Kari-Ann Muller(本名Moller)は、ロキシーミュージックのデビューアルバム(1972)のジャケットを飾ったモデルです。後にミック・ジャガーの弟と結婚して現在はヨガ講師だそうです。


「カリー・アン」と聞いてファンの方はジョン・ウェットンを思い出すかもしれません。

時代は違いますが、その後ジョン・ウェットンはロキシーのサポートベーシストとしてツアーに参加しました。エイジアやアイコンの曲「Kari-Anne」はKari-Ann Mullerのことじゃないかと言う人もいます。


しかしウェットンによると、この曲のワーキング・タイトルは「Oh! Carolann(オー! キャロライン)」だったが、事務所の受付の女性の名前と被っていたので「カリー・アン」に変更したのだそうです。

「『Oh! Carolann』はデモ段階の仮題だったが、EGマネージメントの受付係の名前がキャロラインだったため、少し気まずく感じて、曲名をKari-Anneに変えた」 


【実際、この楽曲はある種の進化形と言える。

オリジナルの楽曲「Oh! Carolann」から「Kari-Ann」がいかに成熟したかがわかるだろう。

このバージョンの「Kari-Ann」は、オリジナルや『Live In Moscow』に収録された最終バージョンよりもはるかに過激だ。後者のバージョンには、ポルノの境界線上をさまようような、ボブ・カルーサーズ監督によるミュージックビデオが伴っている。


ジョンがこの一節で「this」ではなく「his」という単語を使っていることに気づくだろう。

「I never should be standing in this place」

ジョンは、2人が結果に満足するまで、曲全体を一人称から三人称、二人称へと変え、また元に戻すことを繰り返していた。


ウェットン&ダウンズにとって、この曲の完成はまさに執念そのものであり、疑いの余地はなかった。二人はこの曲を大ヒットさせるためなら、どんな手段も厭わなかった。

「Kari-Ann」では、初めて外部の人間がウェットン/ダウンズの聖域へと招き入れられた。

サリーにあるフィル・マンザネラのギャラリー・スタジオで録音されたこの曲では、マイク・スターギスが素晴らしいドラムを叩き、スコット・ゴーハムがギターでロックな演奏を披露し、コーダでのフランシス・ダナリーのギター・ソロは圧巻だ】

(『Wetton / Downes』のライナーノーツより)


なお『Wetton / Downes』には「Oh! Carolann」も収録されており、「(楽曲が)いかに成熟したかがわかるだろう」というのはこのことでしょう。自分にはそこまで変わったようには聞こえませんが、ウェットンらしい良い曲です。





【オマケ】ブライアン・フェリー展 2011より


写真の女性たちは、Roxy Musicの『カントリー・ライフ』(1974)のモデルたち(エヴェリン・グルンヴァルトとコンスタンツェ・カローリ)です。

アルバム・リリースから37年後の貴重なお姿!😱



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