新しい生命誕生の季節
2010・6・14~高知・柏島~
海の中でも、新しい生命が誕生しようとしていた。マクロ派ダイバー垂涎の海・柏島に、ついに身を沈めた。ワクワクの1本目から目の当たりにしたのは、ガラスハゼの産卵シーン。スジグロガラスハゼのカップルがムチカラマツにいた。図鑑によれば、柏島と沖縄・西表島でしか確認されていないという稀種という。よ~く見ると、ムチカラマツにはメスが産んだ卵がたくさん!!そして、オスが卵にせっせと放精していたのだ。愛嬌のあるクリクリとした目を見ると、どうしてもレンズを向けたくなる、お気に入りの被写体。1本目から貴重なシーンを見ることができた。
その興奮は2本目で、さらに高まる。岩壁の海藻の中を探すと、ジャパニーズピグミーシーホースが巻きついていた。その大きさは2センチもない。もうじき出産なのかな?おなかがパンパンだ。初めてピグミーシーホースを見た時の同じように、海中で絶叫してしまった。ただ、あちこちにすばやく移動するため、なかなか撮らせてくれない。必死に子どもを守ろうとする姿をかいま見た。初日から、マクロ魂に火がついた。柏島、おそるべし!!!
自然界の運命共同体
2010・6・9~大阪・豊中市~
せっせと働く姿に、思わず感動した。花を撮影に行こうと、近所の植物園へ。梅雨間近ということで、この植物園でもアジサイが満開だった。でも、この日は快晴とあり、花や葉の上には、大事な水滴はなし。だから、なんとなく絵にならない。なんかないかなあ…・そんなことを思いながら園内をブラブラ歩いていると、サルビアの花の上で、ミツバチが飛んでいるじゃないですか。豪快に花の中に頭を突っ込んで蜜を吸っては、隣の花へ移動していく。もちろん、花粉を運ぶという大事な仕事もセッセとしているのだ。ミツバチにとっては、花の蜜がなければ生きていけないし、花にとっては、ミツバチが花粉を運んでくれなければ、受粉ができない。そんな運命共同体の両者を見て「菅内閣は大丈夫だろうか??」と心配になるのだった…。
真の光のショー
2010・6・1~滋賀・守山市~
そういえば、間近で見た記憶がなかった。ホタルの街・守山市。人気スポットの守善寺沿いの小さな川に、夏のアイドルが棲んでいると聞いた。陽が落ち、暗くなり始めた午後7時すぎになると、川辺の草むらの陰から、黄色い小さな明かりがあちらこちらから照り始めた。初めて見る光景に、胸が躍り始めたことを認識できた。暗闇の状況になった同8時すぎになれば、まさにホタルのショーの開幕!!川面の上を縦横無尽に飛び始めた。両親とともにやってきた小さな女の子が手のひらを差し出すと、ホタルがそっと着陸。「うわ~、きれい」と感嘆の声を上げた。気づけば、拙者のスニーカーの上にもホタルが…。こんな幻想的な時間を過ごせられるなんて、なんて幸せなんだ…。もう少し暖かくなれば、もっとホタルの乱舞が見られるという。まさに日本の原風景。いろんな場所で、いろんなホタルを見てみたい。



