余命3ヶ月・・・そう告げられた家族の苦悩 -13ページ目

余命3ヶ月・・・そう告げられた家族の苦悩

娘でいられる時間が残り僅か・・・

親不孝ばかりしてた私が最後に母にしてあげられる事は・・・?

自分の母親が亡くなるのは

まだ先だと思っていた。


まさか自分の母親が

『ガン』 で亡くなるとは考えてもいなかった。


余命を聞かされてから覚悟はしていたけど

未だ母の死が信じられない・・・何故だろう・・・


ちゃんと現実では受け止めている。


実家に戻れば母の遺影があるし

弟が購入した仏壇もある。


それなのに帰ってくる気がする。


自分の母親のコトなのに

まるで他人事のようにも思う


実家は近くても

離れて暮らしてた年数が長かったからかもしれない


一人になった父を見ると

心配で仕方が無い


母の写真を見る姿が

寂しそうで見ていられない


優しい言葉ひとつ掛けてあげればいいんだけど

私は敢えて口煩く注意する。


私は父の『娘』だから・・・


優しい言葉は誰にでも言えるコト

気休めの優しさなんて私には言えない


家族だから娘だから言える本音もある。


親戚ほどあてにならないって本当よね。

もちろん私も弟もあてにはしていない。


口では心配してるように言ってくれるけどさっ!

ちゃんとすべて清算してるから大丈夫だっての!!


そんなに心配するなら・・・

金置いてけっての!!



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一人になってしまった父・・・


母の代わりにすべて私がやるコトになる。


親子とはいえ他人の家計のコトなんて

分かるはずがない。


幸い母は几帳面なのか

今までの明細、領収書がすべて残してあったので

何にどれだけお金が掛かるのか、必要なのか分かった。


5冊の通帳にもきちんと記帳されてるので

いつ引き落とされるのかも分かった。


暗証番号は・・・


母ちゃんっ!!本当はいけないんだよ・・・

ご丁寧にカードの裏にかいてある・・・


きっと自分が忘れないように書いてあったんだと思う。


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家には一切の貯えがなかった。


そして母は生命保険にも加入していなかった。


リアルなお金の話・・・


入院費、葬儀費用、お寺さんへのお布施・・・

49日までの週1法要のお布施

そして・・・49日法要に香典返し

ここまでは借金なしですべて清算できた。


どう清算したかは・・・

気が向いたら書いていきます・・・。


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貯えがない代わりに母は借金をしていた。

総額・・・30万円

・・・何買ったの??母ちゃん???


まぁ~ね、何百万って額じゃないからいいけどさ

残された家族としては・・・知りたいとこですw


出るわ、出るわ、、、買い物した明細が・・・

父に聞いても 『知らんもん』 の一言


30万の他に

まだローンも終ってない品物数点・・・


一つだけ不明の引き落としがあるんだけど・・・

これはいつまで続くの??


これも残された家族の現実です・・・。

母の最期を看取るコト・・・

看取られる母は何を想い感じていたのか・・・


残される家族は

母の想いをよそに都合の良いように解釈する。


何が良くて何が悪いかなんて

ワカラナイから・・・


色んなコトを悔やみながら

諦めにも似た感情・・・


『これで良かったんだよ。』


母は幸せだったんだろうか・・・

私が娘で良かったんだろうか・・・


何か伝えたかったコトはなかったんだろうか・・・


・・・今更なんだけどね


余命3ヶ月・・・


そう告げられていたけど

思ってた以上に早くに

母は他界してしまった・・・


『誕生日にはお祝いしようね。』


母は笑顔で頷いた


しかし

誕生日を祝うコトもできず

母の誕生日の一週間前に逝ってしまった・・・


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先週、49日法要が終った・・・


母の死はまだ信じられないでいる。


けど、今、一番逢いたいのは母だ。


母に逢いたい

話がしたい

もう一度母の手を握りたい・・・


『静香ちゃん・・・』

一言でいい・・・今、もの凄く聞きたい母の声


けど私の心の中では

母の声が聞こえる・・・


『静香ちゃん・・・ありがとね。父ちゃんを頼むね』 と・・・。