荒船風穴【富岡製糸場と絹産業遺産群】(群馬) | 台湾&旅行だらだらライフ

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2014年10月の3連休を利用して帰国。今回の目的は草津旅行です。

群馬の世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」は4つ。最初に「荒船風穴」に行きました。

 

世界遺産になったばっかりでお祝いムード漂ってました。

 

1913年に完成した第3号風穴。

 

1908年に完成した第2号。

 

1905年に完成した第1号。

 

風穴からは冷風が。荒船風穴はこの3つの風穴で構成されてます。

 

群馬県下仁田町の中心部から西に約16km、標高840m前後の地点に残る史跡です。

風穴からの冷風を体感できる場所もあり。

冷涼な環境での蚕種貯蔵によって、1年中の養蚕を可能にし、生糸生産量の増大にも貢献した場所です。

 

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、2003年以降、富岡製糸場を世界遺産に推す動きから始まったが、群馬県内の様々な養蚕業・製糸業の関連遺産、さらにそれらの流通を支えた鉄道などからも推薦候補が選定された。既存の世界遺産には産業遺産も多く含まれるが、絹産業を価値の中心にすえた物件は存在せず、絹産業の技術交流や技術革新になした貢献は、世界遺産としての顕著な普遍的価値を備えているという判断からの推薦であり、2013年1月に世界遺産センターに正式な推薦書が受理され、2014年4月に「登録」を勧告、6月正式登録された。

 

歴史的には「荒船風穴」は高山社蚕業学校で学んだ庭屋千壽とその父・静太郎によって作られ、規模の点で突出。1909年に調査された時点の貯蔵可能な蚕種枚数は110万枚。蚕種貯蔵風穴数全国一だった長野県で1905年に行われた調査では、湖南村の風穴の42万弱が単独では最も規模の大きなものであった。荒船風穴は1912年の時点で、2府32県の養蚕農家から蚕種貯蔵を請け負っていた。一般に風穴は山間地にあるため、交通や通信の発達を促し、荒船風穴の場合、蚕種の運び込みには上野鉄道、自動車、馬車などが活用された。

運営会社として庭屋静太郎は春秋館を設立。事業内容は蚕種貯蔵、蚕種製造業、蚕種委託販売で、高山社分教場も併設していた。

風穴は人工孵化法の発見や氷冷蔵の普及などによって次第に廃れるようになった。昭和時代になると蚕種貯蔵風穴は全国でその数を大きく減らし、荒船風穴も昭和14年の統計では、蚕種貯蔵がなされていないものとして扱われていた。その後、土蔵式の上屋は失われ、現在残るものは石積みの残る風穴だけとなっている。

 

◇世界遺産の情報

  登録名:富岡製糸場と絹産業遺産群

  登録区分:文化遺産  登録基準:②④

  登録国:日本  登録年:2014年

  地図:荒船風穴

  URL:HP ※富岡製糸場と絹産業遺産群

  URL:HP ※荒船風穴