バレエ留学中の娘とその他いろいろ

バレエ学校卒業（去年）＋リハビリ、その後のコース、ジュニアカンパニーなど

　多忙にかまけて中途半端な状態で放置していた記録、ようやくアップデートします！　実は、ここ２年ほどになりますが、仕事やら勉強やら自分や家族の体調や様々なトラブルやらで凄まじく忙しくなってしまい、ブログ更新が非常に困難な状況が続いています。おそらく当面はこのような状況が続きますが、何か新しい共有できたらいいなという情報があれば、参考になるかは分かりませんが、できるだけ共有させていただきたいと思っています。　一方で、これも月に１度時間がとれるかどうかですが、たまに皆様のブログを見させていただき、元気をいただいたり、すごいなあ～と感動したりしているのです。　こちらでお礼を申し上げたく、いつも本当にありがとうございます！！！【バレエ学校卒業とリハビリ】　去年の初め頃、娘は、積み重なった古い捻挫の後遺症で、場合によっては、足首靭帯の修復術か再生手術を受けた方がいいかもしれない、というアドバイスを受けました。ここまでは、以前に書いていたところです。　その後、イギリスのクリニックで２月にステロイド注射を打っていただきました。そこから２週間はレッスン不可、２週間後から１か月くらいかけてゆっくり戻していき、５月～７月頃には学校の最終学年の公演ツアーに間に合いました。　公演ツアーは１２～１６公演？ほどあったでしょうか。出演がない日もあったようですが、１日に複数の演目に出る日もあり。早朝からバスで公演先に向かい、公演準備のお手伝いをさせていただく経験も少しは出来たようです。そして公演を行い、バスで帰ると深夜。泊りがけの公演も１度はあったはず、この経験を通して、同級生たちとの絆がとても強まったようです。　そしておかげさまで、昨年７月の卒業公演をもって３年間在籍したバレエ学校を卒業しました。　卒業時点で、足については、注射後は、テーピングをしながら全公演をこなせるまでに復活していました。ポワントもコンテも問題はなく踊れていて、傍目には分からず、足の話をすると驚かれるくらいでした。ただ、実際のところは、痛みがあったり、腫れたりすることがあるという状況で、色々考えると、夏休み中にPRP注射を受けるのがいいのでは？と考えて、色々調べ始めていたのです。PRP療法とは？整形外科におけるPRP療法の目的や効果について | メディカルノート (medicalnote.jp)　そして７月、卒業公演を終えて帰国した娘を連れて、足首関節の専門医がいるクリニックへ。　そちらでの診断は、基本的には関節鏡での修復手術を勧める、それでもPRPを受けたいなら医師を紹介しますよ、ということで、PRPの出来るクリニックにつないでいただきました。という状況で、PRPを受けようとしつつも、長く続けるために手術を受けようかな、という考えに本人は傾きつつあったのですが・・・。　その直後でした・・・たまたま、この状況について娘が恩師にお話ししたところ、バレエダンサーのコホート研究などを行ってきたバレエダンサー特有の怪我に詳しい整形外科の先生がいらっしゃることをご紹介いただき、その先生の所属されている大学病院で診ていただく流れに。　こちらの先生の診立てでは、必ずしも手術が必要な状況とは言えず、またPRPは足首への効果は膝より確定的ではないので勧められない、と。　まずリハビリをしっかり行い、足首関節の周囲を支える筋肉や組織を強化する必要がある（テーピングのし過ぎで、十分使われず、強度に左右差が出ていたのは確か）、そして手術が必要かどうかどうかの判断は、リハビリ後の状態を見てから。緊急に必要な手術ではないので、プロの場合であれば、公演などのスケジュールによって決めていけばいいでしょう、との結論に・・・。　とにかく、いつか手術するとしても、術前リハビリがしっかりできていて土台がしっかりしていればより効果的、スムーズな回復につながるということもあり、まずはリハビリだ、と、本人も私も十分納得できました。ということで、当面は手術も注射もなし。　リハビリ期間のレッスンは、「１か月程度レッスンを休止し、リハビリに専念して正しい動きを筋肉に覚え込ませる→段階的にバーを再開→段階的にセンターも再開→段階的にポワントを再開」ということでゆっくりゆっくり再開していく感じ。　ポワントで踊って激しく負荷を掛けたりしなければ別に痛みもあるわけではなく、もともと日常生活には支障なく。　院内のスポーツ医学診療センターに週１回～２回、数週間空く時期もありましたが、トータルでは５か月ほど通いました。リハビリを終えた段階で、心配される類の痛みはなかったので、現段階では、手術は行わない、ということになりました。　最初のクリニックで聞いた手術の場合も、リハビリ開始が術後３か月後、復帰までは半年かかる目算だったので、結果的に復帰までにかかっている時間は大差ないかもしれなくて、だったら手術をした方がよかったのか？　先生によって診立ては分かれましたが、どちらが間違いということでもないのだと思われます。　いつか手術が必要になる時は来るかもしれないけれど、そのタイミングがいつなのか・・・。　手術をすれば、強靭な靭帯を得られるはず。もちろん手術自体の一般的なリスクはある、麻酔やら、他の組織への影響、傷口の回復など。　手術を先延ばしにすると周辺に負荷がかかり悪化させるので早く手術した方がいいとの見方がある。一方で、土台となる組織が弱い場合、術後のリハビリの効果が出にくく、別の怪我につながるかもしれないので、一概に早い方がいいとも言えない。　どの治療方針をとるかは、その人の考え方や、パフォーマンスの状況、将来設計によって、様々で、そのどれもが正解なのだと思います。　治療方針の選択は迷うものですが、自分の選択を確信して、よりよい効果が上がるように、前向きに、存分に治療に勤しむことが、より大切なのではないかな？と思っています。　さて、リハビリ期間中、娘はたくさんバイトをして、なぜかバイトなのに社員旅行にも参加させていただいたり、自動車学校に通い、運転免許を取得しました。３年ぶりに長期間を日本で過ごし、毎日忙しそうに、そして楽しそうに過ごしていたので、それなりに充実した時間だったかと思います。　そしてバレエ学校卒業後の進路の難しさは皆様ご承知の通り。　同級生たちも、それぞれ色々な選択をしています。日本の高校でクラシックバレエ専攻にいた同級生たちの中には、大学に進学し華やかな大学生活を送っている人もいるし、別の道の専門学校に通ったり、海外バレエ団所属後にバレエを離れて就職した人もいる。バレエ学校での同級生たちや先輩も、本当に選択はそれぞれですねえ。グラデュエートプログラム的なコースに所属している人、テーマパークやミュージカルなどのダンサー職に就いた人、各国のカンパニーやジュニアカンパニーに所属した人、日本に帰国した人、卒業後すぐカンパニーに入団、その後、別の道に進んだ先輩も。　５か月のリハビリ期間中にも、周囲には色々動きがあり、皆さんがそれぞれの道を見出していく中で、娘自身は、自分がどう進むのかを改めて考える時間になったのか、どうなのか・・・。　５か月のリハビリを経て、娘は、当初から卒業後の進路として決めていた、とあるプログラムの１年コースを半年コースに変更し、再び渡航しました。今期は故障なく、オーディション活動ができたら、というのが目標で・・・。学校の理学療法士の先生がリハビリ後の活動には慎重で、フルポワントで踊り始めたのは２か月目以降。　そういう状況なので、当初目標としていたオーディション活動の本格的なスタートは、随分遅れて４月以降にずれ込みました。またスクールの母体のカンパニーの公演への参加もなく、今に至ります。一方で、存在を知らなかったカンパニーから、ごくごく短期のお仕事のお誘いを頂き、ツアーに参加させていただく機会がありました。　オーディションは、シーズン終盤だというのに、まだまだ募集を送り続けている段階。　いくつかインビテーション頂いて参加できる機会が数回ありましたが、まだまだ序の口、宵の口、９月以降の臨時募集や次のシーズンの活動にシームレスにつながっていきそう・・・。　オーディション活動〇年越しみたいになりそうな感じで、親としては気がかりでもあり、色々不安だらけではあります。　　先輩の方々でも、バレエにこだわって５年越しで正規入団に辿り着いた方もいれば、早い段階でバレエからは離れて新たな選択肢に辿り着いた方もいます。この先、どんな未来が待っているか分からないからこそ、娘の選択を楽しみに、気長～に見守っていけるようになりたい、と思っています。補足：トレーニープログラムやジュニアカンパニーについて　トレーニープログラム、グラデュエートコース、アスピレントコースなど、開催主体によって名称はそれぞれですが、今、様々なバレエ学校やカンパニーで授業料ありの形式で行われているコースがあります。また、一部のプライベートのジュニアカンパニーは、授業料ありのところが多く、似たような位置づけなのではないか？と考えています。授業料は、年間で4000ユーロくらいのものから、イギリスでは高いところで15000ポンドくらいまで様々。　就職予備校的な位置づけという感じで、仮に「総仕上げコース」と呼ばせてもらいますが、ほとんどの場合、学位は取得できず、そうなると就学ビザが発行できないことが多いため、観光ビザで短期留学する語学学校のような形で、６か月単位で参加とか途中で国外に出るとか、何かしら制約が発生します。　　もちろん、在籍することでレッスン場所を確保でき、指導を受けられるので、オーディション活動が長引く場合、海外で無所属になるより安心といえます。一部では、バレエ学校で伸び悩んでいて、卒業後に「総仕上げコース」でカリスマ的な教師や振付家に出会えて、飛躍的に成長し、カンパニー就職につながっているケースもあります。　海外での就職を目指す場合には、「バレエや舞踊を学んだ学位の取得」を受験資格としているカンパニーもあるため、こういったプログラムは、学校側の面倒見がいいとか、母体のカンパニー公演に出させてもらえるとか、何かしらの特徴がないと、メリットが感じられないと思うのです。　ではありますが、初めて海外留学としてこういったコースに留学する場合もあるんですね。こういったコースの参加条件は、多くの場合１７，８歳から在籍可能、バレエ学校での高等課程３年間を修了している、または同等のレベルなどとなっていて、バレエ学校を卒業せず、例えばコンクールの実績などを条件に参加する方もいます。　たとえば日本で高校を卒業してカンパニー入りを目指し、その前に留学を経験したいとか、学位取得が必須ではないカンパニーに応募するのであれば、選択肢として十分ありだといえそうですね。単位資格を目指す留学ではなく、実践的な語学留学といった感じで。　そして、ジュニアカンパニーについて・・・。国立や大きなカンパニーのジュニアカンパニーは、本団よりは低めの報酬が支払われるプロスポーツ２軍のような位置づけのようですが、バレエでは、授業料を求められるジュニアカンパニーや、ジュニアという名はついていないけれど実質的にはジュニアカンパニーの後者というところもヨーロッパ各国にたくさん存在しています。クラシック、コンテンポラリー、いずれのジャンルでもこのようなカンパニーが多数あり、新進振付家の活動の場となっていて、多くのダンサーたちがトレイニー的なポジションで踊っています。　各国によりシステムが間違いますが、カンパニー側に正規雇用のビザスポンサーとしての資格がなく、アプレンティスが「職業訓練学校生」といった名目で就学ビザを取得し、生徒として授業料を支払いながら公演に出ているようなケースも多いです。　もちろんそれらのカンパニーは授業料収入だけで運営されているわけではなく、公演収入がある程度あったり、助成金を得たりスポンサーがついたりして、財政状況によっては留学生に許されるアルバイトとしての時給や出演料を一部の出演者には支払っているでしょう、、と想像しています。　実際問題、こういったカンパニーがたくさんなければ、多くの大カンパニーが、応募条件に「２年のプロ経験必須」などとしているギャップを埋めるのは難しいですし、芸術としての踊りの裾野も広がっていかないことでしょう。　演劇や音楽でも、同じような状況で経験を積み、それこそ苦しい生活をしながら続けた一部の人が、実力をつけて末永く活動していくというのも現実。　だから、ある程度そういったカンパニーが必要だと言うのは分かるのです。　ただ、一部の方が指摘されているように、ダンスがビジネス化してしまい、ダンサー志望者の側から見たら、やりがい搾取というか・・・その夢から搾り取ろうとしているカンパニーも存在しているのは事実。　難しい問題ですね・・・。　　

