ドラマ Astrid et Raphaëlle のアストリッド
フランスのドラマ『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』シーズン１が地上波放送されている。アストリッドは自閉症で他者とのコミュニティ不全の持ち主ながら抜群の記憶力を活かして（刑事である父の縁故で）警察の文書係に勤めている。そんな彼女の才能を見出したパリ警視庁の警視ラファエル・コランは難しい事件のたびにアストリッドとバディを組むようになるのだが…
社会的常識が欠落したアストリッドと、時に強引で大雑把な性格のラファエルは、組み合った二個の変形歯車よろしくギクシャクしていたが、協力していくうちに徐々にかみ合っていく。ちょっと、M.W.クレイヴンのミステリ、英国家犯罪対策庁・重大犯罪分析課のポー部長刑事と分析情報処理の天才ティリーのコンビに似ている。
アストリッドとラファエル 文書係の事件録（2020）
- アストリッド・ニールセン役のサラ・モーテンセンが細身の外見を活かした演技で魅せる。また日本語吹替を担当した貫地谷しほりが絶妙で。感心しきり。本作品は今年秋にシーズン３のネット配信が案内されていて評判も上々のようだ。現在、NHK地上波で放送中だが、NHKのことだから『シャーロック（BBC）』同様シーズン１以降の放送はないんじゃないかな。
- シーズン２以降はBS放送で、というのがすっかり定着してしまってNHK地上波のみの視聴者は置いてけ堀を喰らっている。近年のNHK地上波は再放送番組ばかりだものね。そんな姿勢に腹が立ってBS契約しないでいたのだが、もうネット配信が常態化している状況なのでネット配信に頼りきりに。