■『ザ・イエス・アルバム』スーパーデラックス・エディションのCD(その2)



DISC FOUR:IN CONCERT 


Live at Konserthuset, Gothenburg, Sweden

 (January 21, 1971)

1. I've Seen All Good People

2. Astral Traveller

3. Everydays

アイアン・バタフライとともに行なったイエス・アルバム・ツアーよりスウェーデンのイェーテボリ・コンサートホールのライヴ音源。

記載の日付は間違っています。正しくは1月24日(日)です。(広告参照)

アイアン・バタフライがトップビルでした。

この日はコンサートの最後にアイアン・バタフライとジャムを演奏しています。

3曲全て未発表音源と宣伝されていますが、M2とM3はボックスセット『The Word Is Live』に収録されていますので、正しくはM1のみが初登場音源です。

この音源は昔からテープコレクターの間で流通しており、90年代にはブートCDにもなりました。

Yes Looking Around - Lost Rose LR07


このライヴは現地の「P3FM」(Sveriges Radio P3)というラジオ局で収録された放送音源です。なぜ知っているかと言うと、昔少しでもジェネレーションの若い録音を探して、ラジオからエアチェックしたスウェーデン人を見つけてカセットテープにダビングして送ってもらったことがあるからです(苦笑)

今回の収録音源は『The Word Is Live』から特に音質の向上は感じられませんでした。



Live at the Yale Bowl, New Haven, CT

 (July 24, 1971)

4. Yours In No Disgrace

5. I've Seen All Good People

6. Clap / Classical Gas(ハウのソロ)

7. Perpetual Change

こちらはオフィシャルでは初登場のライヴ音源。サウンドボード収録だと思います。会場と日付は正しいです。

この音源も昔からテープやブートレグCDで流通していました。

Yes Perpetual Change


聴いてみましたが、もっと音のよいテープが存在するのに、音質的にやや厳しいのは少し残念です。例えば、こちらの音源の方が音が良いです。(リミックスされているそうです)

http://forgotten-yesterdays.com/downloads.asp?ftype=1&qsectionid=2&qdownloadid=64


しかしこの時期の躍動感のあるハウの演奏をオフィシャルで聴けるのでよしとしましょう。

この日はオープニング音楽に「ツァラトゥストラはかく語りき」を使っていますが、この曲を使ったのは1971年のこのツアーだけでした。(未放送なので収録されていませんが)



今回のスーパー・デラックス・エディションにはLPとBlu-Rayも同梱されています。

LPは2003年と2013年に180gの重量盤で再発されていますので、今回また10年ぶりにリリースされたことになります。最近増えているアナログファンには嬉しい再発かもしれません。


ブルーレイの目玉は最新のサラウンド・ミックス(アトモスと5.1ch)ですが、これは2014年にスティーヴン・ウィルソンがオリジナル・マルチ・マスターテープから抜き出して制作したデジタル・マルチ・マスターを使ったリミックスだと思われます。マルチを作ったので、いかようにも何度でもリミックスが可能ということですね。

そのため、『こわれもの』、『危機』、『海洋地形学の物語』、『リレイヤー』もスーパー・デラックス・エディションがリリースされるのではないかと予想しています。


今回、輸入盤国内仕様には国内制作のブルーレイ・ディスクが追加で同梱されています。

本体の輸入盤ディスクが環境により機器との相性問題(頭欠け)が出る懸念からだそうです。

そう言えば以前『こわれもの』のBR-Aが再生できないトラブルがありました。

輸入盤との価格差もほぼ無いので国内仕様を購入する方が安心ですね。


このパッケージの価値は、CD DISC THREEとブルーレイ、それにアナログにあると思います。それに魅力を感じるファン向けですね。

この手のボックスセットは再発されることはまずありませんので、欲しい方は在庫があるうちにゲットされるのが吉かもしれません。


ボックス開梱動画


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