甘く見てはいけない捻挫　と　イギリスの保険医療

　うちの娘、幸い大きなケガは免れてきましたが、留学前まで、足首の捻挫を結構繰り返していました。　最初は、小学校中学年。はじめて参加したプレコンの終了後に、会場ではしゃいでいて階段から落下。（恥ずかしい・・・）　その後、同じところを中３、高１か高２でも。高１では、足の裏に痛みがあり、とあるスポーツ外科では、特にレントゲンでは映っていないので「足底筋膜炎と診断しておきます、」と。　捻挫は、いずれも軽度か、酷い時でもやや中度だったと思います。　整形外科では、レントゲンとった上で湿布が出るくらい・・・。ギプスとかも、提案された記憶はないです。　一番ひどい時は、整体で超音波掛けててもらうのに数週間、ほぼ毎日通っていたはず。一週間くらいは完全にレッスンを休んだはずで、それ以降は、時間が重ねればレッスンは休み・・・時間が合えば見学。それ自体も、慎重すぎるかな、と思いながら。　留学後は、学校のフィジオセラピストの先生が一人一人見てくれて、必要に応じてトレーニングメニューも教えてくれるので、弱いところを底上げしてこられたのか、捻挫はしていません。　ただ、負荷が高い状況が続くと、痛みが出たり、腫れることもあるようです。痛み止めを飲むほどの痛みではなく、腫れも、大丈夫な足と比べると数ミリ～１センチ太く見えるかな、という感じ。　本人が体のちょっとした変化には神経質な方なので、割と細かくチェックして、ケアして、フィジオの先生にはすぐ相談している様子。　　そして、もしまたひねったら・・・という不安から、レッスン時はできるだけテーピングをして、という感じなようです。　そもそも、手、足首、関節の可動域が広く、やや緩い関節とも言われています。手は、親指を反らせると腕についちゃうほどなので、たしかに緩いとは思っていました。（残念なことに、一方で股関節は、たぶんソケットがしっかり深く、固い）　最近、フィジオの先生に、先天的に関節が緩いにしても、今後のために一度足の専門医の受診を、とアドバイスをもらい、学校の休暇中に、勧めてもらったクリニックでMRIを撮ってもらいました。　その結果分かったことは、捻挫をしていた方の足の靭帯が伸びて強度が失われているので、今すぐどうこうではないが、もしかしたら半年、もしかしたら数年後には、手術以外に手段がなくなると。その手術は、復帰までに２か月程度要するので、長期の休みがある時がよく、たとえば今年の夏に受けるオプションもあるのではないか、とのこと。　それを聞いて、私が日本語でググったところでは、「靭帯修復術」、あるいは「靭帯再建術」・・・そのあたりの治療を勧められているという理解です。　　まさか、古い捻挫がそこまでのことになっていたなんて😿。　色々考えてしまいます。その時、出来ることを十分にできていなかったのだろうか。大げさでもギプスしてもらって１か月なり完全にしっかり休ませるべきだったのか・・・。　栄養状態がよくなかったのか。　あ、あと、小さい頃から足のことを考えた靴選びをしておけばよかった！　高１の足底筋膜炎以降は、一応室内履きにはビルケンを持っています。ほんとうはぜひぜひ外でも履いてほしいけど、デザインに抵抗が・・・という娘。　私もその頃足の痛みに悩まされ、ビルケンを履くようになり半年もしないうちに腰痛が治り、足指が時々ビリビリと痛かったのが（モートン病かな、と思っていました）治りました。他の、もっとお高いサンダルも試しましたが、娘も私もビルケンが合っていた。　ちなみに、私の足指ビリビリは、似て非なる（？）●●ックスを穿いて発症。娘が小さい頃に●●ックスが大流行していて、マスコットをつけられたりして可愛いので娘にも履かせていたこと、今は後悔しかありません。　　まあ色々あり、娘は足首の靭帯の手術を受けることを勧められたのですが、その原因は、過去の捻挫、特に捻挫後のケアです。　捻挫の後は、腓骨筋など、しっかり鍛える必要があった・・・。　それが欠けていたので、その後も何年かおきに捻挫を繰り返してしまい、靭帯が伸びた、ということのようです。　　どうか皆さん、捻挫の後は、足の周りの筋肉をしっかり鍛えて、捻挫を繰り返さないよう、気を付けてください。そして、お子様には足のためにいい靴を履かせてあげてください。　捻挫の後遺症に対して行う手術は、ざっと調べた限りでは、「関節鏡」という内視鏡を使う手術が増えてきているようです。だから、手術自体の負荷は、他の外科手術同様、軽減されてきたのだな、と理解できます。　にしても、いくつか考えるべきことがあります。◆手術を受けるべきかどうか？◆　手術という選択肢ー私は最近ある手術を経験しまして、手足ではないのですが、医療の力は実感しています。スポーツでは大谷翔平さんの活躍を見ていても、「手術」というのは、よりよいパフォーマンスを目指す意味の選択肢にもなってきているのかな、とは感じます。バレエダンサーでは金子扶生さんがソリスト時代に両膝を手術され、復帰後に大活躍されていますし。　一方で、今ほど医療が発達していなかった時代は、手術という選択肢なく踊っていたんだろうな、とも・・・。　手術を受けないという選択肢、痛みがないのであれば、靭帯の代わりに働く筋肉を鍛えることを推奨されている方もいらっしゃいます。いずれにしても、筋肉を鍛えることは重要だけれど、バレエダンサーの動きを考えると、筋肉だけではどうにもならない気が・・・。他に無理がかかって、より大きなケガにつながる可能性もある、とも考えられるわけで、そういう意味では、やっぱり手術はやむを得ないのかな・・・。　◆いつ受ける？◆　早い方がいいのかどうか。手術のリスクもゼロとは言えないし、まだどうしようもない状態でない中、手術を受けるのは早すぎないか？　でも、上と同様、他のケガにつながるリスクを抱えるなら、早い方がいいのかな・・・。◆どこで受ける？◆　もし今年の夏に敢行すると決めた場合、イギリスで受けるのか、日本で受けるのか・・・。　イギリスで勧められたのは、いわゆるNHS医療とは違います。　イギリスの学校で入っているACSAのスポーツ障害保険（？）で、初診時に１００ポンドを支払い、その後はすべての診療・治療、手術も費用負担が発生しないというもの。　もし夏にイギリスで受けると、学校のフィジオの先生と、診断医がつながっているので、リハビリなどの指導もスムーズかなという利点があります。また、診断はついているので、復帰時期は最短なはず。とはいえ、私が行けるのは長くても２週間かな、またすべて英語で、もし今後日本で何か治療するときにちゃんと説明できるのかな？などの不安も。　日本でならば、お世話になってきたトレーナーの方はいらっしゃるし、同様の手術治療は受けられそう。保険も適用されるはず。　何より生活周りのサポートがちゃんとできるので、安心。　ただ、初診からになるので、最終的な復帰時期遅くなる。　イギリスでする場合と日本に戻ってからする場合の時期のずれは最大で３か月くらいかな・・？？？　その影響をどう考えるかは、それまでに今後の進路が決まっているのか？？？次第なんですけれども。　いずれにしても、今時点で痛いとか踊れないとかいうわけではなく、治療のために一年遅らせるという選択にはならないので、両にらみで、なかなか落ち着かない日々になりそう。　バレエやスポーツの世界、きっと同じように悩まれている方は決して少なくはないですよね。　考えてみれば、色々なことが分かって早めに対処できるということなのだから、有難いことですが。　少し気長に。　来年の今頃には、落ち着いているといいな、と思いながら・・・。　　

カンパニーオーディション！

　イギリスの学校にバレエ留学中の娘は、年が明けて、本格的なオーディションシーズンに突入しています。　学校の先生方のサポートを受けながら、オーディションの申請を送り始めているようです。　まずカンパニーについて調べ、エントリーシートを送って関心を持ってもらえたら連絡が来るという点では、日本の就活と同じようなスタートかなあ～と想像します。　新人ダンサーのオーディションは、「申し込みを１００通送って、１割程度インビテーションもらえて、契約オファーが１つあればいい方」とお話しされている方がいらっしゃいました。　もっと打率のいい方もいらっしゃると思いますが、大体こんな見通しを持って挑めば、中々インビテーションもらえなくても、そうか、そんなもんだ、と割り切って頑張れるのではないかと思っています。　さて、来年オーディションの方は、早め早めに、レパートリーとなるクラシックとコンテのバリエーションを早め早めに仕上げて、撮影も進めた方がいいですよ！　　実は、これ、娘のケースの反省からです。写真は１１月半ばにそろっていたようですが、動画が思ったように撮影が進まなかったようなのです。写真はプロが撮影、動画はクラスメイトどうしで撮り合っているようですが、動画が進まない理由は、「作品選びに手間取った」、「躍り込む時間がない」、「スタジオがなかなか取れない」。　そうこうしているうちに「体調を崩してしばらく踊れなくなった」りもして、そして「クリスマス休暇や年末年始でスタジオが閉まる」・・・、といった状況。　データがそろって、本格的に送り始めようという頃には、送ろうと思っていた合同オーディションの締め切りを過ぎていたとか、登録料の支払いでエラーが出るとか、色々あるみたい。　海外カンパニーのオーディションへの応募は、オンラインフォーム形式となっているところが増えていて、データの添付やリンクの貼り付けなどがあり、それらを英語のインストラクションに従って行います。デジタルまたは英語で戸惑うと、申請ができず、スタートラインに立てない。　そこを何とかクリアして申請できても、インビテーションはなかなかもらえない。巷で聞いていた通りで、やはり厳しい！壁にぶち当たっているようです。　でも、人間、一番成長するのは、壁にぶち当たった時ですからね・・・、痛い思いをしないと人間は学ばない生き物だから、これも有難いことだと思いたいものです。　とはいえ、今、オーディション真っ最中という方、あるいは来年以降にオーディションを受けられる方は、データをしっかり準備し、登録料が必要な合同オーディションなどにも備えて、クレジットカードやPAYPALなど、オンライン支払い環境も整えて、万全な準備の上で挑まれた方がいいと思います！　おそらくこちらを読みに来てくださった方はご存じと思うので、今さらながら、バレエのカンパニーオーディションて、大きく分けて３種あるようです。◆オープンオーディション◆◆プライベートオーディション◆◆合同オーディション◆【オープンオーディション】　ダンサーを採用することを目的として開催され、バーで落とされるとか、最後まで行ったとか、とよく言われるのは、オープンオーディション（または合同オーディション）のことですよね。　カンパニー付属の学校で入団が決まっていたり、すでにスカウトを受けたりしている場合でなければ、新卒のダンサーの場合、多くはオープンオーディションに参加していく場合が多いのかなと思っています。　　直接、たくさんのカンパニーのウェブサイトを探して見ていくのは、いくら時間があっても足りない。というわけで、役立つのがオーディションサイト。　日本国内の情報を中心に、バレエーサーチさんなどにも掲載されています。ワークショップ・オーディション | バレエサーチ全国の最新バレエワークショップ・オーディション情報を掲載。バレエ団オーディションや海外バレエ団・バレエ学校のオーディションはもちろん、国内外のトップバレエダンサーによるワークショップ、海外トップダンサーのバレエワークショップなども多数掲載。バレエコンクール期間中のワークショップも掲載しているので、そちらもチェック。ballet-search.com　各国のカンパニーの主に年間契約についてのオーディション情報を、ポーランドのダンサーさんが取材しているサイトがあります。「AUDITIONBALLETOK」海外バレエ団オーディション情報サイト日本や海外で活躍するバレエダンサーのために、最新のバレエ団オーディションやバレエに関する有益な情報を発信しています。auditionballetok.info　また、英語になりますが、色々なオーディションサイトがあるようですね。Auditions | Dancing OpportunitiesCategory: Auditionsdancingopportunities.comhttps://au-di-tions.com/tag/ballet-audition/AUDITIONS - Dance Europedanceeurope.net　こういったサイトの情報も参考にしつつ、行きたいカンパニーのホームページは直接ちゃんと見て、しっかり読み込んでどんなカンパニーなのかを研究し、オーディション情報が載っていなければ、メールを送って問い合わせるくらいの積極性はあってもいいのでは、と思います。社会人の一歩として。一般企業への就職も、「企業研究」というやつをやりますよね。あれと、同じですよね、「カンパニー研究」、しっかりやった方がいいと思います。（書きっぷり厳しめでしたら失礼・・・娘はカンパニー研究ちゃんとやってるかしら？という気持ちがつい立ってしまいまして）　　どんな監督のカンパニーで、どんなダンサーがいて、どんな振付家のレパートリーがあるのか。自分はその振付家の作品をどれくらい知っているのか。特にヨーロッパは、振付家つながり、とても重要みたいですよ。　なお「就職」と言えるかどうかは別として、ブリッジプログラムに近いインターン的な位置づけなのであれば（無給でレッスン代を支払う場合が多い。国や団によって呼び方など違うが、トレイニープログラムやアプレンティス）、カンパニーの採用よりは受かりやすく、また動画オーディションで合否が決まるケースも少なくないようです。コロナ以降は状況が変わる可能性もありますが。　また、実際に受けた方のお話を参考にすると、急な要員確保のために行われる追加オーディションや、作品出演・プロジェクトのオーディションは、たまたまタイミングがよくビザなどの条件が当てはまっていれば、正規の入団オーディションに比べて受かりやすいようです。　ですので、海外に出たバレエダンサーの初期のキャリアの実態として、すぐにカンパニーの正規入団とはいかずにジュニアバレエ、ポストグラデュエートプログラム、ブリッジプログラムなどに籍を置いて、こういった短期契約作品でキャリアを積むという方も少なくないようです。もちろんこれ、ご縁に左右されそうですし、国によってビザがどうなっているかにも左右されると思われますが。【プライベートオーディション】　プライベートオーディションは、カンパニーのクラスを受けさせてもらう。すでにプロとして働かれている方は、目指すカンパニーに直接問い合わせて関心があることを伝え、カンパニーのクラスを受けてお互いに雰囲気や意思を確認する、ということをされているようです。　きわめて少数だと思いますが、新人さんでも、学校公演やコンクールでのお声がけがあったり、先生を通してつてがあるカンパニーなどでプライベートオーディション、という場合もあるようですよ。【合同オーディション】　マスターオーディション（募集終了）、D&Dグランドオーディションなど、海外就職を考えている方は耳にされたことがあるかもしれません。YAGPも、”ジョブフェア”というのをやっています。　このほか、こじんまりとしたワークショップスタイルのものを含めて、近年増えている（？）。　主宰者の元で、複数のカンパニーが参加して行っているので、１回のオーディションで複数のカンパニーの監督などに見てもらえるチャンスがあると言えますが、それだけ参加者、参加希望者も多いようです。　下記の合同オーディションは、まだ募集中です。◆D&Dグランド・オーディション（３月１日締め切り、３月２５日、２６日開催地フランス・パリ）Grand Audition　◆ユースアメリカ　ジョブフェア　（１月１５日締め切り、３月４日、５日アメリカ・ナッシュビル）Audition for 30+ companies worldwide at the YAGP 2023 JOB FAIRYAGP 2023 JOB FAIR  A ONE-STOP AUDITION FOR 30+ U.S. AND INTERNATIONAL DANCE COMPANIES   ATTENTION: DANCERS AGES 17-24, ALL RECENT YAGP ALUMNI, ALL CURRENT SEASON SENIOR AGE DIVI…myemail.constantcontact.com　　現在、オーディション活動中のダンサーの皆さん、身体に気を付けて頑張ってください！　代表的なオーディションについて書いてみましたが、実際のところ、採用に至る道のりは皆さん色々みたいで、百人百様といってもよさそうです。なので、自分の道は自分で切り開いていく！くらいの気持ちで挑んだ方がいいのかもしれませんよね。　活動中のお子さんをお持ちの親御様たちは、心配は尽きませんが、若いダンサーたちの挑戦、見守りたいですね😊

