南達彦のユーモア小説 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信

 南達彦:彼女(1947)清文堂書店

 

珍しい南達彦の本を見つけました。明治38年大阪の生まれ(昭和38年没)、新聞記者をふりだしにユーモア系の作品を発表しています。以前、ひいき筋の挿絵画家・田中比左良が挿絵をつけた新聞小説の一部を、図書館でデジタル閲覧したことがありました。ちょっと読んでみたいと思っていたのですが、以来なかなか出会えず、ようやく。

 

 紀田順一郎:鹿の幻影(1989)東京創元社/右

 

南達彦「彼女」表紙絵は富永謙太郎かなと思うのですが、サインなし、記名なしで分かりません。紀田順一郎「鹿の幻影」は(どちらかといえば書評や評論で知られる)紀田順一郎のミステリ古書探偵シリーズで、後に文庫化に際し「古書街の殺人」と解題され出版されました。

 

解題本は「気をつけよう」と思いつつ、実はこの本を手にするのは3回目。かなり前の自前ブログに「注意するように」と書いておきながらまた買ってしまいました。やれやれ。

 

 明治の侍

 

ちょっと人を斬ったことがありそうな凄みのある写真を見つけたので描いてみました。節くれ立った太い指、そぎ落ちた頬と額のシワがね。夕暮れに人気ない土手で出会ったら、どうしよう。