フーテンの横チン -326ページ目

巨大な群れは最高!!


フーテンの横チン

 2010・9・3~タイ・タオ島~

 うわさ通りのド迫力の光景を目にした。タオ島で一番のポイントと評される「セイルロック」。現地ガイドいわく「いままで潜った中で、群れのすごさではナンバーワン」。以前から聞いてはいたものの、その言葉には正直、首を縦には振れなかった。しかし…。そんな思いは、たった1本のダイブで見事に覆された。数千匹単位の巨大なギンガメアジの群れが姿を現した。ダイバーの動きで、時には視界に入りきらないほどの壁ができ、時には玉として大きく膨れ上がった。深場にできたサーモクラインの中から一気に上昇するシーンも、見応えはあった。昨年、訪れた際には、小さな群れしか見ることができなかったから、受けた衝撃はどれほどのものか…。ほかにもキンセンフエダイ、ツバメウオ、ホソヒラアジ…と、挙げれば切りがないほどの群れ、群れ、群れ。運が良ければ、ジンベエザメにも会える。うれしく、楽しいダイブを終えた時「また、セイルロックで潜りたい!!」と、タオ島に訪れたダイバーは思うはずだ。


海の中の楽器


フーテンの横チン

 2010・9・2~タイ・タオ島~

 タオの海には「楽器」がある??「ヒン・ウォン・ピナクル」というポイントには、ハープコーラルというサンゴがたくさん生息している。楽器のハープのような形をしていることが、その名の由来。世界中の海を見渡してみても珍しいサンゴだという。時折、スズメダイたちが通り過ぎたりするのだが、まるで音楽を奏でているようにも感じられる。ツキチョウチョウウオなど、他の海ではめったに見られない生きものたちがウヨウヨといるタオの海。これから、どんな生きものと出会えるのか。ワクワクしてきた。


仏像もほほえむ国


フーテンの横チン

 2010・9・1~タイ・バンコク~

 「ほほえみの国」という代名詞があるタイ王国。その言葉を象徴するものはないかなと、ブラブラ歩いていた。バックパッカーの街・カオサン通りから歩いて約10分のワット・ラチャナダーの境内にあるロハ・プラサートを見ていると、鉄格子がほほえんだ仏像の絵になっていた。なんとも言えない優しい表情に、こちらも思わずほほえんだ。鉄格子越しに見える本物の仏像のほうは、ちょっぴり照れている感じだったけど…。そう言えば、タイ国内の仏像って、笑っているものが多いような気がする。一方では、見るだけで思わず笑ってしまうような仏像もある。今春には反政府運動で内紛状態だったバンコクだが、すでに笑顔であふれる街に戻っていた。今夜向かうタオ島でも毎日、笑顔になれるダイビングができればいいな。