イギリス・卒業ビザとアメリカ・カンパニー情報

　娘はバレエ留学３年目。できれば、もうしばらく国外でバレエもしくはダンス活動をしたいと考えてるとのこと。とりあえずオーディションイヤーに突入していますが、どこまで視野を広げて考えるか、親に頼らず自立する限りは本人の選択に任せたいと考えています。　とはいえ、進路の選択について、そもそもどんな選択肢がありうるのか、どうしても気になってしまうので、つい、色々調べたりもしています。私がそういうことをしていようと本人が知ろうものなら、おせっかいだとか関心持ちすぎだとか、嫌がり、叱られますので、こっそりと・・・。　しかしながら、私に限らず、親心として気になると言う方もいらっしゃるのではないかしら・・・と思い、バレエ留学中あるいはお子様の留学をお考えの方と共有させていただこうかと思って書いております。【イギリスのグラデュエーション・ビザ】　EU離脱後、イギリスの一般の大学や、大学で学位認定がされるダンススクールでは、卒業後２年間はスポンサーがなくても就労出来るビザが取得できるようになったようです。【イギリス新・学生ビザ】と卒業後２年間就労可能なGraduate Routeビザについてもっと知りたい！今回は、新しいイギリスの学生ビザと卒業後２年間就労可能なGraduate Routeビザについてお届けします。 - 2021年4月28日www.ukeducation.jp　これによって、イギリス国内で、カンパニーに属せていなくても、ミュージカルや、バレエのプロジェクトごとのショートコントラクトなどの形で、ダンサーとして活動できるということなんですね。　トップレベルのカンパニーに所属するバレエダンサーを除いて、一般的なイギリスのダンサーの結構多くが、プロダクションなどに登録するフリーランサーであるらしく、作品ごとのオーディションでアーティスト契約で出演することが多いようです。　思いつくところで言うと、イングリッシュナショナルバレエ団は、円形ステージで行う公演などでは、作品契約のバレエダンサーを大勢募集しますが、その対象は就労ビザを持っている人だけ。　グラデュエーションビザによって、こういった作品のオーディションを受けるチャンスを得られる、ということなんですよね。　イギリスのネイティブのダンサーの中には、カンパニーの団員として合格できなくても（あえて所属しないという選択をする人もいるかもしれません）、短期契約でバレエ作品に出たり、その翌年にはミュージカルに出たり、と、パフォーマー、アーティストとして幅広く活動をする場合もあるようです。　なので、同じ学校を卒業したネイティブの人たちと、純粋に同じ土俵に立てるというのは、大変有難いことなのではないかと思います。【新連載第2回】英国バレエ通信　イングリッシュ・ナショナル・バレエ「シンデレラ」イン・ザ・ラウンド | バレエチャンネル | 公演、ダンサー、バレエ団、レッスン、悩みや疑問などの情報を届けます「バレエチャンネル」の記事詳細ページです。観る・踊る・知る・考える・買う。５つのカテゴリーに分類されたバレエ情報を掲載しています。balletchannel.jp【アメリカのカンパニー】　直近の傾向は分かりませんが、以前は、イギリスのバレエスクールに留学し、アメリカのカンパニーに進む方が多かったようです。所属カンパニーにスポンサーになってもらい、ビザを取得するのだと思いますが・・・。アメリカビザ種類と解説lアメリカビザ・永住権取得支援サイトl 弁護士法人イデア・パートナーズ法律事務所アメリカビザ種類の一覧です。ビザの種類、規定、必要書類などの申請情報をご案内します。B-1ビザ :短期出張、商用、B-2ビザ :短期観光、E-1ビザ :貿易駐在員、E-2ビザ :投資家、駐在員、Fビザ :学生、H-1Bビザ :専門家（特殊技能職）、Iビザ :報道関係者、Jビザ :交流訪問者、K-1ビザ :米国市民の婚約者、K-3ビザ :米国市民の配偶者、Lビ…www.usavisa.jp　アメリカのバレエ団やビザについての情報は、下記の、顕谷伊織さんというアメリカ在住のダンサーの方の情報が、大変詳しく、参考になります。AGMA（米国音楽芸術家協会）という組合に属しているバレエ団が、条件などきちんとしているということも分かります。(422) Iori Araya - YouTube(422) 誰も教えてくれないバレエ団オーディション攻略法｜Ballet Audition Tips that no one told you about! - YouTube　それにしても、アメリカにはどんなカンパニーがあるんだろう・・・と思って少し調べてみました。有名どころではなく、へえ、こんなカンパニーがあるんだ～と興味を惹かれたカンパニーで、ポイントは、プロフェッショナル公演を運営し、日本人のダンサーがいたり、過去にいたりするなど、インターナショナルに採用していること。　つまり、日本人バレエダンサー志望者が、将来、就職先選択肢として検討しうるカンパニー、という感じでしょうか。　◎、○、△は、主に公演数によって勝手にマークしたものです。単純に公演数で規模や性質を推し量ることはできないと思うので、ご覧になる場合は、あくまで個人的なメモとして受け止めていただければと思います。これらのカンパニーがＡＧＭＡメンバーであるかどうかも確認できていません。Texas Ballet Theater＜◎テキサスバレエシアター＞・９〜１２月はオリジナル１演目８公演、くるみ２７公演、モダン８、アリス８公演・日本人団員はモスクワなど国際コンクール多数入賞者の畑戸利江子さん。Kansas City Ballet Company Auditions - National Audition Tour (kcballet.org)＜〇カンザス・シティー・バレエ＞・ジゼル６公演、シンデレラ７公演、くるみ２１公演、コンテ４公演、ファンドレイジングのイベント少し。・３０人、セカンドカンパニー６名。2022-2023 Season Archives - Pittsburgh Ballet Theatre (pbt.org)＜◎ピッツバーグバレエシアター＞・９〜１２月はコンテ４公演、くるみ２１公演（子供向きに表現を配慮した公演も）、ドラキュラ４公演、バランシンなどレパートリーガラ３公演、眠り５公演Cutting-Edge Dance, Tickets and Classes - Charlotte Ballet〇シャーロットバレエ＞・コンテ４公演、くるみ２０公演、コンテ１３公演、ピーター・パン９公演、若手振付家プロジェクトなど。Ballet Arkansas I Little Rock I Professional Ballet Company＜〇バレエアーカンサス＞・ドラキュラ５公演、フェスティバルやイベント出演２公演、くるみ４公演、眠り５公演、タンゴ２公演、モダン４公演、新作３公演。それぞれ回数は少なめだがバリエーションはそれなりにある。Company Auditions | ABTF (artsballettheatre.org)＜〇アーツバレエシアター／フロリダ州＞・９〜１２月１０ステージ、年明け１レパートリー２公演？＋ガラなど、それほど多くはない。・日本人多め。First State Ballet Theatre- First State Ballet Theatre＜△ファーストステイトバレエ／デラウェア州＞（年間１０ステージ程度）９〜１２月ドラキュラ、ナットクラッカーなど９公演年明けトリプルビル、ドンキ５公演Audition - Ajkun Ballet Theatre (ajkunbt.org)＜アイクン・バレエ・シアター／ニューヨーク市＞・公演回数不明。・日本でオーディションしたことある。HPやオーディションは、自動翻訳かもしれないが日本語対応しているように見える。＜コロンビアシティーバレエ＞・ドラキュラ２公演、くるみ６公演、ロミジュリ２公演、オリジナル２公演Columbia City Ballet | South Carolina's Largest Performing Arts Organization Celebrates 62 Years!Peninsula Ballet Theatre | Company and School | San Mateo＜ペニンシュラバレエシアター（カリフォルニア州）＞・９〜１２月に１２公演、ダンサー１４名・ヒップホップナットクラッカーなど、独特か。・スクール兼カンパニーWelcome to the Official Site of the Los Angeles Ballet＜ロサンゼルス・バレエ＞・シーズンは１２月から６月と短い。・１２月くるみ１４公演、４月バランシンなど３公演、６月眠り４公演。BalletMet | World-Class Ballet In Central Ohio - BalletMet＜バレエ・メット（オハイオ州）＞・９月コンテ３公演、１０月ドラキュラ４公演、２月くるみ１９公演、２月オズ４公演、３月新作３公演、４月白鳥３公演。・BM２あり。Carolina Ballet – Carolina Ballet is a vibrant, young, and highly respected company based in Raleigh, North Carolina, directed by Zalman Raffael.＜カロライナ・バレエ＞・階級あり４４人、アプレティス３人。・９月ジェロームロビンスのコンサート５公演、１０月ドラキュラ１０公演、１１月オリジナル４公演、１２月くるみ１４公演、２月オリジナル１１公演、３月オリジナル１１公演、４月オルフェウス５公演、５月眠り５公演The Cincinnati Ballet (cballet.org)　＜シンシナティー・バレエ＞・２７名。・９月新作１１公演、１０月カルミナ・ブラーナ４公演、１２月くるみ１４公演、２月アリス９公演、４月美女と野獣６公演、６月コンテ９公演。Colorado Ballet - Presenting world-class classical ballet and superior dance＜コロラドバレエ＞・１０月ドラキュラ１週、１２月くるみ５週、２月椿姫１週、３月シンデレラ１週、４月バランシン他１週・階級あり３３名＋研修生４名。（NBAの久保紘一芸術監督が以前在籍）Our Story, Mission & Core Values - Ballet Austin＜バレエ・オースチン＞・１８名。BA２は９名、日本人はＢＡ２に１名。・９月オリジナル３公演、１２月くるみ１４公演、２月オリジナル３公演、４月コンテ３公演、５月シンデレラ３公演。【トップカンパニーたち】American Ballet Theatre (abt.org)＜アメリカンバレエシアター＞・スタジオカンパニーも、超一流の若手が揃う。Meet our Dancers | New York City Ballet (nycballet.com)＜ニューヨークシティバレエ＞・バランシンに特化した特殊な教育のためか、付属スクール以外からはほとんどとらない。過去に日本人も数人しかいない。Houston Ballet | HomeHouston Ballet | Houston Ballet II＜ヒューストンバレエ＞・９月ピーターパン７公演、９月コンテ６公演、１１〜１２月くるみ２９公演、２〜３月ロミジュリ７公演、３月コンテ６公演、５月コンテ６公演、６月白鳥９公演、・全米５大バレエ団の一つ。HB２は、アカデミーと共同運営か。Boston Ballet - BBII DANCERS＜ボストンバレエ＞・１０月コンテ６公演、１１月コンテ９公演、１２月くるみ４２公演、３月ドンキ１１公演、４月コンテ９公演、HOME - San Francisco Ballet (sfballet.org)＜サンフランシスコバレエ＞・タマラロホ監督就任。・１〜２月コンテ８公演、２〜３月ジゼル１０公演、３月コンテ６公演、３月シンデレラ１０公演、４月ロミジュリ１０公演。・SFスクールには、２年間のプロフェッショナルトレイニープログラムがあり、世界各国のバレエ学校生をリプレイスメントで受け入れ、SFのアンダースタディーを行っている。Season Ballet Performances at Pacific Northwest Ballet (pnb.org)＜パシフィックノースウェストバレエ（シアトル）＞・９月カルミナブラーナ７公演、１１月モダン６公演、１２月くるみ９公演、２月ジゼル７公演、３月モダン６公演、３月白雪姫４公演、４月真夏７公演、６月コンテ６公演The Company | Joffrey Ballet＜ジョフリーバレエ＞・１０月オリジナル１０公演、１２月くるみ２５公演、２月アンナ・カレーニナ１０公演、４月リトルマーメイド１０公演・団員３５名、日本人３人Dancers - Tulsa Ballet＜タルサバレエ＞・９月コンテ９公演、１０月ジャックと豆の木４公演、１１月カルメン３公演、１２月くるみ１０公演、２月シンデレラ５公演、３月チャイコフスキー４公演、４月ジャックと豆の木４公演、５月コンテ５公演。Atlanta Ballet＜アトランタバレエ＞・９月バランシン３公演、１２月くるみ１７公演、２月ネオクラ３公演、２月美女と野獣２公演、３月ドンキ３公演、５月小作品３公演。　　とりあえず、イギリスとアメリカの状況について書きました。ヨーロッパは国ごとの事情がまちまちですし、ホームページなどが英語表記ではない場合もあり、まだ手付かずですね。

