こんにちは。
老沼陽子です。
またね、と約束して別れても
またね、が叶わないことがあります。
またね、が叶わなかったことで
後悔するのが、悲しむのが、人間(というか私)なんですよね…
マンボウ (まん延防止等重点措置 )が終わったら
いちばんに会いに行こうと思っていた人が
ひっそりとあちらに帰りました。
父の弟、私からしたら伯父さんです。
三軒茶屋で長年呉服の卸をしていた人で
テレビ局に衣装提供をしたりしていたし
扱う商材は美しく高価で、お客様はほとんどが女性と言うこともあってか
知識も話題も豊富で、
人の心をつかむのが上手く、おしゃべりも本当に楽しくて
サラリーマンで非社交的だったうちの父親とは本当に兄弟なの?
(見た目はめちゃめちゃ似ているけどね…)
と、思うくらい違う性格、違うものの見方、存在感。
恰幅のよい
面倒見のよい
愛情深い
人徳のある
豊かで、人から愛され信頼される暖かい陽のエネルギーの人でした。
本当にたくさん教えてもらって
助けてもらって
支えてもらって
笑わせてもらって
素敵なお店につれていってもらって
美味しいものごちそうになって
感謝の言葉はいくら伝えても足りないな。
久しぶりに、ワーワー声上げて泣きました。
私の父は小さく小さく自分を制限して
夢も望みも、感情すらもぎゅうぎゅう抑え込んで生きて、生き終えた人だったので
子供に対して口では好きなようにしたらいいよと言いつつも
心の中でそう思えているはずもなく
こちらに伝わるメッセージはいつも、お前なんかには無理だろう、だった
(ダブルバインドです)
長子って損だなあと思うのは、
そんな親のエネルギーを目いっぱい浴びて育ってしまうんですよね。
(そんなわけで私の人生は苦行の設定から始まり😂
たくさんのステージをクリアするためにセラピーや学びにお金と時間をかけることになりました。)
伯父と姪という関係のわりに
本当に2人だけで色々おしゃべりしたなぁ、
不思議なご縁だったなぁって思います。
伯父さんからもらったものはたくさんあるけれど
いちばんすごく心に残っていて、深く感謝するのは
私がやりたいと言うことを、それがどんなに突拍子もないことでも
(なにせ聞いたことも無いコンティニュアム・ムーヴメントなので…)
とにかく決して否定しないこと。
そんなの無理、お前にできるわけがない、誰も興味ないよというメッセージを
言葉でもそれ以外でも絶対に発してこない。
興味を持ってくれる。
「それ面白そうだねえ」
「どんなことやるの?」
これ、自営業で成功した人と会社員の違いがはっきり分かれる点だと思うんです。
誰の中にも、どんなことの中にも、可能性は必ずある
それを芽吹かせて育てていくか、そうでないかは意識の持ち方が本当に大きくて
仕事を通してそれを自分で叶えてきた人の世界は
無意識のうちに“可能性を見る”という視点しかない、
これ、サラリーマン家庭で育った私には触れることのなかったものなんですね。
大人になってから伯父と話をするようになってそこに気づかせてもらいました。
こんな、私の父親と叔父さんの違い、外から見ても全然分からないけど
実はこの思考パターン(内側の状態)がめちゃくちゃ現実に影響を与えているし
自分だけじゃなくて周囲に与える影響の大きさって本当に大きなものなんですよね。
そこにいるだけで人を励まし勇気づける存在。
可能性を見る視点。
わたしは叔父さんの残してくれた“それ”を決して忘れないように受け継いで
無理、難しい、出来るはずないよ、じゃなく
それなんか面白そうだね、やってみよう、を積み重ねて、体現しながら生きていこうと改めて決めました。
叔父さん、またね。
ありがとう!
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日本ソマティック心理学協会主催の、第8回記念大会に
講師として登壇いたしました(2021年10月9日)
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