直虎,於大の方の栗原小巻 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信

 sketchbook.086 おんな城主 直虎

 

NHK大河「直虎」直近の視聴率が10%そこそこ。大好きな柴咲コウが主演しているのに「それはないだろう」と思うのだが、最近の直虎は逼塞したままで、井伊万千代(菅田将暉)や徳川家康(阿部サダヲ)を中心に展開している。海老蔵の信長はじめ、コミック風キャラクターによる演出で、それはいいとしても

 

やがて本能寺で自決して、家康は堺から命からがら〝伊賀越え〟という風に筋書きがみえみえなところが、なんとも辛い。視聴率が上がらないのは、柴咲コウちゃんのせいではないよ。と擁護しておいて、ちょっと驚かされたのは、唐突に家康の母・於大の方が登場したと思ったら(大好きな)栗原小巻だったこと。ちょい役なのに存在感がありすぎて、破調しておる。

 

  月刊 myskip(2015.02)掲載記事より

 

 映画〝忍ぶ川〟の栗原小巻

 

まぁ映画「忍ぶ川」は男目線の作品なので、今にしては突っ込みところ満載なのだが、小巻ちゃんきれいに撮れていたなぁ。などと〝小巻愛〟が強すぎて(こーいう人を、かつてコマキストと呼んだのね)書き出したら切りがないので我慢しますが。

 

 別役実:満ち足りた人生(1997)白水社

 

書棚を掻き回していたら、別役実のエッセイ本が大量にでてきたのでポツポツ読み返している。たとえば「人は中国人として生まれる確率が一番高い」などとあり、確かに人口比からみれば5人に1人は中国人になるわけだから、中国人に生まれなかった自分は「当り」か「外れ」かなどと考えると、どう答えたものか。河鍋暁斎の版画画像で新装して再読、玩味している。

 

 手製ハガキ          昼休み購読本

 

イラストが溜まってきたので手彩色ハガキを作っているのだが、なかなか納得のいくものができない。もう少し試行錯誤が必要だ。老後は竹久夢二みたいに絵はがき屋でもやるかな。

 

書店で日本史資料研究会が監修した「信長研究の最前線①,②

(2014,2017)洋泉社」を見つけたので買い求めた。「直虎」の海老蔵信長は論外だろうが、意外と実像がつかめない人物ではある。桶狭間も「小勢で崖を駆け下りというものではなかった」という人もあり、この際研究の〝最前線〟を覗いてみよう。