2014年10月の3連休を利用して帰国。今回の目的は草津旅行です。
群馬の世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」は4つ。二番目は「富岡製糸場」に行きました。
上州電鉄上州富岡駅から徒歩15分程。
官営模範工場として開業し、日本の製糸業の発展に大きな影響を及ぼした製糸場です。
富岡製糸場は富岡市に残る旧製糸工場である。1872年にフランスの技術を取り入れて建設されたました。
敷地は東西約200m、南北約300mで、創建当初の建造物群は、木の骨組みにレンガを組み合わせた「木骨レンガ造り」です。
同じ時期の木骨レンガ造りの遺構で、当時の姿を良好にとどめているものとしては他に例がないようです。
「記念碑」。
「東置繭所」。長さ104.4m、幅12.3mの木骨レンガ造りの2階建てで、その名の通り、主に2階部分が繭置き場に使われた。
「西置繭所」。いずれも1872年竣工の倉庫で、開業当初は養蚕が主に春にしか行われなかった。
よって春蚕の繭をできるだけ蓄えておく必要があったことから建設、2棟合わせて約32tの繭を収容できたとされている。
「検査人館」。3号館とも。フランス人の男性技術指導者の宿舎として建てられたものだった。
完成と前後する時期には技術者たちは解雇または帰国しており、かわりに外国人医師の宿舎になったとのこと。
「女工館」。2号館とも。1873年に竣工した木骨レンガ造りの建物で、フランス人の女性技術指導者たちのために建てられた。
4人の教婦たちは翌年には全員帰国してたため、空き家となったあと、様々な用途に転用された。
「首長館」。ブリュナ館とも。ブリュナ一家が滞在するために建設された木骨レンガ造りの建物である。
平屋建てで面積916.8m2と広く、1879年にブリュナが帰国すると、工女向けの教育施設などに転用。
これらの3館はいずれもコロニアル様式の洋風住宅です。
「診療所」。場内には色々な施設があったようですね。
「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、2003年以降、富岡製糸場を世界遺産に推す動きから始まったが、群馬県内の様々な養蚕業・製糸業の関連遺産、さらにそれらの流通を支えた鉄道などからも推薦候補が選定された。既存の世界遺産には産業遺産も多く含まれるが、絹産業を価値の中心にすえた物件は存在せず、絹産業の技術交流や技術革新になした貢献は、世界遺産としての顕著な普遍的価値を備えているという判断からの推薦であり、2013年1月に世界遺産センターに正式な推薦書が受理され、2014年4月に「登録」を勧告、6月正式登録された。
歴史的には「富岡製糸場」は群馬県富岡に設立された日本初の本格的な器械製糸の工場です。1872年の開業当時の繰糸所、繭倉庫などが現存。日本の近代化だけでなく、絹産業の技術革新・交流などにも大きく貢献した工場であり、敷地を含む全体が国の史跡に、初期の建造物群が国宝および重要文化財に指定されています。また、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産として、2014年6月21日の第38回世界遺産委員会で正式登録された。
◇世界遺産の情報
登録名:富岡製糸場と絹産業遺産群
登録区分:文化遺産 登録基準:②④
登録国:日本 登録年:2014年
地図:富岡製糸場
URL:HP ※富岡製糸場と絹産業遺産群
URL:HP ※富岡製糸場