イギリス　バレエ留学　2年目の記録その２

　ずいぶん間が空いてしまいましたが💦、留学２年目に関して前回書ききれなかったことと、夏休みについて少し報告します。　　２年目は、学校行事など充実はしていたものの、学校での指導について、本人は少し疑問に感じていました（今では解決済み）。　バレエクラスを担当する先生が複数いる中で、生徒に気を使い過ぎて指導力を発揮できない先生がいらしたようなのです。あなたたちがやりたいようにやっていいわよ、次は何やりたい？という風なことが多く、厳しいダメ出しもせず、生徒たちは危機感を募らせたのだとか。オープンなどで教えることが多い先生だったのかもしれないですが、厳しく教え込まれることに慣れている日本人の生徒だけでなく、それ以外の子たちも、しっかり指導してもらえないということに不満があったようです。　イギリスの学校には、日本で言うホームルームのような時間があって、様々な課題を日々話し合っているようです。（一年生の頃には、バーの出し入れを誰がやるかを巡って議論が紛糾したとか・・・）。　こういった場で、もっと厳しく教えてくれる教師が必要だと生徒たちの多くが感じていることを共有し、２年生の間じゅう、何かしらの機会に生徒たちが学校側に訴えていたようです。　特に娘の学年は、生徒たちが話し合って、学校や先生に対して意思表示をすることが多い学年らしい・・・。まあ、聞いていますと、え、そんなことで？というようなことを不満に感じたり、訴えたりもしているようなので、そこはなんかお子様というか、ジェネレーションギャップも感じます（笑）。　ですが、火の粉を被ることも承知の上で、意思表示をして身の回りの世界から少しずつ変えていこうとするような姿勢は、留学前の本人にはあまり見られないところでしたので、一つの成長の証と言えるかもしれません。（そういった傾向が強くなった場合、日本で生きやすいかどうかは分かりませんがー）　こうした働きかけの結果かどうか分かりませんが、第３学年では、先生が代わったそうです。今度は新しく入った先生で、しっかりコーチングする先生らしい。今はその先生のおかげで、学年全体が見違えるように延びている、と本人は言っています。　ここまでが、２年目のお話。　そして２学年と３学年の間の夏休みは、２か月弱で隔離なし。ずいぶん長いお休みになりました。　　日本の所属教室の発表会に出演、そしてコンクールに挑戦し、惨敗。　出場したことのない大きなコンクールで、もちろんレベルが高かった💦　発表会は、一時帰国後翌日リハーサルに参加、数日後に本番というハードスケジュール。　昨年までは隔離があったので、このスケジュールは無理だったでしょう・・・今回は、もし隔離がなければ、陽性にならなければ出演させていただくということで構えていました。　幸いにも出演させていただくことが出来た以上に、思わぬ展開・・・お教室の方で陽性の方や怪我をされた方が出てしまい、その代役として、思わぬ大役で舞台に立たせていただくことになりました。本来一緒に舞台に立てないようなゲストの方々と共に舞台に上がらせていただき、たくさんのことを学ばせていただく機会となったのです。　が、帰国後まもなくそのような状況に突入し、この本番後に、ついに集中力が途切れてしまったようです。コンクールでは谷底に転落。予選だけは通過するつもりが、通過ならず。　ここで集中力途切れるようでどうするよ？この先オーディションの嵐に突入するというのに、そんなんで大丈夫なの？と・・・思っていました。　しかし、結果として、この時谷底に落ちてよかったんじゃないかなと、今は感じます。　人間、山と谷を繰り返すものだろうし、普通に健康な精神状態でいれば、ずっとどん底にいられるわけではなく、どこかで這い上がっていくしかない時が来るのだと思います。　深い谷を歩いてこそ、次はより高い山に登れる、自分もなんだかそんな風に歩いてきた気がしますし・・・。　浅い谷を歩いたって、次の山は低いんです、深い谷を歩いたら、より高い山が待っている・・・文章力なさすぎてうまく説明できませんが、そんなイメージを持っています。　本人にとっては、色々学ぶことの多いどん底期間だったのではないかな・・・。体作り、表現、意識、すべてを見直すような状況だったのではないかと。　だから、それなりに深い谷に落ちてよかった。　あれから数か月。いま、本人は、前より少しだけ高い山の尾根を歩いているようです。

アメンバー限定記事イギリス　バレエ留学　２年目の終わりの夏休み　（連帯について、集中力について）

イギリス　バレエ留学　２年目の記録　（限定外しました）

※事情により、いったん限定にしたのですが、個人や学校を特定できる可能性がある画像が含まれていたので、削除して再投稿します。　私自身の状況の変化等により、しばらくブログを書かなかったので、ほぼ１年ぶりです　イギリスのバレエの専門学校で学んでいる娘の、２年目の様子について、思い出して書きます。◆１学期目◆９月～１２月・同級生からは数か月遅れて８月末に高校を卒業。その先の進学として始まった２年目の１学期。・すでに大分忘却の彼方ですが、２年目は、２年生ならではの多様な科目のほか、感染対策の制限がだいぶ減ったので、パドゥドゥーなど、バレエ学校ならではのカリキュラムが復活・２年次の科目としては、振付プロジェクト、ジャズダンスの科目が始まったり、いわゆる進路指導でしょうか。自分の考える進路について調べてリポートを書いたり。レポートには、ダンスの道に進まない場合に、今学んでいることを活かして何ができるか、という選択肢も必ず入れることになっているようでした。・バレエでは、演目の演技の部分や、古典のソロバリエーションのレッスン・１年目は基礎だった上に、コロナの影響で、通算１０週間くらいがオンライン、大きな移動を伴わずに同じ場所で行うレッスンや、オンラインなどで、特殊なスタイルだったのですよね・生活面では、他の留学生とフラットシェア。夏休みに入る前に内見して契約、フラットメイトと協力しながらこなしていました。大家さんは優しい方だということで、幸運・この学期に、ワクチン２回目接種。１回目（７月＠イギリス）と同じモデルナ。◆オミクロン株と冬休み◆・さて、11月末にオミクロン株が日本に上陸し、緊迫した状況の中、冬休みの一時帰国が迫っていました・・・・五輪後に感染者が増えた反省から（？）、政府が徹底した水際対策を打ち出し、この頃の隔離は出発した地域にもよりますが期間長め、帰国者の隔離施設が足りなくなり、「隔離ガチャ」なんて言葉もメディアを賑わせました・娘は１２月中旬に成田に到着、埼玉にある省庁の研修施設に１週間お世話になりました。同じ日の別の便で帰国した方で、同乗機に陽性の方がいた場合は、２週間隔離になってしまっていました・娘の場合は、１週間の施設隔離後、成田空港までバスで戻され、私は成田に車でお迎え。埼玉ならよかったのに・・・とぶつぶつ言いながらでした。娘は出場を予定していたコンクールもキャンセル・１週間の施設隔離と１週間の自宅隔離が終わると、残りは１週間程度だったはず。実はこの時期、オミクロン株の水際対策は厳しかったけど、隔離が終わればOK。まだ第６波には至っていなかったので、抗原検査を利用しながら、小さい頃からお世話になっていたお教室のコンクールのお手伝い、私や夫の実家を訪問、あっという間に終わりました　・色々考える暇もなく、ゆっくり話す暇もなく慌ただしく終わりましたが、記憶に残っているのは、今作っている振付プロジェクトについて話してくれたこと・娘は、どちらかというと、創造性が豊かというタイプではないと思っていたのですが、娘らしい、やや繊細な振付をしたところ、褒めてもらえたようなのです。とはいえ、本人も苦手意識がある中での創作という模索、いい勉強をさせてもらっているんだな～と実感しましたイギリスは？、あるいは娘の通う学校は、褒めて伸ばそうという教育方針のように感じています。成績表を見てもそんな感じ。まず評価できる点がかかれていて、さらに伸ばすべき課題が書かれている◆２学期目◆１月～４月・振付プロジェクトの校内発表、スパニッシュダンスの学校公演など、2020－2021のコロナ１年目にはオンサイトで出来なかったことが色々体験出来ていました。・そうそう、IELTSも目標のスコアを達成。すべて5.5以上、CEFRのB２に達していないと、３年次に進級するためのビザがもらえないのです。・この時期、私には、ウクライナ侵攻が衝撃過ぎて・・・　ウクライナ情勢そのものも気になりますが、ウクライナやロシアで活躍していた日本人ダンサーたち、そして学んでいた日本人留学生たちのこと、そして彼女彼らのその後が気になって仕方がありません　・新型コロナのワクチン、３回目接種もこの時期で、三度モデルナ。イースター休暇中、娘には、周りの様子には気を付けながら、旅行をしてもよいと許可を出しました。留学中の日本人留学生たちと短いパリ滞在を楽しんでいました◆３学期目◆４月～７月・留学させてよかったと心から思ったのが、この学期。・５月には、イギリスのバレエ・ダンス学校が合同でウクライナのためのチャリティーガラが、サドラーズ・ウェルズ劇場で開催されました　娘たちの学年は全員がステージに上がり、娘にはイギリスの劇場での初舞台となりました。・ひょっとしたら、本人たちは、踊ることで必死で終わってしまったのかもしれませんが、後で振り返って考えてもらいたいです・まず、世界で何が起きているのかということ・コロナ、ウクライナ情勢と、芸術やエンターテインメントの存在意義が問われ、その役割も明確になる中、チャリティーとしてウクライナで被害を受けた人たちを支えるサポートに直接つながる素晴らしい機会に参加できたのだということを　・娘が、バレエもしくは何らかのダンスなど、芸術やエンターテインメントに関わる道に進もうと思うなら、漫然と好きなことをやるのではなく、できれば、それを通して自分がどう社会と関わっていて、自分に何ができるのかを、考えることも忘れないでほしいな～・７月、去年は校内だけで行われた年度末の学校公演が、校内だけでなく、劇場でも行われていました。見に行きたかったな・学校公演が終わると一時帰国。その話はまた改めて書きたいと思っています。

アメンバー限定記事イギリス　バレエ留学　2年目の記録

支えて下さる人たちの存在

すっかり秋らしく、１０月くらいの涼しさでなんだか拍子抜けしています。娘は留学２年目。今回の渡航後は本当に連絡が少ないです便りがないのはいい便り、とは思うようにしていますが、やはり時々、いろいろ大丈夫かなあ、と気になりますまあ、しつこくメッセージを送れば、簡単な返事が来るのでいいとして、大丈夫かなあ、に含まれることの一つは、お世話になっている方々への感謝の気持ちはちゃんと伝えているのかしら、ということ。直接顔を見て伝えるのは難しくなりましたが、手紙、はがき、メッセージなど何かしらの手段で伝えるということ、それを通して自分がいかに色々な方たちに支えられているか、その支えがあって今の自分がある、ということは忘れないでもらいたいと思います。娘は、人との出会いにとても恵まれ、支えられてきたと思う　色々な出会いがなければ、今バレエのために留学生活を送る、という道は歩んでいなかったでしょう・・・。(⋈◍＞◡＜◍)。✧♡留学するにあたっては、担任の先生が様々な手続きや単位の認定、これまで前例が少なかったことが認められるよう、学校に提出して審査するための資料を作成してくださったようです。そして学校も、通常認められてきた留学とは違うかもしれないけれど、受け入れてくれました。もともと本格的な海外へのバレエ進学を具体的に検討していたわけではなく、普通に高校入学し、できれば卒業した方がいい（バレエの才能・実力に恵まれているほうではないので。。。）、特に今のご時世、留学先から戻される可能性もあるわけで、１本に絞る決断は難しかったそういう中で、２０２０年９月からの留学でしたが、学校で誰一人として、「今の時期にどうして？」などとは言いませんでした。いくつもの課題を乗り越えられるよう手を尽くしてくださった担任の先生、GOという判断をしてくださった校長先生や学校の先生方には本当に感謝です(⋈◍＞◡＜◍)。✧♡そして、留学を実現できたのは、日本でのオーディションや現地受験をサポートされているエージェントの皆様の助けに支えられてのこと上に書いたように、我が家は高校入学時点では本格的な海外バレエ留学の具体的な予定はなかったものの、たとえばコンクールでスカラーもらえたら、とか、バレエでなくても何らかの形で留学は経験させたいなあという、うすぼんやりした思いはあり、なんとなく情報が入るようになってよく見ていたサイトの一つが、イギリス専門のバレエ・ダンス留学のエージェントさんでした。バレエ留学のエージェントさんはいくつかありますが、イギリス専門のエージェントさんは、情報の質量が他に類を見ないしっかりとしたもので、多くの語学留学サイトなどと比べても常時最新情報が更新され、また不確実なことは載せていない、本当にしっかりしたものですさらにイギリスでの留学生活がよく分かるようなブログ記事も掲載されています。このサイトを見ていたから、というのもあるかもしれませんが、ヨーロッパ、カナダ、いくつかオーディションは受けましたが、本人と私の中で、イギリスは大きな選択肢としてずっとあるにはありました。ただ、サイトを見ればみるほど、そして色々なところでイギリスバレエ留学について聞けば聞くほど、遠い世界かもしれないと思ってしまったのも確かです。私たち世代で元ダンサーの方に、バレエダンサーを育てるのに家１軒、留学させたら家２軒、と聞きましたし・・・お金のことは結構書いてきたので今回はやめておきますが。。。イギリス各校の国内オーディションを主催されているエージェントの皆様は、本当に信頼ができ、面倒見がよく、細かいところに行き届いていました。「入試」という意識で書類からきちんと用意することや、入試と同じように併願校選びなど計画性を持って挑むことなど。とてもとてもお世話になり、そして留学が決まってから、渡航してから、お世話になりっぱなし💦物理的な準備やサポートだけでなく、外国で暮らすことの大変さや楽しさについて、実感を伴って教えてくださったのも、エージェントの皆さんやガーディアンさんです。イギリスは１８歳未満での留学生はガーディアンという現地保護者のような制度がありますが、ガーディアンの方は事務手続きのサポートをして下さったり、離れている親には面倒なのか本人が報告してこないことを、さりげなく訊いてくださってアドバイスいただいたり。娘は親に細かく連絡してこない性格（親との関係性？）で、現地での本人の様子もガーディアンさんを通してよく分かりました。イギリスはお金がかかる・・・学校そのものの学費が高いのであって、国内オーディションや留学後サポートはとても良心的ですし、それぞれの子と親の立場で物事を考えて下さって、本当に感謝😊そして、他の各国のオーディションをサポートされている方々からも、色々なアドバイスをいただきました。あるエージェントさんには、１年後に留学したいと、志望校を絞らないまま面談をしていただき、バレエ歴、年齢、傾向などから受験校を選ぶ貴重なアドバイスを下さいました。今思うと、そんな留学希望者が現れたら、大変過ぎますよねえ・・・。そちらのオーディションは合格できませんでしたが、今後のオーディションで、もっとこうしたらいい、などのアドバイスをいただき、とても参考になりました。(⋈◍＞◡＜◍)。✧♡そしてこれまでの１５年近い娘のバレエ生活を振り返ると、何より、深い愛情を持って、娘のためを思って時に厳しく、出来ることを実現してようと親身になってくださったバレエの先生　娘にとっては、バレエの先生との関係は、親との関係と似ているし、年齢が大きくなってからは親以上の強い感情の交流があります先生やお教室の方針にもよると思いますが、うちの場合は、いつからかバレエのお教室の存在が、学校と家庭の中間くらいのものになっていました。「習い事」とはいっても、たとえば英語の点数を上げたいからこの塾に通う、というようなものとは全く異なるということです。学校は選ぶタイミングがありますよね・・・でもバレエ教室は、娘の場合はそういう選ぶものではなくて、大切な居場所、２つめのホーム？　家から近かったからそういう存在になった、両親が働いていて毎日のように一人で行き来して夜まで過ごすからそういう存在になった・・・色々な偶然もありますが。だからでしょうか・・・思春期に親に対しての反発や自立心が芽生えるように、将来を考え始める年齢になった時にバレエの先生に対する感情は少し変わったようです全体の年齢構成から、中高生は発表会で主要な役を頂くようになりましたが、そうなれば、中高生だからと手加減することなくエネルギーを注いでコーチングをして下さいました。ゲストの先生とのパドゥドゥー、バレエ団指導者の先生の指導を受ける機会を作っていただいたり。可能な限りの様々な機会を実現して下さり、本当に貴重な経験をたくさんさせていただいたと思いますただ、中高生というのはとても難しいもので、親子でもそんな時があると思うのですが、自立心が芽生えてくる中で、固定化した関係性の中でぐるぐるしているような・・・そこからもっと世界を広げるにはどうすればいいか分からないような・・・本人としては、こんな状態に陥っていたのかもしれません。先生の言葉に頼って自分の頭で考えなかったら自分の力がつかないー、プロを目指すなら色々なバレエやダンス、色々な個性の指導者に学ばないとー、など何か言葉で説明できる感じでもなかったのですが、今思うとそれでもやもやしていたような、そういう感じ？「なんて贅沢な悩み、恩知らず！甘えるのもいい加減にしなさい」と私は怒鳴りたくなりましたが、それって親子の関係性とも似ているなと・・・。親が、あるいは先生がよかれと思ってしていることに、本人は違和感を感じることもあったようで、本当に難しい　一番大変そうな時は、私が思っていることはぐっと堪えるようにしていましたが。先生としては、娘がそんなことを思っているとは思いもよらなかったでしょう！バレエの世界の変化や将来的な可能性を考える中で、やっぱり留学がいい選択肢かもと、後押ししてくださいました　教室では留学経験者がほぼいなかったので、色々調べて下さったり、先生のつてで経験者の方のお話を聞いてくださったりしてくださいました。そして今、親にとって子どもがいつまでもどこか幼いのと同じように、幼い頃からずっと見ていただいた先生には、娘は幼く見えていると思います帰国してレッスンを受ければ、細かく厳しく注意して下さるし、意識や努力が足りないことを突き付けて下さる社会人では、注意されなくなったらおしまいというではありませんか。半分手が離れた生徒に、こうやってエネルギーを注いでくださるのは、本当に有難いことです❣今もって娘はまだ少し反抗期が続いているようなので、素直には受け入れられなかったり、色々思いがあるようです。一方で、先生だって人間ですからー。完璧な人間なんていないですよね。空気を読み配慮する時代に育った今どきの若い年代の子達とは、世代の違いもありますし。今の世代の娘には抑圧的に聞こえたり、負の感情が沸き上がったり、傷つくこともたまにあるかもしれないけれど。でも、それも含めて、バレエを通して色々なことを学ばせてもらっていると思うのです。先生も完璧じゃないんだから、違うと思ったら、自分はどう振る舞うのか？そしてその気づきの機会に恵まれたことを感謝する、ということただ、これだけ深く関わらせていただいた先生への感謝は、単に言葉や態度で示せるようなものではないのではないかと思います。感謝の気持ちを持って生きながら踊っていくということ、自分の下の世代にも自分が学んだことと併せて、しっかり伝えていくということなんじゃないかな、と思います、私としては娘としては、今はそこまで思っていないだろうし、私が感謝しなさいといっても押しつけになるので、文字通り「育てていただいた」ことに、自分から気付いて行動してもらいたいと思います。長々と振り返り、失礼いたしました。

