一度は行ってみたい世界の絶景 ナミビア・ナミブ砂漠 スケルトンコースト(骸骨海岸) | ぜひ行って欲しい!世界のお勧め絶景スポットを紹介するブログ

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今日の絶景
  ナミビア・ナミブ砂漠 スケルトンコースト(骸骨海岸)


スケルトンコースト(骸骨海岸)は、
ナミビアの大西洋岸の北部、ナミブ砂漠にある
海岸地帯の通称です。
1971年にナミビアの国立公園に指定されています。

海岸の至る所に、数世紀に渡って漂着した
数千もの悲しい運命の難破船が散らばっています。

極端な気候と塩水で、殆どの難破船は消えて無くなり、

原型をとどめているのは
比較的新しい一部の難破船だけです。

無数に残る座礁した船の残骸、動物や人などの骸骨などが
数多く放置されており、死の雰囲気が漂う海岸となっています。

スケルトンコーストは、
世界でも最も危険で恐ろしい姿を持つ海岸の一つ
と言われています。

船の座礁の原因は、
この地域特有の危険な気候が原因となっています。

年中発生する予測不能な濃霧、暴風、浅い海岸、
地面から顔を出す岩などです。

この辺りの沿岸海上で方向を見失った数多くの船は、
海岸に座礁することになります。

たどり着いたこの辺りは延々と続くナミブ砂漠の沿岸です。

船から陸にあがった多くの人は、食料や水を探し求め、
数百kmもの距離をさまよい歩き、
疲れ果てた末に息絶えてしまいます。

こうして、
座礁した船の残骸や動物(鯨や、中には人間も!)の骸骨などが
数多く放置されたことから
スケルトン・コーストと呼ばれるようになりました。

スケルトンコーストで見つかった骨のほとんどは動物のもので、
人間の骨は非常に少数だけしか見つかっていません。

その理由は一説には、船が座礁した船乗りたちは、
陸地でゆっくりと時間をかけて死んでいくことよりも、
海で死ぬことを望んだためとも言われています。

この海岸で最も有名な難破船は、
1942年にリバプールからケープタウン経由で
エジプトへ向かう途中に座礁したイギリス船籍の貨物船
「ダニーデン・スター号」です。
106人が救出されましたが、3人の乗組員が
乗客の救出中になくなっています。

スケルトンコーストの名称は、1944年に発行された
ダニーデン・スター号座礁について描いた小説
「SKELETON COAST」から広まり、後に正式名称となりました。

ナミブ砂漠は約8000万年前に生まれた、
地球上で最も古い砂漠と考えられています。

スケルトンコーストには常に陸から海へ風が吹いており、
雨が降ることは殆どありません。

ナミブ砂漠の砂丘は1年に15メートルほど移動するため、
砂の下に埋まっていた骨を露わにすることもあります。

このスケルトンコーストは、南北の2つの地域に分割されており
南部には主に砂利の平原が、
北部には巨大な砂丘が広がっています。

南部は4WDの車で入ることが可能となっていますが、
北部については飛行機でしか行くことが出来ません。
船舶での旅行については旅行会社も拒否しています。

雨が降ることは殆どない厳しい自然環境により、
この世のものとは思えない死の沼地「デッドフレイ」をはじめ、
不思議な景色が数多く存在しています。

また、砂漠の割には野生動物が豊富に住んでいるのですが、
その理由は数日に一度の割合で発生する濃霧です。

夜になると砂漠は冷えますが、
その時海岸へ吹き込んだ暖かい海から吹き込む空気が
急激に冷やされ、濃霧が発生しやすいのです。

海からの濃霧が、時には海岸から100km付近まで陸地に侵入し
植物や動物の貴重な水資源となっています。

そのため、
生物が住むには適していない砂漠の環境に適応し
進化を遂げた不思議な動物なども数多く生息しています。

オリックス、スプリングボクス、キリン、バブーン、ライオン、
ゾウなどの大型動物を数多く観察することができます。

陸上性の「ナマクア・カメレオン」は、
水分を有効に使うため鼻腺から塩を排出することができ、
穴を掘って体温調節をすることができます。

ちなみに、ここでは近年新しい生物種が発見されています。
「マントファスマ」という
ナナフシとカマキリを足して2で割ったような虫で、
はるか昔に絶滅した種だと思われていましたが、
現在も生き延びていたということです。

海岸には大量のオットセイが生息していて、
付近はこのオットセイの糞尿による悪臭がヒドイとか…。

殆ど人が住むことが不可能なこの地域にも
唯一「ヒンバ族」の少数の人たちが暮らしています。

海岸内部の草原地域に昔から住む人々は
ナミブ砂漠を「神の怒りによって生まれた土地」と呼び、
かつてこの地域で遭難したポルトガル人は
「地獄への門」と呼んだそうです。

スケルトンコーストでは人間だけではなく
動物たちも自らの生存を賭けて戦っています。

ここで、世界最古の砂漠と考えられている
ナミビアを象徴するナミブ砂漠に存在していた街
「コールマンスコップ」の紹介です。

20世紀初頭の1908年から
ダイヤモンド鉱山の拠点として栄え、
豪華なドイツ風の家が建ち並び、
さらには病院、発電所、製氷工場、プール、映画館、
ボーリング場、カジノ、そして鉄道まである、
小さいながらも非常に裕福な街に成長したコールマンスコップ。

最も栄えた1920年代には
1200人、700家族が暮らし栄華を誇っていました。

しかし、第一次大戦後くらいから、
ダイヤモンド鉱山が掘り尽くされて、
その栄華は50年と続かず衰退の一途をたどり、
1954年にゴーストタウンとなってしまいました。

その後、1980年代に南アフリカのダイヤモンド資源メジャー
「デビアス」が、風や砂漠砂により破壊されていく街を修復し
博物館の建設を行いました。

そして現在は、ナミブ砂漠の砂に飲み込まれつつあり、
港町リューデリッツから約2.3kmにある
コールマンスコップの廃墟と化したゴーストタウンは
非常に人気の観光スポットに成長しています。

またこの辺りでは、
スケルトンコーストの名前の由来の一つともなった
巨大なクジラの骨が見つかることも多々あります。

ミナミアフリカオットセイの骨が最もよく見つかっています。


ベストシーズンは、4~6月。
8月は砂嵐のシーズンで、一度嵐になると数日間続きます。
ベストタイムは、 朝日が昇る早朝で、
陰影が美しく、砂が燃えるように真っ赤に見えます。
また、ナミビアは国際星空保護区に指定されているので、
夜空鑑賞も楽しみのひとつです。

旅の注意点
年間を通して日差しが強く、帽子は必需品になります。
乾燥がひどいのでこまめな水分補給を忘れないこと。
砂漠の朝晩は冷え込むので、フリースなどの防寒具が必要です。

食事
トウモロコシや粟のお粥、肉や魚のシチューなどがポピュラー。
牛肉中心ですが、ゲームミートと呼ばれる
オリックスやシマウマなどの、野生動物の肉を食べるのが
ナミビアの食の特徴。
宗主国ドイツの影響で、
ソーセージ、ハムなどの豚肉料理がよく食べられ、
ビール製造も盛んに行われています。

スケルトンコーストでしか見ることの出来ない
「ウェルカム・サイン」



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