バイオプラだからといって、生分解されるわけではない
バイオマスプラスチックとは、植物など自然由来の原料から作られているものを指します。
つまり、生分解性とは関係がありません。
自然由来の原料を使っていても、土には還らないバイオマスプラもあります。
自然由来=土に還ると誤解されている人も多いのではないでしょうか。
生分解されるには一定の環境が必要
生分解されるプラでも、「コンポスト」なら分解されるけど「土や水環境」では分解されない、
もしくは「コンポストと土」では分解されるけど、「水環境」では分解されない
など特定の条件でないと分解されません。
土に還る条件が厳しすぎるのと、海に流れたら分解されづらいというのは、大きなネックになると思います。
そこまでいくと
もはや使い捨てのものに、そんなに科学や金やエネルギーをつぎこんでまでやる意味があるのか?
袋を持つ、
ストローを使わずに飲む、
ストロー使いたいなら持ち歩く
という「リデュース」のほうが
お金もかからなければごみも減る。
(もしくは土に還る紙素材)
科学の進歩を否定するわけではないけど、
本当に必要な人だけ使い、
そうでない人は使い捨てを減らす、にしたほうがよっぽど省エネなのではないかと思いました。
ゴミ処理の税金が増える
中国や東南アジアの一部では、
先進国からゴミを受け入れて環境汚染が進んでしまって受け入れ拒否しています。
アメリカはアフリカの国と廃プラ輸出の協定を結んで優先的に処分してもらえるようどうにかしようとしてるみたいだけど、
よその国に自国のごみを押し付けて、自国だけはきれいにする、それは先進国といえるのか?
豊かさとはいったい?みたいな状態になっています。
先進国同士で廃プラの輸出先争いになったら輸出費用は高騰するでしょうし、
廃プラの輸出禁止になったら日本国内の処理設備がさらに必要になります。
で、税金に上乗せされると思いますが、
そこはみんな納得のうえで使い捨てを続けるのでしょうか?
(使い捨て税とか、使用する人だけが廃棄費用も負担する仕組みにしてほしい)
イギリス、フランス、韓国ではすでに使い捨て容器が禁止になりました。
狭い国土で今の廃棄量を処理しきれないと判断したのかなと思っています。
(韓国は出前文化で使い捨て容器の量はんぱなさそうだけど)
使い捨てを「減らす」のに注力しないと、
今後はいろんな面でなかなか難しいんじゃないかと思います。