アメンバー限定記事成績の見方（イギリス・バレエ専門学校と単位認定）とIELTS

イギリス　バレエ留学　１年目の記録

　イギリス　バレエ留学　１年目の記録　最後にブログを書いたのは年末でした　なにぶん随分と久しぶりで、書き方を忘れてしまったかも！？　とりあえず個人的な記録として、娘が留学して１年目がどんな風に過ぎていったか、振り返ってみます。　長期的な感じで反芻してみたく、少し前から振り返ります。　もともとは国内のバレエ団のスタジオカンパニーや研修生を目指し、留学を考え始めたのは２０１９年、高校２年の時。その頃は、子どもの頃から通う地元の教室、バレエ団系列のジュニアクラス、高校のバレエ専攻課程の３か所でクラシック中心のレッスンをしていました。　現在は、バレエを中心に学ぶイギリスの３年制の専門学校で、バレエ・コンテのほか、関連した舞踊学やそのほか座学、パフォーマンスに関わる実技などを学んでいます。職業訓練校という位置づけになり、卒業時には、イギリスの多くの職業訓練校で最近増えているシステムで、提携している大学によって学位認定されます。（日本の４年制大学卒業と同等ということではありません）　　留学まで　＊２０１９年７月＊　　娘が留学の希望があることを教室の先生に伝える。高校２年生時点。＊２０１９年８月＊　　もともと予定していたものや留学の機会があるコンクールに参加、　　　　　　　　　　　あまり奮わず。　＊２０１９年９月＊　　国内オーディションを受け始める。＊２０１９年１０月＊　最初で、多分最後のYAGP参加、結果は予選通過ならず。＊２０１９年１１月～１２月＊　　　　　　　　　　　３校のオーディションを受け、２校にビデオ送る。　　　　　　（のちに、オーディションで１校、ビデオ審査１校の、計２校が１次合格）　　　　　　　　　　　　　　　　　IELTS対策の個人指導を数回受ける。＊２０２０年１月＊　　ダイレクトエントリーのオーディション１校。　　　　　　　　　　　IELTS受験し、目標スコアに到達。＊２０２０年２月～３月＊現地最終選考２校を１校に絞り、現地にて受験、不合格。　　　　　　　　　　　１校にビデオ送る（コロナ禍となり、連絡途絶える・・・）　　　　　　　　　　　国内オーディション２校（ダイレクトエントリーで、後にこの２校合格）＊2020年５月＊　　　　合格２校から進学先を決める。　　　　　　　　　　　（選択理由は、主に学科内容。また取得できる学位や学ぶ環境など。　　　　　　　　　　　　もう一校は２年間のブリッジプログラムなのは魅力だった）　留学準備　＊２０２０年７月～８月＊ 所属する高校への留学申請　　　　　　　　　　　　　ビザ準備など　　　　　　留学後　＊２０２０年９月＊　　留学のためイギリスに。　　　　　　　　　・学校の状況はコロナ対応のため、バブル方式で、宿舎ごとに少人数のレッスン　　　　　　　　　・校内での飲食や待機の禁止、登校時間も少人数グループごとに入れ替え　　　　　　　　　・スタジオ内で動く個所も、１人ずつ、バミリテープで仕切られるなど、　　　　　　　　　　入念な感染予防対策有　　　　　　　　 ・座学や留学生のための英語、ピラティスなどはオンライン＊２０２０年１２月＊　イギリスや各国での感染者拡大のため、冬休み前のレッスンは　　　　　　　　　　　完全オンラインに。＊２０２１年１月＊　冬休みは帰国しなかったが、新学期からイギリスの感染拡大・　　　　　　　　　　ロックダウンに伴い完全オンラインとなったため、中旬に帰国。　　　　　　　　（現地で陰性証明書を取得後乗機、３日間のホテル隔離＋自宅待機＝計１４日間）＊２０２１年３月＊　イギリス国内段階的規制緩和、オンサイトレッスンの再開に伴い、　　　　　　　　　　イギリスに戻る。　　　　　　　　　　・生徒は週２回の抗原（？）検査を行いながら、１２月までと同じ　　　　　　　　　　バブル方式で継続イギリスで2カ月ぶり学校再開　生徒は週に2回の検査｜テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト (tv-asahi.co.jp) ＊２０２１年６月＊ アセスメント　（実技試験） ・イギリスはこの頃デルタ株のピークに差し掛かっていたデルタ株　なぜイギリスでこれほど急拡大したのか - BBCニュース＊２０２１年７月＊　学校公演　（コロナ感染防止のため、今年は非公開）　　　　　　　　　　・１度目ワクチン接種　　　　　　　　　　・２度目のIELTS受験　　　　　　　　　　・学期終了後、２０２０年に参加を予定していて延期になった　　　　　　　　　　　別の学校のサマーコースに参加　　　　　　　　　＊２０２１年８月＊　夏休みで一時帰国　　　　　　　　　　（現地で陰性証明書を取得後乗機、　　　　　　　　　　帰国後５日間ホテル隔離＋自宅待機＝計１４日間）　　長いようで、あっという間の１年目でした　　本人の話では、現地で一番大変だったのは、冬休みにネットが不通となり、暖房が故障したこと　一年を通して一番大変だったのは、日本に一時帰国してオンラインレッスンを受けていたときだったとのこと　アジア・オセアニア地域に一時帰国している生徒のため、通常のレッスン時間より前倒しされて行われていたのですが、そうは言っても、最後の授業が終わるのは遅い日は２３時過ぎだったと記憶しています。　家で一番広いLDKを占領し、家族に気兼ねしながら・・・という不自由さもあったと思います。　また、オンラインのコンテで、腰を打ってしまったこともありました。痛みはすぐ治まったようですが、トレーナーの先生が個別のオンラインセッションを行って下さったりと、行き届いていてびっくりしました。　留学中、一番心配だったのは、やはりコロナ　しかしながら、感染防止策は実行可能な最大限が実行されていたと今は感じます。　五輪とともに日本でも認知度の高まった「バブル方式」でのレッスン、年末からのアルファ変異株によるロックダウン後は週２回の抗原（？PCR？）検査を、国が無償で提供。　実は日本で通っていた高校で、昨年度、数回陽性事例が確認されていましたが、同じ時期までにイギリスで通う学校ではまだありませんでした。　７月には一度目のワクチンを受けました。（イギリスは接種の間隔を２か月あけるので、２回目はイギリスに戻ってから）イギリスで感染なお拡大、デルタ株が猛威　ワクチンでリスク低減も - BBCニュース　　１月から３月にかけて一時帰国し、２か月近く日本にいたので、それほど離れていた感じが実はしません。　が、３月以降はイギリスはワクチン接種が進み、感染が拡大しながらも段階的に規制緩和も進み、レッスンも本格化、アセスメント、学校公演、IELTS受験、サマースクール参加と盛りだくさんだったこともあり、色々な体験を重ねて、それなりに成長したようです。　　　留学直後は週１回くらいLINE通話、３月以降は徐々に回数が減り、５，６月頃は２，３週間に１度くらい・・・。一時帰国が近づいて、色々確認することが増えて、近況をゆっくり聞く、というよりは諸々用事のために頻繁に連絡とっていました。（帰国便やら、日本滞在中の現地の荷物のこと、検査や隔離中のことなど）　食事や洗濯、片付けなど、身の回りのことは、かなりちゃんとできるようになって戻ってきました　　２０２０年度は、レッスンは出来ることが限られ、かなり制限されていました。が、少人数クラスできめ細かい指導に恵まれたこと、接触の機会が多いレッスンの代わりにトレーニングのような機会が多く設けられました。　筋力の強化など、日本では発表会やコンクールで慌ただしくじっくり取り組めなかった課題に集中でき、故障しにくい身体づくりが出来た一年だったのではないかと思います　　　　　　　　　　　　　

よいお年を！　

　早いもので、２０２０年が終わろうとしています。いつもと違う年の瀬をお過ごしと思います。　私の場合、今年はカレンダー的には短い年末年始で、春や夏に業務縮小していた分のしわ寄せ的な部分もあり、忙しいと言えば忙しい年末です。職場の出勤率は、ずっと３０％くらいなので人は少なめ、雑談も井戸端会議もなく、静かなのにやることはいっぱいあり、数少ない出勤者は黙々と忙しそうで、オフィスでは妙な時間と空気がずっと流れていました。私は今週は出勤せず、在宅で残務を片付けていました。　　我が家も、静かな年末年始となります。　喪中でもあり、お正月の準備はせず、夫婦どっちの実家にも帰省せず、娘もいません。何より年末年始を親子離れて過ごすのは初めて・・・夫と二人きりの暇な時間が長いと多分持て余してしまうから、そこそこやることもあり、短い年末年始でちょうどよかった。　娘が冬休みの一時帰国はしない、というのは９月の渡英時点で本人が決めていました。理由は、帰国しても自主隔離で冬休みが終わってしまうし、状況によっては再渡航が困難になってしまうかもしれないし（減便とか、日本での感染拡大とか、色々考えられる・・・）。　夫も私も特に帰れとは言いませんでした。親戚の子は、去年からある島国に語学留学していたのですが、春にはコロナで飛行機がなくなり、帰国もできないまま滞在を続け、夏に元気に戻ってきた。娘の先輩で、ヨーロッパ北東部の国にバレエ留学している方も、夏休みまで戻らず現地にいたようです。第一波のロックダウンの中、海外にいるのは心細くもあっただろうと思います。夫は、大昔に地球の裏側に留学していた経験があるので、何の不自由のない便利な国に留学して３か月後に一時帰国ということは、そもそも頭になかったよう。　まずは、それぞれの国や学校の状況に左右されるわけだし、そのあとで何を優先するかという選択が残った場合・・・。娘の場合、色々な状況を考えた結果、予定としては帰国しないことに。もちろん途中でロックダウンになるとか、オンラインに切り替わるとか、学校の状況に大きな変化があれば別、そのときは帰国させよう、と思っていました。　実際のところ、９月の渡英以降、状況はめまぐるしく変わり、ロンドンは、１１月時点で春より少し緩めのロックダウンとなり、外出や面会の制限、ただし通勤・通学・生活必需品の買い物・運動の外出は可。スーパーやドラッグストアを除く店舗の休業、飲食店の休業、人と会うときの人数制限などが課せられつつも、娘の学校は登校ベース、一部オンラインの形で続いていました。そして１２月にいったん緩和されたものの、感染者急増で再びロックダウンに。　今、イギリスにいることは、今日本にいることより、おそらく安全ではないと思います。目が届かないところだといえば、いろいろ心配はあります。が、コロナに関していえば、こういう状況なので、厳しくロックダウンされていることで感染にさらされる機会が少なく済み、そもそも感染が爆発的だという最悪な状況に変わりはありませんが・・・少なくとも正しい政策がとられていると思います。　他に帰国しない日本人学生もいるので、お互いに動向を確認し合い、連絡を取り合い、同じ宿舎の場合は、部屋どうしの行き来もできているようです。そしてガーディアンの方や、現地でお友達になった方の親御さんなど、現地で独りぼっちではなく、連絡を取り合える方がいるのも本当に有難いことで、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。　今は自炊や買い物といった日々のささやかな冒険に楽しみを見出しているようで、ちょっとしたトラブルもあるけれど（ネットや暖房が不調になったり・・・）、健康を崩すことなく生き延びているようです。　バレエはどうなのかなあ。レッスンは、かなり抑制的に、ソーシャルディスタンスを保って行っているようです。なので、少人数で、パドゥドゥーはもちろん、バーを使わないレッスンとか、大きなジャンプはしないとか。学科的な内容はオンライン、ピラティス的なものもオンラインみたい。大きな移動は伴わないコンテのバリエーションなどをやっているみたい。なので、バレエについては上達というよりもテクニックや持久力については維持できてるかどうかという状況なのではと思います。ただ、感染予防は日本の学校以上のきっちりした対策がとられているようだし、現在の状況が生徒の不利益にはならないよう、少人数のよさを活かした実技、オンラインの長所を生活かした学科授業が行われているようで、生徒たちは納得しているようです。　もちろん、今現在のイギリスの状況を考えれば、留学せずに日本にいたら、レッスンも受けられたはずだし、舞台も見られたし、コンクールなどの機会もゼロではなかったはずとも言える・・・。　だけど、そういう日本の恵まれた環境ではなく留学を選び、帰国しないという選択をした以上は、それを最大限に活かすしかないし！　おそらく今は、トレーニングで基礎や基礎体力を作る時期と割り切って取り組むこと、日本と違う空気の中で芸術や表現について突き詰めて考えること、じっくり自分と向き合う機会を持つこと、そしてそれをどう活かせるか・・・。　親はつい欲張ってしまいますが、おそらく本人はどこ吹く風。まあ少なくとも、精神的に強くなれる機会を頂けたはず、と思います。　幸か不幸か、娘は前向きというか能天気な性格で、こんな中ではありますが、全体としては、やっぱり来てよかった！、毎日充実している！、という気持ちで過ごせているようです。　現実や周りの世界がしっかり見えるようになるとなおよいのですが、今時点、この年末年始を乗り切るためには、前向きでいられることはいいこと、年明けには同じような条件で次の学期の授業が再開するようなので、とにかく元気で過ごしてほしいです。　私自身にとっては、こちらで出会った皆様方のそれぞれの近況や頑張りに刺激を受けたり勇気をいただき、深くうなずいたり、自分も頑張ろう・・・と思えた一年間でした。　いつもとは違う年末年始ですが、どうか皆様、くれぐれもお体にはお気をつけて、良いお年をお迎えください。さようなら２０２０、素敵な２０２１を迎えられますように。　　　　　　　　　　　　

