」
その年間の中で二十四節季で「清明~立夏 春~夏の土用」と、ちょうど今の時候の
「霜降~立冬 秋~冬の土用」の2回の季節の時期に構築し、それを基本感覚にしていきます。
そこで比較される時候は、「冬~春の移行期における陽気の増し始める時候」「夏~秋の移行期における陰気の増し始める時候」と
感覚が異なることです。
およそ3か月前の「夏~秋の土用(鰻を食べる)」は猛暑日が続き、熱帯夜も始まり睡眠不足になりやすく、
体力のない方は体調不良をそのためにきたすことがありました。
そしておよそ3か月前の「冬~春の土用(豆撒きの節分まで)」は極寒に包まれ、霜柱も一番高くなる季節で、
体温の低い方と呼吸器の弱い方は、風邪、感冒から、喘息、気管支炎、肺炎など、五臓では「肺」を痛める病を起こしやすくなり、
生活習慣病での排泄器の器官の働きが低下することで、糖尿病関連の病で前立腺、膀胱、など臓器では「腎臓」を痛めやすくなります。
そして脾臓関連でも、膵臓を痛めやすくなり、
飲食物が原因だと肝硬変などの肝臓を傷めやすくなり、そして最期が血液の質の低下、運動不足で血管の壁が脆くなってしまうと、
心臓や脳の血管が塞がる「心疾患」を起こす要因になってしまいます。
そこで、五臓の病が真冬に起こりやすい理由が、ここでお分かりになると思います。
その逆に「夏~秋」「冬~春」の土用に起こりやすい病のすべての可能性を、確実に下げられることが、
「春~夏」「秋~冬」の時候の「養長」と「養収」時期に伝統中国の体育運動の養生功(古いものから、導引之術、五禽戯、太極拳)で、
心身の活性化の事実感覚を掴み、次の季節での応対に向けた意識運動が大事になって来ます。
私達の養生活動(四季養生&養生功)の実践では「秋~冬の土用から、冬~春の土用時期」を、
この現代日本社会での「健康への不安や心配」「病気への恐れ」の雰囲気が蔓延する時期への対策として、
今現在の「秋~冬の土用」を重視して指導を行って実践して、その効果を広めています。
私達の活動での季節間での基準感覚を得るための実践では「伝統気功 亳州市華侘五禽戯理論」での
「冬:虎戯・腎臓の安定化」を初めの基準に置き「春:鹿戯・肝臓の活性化」そして「夏:猿戯・心臓の快適感」を感じて
「秋:鳥戯・肺の機能感覚の向上」
龍身蛇形太極拳の五行論では、「冬:如封似閉・腎臓の安定化」「春:玉女穿梭・肝臓の活性化」
「夏:手揮琵琶・心臓の快適感」「秋:白鶴亮翅・肺の機能感覚の向上」
を行い実感から理解します。
そこで各季節感の「土用:熊戯で脾臓と膵臓の流動化」を行うことで、各季節の移行期は「衣・食・住」
すべてに変化のある時期に五臓の感覚を安定させられます。
四季養生論、養生功法(導引之術、五禽戯、太極拳)を以て、この秋冬の移行期を心地よく心身を活性化させて、
順番では「実感→判明→確信→理解」を深めて、日々を楽しく有意義に過ごしていきましょう。