春日大社 | よしやんのブログ

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法隆寺は奇跡の寺。謎の寺。不思議がいっぱい。
この寺と斑鳩の自然、文化遺産を後世に伝えたい。

 11月半ばに、ボランティアガイドの仲間8人と春日大社に行って来た。

 行った理由は、奈良市観光協会の企画で、いままで入ったことがない国宝の本殿内部に特別参拝出来ること、貴賓室で抹茶の接待を受けながら重森三玲(しげもりみれい)の庭園を見る事ができたので、それに参加したのでした。

春日大社本殿正面

 

春日大社本殿から若宮への通路。この辺りまでが一般の参拝路。私もここまでは何度も行ったことがある。

 

古くからの灯篭。この辺りの灯篭は古いものが多く、苔がむしている。参道に灯篭を並べる習慣は鎌倉時代からはじまり、全国に波及。室町時代には春日大社の灯篭は全国の6割に及んだ(同社パンフ)。現在同社には、石灯篭2000、つり灯篭1000余あり全国一の規模という。毎年数基ずつ増えているという。

宮司さんからの説明。

 

灯篭の説明文。左側灯篭の火袋(ひぶくろ・2基とも)は、木製で手前のは黒く漆塗りになっている。

 

この辺りからは、特別拝観料をはらわないと入れない地域。私たちは抹茶の接待を含め2600円だった。

灯篭について、宮司さんが寄進者の説明をしている。石灯篭には吉良上野介の息子・米沢藩主の上杉綱憲、家康の息子徳川頼宜など、つり灯篭には5代将軍徳川綱吉の寄進したものもあった。


 

林檎の庭(むかし、ここにりんごが植えられていてその出来具合で、その年が豊作かどうかをうらなったという)
 

灯篭は大名や大商人に限らず、奈良晒や酒、墨、武具などの商人なども寄進した。

 

本殿の裏側(上・下とも)。いくつもの神社があった。
 

 

石灯篭、つり灯篭とも毎年、2月の節分万灯篭、お盆の中元万灯篭には明かりをともし、幻想的な雰囲気を作るという。

 

 以下はこの日の見物目的の一つであった重森三玲の庭園。(右奥の建物が貴賓室。)

重森三玲は、この庭を三方正面七五三磐境(いわさか)の庭と名付けて作庭した。本庭は3方から囲むように建物があることから、どの部屋からも等しく鑑賞できるように作庭されていると言われる。

 

苔と白砂を斜線で区切り、それまでの日本庭園になかった幾何学的はデザインを編み出した。

なお三玲独自のデザインでつくられた日本庭園として京都の東福寺の「方丈庭園」(三玲の最高傑作と言われる)や岸和田城天守の「八陣の庭」などがある。「八陣の庭」は今回と同じ仲間たちと、昨年5月見物に行った。(ブログ「岸和田城と水間観音)参照。