娘とバレエ・・・習い始めた頃の振り返り

　娘がバレエを始めたのは、４歳の時。　同じ保育園のお友だちが習い始めたと聞いたらしく、本人はなんだかよく分からないけどやってみたい、と。　実は、私もバレエは子どもの頃にやってみたい、と思っていて、「バレエダンサーの世界」みたいなものに真剣に憧れていた時期がありました。その頃はバレエを見にいくことが家族の楽しみで、色々見せてもらっていたのがきっかけです。海外に住んでいたので、プログラムとかが残っていませんが、シルヴィー・ギエムさんのステージも見ていたかもしれない。家にはノエラ・ポントワさん（確か・・・）のオペラ座のバレエについての大型本があって、隅から隅まで、何度も読んでいたんです。　その本が、私自身のバレエの世界への興味の扉になったのですが、クラシックだけでなく、「春の祭典」とか、現代舞踊についてもかなり書かれていて、私はどちらかというと、深い心理や世界観が描かれる現代舞踊に興味を持っていた記憶があります。オペラ座のバレエ学校の教育についても書かれていて、生徒たちのお昼ご飯が、ヨーグルトとりんご１個と書かれていたような記憶も。　「バレエ＝優美で、幽玄で、ダイナミックで、過酷な世界」、に強く惹かれ、やってみたいとも思っていたのですが、そのうちに他のことに興味が移って、忘れていきました。　大人になってからも、バレエ、は憧れではありましたが、娘ができたら習わせたい・・・とまでは、考えていなかったかなと思います。娘が生まれてから、習い事の選択肢として、頭をよぎったこともないわけではない、くらい。　習い事は、２歳、３歳で始める子も多いですが、朝から晩まで保育園で、割と外遊びが多くのびのび過ごし、その生活があっている気がして、４歳でも、何だかまだまだ早いかな？と思っていて。　自分が勉強や習い事を自分の意志と無関係に詰め込まれた世代だったので、ゆとり教育、いいじゃない！外遊びで体を思いきり動かしながら、のびのび育ってほしい、という気持ちが強かったです、当時は。　というわけで、何を習わせようか、と考え始めるより前に、お友だちの影響があって、そうか、習い事か～、バレエやってみたいならやってみる？　という流れです。送迎のことなどを考えて、家から近い教室を探して体験レッスンを受けさせました。そこに、保育園の仲良しさんがいたので、当然ながら、ここに行く～という流れに。　そんなふうな流れで始まった娘のバレエ、まさかプロのダンサーになりたいというくらいに夢中になるとは、その頃は夢にも考えていませんでした。それより、私の家系の女性と、夫の家系は男女ともに大柄・骨太、成長したらバレエはできなくなる、と思っていたくらい。私の知識では、バレリーナは小柄で華奢。オードリー・ヘップバーンや、アナウンサーの楠田枝里子さんは、背が高くてバレエをあきらめた、という話をきいたこともあったので。　ただ、バレエを経験すれば、運動神経もよくなるし、集中力も身につくはずだし、姿勢や首筋が美しくなるし、何より、本人が楽しくできればいいんじゃないかな～。身の回りでバレエをやっていた人は、素敵な方が多かったですし。　当時の娘の将来の夢は、バレエダンサーではありませんでした。「お笑い芸人」。一緒にバレエに通っていた仲良しのお友だちと、コンビごっこをして、楽しませてくれていました。　　　　　　　

バレエ学校受験と留学の費用

　2019年から2020年前半にかけて体験したバレエ学校受験では、留学に関して、千差万別というか、百人百様なので、前例を参考にするのは難しいと感じました。　今年はコロナの影響で、多くのオーディションがオンラインやビデオ受験に変更になっているようですね。またコンクールもスカラシップクラスはオンラインだったり、様々な制約もあるようです。でも、そのことでチャンスに恵まれる場合もあるかも。　コンクールにあまり参加しない学校が参加したり、希望校の短期や現地試験に行けなくても、長期を視野に審査してもらえる可能性高いのでは。逆にこの状況は、日本中、そしてほぼ世界中（？）等しく同じなので、この機会に、より多くの人が同じようにチャンスを得られるようになれば・・・と思います。　そんな前例のない状況が続き、過去の例が参考にならないのはバレエ留学もまた然りで、あくまで一個人のケースとして、費用面については、もしかしたら少しぐらい目安になることもあるかな～と思い、少し情報を共有させていただこうと思います。【費用と方法から見た受験パターン】　留学に向けて色々検討されてきた方は私よりよくご存じかと思うのですが、2019年～2020年にかけてのバレエ受験では、自費留学を検討する場合、費用と受験の方法から見て次のようなパターンだと思われました。①【ダイレクトエントリー（ビデオ、または日本オーディション）】にかかる費用　　　　日本国内でのオーディションやビデオ審査費用／ビデオ撮影や応募経費②【現地受験（オーディション・面接・筆記など）】にかかる費用　　　　現地オーディション参加費＋そのほか応募経費　＋旅費（＋サポート費用）　　　　　　　　※現地受験が一発勝負の場合と、２次試験の場合があります。　　２次試験の場合は、①の費用にプラスして②となることが多いはずです。③【短期留学やサマーコース中に合否判定を受ける】にかかる費用　　　　　　旅費（＋経費＋サポート費用）〈＋α〉　　※旅費は、コンクールやワークショップの事務局によって、または個人の選択によって自分で手配するか、ツアーに参加したり代理店に頼むか、で変わると思います。参加期間中にオーディションを受ける場合に費用が発生するかどうかも、ケースバイケースのようです。　　〈＋α〉についてですが、短期やサマーコース参加費用の意味です。まずその費用がかかりますが、コンクールやワークショップで参加費免除のスカラーシップを頂いた方なら、不要ですよね。半額免除とかもあり、ここにかかる費用、千差万別だと思われます。　周りの例では、年齢が高い場合に①が多く、年齢が低い場合に③が多かったです。　費用面は、どれが一番かかるとは一概には言えないと思いますが、ウチのように予算に限りがある場合、どう組み合わせるか、を真剣に考える必要がありました。https://ameblo.jp/yokohama2013fuki/entry-12577027066.html『バレエ留活と費用の話』　新型コロナウィルスの影響が心配ですね。　基本は風邪の予防と同じだとは思いますが、高齢の方々や持病をお持ちの方には、風邪やインフルエンザも含め、感染症のリス…ameblo.jp　【受験パターンについて】　これは向き不向きとかは言ってられないと思います。一般受験なら、推薦向き、とか、一般受験向きというのがあるかなとは思いますが、バレエ学校はそこまでの選択肢がないし、まずは留学の目的によって希望校が変わってくると思います。　その上で、家庭の状況や本人の状況から、受けられるパターンがある程度絞られていくと思います。　　①は、いきなりの長期留学を前提としていて、ある程度年齢が高めであれば、精神面の成長が進む一方、行き先と準備に掛けられる時間が限られてくるので、いきなり長期留学という選択が少なからずあります。　　③は、時間もお金もかかるので、自費の場合では長期の行先を考える余裕がある場合になると思うので、必然的に年齢が低めで留学を検討する場合は、第１歩となるのでは。　年齢が高くても、長期留学の審査として参加必須の学校もあり、その場合は③の短期やサマーに参加することになります。確認した中ではカナダナショナルバレエスクール、またアメリカの学校の多くが、このシステムをとってきたようです。　②の現地受験については、学校や国、コースによって、最終的に現地での正式な試験が必須な場合があります。聞いた範囲では、フランス国公立、ドイツ国公立、イギリス、カナダ、豪州のいくつかはそうでした。　しばらくはコロナのせいで、このパターンに踏み切るのはハードルが高いと思います。例年以上に時間と労力（多分費用も）を掛けないとムリなので、「ここ」という学校が決まっていて、そこが現地受験しか受け付けていない場合に限ってかなと思います。　　コロナの影響で、ビデオによる最終選考は認めなかった学校がビデオ受験やオンラインオーディションになるというケースがあるようですし、留学だけを念頭に置くなら、チャンスが広がるといいと思います。!(^^)!【留学までに掛かった費用・・・ウチの場合】　うちの場合、結果として受験パターンでいうと、①＋②の費用が掛かりました。　予定ではダイレクトエントリーで、ビデオ受験や日本オーディションで合否がすぐ出る学校に合格できれば②は掛からずに済んだのですが。　上のリンクにある、２月頃のブログに書いていたのが①までの費用で、当時、１２０万円かかった、と掲載しています。　この直後に、現地オーディションを受けることを決断し、その旅費もかかったというわけです。　なので、１５０万円を軽く超えたはず・・・　と思います。　コロナの影響をほぼ受けずに行けた、ぎりぎりのタイミングでしたが、様々な変更や、渡航後に帰国のフライトスケジュールの変更が生じたりして、日々その対応にいっぱいいっぱいで、細かい費用の振り返りをしないまま今に至ります。　が、現地オーディションを受けた学校は、不合格。その後に別の学校で合格を頂きました。　本来、②現地オーディションは、なしで済ませたかった選択肢ですが、結果としては、一言では言えない貴重な体験となりました。初めての現地オーディションもそうだし、ヨーロッパの街がじわじわコロナの影響を受け始めていて、色々な状況変化に対しては、落ち着いて機敏に対応するしかないという現実。アジアからの入国者はコロナで敬遠されるかもという覚悟で出発したところが、実はヨーロッパの都市に感染が拡大している状況が日々明らかになっていく・・・そんな時期でした。　でも、この体験をしなかったら、今の本人はなかったんじゃないかな、という気がします。　現地オーディションは落ちたのだし、別の学校はダイレクトエントリーなので、もちろん直接関係しているわけではないけど、その経験を通して本人の留学への覚悟や意思が固まったので、結果として別の学校の合格につながった気がします。　　【イギリスへのバレエ留学と費用の考え方】　　イギリスのバレエ留学は費用がかかる・・・よくそう言われる話とともに、話題にのぼる数字があるのですが、ご存じですか？『ロイヤルバレエ学校の学費４００万円』。　一種の都市伝説のようなものかと思っていました。だって、ドイツやフランスはそんなに高くない、らしいし・・・同じヨーロッパなのに？？？。　でも、この金額が、ほぼほぼ現実。実際は為替レートによっても変動しますがー。ほかの学校は年間の学費が１５０万～２５０万円くらいになるかと思います。　ロイヤルの学費は寮費を含んだものですが、ほかの学校は住居費や生活費が別にかかるので、結果としてざっくりこういう感じの相場感を念頭に置いて、大きく外れてはいないかと思われます。　イギリスの場合、１６歳以上が入学対象となっていて、正規に外国人学生を受け入れている舞踊教育の高等教育機関が、十指に余らない程度の数、存在していると思いますが、学費は大体似たり寄ったりです。　目的や、年齢によって、行先の学校や得られる資格は変わります。が、大体のバレエや舞踊の学校で、高等学校終了資格を得られたり、少し対象年齢が高い学校だと、短大や大学と提携して、舞踊の教育を修了したり、さらに追加して学科単位を取得することで、卒業認定が受けられるような仕組みになっているようです。　（日本のバレエを専門とするいくつかの高等学校は、他の私立高校や通信高校と提携して高校卒業できる仕組みを作っていることが多いです。新国立劇場の研修所も。そんな感じの提携なのかな？）　地方都市と比べてロンドンだと費用が跳ね上がりますが、多くの学校がロンドンにあり、バレエや舞踊の専門教育を受けられ、高校・専門学校・短大レベルの卒業資格を得られます。　娘もそういった学校の一つに進学しました。　イギリスのこういった学校は、短期や研修コースもあるけれど、入学から卒業が前提になる場合が多く、こうなると海外進学というのが近い気がします。　ダンサーでもちゃんと教育と学歴を持つという意味でもあり、また現役引退後の将来やダンサーにならなかった場合にも、それをベースに将来設計できる教育を目指しているということかなと想像します。　ちなみに、ある保険相談のサイトで、文科省のデータをもとにまとめているのですが、それによると幼稚園から大学まですべて国公立に通った場合は７９１万２５０円、すべて私立だと２２２９万５４７９円。その差額は１４３８万５２２９円になります。　この差額を３で割ると、４７９万５０７６円、２で割ると７１９万２６１４円です。今後、２年あるいは３年、イギリスで学校に通うと掛かる費用は、ちょうどこの規模と予測しています。　だから敢えて比較するなら、『幼稚園から大学まで私立に通った場合』と、『保育園から高校まで公立に通いで２～３年イギリスにバレエ留学』は、費用的にはほぼ同等、ということになります。　そして、バレエ留学でも申し込める奨学金や学生ローン、留学ローンなどもあります。　海外にバレエ留学、というと、私の中では「１４，５歳の若いバレリーナ」を思い浮かべる気がします。娘の場合は、海外の専門学校に進学、というのがやはりピンとくるイメージかな～と思います。ダンサーを目指す場合もそうでない場合も、将来の基盤となるよう、手に職をつけてきてほしい、という欲目もありますが。　この学費の持つ意味、親としては色々考えました。　「娘のバレエに」そこまで掛けるか！？というところが一つ。　バレエは、才能があれば、スカラーシップなどのチャンスがやってくるわけで、それがもらえないレベルだったら留学してもしょうがない、という話も結構聞きました。ウチはスカラーシップなどとは無縁ですから、娘にも親にも耳が痛い話です。また、私の発想として、"お金のかかる遊学”はありえませんし。　　　色々深く考えるべき問題があり、この話、結論はありません。　とりあえず、私としては、教育費は惜しまないから好きなようにやってらっしゃい、とまで寛容ではないので、地に足を付けて、将来をしっかり考えながら、一日一日を大切に過ごしてほしいと思っています。　親心としては、とにかく体には気を付けてという一点。　元気でいてさえくれれば・・・という甘々なダメ母ですが。　　　　

