AI共作句集です。

生成AIを「制作助手」とした
俳句集づくりについて探究しています。

今回の制作助手は
「Google Gemini」に担当してもらいました。

「口語体・現代仮名遣い」「現代的切れ字」
を基本にして詠んでいます。

記事の最後に概要、説明等を記しています。

楽しんでご覧いただければ幸いです。

*作品は既発表句です



『暁』
〜AI共作句集〜

「灯」

さわやかよグラスふたつの水の影


クレジットカードケースと秋の傘


歩道橋の高さよ暮れのあかとんぼ


踏み抜いて街灯あきのみずたまり


キーボードゆびやすめれば晩秋か


テーマ∶都市詠の探究

AIとの共作
制作助手∶Gemini



「露」

澄むことをゆるされず池秋のあめ


ひじかわよ橋をこえゆく霧のなみ


白露かもうふるさとのはんぶんが


工場のかげしたたってあきのあめ


夜よ街をしんとつつんで霧のこえ


テーマ∶大気水象と秋

AIとの共作
制作助手∶Gemini



「菊」

のこる葉よ浮き雲めいて松手入れ


鬼がわら屋根くろぐろと今朝の露


たいせつな人だけそばに小鳥とぶ


波がましたに雲がまうえに菊一輪


いっさいの甘えのなさよ鳥わたる


テーマ∶地方と秋

AIとの共作
制作助手∶Gemini



「月」

灯よ暮れてひとり名月待ちながら


灯をけして夜のあかるさよ望の月


都市にひとつ私にひとつ今日の月


つつしんでからすも鳴かず月今宵


かげるくもあかるむくもよ望の夜


テーマ∶仲秋の名月

AIとの共作
制作助手∶Gemini



「暁」 

あかつきよ紙垂ひらひらと秋祭り


晴れのそら揺さぶりやまず秋神輿


みな五穀ほうじょうの酔い秋の酒


明けとなく暮となく陽よ稲架の秋


けんかみこし秋暮人垣十重二十重


テーマ∶秋祭

AIとの共作
制作助手∶Gemini


終わり



▽関連記事▽

俳句づくりとAI
〜俳人の生成AI利用について〜



AI共作句集
『秋風鈴』
〜生成AIとの共作作品 ①〜



AI共作句集
『流星』
〜生成AIとの共作作品 ②〜

◯今回の試みについて

生成AIとの作品共作の試みです。

生成AIに俳句作品を直に詠ませるのではなく、自分自身の未完成作品を下敷きに、生成AIと意見交換しながら仕上げたものです。

生成AIに、俳句の「制作助手」の役割をはたしてもらう試みです。

実際の推敲や判断等は私が主導して行いました。



◯作者の個人的な考え、見解

AI共作俳句集のシリーズでは個人的に、

生成AIを「制作助手」とした
俳句集づくりについて探究しています。

主な目的は、

1、AIとの協働

俳人と生成AIの協働の仕方、あり方について個人的に探ること


2、 作品の変化

生成AIによる助言、鑑賞、批評によって、自分自身の作品がどう変化するのか、また学びにつながるのかを調べること


3、俳句づくりの未来

俳人の作品、俳人と生成AIの共作作品、生成AIの作品など、俳句創作の未来について考えること


4、共作作品のあり方と評価

人間と生成AIの共作作品のあり方や評価などについて、身近な俳句仲間の意見から学び考えること


5、学習と楽しみ

生成AIとの共作が、俳句についての理解や学習、また創作の楽しさにつながっていく未来はあるのかを個人的に探ること


また下記のことについて
個人的に留意しつつ取り組みました。

・作品づくりは作者主導で行うこと

・作品は必ず作者自身がまず詠むこと

・作品の推敲、各判断、決断を行うのは作者

・生成AIは制作助手の立場に留まること

・主に助言、鑑賞、批評、調べ物等を担当

・生成AIに直に作品を詠ませないこと

・生成AIが生成した作品を利用しないこと

・他者の作品や著作権を侵害しないこと

・各生成AIの利用規約を遵守すること

など。


作品は、
「口語体・現代仮名遣い」「現代的切れ字」
を基本にして詠んでいます。

また現代小説、現代詩、現代短歌などと同様に、主に「現代の書き言葉」表現をメインに詠んでいます。

「現代の話し言葉」表現の作品も適宜詠みこんでいます。


下記は、俳句における
文語・口語の大まかな図です

◇文語=文語体=古典語=古い時代の文体

◇口語=口語体=現代語=書き言葉
                                    ∟==話し言葉

◇仮名づかい 歴史的仮名遣い 現代仮名遣い


下記は、
現代的な切れ字の候補についての記事です

「現代切れ字 十八字(候補)」
よ・か・ぞ・と・に・へ・せ・で・まで
ず・れ・け・た・が・て・は・な・こそ

これらは「現代の言葉」で俳句を詠む際に切れ字のような役割を果たす語はないのか

「間」を生み出すために必要な「句を区切るための語」が現代の語にはないのかを探ったものです


俳句の「詩性」「思想性」
などについて作品を中心に探求しています


下記について、毎日の投稿などで
月日をかけて探っていければと思っています

「表現の新と万象の真」「驚きと感動の詩」

「一新一真」「都市詠の探求」「一句新世界」 

「ものごとの花」「沈黙の美」「内的宇宙」

「三物一句」「風情の継承」「平明深遠の詩」


現代語・現代仮名遣い・現代的切れ字
を基本にして俳句を詠んでいます

① 現代俳句
俳句の「現代化」「現代文学化」
について実作を通して模索しています

② 多文体俳句
俳句の「使用文体の拡張」
について実作ととに探求しています

③ 俳詩 (旧一行詩的俳句)
俳詩として、俳句を母体に
「詩性」「現代性」等も探っています

④ AI共作俳句
生成AIを「制作助手」とした
俳句集づくりについて探究しています

個人的な
俳句の探求を楽しんでいます


*2025年10月にnoteに投稿した記事を転載したものです

*今回使用させていただいた生成AI
 
     Google Gemini

*今後使用させていただく生成AI

     Open AI       ChatGPT
     Google        Gemini
     Microsoft   Copilot
     xAI               Grok
     note            noteAIアシスタント

*本作品は各生成AIサービスの利用規約を遵守しています

*各生成AIの一利用者として使用させていただき、まとめた記事です

*俳句解説について至らない点、充分に書き尽くせていない部分もあると思いますがご容赦ください

*俳句での生成AI利用ついては個人・団体によって様々な考え方や見解があります


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