もう10年以上前の話。
ボクシングジムに通っていた事があります。
その時に、トレーナーさんにジャブを教わりました。
でも、自分の中で良く分からなかったんです。
だから、事細かく聞きました。
あ、もちろん基本的な事は教わっていたんですよ。
でも、それだと自分は上手く出来なかったんです。
だから、自分の納得のいく様に聞き続けました。
「それってどういう事」を繰り返し繰り返し。
そうしたら、こう言われました。
「うるせえ！黙ってやれ！！！」
これ、僕にとってはとっても衝撃的でした。
とっても良い意味で。
教えるという事を教わった瞬間でした。
で、結局出来たかというと、出来なかったんですけどね(笑)
当時はまだ、良いジャブを打とうとしか考えていなかったから。
現在はまた違う道場で格闘技を楽しんでいますが、感覚が大分違います。
今は、ジャブの練習をしながら、それがどうしたら良くなるかを考えています。
そうすると、みるみるジャブの動きが良くなってきて、メッチャやってて楽しいんです。
理解して物事を行う事は大事です。
でも、分かろうとし過ぎるあまり、納得するまで行動を起こさない様になりがちです。
執着心なしの行為で最高位に達する
マーク先生の教えで気付いた事を、実はすでに１０年前には教わっていたんですね。
出来てから初めて、それが大切だったと気付く事があります。
マグレが起きる事を信じて練習しましょう。
気が付く意識をもっていれば、それが起きた時にその感覚を拾う事が出来ます。
僕は大分コツを事細かく説明する方ですが、そのままそれ以上生徒さんに話しても伝わらないという時があります。
それを理解するには最低限の情報を持っている必要がある時です。
知識としても、身体感覚としても。
その時は、こう言います。
「うるせえ！黙ってやれ！！！」
ウソウソ。
「後は、練習してください。次の話はそれからです」って。
僕が出来るのは手伝いだけです。
自分の気付きに勝る先生なんて、世の中のどこにもいませんからね。
僕自身は「うるせえ！黙ってやれ！！！」を聞いていたおかげで、それに関連する経験を拾えたり思いだせる様になりました。
やって迷うのと、迷ってやらないのでは、全く違う経験になります。
是非やって迷って下さい。
迷い毎にヒントを出す事は、僕も世の中にいる先生でも出来ますからね(^^)/
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