イギリスでの生活費や携帯電話

　イギリス行きが決まってから、あれこれ検討したのが、生活費や現地での携帯電話などをどうするか、です。　行き先の地域や、寮生活なのか、など生活スタイルや、ご家庭でどんなサービスを利用されているかにより、選択肢が変わると思いますし、１年と言わず半年スパンで世の中も変わっている今ですが、一つの例として、うちの場合について書きたいと思います。　我が家の場合、娘が渡英時17歳で、いくつか困ったことがありました。　同じ学年でも、17歳か18歳かで、日英ともに、実は色々違いがあるので・・・。◆18歳未満でも持てるクレジットカード探し◆　日本側で困ったのは、18歳まではクレジットカードが作れないこと（一部例外を除く）。　本人名義はもちろん、通常は家族カードも持てません。　調べた結果、私が持っているクレカの中で、★『DCカード』は、留学目的であれば１８歳未満でも家族カードが持てる★ということで、申し込みました。家族カードの申し込みは、書類郵送＋電話１本で済みました。一般カードで念のためVISAとMASTERの両方で、年会費は715円上乗せされます。たまたま自分が持っていたのが融通が利いたので助かりました。　クレカについては、これだけでいい気がしていますが、もし検討するとしたらJALの学生専用カードかな。18歳以上で、高校を卒業しないと作れないみたいです。　クレカについては、こんなことを聞きました。〇イギリスはVISA系列かMASTER系列がほとんど。×JCBが使えるところは限られている。△American Expressは、あまり普及していないとよく聞きましたが、今でもそうなのでしょうかね？というのも、ブリティッシュエアウェイズとAmerican Express提携のカードは、１8歳以上でイギリスの口座を持っていれば作れるという情報も。今はここまでの必要性は感じていないです、現地口座も開いていないし。　将来的にイギリスで仕事をする可能性があるとか、BAをよく利用する、といったパターンが出てきたら、考えてみてもいいのかも。◆デビットカード◆　実際は、クレジットカードはあくまで予備、保険で、普段はデビットカードを使わせています。　コロナの影響もあり、キャッシュレス化が加速しているということで、現金を使う機会はそんなにない、という前提で、デビットカードは２種持たせました。　知識も経験も少ない中で言いますと、三菱UFJのデビットカード＋口座は便利です。国内外のキャッシュカードも兼ねていて、海外ATMで現金の引き出しもできます。日本国内の本人名義の口座を作って、そこに入金するだけで、海外送金も不要。　助かっているのは、引き落としの時に、リアルタイムでメールで明細が送られるように設定できること。私も開けるフリーメールに送られるように設定してあります。　実はこれ、ある意味「生存確認」という感じで安心なんです。　こんな風にメールが届けば、あ、今スーパーで買い物したんだな、と分かります。もし普段と違うパターンの買い物や消費があれば、なんだろう、本人の異変か、すわカードが盗まれたか！？、と日本にいながら気づくことができると思うし。　変なところに遊びにいったらバレる、ということでもありますね。　　　ところでこのカード、毎日日本時間の早朝？頃に、謎の引き落としがあります。　ー２円とか、ー１円とか・・・。カードのキャッシュバックサービスなのか、為替レートの調整なのか、何なんでしょうね。どなたかご存じありませんか？？？　便利な三菱ＵＦＪのデビットカードですが、実はもう一つ予備を持たせました。ANAのSONY BANK WALLETです。　こちらも三菱同様、ソニー銀行の口座に紐づいていて、デビットカードとしても、キャッシュカードとして海外ATMでの引き出しもできる。年会費なども確かお安め。　　これは我が家的には、予備です。　ある日突然、いつものカードが反応しなくなったり、万が一の盗難にあったりした場合に備えての予備でして。使えるかどうかのチェックはしただろうけど、留学生活の中では、まだ一度も使っていないんじゃないかな、と思います。◆ネットバンク口座、すぐに開けるらしい◆　口座開設って面倒かと思っていますが、イギリスでもネットバンキングが盛んなようです。　よく聞くのはMONZOで、居住者であれば16歳から開設できるようです。　うちの場合、今のところは必要性を感じないので、いらないかなと。銀行やゆうちょから、もしくはTransferwiseなどの送金会社を使って、この口座に送金できますが、現金がたくさん必要な生活をしているわけではないし。　上記のデビットカードでキャッシュレス生活を送っても、そんなに手数料が発生するわけではないようなので、とりあえず様子を見ます。◆携帯電話について◆　日本で使っていたアイフォンをSIMフリーにして持っていきました。　まずは一番安いプランにコース変更して、様子を見て一時休止にしてもらおうと思います。電話は持っていかなくてＯＫなので、本人の渡航後に手続き可能。　手数料2000円かかりますが、毎月400円弱（調べた時時点の料金）で、電話番号とメルアドがキープされるそうなので、ａｕの場合は、これが一番リーズナブルだと思いました。　休止からの利用再開の場合は、ＳＩＭカードが新しくなります。　キャリアによって、色々な方法があるかもしれません。　現地のSIMですが、ThreeなどのイギリスのSIMが日本でも買えます。以前に、１か月１GBのThreeのSIMをイギリスで使ったことがあり、数日で終わってしまいそうになり、慌てたことがあります。　ネット専用の奴かもしれず（よく分からない・・・ネットのサービスって）、料金補填？できるかどうか分からないので、買い直したことがありました。　この疑問は今も解決せず。。。３GBのSIM（アマゾンで2000円弱？）を持たせたのですが・・・。　あらかじめ買ったはいいんだけど、学校の方針で生徒は電話番号も持たなければいけないことが分かりました。ネット専用だったら困るし、料金補充（トップアップという・・・）できるか分からないし、ショップで確認して手続きしなさい、と伝えたのですが、向こうで新しいThreeのSIM、買ってしまったみたいです。◆イギリスでの18歳◆　18歳が成人年齢ということなので、17歳と18歳では何もかも違う、ということかもしれません。　娘は17歳なので、「ガーディアン」という保護者代理のような方に、未成年者にはできない現地での手続きなど何かと面倒を見ていただいています。「ガーディアン」さんは、留学生の場合必ず必要な身元引受人。　18歳になると、ガーディアンさんはどうなるんだろう・・・このへん、まだよく分かっていません。　現地で18歳になるので、その時にまたご報告したいと思います。

日本のバレエを育てた凄い人たち　その①

　唐突ですが、娘がバレエをやっていることから、日本のバレエを育てた人々の自伝や伝記を結構読んできました。　バレエの世界で生きる人は、時代のうねりの渦中で、作品を生み出してきました。舞踊は生身の人間そのものが表す芸術だから、世界の動きと表裏一体です。　バレエに関わってきた人たちの生涯について読むことは、私にとっては日本と世界の激動の歴史を、別の角度から知ることができる、興味深い体験です。　すごく簡単に言うならば、大河ドラマみたい、と思います。　日本にバレエが伝わったのは、大正時代。ロシア革命を逃れて日本にたどり着いたエリアナ・パブロワさん（1897－1947）のもとで、貝谷八百子さん、橘バレエ学校創設者の橘秋子さん、服部智恵子さん（ウラジオストク生まれ、父は日本人貿易商、母はロシア人）、東勇作さん、島田廣さん、といったのちの日本バレエ界の重鎮が育っていくのですよね。　エリアナさんの妹は、関東大震災で足を痛めてダンサーとしての活動が出来なくなり、エリアナさん自身は、日本に帰化し、戦時下、日本軍の慰問のために訪れた南京で命を落とします。激動の時代に、翻弄された人生だったようです。　そして最近読み返していたのが、小川亜矢子さんの『運命に従う』と、牧阿佐美さんの『バレエに育てられて』。この時代から今の時代をつなぐようにバレエを大きく育て上げ、そして日本と世界を行き来した人たちの物語。　　　　　　＊　　　　＊　　　　＊　『運命に従う』の裏表紙の写真の小川亜矢子さんの姿は、今の時代のバレエダンサーと比しても遜色ない素晴らしいスタイル。身長168センチもあったそうです。自伝からは、無鉄砲で怖いもの知らず、本能の赴くままに行動するところもあり、人間らしい魅力にあふれた姿が浮かび上がります。　1945年に12歳でバレエを始め、高校卒業後に日本人として初めてロイヤルバレエスクールに留学。1953年から２年間の留学時代は、思う存分バレエを学ぶだけでなく、写真モデルとして活動する機会もあり、東洋の美女としての存在感を放っていたようです。　真面目なだけの留学生活ではなく、社交生活も楽しみ、幅広い交友関係の中で知り合った日本文学を研究する英国人男性と結婚。パリの小さなカンパニーでグゾフスキーやローラン・プティら当時のバレエ界の新鋭らと活動していたことも。そして夫がアメリカのコロンビア大学に赴任すると、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場のダンサーとして活躍するようになります。当時は有色人種が立ち入れないような場所があったアメリカで、そういった障壁はものともせず、時代の寵児たちとの華やかかつ退廃的でもある日々を経験したようです。　その後、踊り続けたい彼女の意思を受け入れられずに悠々自適の引退生活を望む夫との離婚を決意し、1966年、33歳で帰国。　日本でのバレエ生活を再開し、「スターダンサーズバレエ団」の設立に尽力します。　小川さんの後半生は、日本では珍しかったオープンクラスのダンススタジオの経営で知られていますよね。　主に自身のスタジオのために振付家としてたくさんの作品を手掛け、バレエだけでなく多くのコンテンポラリーの人材、ミュージカル・スターの輩出に寄与しました。　小川亜矢子さんのお父様は映画のプロデューサーとして活躍された方だそうです。お父様がスタジオ経営などを財政的に助けてくれたエピソードや、その縁での様々な文化人との交流についても書かれています。　自身の舞踊家・講師としての活動から演劇界の人たちとのつながりが深いだけでなく、イギリス留学中に結婚した文学者のご主人が文学者で、三島由紀夫の作品を英訳したことから、三島由紀夫とも交流があったとのこと。しかし決して狭い意味の文化人ではなく、酸いも甘いも嚙み分け、大きな器でどんな人とも分け隔てなく交流を楽しんだ、そんなお人柄の方であった様子がうかがわれます。　小川さんは、日本のバレエ界の徒弟関係や、バレエ団という仕組みに違和感を感じ続けていたということを書かれています。2015年に亡くなられていますが、バレエという狭い世界に閉じず、舞台でのコラボレーションでも、実生活でも、幅広い人たちとバレエの世界とをつなげ、今の日本のバレエの土壌を豊かにした人生だったのですね。　長くなりました。　牧阿佐美さんの『バレエに育てられて』についての感想も、今度書いてみたいと思います。　　　

その後の話・・・留学生活スタートしました

　半年くらい間が空いてしまいましたが、ようやく落ち着いてきたので、また余裕を見つけて書いていきたいと思います。　娘が留学したい、と宣言し、何も知らないまま留活を始めて１年。　思いがけない展開もあり、たくさんの方に支えられて、９月からイギリスで留学生活を始めました。　　振り返ってみれば、この１年で、娘もずいぶん成長したもんだ、と思います。　中１以来避けてきた（？）、いくつかの大きなコンクールへのチャレンジ。　初めてのYAGPへの参加は、行きは娘だけ（別のお教室から参加するお友達と同行させてもらいましたが）で行かせるのも不安で・・・。予選落ちという結果でしたが、ここで意識が変わったようでした。　さかのぼる２年半前、高校受験の時には、勉強と舞踊の実技試験の準備をこつこつとしていましたが、この頃は目先の課題をこなすのにいっぱいいっぱいだったはず。また、この頃は反抗期のため、親のアドバイスはいっさい受け付けない、そういう厄介な時期でもありました。　この時はバレエが学べる憧れの高校に入るということが、最大で唯一の目標。何とか希望校に入れていただけて、素晴らしく充実した学校生活を送り、様々な刺激を受けて、世界が広がりました。　留学という新たな目標は、学校の先輩方や同級生たちのチャレンジする姿を目の当たりにして、本人なりに自分の進路を考えた結果だったのだと思います。（とはいえ、高校１年が終わる頃、このままじゃいかん・・・という時がありました。いつか書きますね）　今回は、志望校という目標に向けたチャレンジというより、バレエのみならず性格・生活、その全てを変えないといけないくらいの意気込みで挑むしかなく、身体作り、食生活の見直し、英語の勉強をどう統合させて、目指す目標にどう近づいていけばいいのか・・・娘も必死だったとは思いますが、私は私で必死でした。一方で、仕事もちょっと大変、そして自分や夫の家族の方も色々抱えていて・・・。　娘は、あまりに大きな目標を前に、感情に振り回されず、必要な時は人を頼る勇気をもって踏み出さないと始まらないと少し実感するようになったのかなと思います。学校の英語の先生に願書とともに出す自己アピール作文のアドバイスを頂いたり、お教室の先生にトレーニングのアドバイスを頂いたり・・・以前の娘だったら、独りよがりで自己完結していました。自分から、外に、外に、というふうに、割と幼い頃はそうだったのですが、素直に努力しているように見えました。　そして高校３年での留学になるので、身の回りのことも自分でできるようにならないと。　というわけで、早起きして朝食は自分で作るようになりました。朝食については、決して長続きしたわけではありませんが、自粛期間中は昼食や時には夕食も自分で準備するようになりました。　私の中でも、これが最後かな、という気持ちがあったのかもしれませんが、自立を促すコーチング、みたいなことも意識的に心がけてみました。娘ののんびりした性格や受け答えを待てずに先回りするということがこれまで多かったので、そこは反省して・・・。　自力で這いつくばる、手繰り寄せる、それが出来ないで、たまたま運よく留学できたとしても、遊学で終わるんじゃ意味がない。自分で将来を切り開くために留学するのだし、当然厳しい世界なので、将来の目標を変えざるを得ないことがあったとしても、次につなぐ覚悟を持って出発してもらわないと。　そして学校選び。去年の夏ごろには、雲をつかむような状態でした。　新書館の「バレエ留学ガイド」という本の存在を知らなかったので（留学が決まってから存在を知り、古本を購入したところ、２００３年刊行にも関わらず、今もかなり役立ちます。１年前に読むべきだった！！！）、「世界のバレエ学校」という名門校の歴史が紹介されている本や、あとは雑誌やネットの情報、留学サポート会社の学校紹介や、留学体験者のブログや、実際に留学している方のお母様のお話を伺ったり。アットウィキ（？）というサイトにどなたかが書いてくださったバレエ学校のランキングなども参考にしました。　　しいて言えばヨーロッパの学校を目指したい、というのが当初から本人の希望としてありました。　バレエの歴史だけでなく、そのほかの舞台芸術や文化の歴史に触れられる環境に身を置きたい、ということ。中でもイギリスは、ロイヤルバレエのスタイルに憧れていたり、所属していたジュニアのグループや学校の憧れの先輩方がイギリスの色々な学校に留学されていたりということもあって、本人の目指すところでありました。　ただね・・・学費が・滞在費が・・・という心配が大きく、親にとっては断然ドイツが魅力的なのでした。　　DVDオーディションをいくつかと、日本でのオーディションをいくつか受けました。イギリス、ドイツ、カナダと。　現地のファイナルに進めることになったオーディションが２校、補欠合格が１校、通年のユースカンパニー（就職ではなく、バレエ学校の教育課程としてのカンパニーなので、学費はあり）１校・・・というのが、３月頃の結果です。　有難いことに、サマーの合格を３校から頂きました・・・が、すべて今年は中止になってしまいました。　コロナの影響で、どうなるか分からないながらも今に至り、もちろん今もその心配や思うところもありますが、不思議なことに、娘にとって正しい道に進んでいるというような確かな感覚がありまして・・・。　　色々あって始まった留学生活、娘は、「毎日感動している」、とのこと。　ほんとうに色々あったので、これまでのこと、そしてこれからのこと、またゆっくり書いていきたいです。　　　　　　

Freed (トウシューズ)　の長旅

イギリスのバレエショップで、Freed of London というお店があります。日本ではチャコットさんで扱っていますが、娘は、１年以上前からFreedのポワントを使っています。このポワント、賛否両論というか、好き嫌いが分かれます。型によって、あるいは職人さんによって履き心地が異なり、また同じ型で同じ職人さんでも、一足ごとの個体差が大きいと言われ、同じ方でも、試履きをしてから購入するほうがよいと言われています。製作上の特性から、職人さんがお休みしたり退職されると、自分に合うものがなくなってしまうことがあるので、足に合う型を２，３選んで履けるようにしておくとよいとも言われます。また、生地が柔らかいのか、”フリード虫”、という虫がつきやすいから保管に注意、などとおっしゃる方もあります。いい点は履きならすのに時間が必要なく足になじみやすいこと、なので本番が近くても問題なし、その一方で、つぶれやすいのが短所です。職人さんの手作りとか、一足一足個性が違う、とか、素敵なポイントだとは思うのですが、ポワントって、何年も時に何十年も愛用する革靴などとは違うではないですか。大切に履くことは難しいし、毎月のように消耗していく道具。なので、いくらバックグラウンドが素敵でも、日本で購入すると１足１万円くらいという価格はネックなのです（もう少しお安く通販しているサイトもあるみたいですが）。そんなわけで、私としては、どちらかというと避けてもらいたいメーカーなのでした。が、娘は合わないポワントで無理をしてから半年ほどポワントジプシーが続き、娘の周りでフリードを履く方が多く、強く勧められて、試してみたらぴったりだと。一度履くと、ほかのポワントに戻れなくなってしまいました。Freedに変えてから踊りやすくなったようですが、やはり消耗は速いです。チャコットのポワントや、ロシアのRクラスは、持ちがいい時は１か月くらい、お値段も７０００円以内ですみました。Freedに変えてからは、月２足くらい消費していると思います。そして去年の夏のことです。秋にかけてコンクールや発表会が続くのですが、一番足に合うポワントの在庫が店舗からなくなっており、しかも本番を控えて多めに必要になるので、娘の先輩に教えていただき、ロンドン本店からのメールオーダーで頼んでみることに。６足くらいまとめてお願いすると、送料を入れても４０％くらいお得になる、というお話でした。Freedに履きなれてくると、同じ型であれば、全部試履きしなくても、足の方が慣れて履きならせる、という話。Rクラスやチャコットは通販で購入していましたから、その方がもちろんラクよね。ただ、そのメールオーダー、文字通りのメールオーダーでして、お店にメールを書いてやりとりするというもので、去年の７月７日にメールを送り、すぐに返信が来ました。こちらがほしい型やサイズの在庫がない、とのことでしたので、セカンドベストの型をお伝えして、そちらを送ってほしいと返信しました。一点気になったのは、、クレジットカードの番号もメールでお伝えして送ってもらう、という点。が、それしか受け付けてもらえないようで、メール本文にクレジットカードの番号を書いて、とりあえず注文は完了しました（パスワード掛けた添付ファイルの方が安全かな、という気もしますが）。一応、クレジットカードの番号と、裏面のセキュリティーコードは別々のメールで送りました。教えていただいた方やその周囲では、いつもちゃんと届いていて、トラブルは起きてないというので、それを信じてー。まもなく、クレジットカード会社から、「購入歴（？）の不明なクレジットカードの請求があったが、間違いがないかどうか、このまま手続き進めて構わないか」、とちゃんと確認の電話がありまして、クレジットカードのセキュリティー自体は、案外安心できるものなんだなと感心したのです。しかし、待てど暮らせどポワントは届かず。先輩からは、早くて３週間、長くて２か月くらいと聞いていたので、シーズンの途中で届くかと思っていたのですが、１０月になっても、１１月になっても届かず。３番目に合うもの、４番目に合うもの、なんとか踊れるポワント、なんとか履きならしながら、秋までのコンクールと発表会がすべて終わりました。そしてついに年越し。途中で１、２度、確認のメールも送りましたが、梨のつぶて。やっぱりメールオーダーは当てにならない！と、私は憤慨していました。しかし教えてくださった先輩は、その間にも注文して、ちゃんと届いていたようなので、娘の希望する型を製作する職人さんがじっくり作るタイプなのか、その方への注文がたくさんあったのか。はたまた娘だけ運が悪く、発注ミスでも起きてしまったのか・・・。年が明けてからは、娘はオーディションなどバレエと学校でドタバタ、私と夫の両方の実家や親戚で色々あったりで、時々思い出して連絡しなきゃ、と思っているうちに時間が過ぎていました。そして、３月半ば。ある日突然、段ボール箱に梱包されたトウシューズが、ドサッと届きましたイギリスがコロナ騒動で大変なことになる直前のことです。最初にFreed本店にメール送ったのが７月７日のことでしたから、到着まで８か月以上かかったことになります。ここまで来ると、本当にご苦労さまです。時間をかけて職人さんが作ってくれたポワント、大切に履いてほしい。ポワントですから、文字通り大切に履くのは難しいですが、時間と手間をかけて作られたことを実感しながら、感謝の気持ちを込めて踊れたら、素敵に踊れるのではないかしら。そして夏の初めには、娘には大切な舞台があります。本番を控えて、足に合うポワントのストックがあるのは少し安心ですが、リハーサルが始められるのか、舞台が実現するのか、もちろん新型コロナの状況次第です。あるニュースで、重症化した女性が、呼吸をすると肺にガラスが入ってくるようだ、と表現していました。軽症で済む人が多いとは言いますが、若くて健康でも重症化する人もいて、そうなれば、とてつもない苦しさと痛みと闘うことになります。重症化すると、回復には、かなり日数がかかっているような情報を目にします。感染に苦しむ人は、もう増えないでほしい。早く収束しますように。

外出自粛中 親子３人の１日　（Not バレエ）

　娘はバレエレッスンはお休み、後輩ちゃんの出場をお手伝いすることがずっと前に決まって、楽しみにしていたコンクールも数日前に中止。　自室に引きこもっている娘は、この機にちゃんとトレーニングなどしているのか不明ですが、珍しく親子３人全員が家にいる週末です。　２４時間以上ほぼ家族が一日一緒って、いつ以来？？？　それでどう過ごしたのかというと、まずは生活必需品の買い物（食料品）に。　スーパー、いつもより人は少なめでした。　徒歩圏内にスーパーが３つあるので、普段から買いだめはしないので、ごく普通に、卵や野菜、ベーコンなどを購入。　　お昼ごはんー焼きそばなど。　午後は１日１回の運動のための外出ー親子３人で近くの川へ、サイクリング。飼い犬を連れていき、少し走らせました。ピクニックなし、おやつなしのサイクリングですが、親子３人でっていうのは２年ぶりくらいだったのじゃないかと思います。それはそれで貴重な時間でした。　午後は私は犬と昼寝。オットはテレビ、娘は自室で美術課題のポスター制作。　夕方ーやることがなくなってきて、初めてのキッシュ作りに挑戦。　温度高すぎで少し焦げました💦　初挑戦、写真も初挑戦でアップしてみます。　＜今夜のご飯＞●千切りキャベツとじゃがいもとベーコンのキッシュ●●豚肉としいたけとこんにゃくの時雨煮●●玉ねぎとわかめの味噌汁●　コロナウイルス、想像を絶する感染力。既往症のない若い人たちが重症化して命を奪われるケースも出てきています。やはり私たち一人一人が、軽視することなく、慎重に対応していかないと。　明日は大雪とのことですが・・・クローゼットの大整理をしようかな、と。　

コロナあれこれとアメンバーについて

　とても快晴で気持ちがいい日なのに、街歩く人はまばら。　とりあえず今日は洗濯デー。普段着をしっかりお洗濯して、日光にしっかり晒して干してます。　心配なのは、離れて暮らす私と夫の両親。これまでは、「車はなるべく運転しないで、電車やバスを使おうよ」と言ってきましたが、今は電車やバスが心配。でも、やっぱり車の運転は不安。そうしょっちゅうは様子も見に行けないので・・・。　落ち着かない日々が続きますが、心身の健康リズムを保ち、やるべきことに集中するエネルギーを何とか保ちたいものです。ビタミンＣをしっかり摂ったり、ストレスを発散するように朗らかに過ごすことも大事な気がしますが、実際のところ、どうなのでしょう。なんの知識もないので、心もとないです。　　娘は、学校が休校になったりレッスンも思う存分はできないような状況で、拍子抜けしています。　ブログを始めた目的の「バレエ留活」も停滞中。ビデオオーディションの結果待ちのものもありますが、いくつかの公演やコンクールも中止になる中、３月や４月に行われる予定のオーディションなどもどうなるのかしら。予定しているものもあるのですが、こればかりはどうしようもないと思っています。　　　３月が休校になった分、学校も４月からは大忙し、かも？　そのようなことを考え合わせると、留活、まだ先の長い取り組みになるのかもです。　そして、１月に記録の意味も兼ねて始めたブログですが、なにぶん初心者で、色々分かっていないことばかりです。いただいたメッセージに返信したつもりが、自分のブログに自分でコメントしてしまった（？）みたいなことや、「アメーバ」がよく分かっておらず、何のご挨拶もなくアメーバ申請だけ送りつけてしまったり。失礼ばかりで申し訳ありません。　それから私のブログの「アメンバー限定」についてですが、かなり個人的な見解やほかでは決して口に出せないどうしようもない愚痴を書かせていただいております。　それらを共有したり、冷静な目で見ていただけたら、と思って書いているので、アメンバーになってくださった方には心から感謝申し上げます。が、どんな方にもオープンに見ていただくにはなかなかお恥ずかしい内容だったりしますものですから、ご自身でも複数ブログを発信されている方のみ、承認させていただけたらと思っています。　勝手申しまして、ごめんなさい。　内容のない本日の書き込みでしたが、目を通して下さり、ありがとうございました。